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'''飛地'''(とびち、'''飛び地''')とは、一つの国の領土や[[行政区画]]、町会等の内、地理的に分離している一部分である。土地の一部が「他所に飛んでいる」と見られることからこう呼ばれる。
+
'''飛地'''(とびち、'''飛び地'''
[[画像:2015 East Timor Oecusse locator map.png|320px|right|thumb|地図上のクリーム色と赤色の地域が[[東ティモール|東ティモール民主共和国]]。赤色の地域([[オエクシ=アンベノ|オエクシ]])が飛地にあたる。]]
 
  
== 概説 ==
+
1 ある行政区画に属しながら、主地域から離れて他の区域内にある土地。
[[ファイル:Karte Luganersee.png|320px|right|thumb|[[イタリア]]の一部([[カンピョーネ・ディターリア]]、地図中央)が[[スイス]]に囲まれた場所に「飛んでいる」]]
 
Aの領域がA以外の領域によって、複数に分断されている状態にあるとする。Aの主要地域以外のその他の領域が'''飛地'''である。ある領域を飛地と呼ぶかどうかは、その行政単位の[[地形]]・[[政治]]・[[交通]]などの状況によって判断される。もっとも、その判断も意見が分かれることがしばしばある<ref name="yosida-tobiti">{{Cite |和書 |author = 吉田一郎 |title = 世界飛び地大全-不思議な国境線の舞台裏 |date = 2006 |publisher = 社会評論社 |isbn = 978-4784509713}}</ref><ref name="asai-tobiti">{{Cite |和書 |author = 浅井建爾 |title = 日本列島飛び地の謎 |date = 2008 |publisher = 廣済堂出版 |isbn = 978-4331513477}}</ref>。以下に、ケースごとの飛地について概説する。
 
  
=== 飛地が内陸部で他の行政単位に完全に囲まれているケース ===
+
2 江戸時代、大名の城付きの領地に対して遠隔地に分散している領地。飛び知。
ある行政単位Aに対して、別の行政単位Bが近傍に存在しているとする。そこで、Bに囲まれるようにしてAの領域が存在し、かつ、そのBに囲まれるAの領域が完全にBの領域で囲まれているとき、その囲まれた領域はAの飛地である。このケースに限っては、ほとんどの者がこれを飛地と認め、そのことには異論がないことが多い<ref name="asai-tobiti" />。なお、ここでは仮に、本土と飛地を分断する行政単位を単一のBとした。が、本土と飛地を分断する行政単位は複数であってもよい。例えば、行政単位Aに対して、複数の行政単位BとC(及びD、E、F…)の領域によって分断された飛地もある。これは以下のケースでも同様である。[[日本]]の[[和歌山県]][[北山村]]や[[アゼルバイジャン]]の[[ナヒチェヴァン自治共和国]]が例として挙げられる。[https://www.google.co.jp/maps/place/和歌山県東牟婁郡北山村/@33.9915436,135.6402562,9z/data=!4m5!3m4!1s0x600661a64024495f:0xccb807ecd4669ea4!8m2!3d33.9320965!4d135.9692071 Googleマップ]
 
 
 
=== 本土と飛地が同一の陸地に所属し、飛地が水域に面しているケース1 ===
 
ある行政単位Aが、同一の[[陸]]地に複数の領域をもつとする。そして、Aの本土は内陸にあり、一方で、Aの本土以外の領域が[[水域]]に面しているとする。かつ、それらのAの複数の領域が、別の行政単位Bの領域によって分断されているとする。そのとき、Aのこれらの領域は、本土と飛地の関係にあるといえる。この場合も、上記と同じく多数の者が飛地であると認める事が多い。[[パレスチナ|パレスチナ自治区]]の[[ヨルダン川西岸地区]](本土)に対する[[ガザ地区]](飛地)が例として挙げられる。[https://www.google.co.jp/maps/place/ガザ/@31.9378668,34.9084957,8z/data=!4m5!3m4!1s0x14fd7f054e542767:0x7ff98dc913046392!8m2!3d31.5016951!4d34.4668445 Googleマップ]
 
 
 
=== 本土と飛地が同一の陸地に所属し、飛地が水域に面しているケース2 ===
 
前述のケース1と似ているが、ある行政単位Aが、同一の陸地に複数の領域をもつとする。そして、それらのAの複数の領域について、本土を含めたすべての領域が水域に面しているとする。かつ、それらのAの領域が、別の行政単位Bの領域によって分断されているとする。このときも、上記と同じく、Aの複数の領域は、本土と飛地の関係にあるといえる。しかし、この場合は、飛地と呼ぶかどうかについては議論の余地がある場合が多い<ref name="yosida-tobiti" />。例えば、[[アメリカ合衆国]]における[[アラスカ州]]や[[ロシア|ロシア連邦]]の[[カリーニングラード州]]は飛地であると判断されることが多い。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=アラスカ&data=!1m4!1m3!1d46695015!2d-108.6719669!3d50.47379!4m15!2m14!1m13!1s0x5400df9cc0aec01b%3A0xbcdb5e27a98adb35!3m8!1m3!1d972867!2d34.9084957!3d31.9378668!3m2!1i1298!2i862!4f13.1!4m2!3d64.2008413!4d-149.4936733 Googleマップ] 一方で、同じ条件を満たす[[トルコ]]の[[イスタンブール]]がある[[トラキア]]地方は、本土と[[海峡]]を介して近接しており、飛地とはみなさないことがある。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=トルコ+イスタンブール&data=!1m4!1m3!1d7087843!2d33.8928559!3d39.3911299!4m12!2m11!1m10!1s0x14caa7040068086b%3A0xe1ccfe98bc01b0d0!3m8!1m3!1d104754!2d135.3438465!3d34.867195!3m2!1i1024!2i768!4f13.1 Googleマップ]
 
 
 
=== 本土と飛地が水域で分断されているケース ===
 
上記のケースに当てはまらず、本土と飛地が同一の陸地に所属しないケースである。これが飛地かどうかについては、微妙なケースである。以下にさらにケースを細分化する。
 
 
 
ある行政単位Aが、複数の島にわたって複数の領域をもつとする。そのとき、Aの所属するある一つの[[島]]において、その島に存在する行政単位がAだけの場合は、その島は飛地と呼ばれることはまずない。例えば、広島県[[廿日市市]]における[[厳島]]、[[東京都]]における[[伊豆大島]]などは飛地ではない。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=伊豆大島&data=!1m4!1m3!1d468752!2d139.4632809!3d35.1373517!4m15!2m14!1m13!1s0x601782d09e172939%3A0xe075b888a88821cb!3m8!1m3!1d104754!2d135.3438465!3d34.867195!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!4m2!3d34.737098!4d139.399337 Googleマップ]
 
 
 
上記の通り一般的に島は飛地ではない。しかしながら、その島に複数の行政単位の境界線が通っている場合は、飛地となり得る。具体的には、ある島の対岸に、複数の行政単位AとBが存在するとする。AとBが、その島にも領域を有しており、その島内にそれらの境界線が引かれている場合は、飛地の可能性がある。例えば、[[大阪府]]の[[関西国際空港]]の空港島とそれを分断する対岸の自治体([[泉佐野市]]・[[田尻町]]・[[泉南市]])は、空港島をめぐって交通が分断されていることもあって、飛地を構成しているといえる可能性がある。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=関西国際空港&data=!1m4!1m3!1d59113!2d135.2572693!3d34.4091497!4m15!2m14!1m13!1s0x6000b91323cdfaf7%3A0xf171a79f8d908f88!3m8!1m3!1d948568!2d134.440375!3d34.1646968!3m2!1i1298!2i862!4f13.1!4m2!3d34.443887!4d135.252056 Googleマップ] また、[[瀬戸内海]]において[[岡山県]]と[[香川県]]の県境で分断された[[井島]]なども、場合によっては飛地とみなされることもある<ref name="asai-tobiti" />。[https://www.google.co.jp/maps/preview?hl=ja#!q=香川県香川郡直島町&data=!1m4!1m3!1d122091!2d133.9727623!3d34.4862613!4m15!2m14!1m13!1s0x3553f1b6b30575ed%3A0xae1f083eeb8571c5!3m8!1m3!1d486124!2d135.3438465!3d34.867195!3m2!1i1298!2i891!4f13.1!4m2!3d34.4597032!4d133.9956894 Googleマップ]
 
 
 
上記の通り境界線を持つ島は飛地である可能性がある。しかしながら、島に境界線がなくても、飛地となる可能性もある<ref name="asai-tobiti" />。この場合は島である必要はなく、本土と[[海峡]]や[[川]]などによって分断されているだけの領域も含まれる。例えば、[[茨城県]][[猿島郡]]の[[境町]]は、[[利根川]]北岸が本土であるが、町の境界線が利根川を越えて南岸側にもかかっている。この境町の利根川南岸の領域は、飛地と呼べる可能性がある。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=茨城県猿島郡境町&data=!1m4!1m3!1d28941!2d139.8011407!3d36.1138941!4m15!2m14!1m13!1s0x6018b10243b948bf%3A0x39222b72ee14619a!3m8!1m3!1d7236!2d139.7878654!3d36.1075915!3m2!1i1298!2i862!4f13.1!4m2!3d36.1084264!4d139.7949611 Googleマップ] しかしながら、仮定の話ではあるが、もしも、この利根川南岸の領域が、本土と[[橋]]などで連絡した場合は、これを飛地として扱うかは意見の分かれるところである。一方で、逆に、橋ができたが故に、飛地とみなされる可能性が出た例もある。[[長崎県]]の[[松浦市]]には、[[福島 (長崎県)|福島]]という島がある。福島には境界線はなく、上記の原則にあてはめれば、飛地ではない。しかし、[[1967年]]に福島と[[佐賀県]][[伊万里市]]に間に橋がかけられた。これにより、松浦市の本土から福島へは、伊万里市を通らねばならなくなったため、福島は松浦市の飛地と呼べる可能性がある。[https://www.google.co.jp/maps/preview?hl=ja#!q=長崎県松浦市&data=!1m4!1m3!1d59841!2d129.7742741!3d33.3648907!4m15!2m14!1m13!1s0x356a896581ddf3f1%3A0xef450ab9e91d6bfa!3m8!1m3!1d117575!2d135.3438465!3d34.867195!3m2!1i1298!2i862!4f13.1!4m2!3d33.3410206!4d129.7090447 Googleマップ] なお、2008年時点で、陸路・海路とも、福島と伊万里市を結ぶ交通手段はあるが、福島と松浦市は直接結ばれていない<ref name="asai-tobiti" />。
 
 
 
=== 二重飛地 ===
 
主に上記の「飛地が内陸部で他の行政単位に完全に囲まれているケース」などの飛地において、発生しうる現象が、'''二重飛地'''である。ある行政単位Aの飛地が、A近傍の別の行政単位Bの領域の内部にあるとする。このBの内部にあるAの飛地のさらに内部に、Aの飛地に囲まれたBの領域が存在する場合がある。その場合、このBの領域は「飛地に周囲を囲まれた飛地」であり、'''二重飛地'''と呼ばれる<ref name="asai-tobiti" />。例としては、大阪府・[[兵庫県]]の[[大阪国際空港]]内における、[[豊中市]]内部にある[[池田市]]の飛地の内部にある豊中市の二重飛地、[[オマーン]]の[[マダ (オマーン)|マダ]]内に位置する[[アラブ首長国連邦]]の[[ナワ]]などがある。[https://www.google.co.jp/maps/preview#!q=豊中市&data=!1m4!1m3!1d14711!2d135.4387387!3d34.7882909!4m15!2m14!1m13!1s0x6000e5334557fe35%3A0x77f0a5585071d563!3m8!1m3!1d1839!2d135.4414458!3d34.7897252!3m2!1i1298!2i862!4f13.1!4m2!3d34.7812658!4d135.4697387 Googleマップ]
 
 
 
== 飛地ができる要因 ==
 
[[封建制]]下においては、同一の君主の所領が各所に分散していることは珍しくなかった。[[国民国家]]形成の際に旧来の[[領邦]]の境界を引き継ぐこともあり、その際に領土や行政区画に飛地が残ったという事例がヨーロッパ・インド・日本に多いようである。
 
 
 
その他の要因としては以下のようなものがある。
 
 
 
* 河川の流路変更によるもの([[アメリカ合衆国]][[ホーコン・トラクト]]など)。
 
* 境界線を策定した際に、[[緯度]]・[[経度]]などを一律に基準としたため、海や湖に阻まれて行き来できない場所が飛び地化したもの(アメリカ合衆国[[ポイントロバーツ (ワシントン州)|ポイントロバーツ]]、[[ノースウエスト・アングル]]など)。
 
* 境界線を策定した際に、住民の民族や宗教を基準としたため発生したもの([[ガザ地区]]、[[ナヒチェヴァン自治共和国]]、[[東パキスタン]](現[[バングラデシュ]])など)。
 
* 領土の買収によるもの(アメリカ合衆国[[アラスカ州]]など)。
 
* 貿易・防衛拠点として確保した後、周囲の国に返還されなかったもの([[スペイン]]の[[セウタ]]、[[イギリス]]の[[ジブラルタル]]など)。
 
* 領土の一部が他国に[[併合]]されるもしくは独立により発生したもの([[ブルネイ]]の[[テンブロン地区]]、[[東プロイセン]]、[[ロシア|ロシア連邦]]の[[カリーニングラード州]]など)。
 
* 隣接しない国家・市町村の合併により発生したもの([[アラブ連合共和国]]、[[アラブ共和国連邦]]など)。
 
* [[入植地]]([[新田]]など)。
 
* 集落ごとの[[入会権|入会地]]設定や[[ため池]]の設置、[[回廊地帯]]の設置などによるもの。
 
 
 
上記のようにして形成されたものの多くは、飛地と呼ばれる。しかしながら、飛地が[[植民地]]である場合には、[[領土]]という観点では飛地であっても、飛地と呼ばないのが普通である。例えば、かつての[[インド]]は[[イギリス]]の飛地であるとはいえない<ref name="yosida-tobiti" />。
 
 
 
上記のように、飛地は生成される一方で、解消されたり、再生成されたりする動きもある。例えば、日本では、住居表示の実施、土地区画整理等に伴う行政区画の変更、[[日本の市町村の廃置分合|市町村合併]]などにより、飛地は次第に解消される場合もあるが、合併交渉の破綻により細分化される事例もある。また、行政側が飛地の解消を望んでいたとしても住民が民族的・歴史的経緯などから反発する場合や、逆に住民側が望んでいても行政側が政治上の理由によって解消を拒否する場合などがあり、単純に関係地域の合併交渉だけで解消につながるものではない事例が多い。
 
 
 
== 国家の飛地 ==
 
<!--国名の50音順-->
 
* {{AZE}}
 
** [[ナヒチェヴァン自治共和国]] - 北東に[[アルメニア]]、南西に[[イラン]]([[東アーザルバーイジャーン州|東アゼルバイジャン州]]、[[西アーザルバーイジャーン州|西アゼルバイジャン州]])が隣接
 
** {{仮リンク|カルキ (アゼルバイジャン)|label=カルキ|en|Karki, Azerbaijan}} - 飛地であるナヒチェヴァン自治共和国・{{仮リンク|サダラク県|en|Sadarak District}}に属する村。周囲はアルメニア・[[アララト地方]]で、1992年以降アルメニアが実効支配している。
 
** {{仮リンク|ユカリ・アスキパラ|en|Yuxarı Əskipara}}(アルメニア語名Verin Voskepar)、{{仮リンク|バルクダルリ|en|Barxudarlı}} - どちらも[[ガザフ県]]の村。アルメニア・[[タヴシュ地方]]に囲まれており、カルキと同じく[[ナゴルノ・カラバフ紛争]]時にアルメニアが占領。
 
* {{ARG}}
 
** [[マルティン・ガルシア島]] - アルゼンチンと[[ウルグアイ]]の国境となっている[[ラプラタ川]]の河口にあり、ウルグアイの領海内に位置する。
 
* {{ARM}}
 
** [[アルツヴァシェン]] - 周囲はアゼルバイジャン{{仮リンク|ギャダベイ県|en|Gadabay District}}。1992年以降「バシュケンド」としてアゼルバイジャンが占領している。
 
* {{USA}}
 
** [[アラスカ州]] - 東に[[カナダ]][[ユーコン準州]]、東南に[[ブリティッシュコロンビア州]]、西に[[ベーリング海峡]]
 
** [[ポイントロバーツ (ワシントン州)|ポイントロバーツ]]<ref>[http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/zatsu/taigan.html#02/ ロバーツ岬]</ref> - 先端部だけがアメリカ合衆国[[ワシントン州]]に属する。これは、アメリカとカナダ(当時は[[イギリス]][[植民地]])が北緯49度を国境線と決めたため、49度線を南に飛び出した岬の先端部分のみがアメリカ領になったもの。
 
** [[エルム・ポイント (ミネソタ州)|エルム・ポイント]] - [[ウッズ湖]]に面した先端部だけがアメリカ合衆国[[ミネソタ州]]に属する。これもポイントロバーツ同様、北緯49度を国境線と定めた際に飛地が形成された。付近に次項のノースウエスト・アングルが存在する。
 
** [[ミネソタ州]]{{仮リンク|レッドレイク・インディアン居住区|en|Red Lake Indian Reservation}}([[ノースウエスト・アングル]])- 周囲は[[カナダ]]とウッズ湖。
 
** [[プロビンス岬]] - [[シャンプレーン湖]]に突き出した先端部のみがアメリカ合衆国[[バーモント州]]に属する。
 
** [[プロビンス島]] - {{仮リンク|メンフレマゴグ湖|en|Lake Memphremagog}}に浮かぶ島。大半が[[ケベック州]][[マゴグ (ケベック州)|マゴグ]]に属するが、南端の一角のみバーモント州[[オーリンズ郡 (バーモント州)|オーリンズ郡]]に属する。
 
* {{UAE}}
 
** [[ナワ]] - 周囲は[[オマーン]]領の[[マダ (オマーン)|マダ]]。マダも飛地であるため二重飛地(飛地の中の飛地)である。なお、この連邦内東部には、各首長国の領域が混在しており、[[フジャイラ]]や[[ラアス・アル=ハイマ]]首長国の主たる領域が分断されているなど、飛地がいくつか存在する。
 
* {{AGO}}
 
** [[カビンダ]] - 北に[[コンゴ共和国]]、南東に[[コンゴ民主共和国]]が隣接、西は[[大西洋]]。[[内陸国]]だったコンゴ民主共和国(当時はコンゴ国際協会)に海への出口([[回廊地帯|回廊]])としてコンゴ川下流部が与えられたため、飛地となった。独立運動が今日まで2度も勃発しているが正式独立はおろか、自治権まで認めることなく現在に至る。
 
* {{GBR}}
 
** [[ジブラルタル]] - スペイン([[アンダルシア州]])と隣接、[[地中海]]([[ジブラルタル海峡]])に面する。
 
<!-- 「また、飛地が植民地である場合には、領土という観点では飛地であっても、飛地と呼ばないのが普通である」のなら、英領ジブラルタルは植民地に分類されよう。←ノートで問題提起しては?-->
 
* {{ITA}}
 
** [[カンピョーネ・ディターリア]] - 周囲は[[スイス]]、[[ルガーノ湖]]に面する。
 
* {{UZB}}
 
** [[シャヒマルダン]] - 周囲は[[キルギス]]([[バトケン州]]{{仮リンク|カダムジャイ地区|en|Kadamjay District}})。
 
** {{仮リンク|ジャンガイル|uz|Jangail}} - キルギス語ではジャンギ・アイールとも。周囲はキルギス。{{仮リンク|フェルガナ地区|en|Fergana District}}に属している。面積1km<sup>2</sup>未満。
 
** {{仮リンク|ソフ地区|en|Sokh District}} - 周囲はキルギス(バトケン州[[バトケン]]地区、カダムジャイ地区)。
 
** {{仮リンク|チョング・カラ|uz|Chong-Kara}} - 周囲はキルギス。行政上はソフ地区に属している。
 
* {{OMN}}
 
** [[ムサンダム特別行政区|ムサンダム]] - [[アラブ首長国連邦]][[ラアス・アル=ハイマ]]首長国と[[ホルムズ海峡]]に隣接。
 
** [[マダ (オマーン)|マダ]] - 周囲は[[アラブ首長国連邦]]([[シャールジャ]]首長国)。
 
* {{NLD}} / {{BEL}}
 
** [[バールレ]] - 現在は[[オランダ]]の[[バールレ=ナッサウ]]([[北ブラバント州]])と[[ベルギー]]の[[バールレ=ヘルトフ]]([[アントウェルペン州]])に分割されている。両者が複雑に入り組み、観光名所にもなっている「国境線だらけの町」。
 
* {{HRV}}
 
** [[ドゥブロヴニク=ネレトヴァ郡]]の大部 - 周囲は[[ボスニア・ヘルツェゴビナ]]([[ネウム]])。
 
* {{ESP}}
 
** [[リビア (スペイン)|リビア]]([[カタルーニャ州]][[ジローナ県]]の一部)- 周囲は[[フランス]]([[ラングドック=ルシヨン地域圏]][[ピレネー=オリアンタル県]])。
 
** [[セウタ]] - [[モロッコ]]([[テトゥアン]])と隣接、[[地中海]]([[ジブラルタル海峡]])に面する。
 
** [[メリリャ]] - [[モロッコ]]([[ナドール]])と隣接、地中海に面する。
 
** [[ペニョン・デ・ベレス・デ・ラ・ゴメラ]] - [[モロッコ]]と隣接、地中海に面する極小の飛び地。セウタとメリリャの中間付近、[[アル・ホセイマ]]から3,40kmほど西に位置する。
 
* {{TJK}}
 
** [[ヴォルフ (タジキスタン)|ヴォルフ]] - 周囲はキルギス(バトケン州レイレク地区)。
 
** {{仮リンク|カイラガチュ|en|Kayragach}} - 周囲はキルギス(バトケン州レイレク地区)。
 
** {{仮リンク|サルヴァン (タジキスタン)|en|Sarvan, Tajikistan|label=サルヴァン}} - 周囲はウズベキスタン([[ナマンガン州]]パプ地区)。
 
* {{TLS}}
 
** [[オエクシ=アンベノ]] - 周囲は[[インドネシア]]([[東ヌサ・トゥンガラ州]])、北は[[サヴ海]]。
 
* {{GER}}
 
**[[ビュージンゲン]] - 周囲はスイス、[[ライン川]]に面する。
 
* {{PSE}}
 
** [[ガザ地区]] - 周囲は[[エジプト]]と[[イスラエル]]に囲まれ、[[ヨルダン川西岸地区]]から孤立。
 
* {{BRN}}
 
** [[テンブロン地区]] - 周囲は[[マレーシア]]([[サラワク州]])。
 
* {{MAW}}
 
** [[リコマ|リコマ県]] - [[マラウイ湖]]に浮かぶ[[チズムル島]]と[[リコマ島]]から成る。隣接する[[モザンビーク]]の領海に囲まれている。
 
* {{RUS}}
 
** [[カリーニングラード州]] - 北に[[リトアニア]]、南に[[ポーランド]]([[ヴァルミア・マズールィ県]])が隣接する。
 
**[[メドヴェジエ、サニコヴォ]] - 周囲は[[ベラルーシ]]。[[チェルノブイリ原子力発電所事故]]により現在は無人<ref name="半田P277"><!--半田美穂 「ベラルーシの中のロシア」 // -->服部倫卓・越野剛編著 『ベラルーシを知るための50章』 明石書店、2017年。P277</ref>。
 
=== 過去に飛地だった地域 ===
 
* {{USA}}
 
** [[リオ・リコ|ホーコン・トラクト]] - [[1906年]]にアメリカの企業が独断で[[リオ・グランデ川]]の水路を付け替えたため、川を挟んだ[[メキシコ]]の中の飛び地となった。その事を両国は長らく忘れ去っており、事実上のメキシコ領として扱われていたが、[[1967年]]にアメリカ領であることが再発見され、[[1977年]]に正式にメキシコへ割譲されて解消した。
 
* {{UAR}}
 
** [[シリア]] - [[エジプト]]とシリアが連邦国家を形成したことにより飛地化。シリアの連合脱退により解消。
 
* {{ISR}}
 
** [[スコーパス山]] - [[1948年]]から[[1949年]]まで発生した[[第一次中東戦争|イスラエル独立戦争(第一次中東戦争)]]の休戦協定締結の際に、[[ヘブライ大学]]などがあったスコーパス山はユダヤ人(イスラエル)のものとなったが、周囲は[[ヨルダン]]領([[ヨルダン川西岸地区]])となったため飛び地となった。[[1967年]]の[[第三次中東戦争]]の時にイスラエル軍はヨルダン川西岸地区を占領下に置いたため事実上解消。
 
* {{IND}}/{{BGD}}
 
** [[インド・バングラデシュ国境の飛地群]] - インド・バングラデシュ双方の飛地が複雑かつ大量に交錯する地帯で、三重飛地(飛地の中の飛地の中の飛地)も存在した([[ダハラ・カグラバリ]])。2015年、領土交換により解消。
 
* {{OMA}}
 
**[[グワーダル|グワダル]] - 現在の[[パキスタン]]の[[バルチスタン]]にあった{{仮リンク|カラート藩王国|en|Khanate of Kalat}}の[[ハーン]]が、[[1783年]]に宮廷での内紛により亡命してきたオマーンの王族Saiadをグワダル一帯を領地とする[[スルタン]]にしたが、[[1797年]]にSaiadがオマーンの国王に即位したため、結果的にグワダルはオマーンの飛地となった。[[1947年]]に[[イギリス領インド帝国|英領インド]]から[[印パ分離独立|パキスタンが独立]]した後、[[1958年]]に当時オマーンを保護領としていたイギリスの圧力下でオマーンがパキスタンへ売却し解消(関連:[[植民地#オマーン]])。
 
* {{CHE}}
 
** [[ジュネーヴ]] - もともと独立国家ジュネーヴ共和国で、16世紀初頭にスイス連邦に加盟するも、周囲はすべて[[フランス]]領であり、ながらく連邦の飛び地であった。フランス革命後、ナポレオンの台頭により強引にフランスに併合されるなどの紆余曲折もあったが、1814年の[[ウィーン会議]]で再びスイス領と認められ、同時にフランスからスイス本土との回廊にあたる部分を割譲され解消。
 
*{{KOR}}
 
** [[黄海南道]]の一部 - [[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]との境界が[[38度線]]と定められたことにより、南方に突出した[[黄海道]]の甕津(オンジン)半島が飛地化。[[朝鮮戦争]]により[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]の北側の北朝鮮領となり、解消。<br />ただし、韓国、北朝鮮とも公式には朝鮮半島全土を自国領と主張しているため、当事者両国の見解に従うとどちらの立場においても飛び地であったとはいえない。韓国では飛地のことを越境地(ウォルギョンジ)という。
 
* {{DEU1933}} / {{PRU}}
 
** [[東プロイセン]] - [[ホーエンツォレルン家]]が治める[[ブランデンブルク選帝侯]]領と[[プロイセン公国]](のちの東プロイセン)が、17世紀に段階的に統一国家プロイセン王国となり、飛地化。[[1772年]]、第一次[[ポーランド分割]]により間のポーランド領がプロイセン領[[西プロイセン]]となり解消するが、[[第一次世界大戦]]によりかつての西プロイセンは[[ポーランド回廊]]としてポーランド領となり、東プロイセンは再び飛地化。[[第二次世界大戦]]中はポーランド西部がドイツに併合され、再度解消。第二次世界大戦後、東プロイセンは隣接する[[ポーランド]]と[[ソビエト連邦]]に二分して割譲され、国家単位では飛地とはならなかったが、ソビエト連邦領は隣接する[[リトアニア・ソビエト社会主義共和国|リトアニア]]ではなく[[ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国|ロシア共和国]]の一部とされたため、連邦内共和国単位で飛地となった。<br />[[ソビエト連邦崩壊]]によってリトアニアが正式に独立した後は、ロシア連邦の飛地「[[カリーニングラード州]]」となり、再び国家単位の飛び地として復活した。
 
* {{PRU}}
 
** [[ライン地方]] - [[1866年]]、[[普墺戦争]]により間の[[ハノーファー王国]]を併合し、解消。
 
* {{BRD}}
 
** [[西ベルリン]] - 西ベルリンは法的には西ドイツの一部ではなかったが、実質的には[[ドイツ民主共和国|東ドイツ]]国内にある西ドイツの飛地だった。東西[[ドイツ]]の[[ドイツ再統一|統合]]により解消。
 
* {{PAK}}
 
** [[東パキスタン]] - [[第三次印パ戦争]]により、東パキスタンが[[バングラデシュ]]として独立して飛地が解消。現在のパキスタンはそれまでの西パキスタン。
 
* {{PAN}}
 
** [[1903年]]以来、アメリカ合衆国が[[パナマ運河]]の両側幅5マイル(約8km)ずつを、[[運河地帯]]として永久租借していたため、運河を境に国土が東西に分断されていた。1999年の運河地帯返還により、分断状態が解消。
 
* {{ZAF}}
 
** [[ウォルビスベイ]] - 南アフリカは[[1990年]]の[[ナミビア]]独立後も自国領土として実効支配を行い続けた。ナミビア政府の要求の結果、[[1994年]]にナミビアに返還し、解消。
 
 
 
== 行政区画の飛地 ==
 
{{座標一覧}}
 
以下に挙げる飛地はあくまで代表的な例であり、これ以外の小さな飛地は多数存在する。
 
 
 
<!--国名の50音順-->
 
=== アメリカ合衆国 ===
 
* '''[[ケンタッキー州]][[フルトン郡 (ケンタッキー州)|フルトン郡]]の一部''' <sup>{{Coord|36|32|N|89|31|W}}</sup>
 
** 周囲は[[ミズーリ州]]と[[テネシー州]]。ミズーリ州との境界がミズーリ川、テネシー州との境界が[[緯線]]で決められたため、河川の屈曲部が飛地化。
 
 
 
=== 大韓民国 ===
 
* '''[[京畿道]][[安山市]]大阜島''' <sup>{{Coord|37|15|N|126|35|E}}</sup>
 
** 周囲は京畿道[[始興市]]・[[華城市]]・[[仁川広域市]][[甕津郡 (仁川広域市)|甕津郡]]。もともとは京畿道[[甕津郡 (仁川広域市)|甕津郡]]の所属であったが、[[1995年]]に甕津郡が仁川広域市に編入された際に生活圏の関係で仁川広域市への編入ではなく京畿道への所属を選択したため(安山市への編入は[[1994年]][[12月26日]])。なお、安山市の中心部には始興市など他の都市を通らなければ行くことができない。
 
* '''仁川広域市[[江華郡]]''' <sup>{{Coord|37|43|N|126|26|E}}</sup>
 
** 橋でつながっている先は京畿道[[金浦市]]。もともとは京畿道所属であったが、1995年に仁川広域市に編入されたため飛地になった。
 
* '''[[大邱広域市]][[達城郡]]多斯邑・河浜面''' <sup>{{Coord|35|53|N|128|26|E}}</sup>
 
** [[1981年]][[7月1日]]に[[慶尚北道]]達城郡月背邑・城西邑が大邱直轄市(現・広域市)に編入されたため。[[1995年]]に達城郡は大邱広域市に編入されたが、多斯邑・河浜面の飛地状態は解消していない。
 
* '''[[全羅北道]][[完州郡]]伊西面''' <sup>{{Coord|35|49|N|127|02|E}}</sup>
 
** 周囲は[[全州市]]・[[金堤市]]。[[1987年]]に完州郡助村邑が全州市に編入されたため。
 
 
 
=== 中華人民共和国 ===
 
* '''[[河北省]][[廊坊市]][[三河市]]・[[大廠回族自治県]]・[[香河県]]''' <sup>{{Coord|39|52|N|117|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[北京市]]と[[天津市]]。近接した北京と天津が直轄市として独立し、挟まれた地区が飛地化。
 
* '''[[青海省]][[海西モンゴル族チベット族自治州]][[ゴルムド市]]タンラ山鎮''' <sup>{{Coord|34|13|N|92|26|E}}</sup>
 
** 周囲は青海省[[玉樹チベット族自治州]][[治多県]]・[[雑多県]]と[[チベット自治区]][[ナクチュ市]][[アムド県]]。その北部にはチベット自治区アムド県からの移民による集落があり、その周辺の人口・経済などを統計する場合はアムド県雁石坪鎮として計上されるが、正式な行政区域ではタンラ山鎮のままである。
 
* '''[[北京市]][[朝陽区 (北京市)|朝陽区]]の一部:[[北京首都国際空港]]''' <sup>{{Coord|40|04|N|116|36|E}}</sup>
 
** 周囲は北京市[[順義区]]。
 
* '''[[寧夏回族自治区]][[固原市]][[隆徳県]]温堡郷''' <sup>{{Coord|35|28|N|105|59|E}}</sup>
 
** 周囲は[[甘粛省]][[平涼市]][[静寧県]]と[[荘浪県]]。
 
* '''[[貴州省]][[黔東南ミャオ族トン族自治州]][[天柱県]]地湖郷''' <sup>{{Coord|26|44|N|109|34|E}}</sup>
 
** 周囲は[[湖南省]][[懐化市]][[会同県]]と[[靖州ミャオ族トン族自治県]]。
 
* '''河北省[[承徳市]][[鷹手営子鉱区]]寿王墳鎮''' <sup>{{Coord|40|35|N|117|49|E}}</sup>
 
** 周囲は承徳市[[興隆県]]・[[承徳県]]。
 
* '''[[吉林省]][[通化市]][[通化県]]東来郷・果松鎮・七道溝鎮・石湖鎮''' <sup>{{Coord|41|33|N|126|15|E}}</sup>
 
** 周囲は通化市[[東昌区]]・[[二道江区]]・[[集安市]]と[[白山市 (吉林省)|白山市]][[渾江区]]。
 
* '''[[江蘇省]][[鎮江市]][[潤州区]]韋崗街道''' <sup>{{Coord|32|06|N|119|19|E}}</sup>
 
** 周囲は鎮江市[[丹徒区]]・[[句容市]]。
 
* '''[[安徽省]][[銅陵市]][[郊区 (銅陵市)|郊区]]銅山鎮''' <sup>{{Coord|30|27|N|117|17|E}}</sup>
 
** 周囲は[[池州市]][[貴池区]]。
 
* '''安徽省[[淮北市]][[杜集区]]段園鎮''' <sup>{{Coord|34|12|N|117|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[宿州市]][[蕭県]]と[[江蘇省]][[徐州市]][[銅山区]]。
 
* '''安徽省[[安慶市]][[桐城市]]鱘魚鎮''' <sup>{{Coord|30|41|20|N|117|13|00|E}}</sup>
 
** 周囲は安慶市[[迎江区]]と銅陵市[[樅陽県]]。
 
* '''[[江西省]][[南昌市]][[新建区]]樵舎鎮・楽化鎮・渓霞鎮・象山鎮・聯圩鎮・金橋郷・鉄河郷・大塘坪郷・昌邑郷・南磯郷''' <sup>{{Coord|29|00|N|116|00|E}}</sup>
 
** 周囲は南昌市[[湾里区]]・[[青山湖区]]・[[南昌県]]と[[九江市]][[永修県]]。
 
* '''江西省九江市[[柴桑区]]江洲鎮''' <sup>{{Coord|29|48|N|116|10|E}}</sup>
 
** [[長江]]の[[中州]]である。周囲は九江市[[潯陽区]]・[[廬山区]]・[[湖口県]]、[[湖北省]][[黄岡市]][[黄梅県]]と[[安徽省]][[安慶市]][[宿松県]]。
 
* '''[[四川省]][[攀枝花市]][[仁和区]]同徳鎮・布徳鎮・務本郷''' <sup>{{Coord|26|40|N|101|38|E|}}</sup>
 
** 周囲は攀枝花市[[西区 (攀枝花市)|西区]]・[[東区 (攀枝花市)|東区]]・[[塩辺県]]と[[雲南省]][[麗江市]][[華坪県]]。
 
* '''貴州省[[六盤水市]][[鍾山区]]大湾鎮''' <sup>{{Coord|26|47|N|104|38|E}}</sup>
 
** 周囲は[[畢節市]][[威寧イ族回族ミャオ族自治県]]と[[赫章県]]。
 
* '''[[陝西省]][[咸陽市]][[永寿県]]儀井鎮・店頭鎮''' <sup>{{Coord|34|35|N|108|03|E}}</sup>
 
** 周囲は咸陽市[[乾県]]と[[宝鶏市]][[扶風県]]・[[麟游県]]。
 
* '''甘粛省[[白銀市]][[靖遠県]]興隆郷・双竜郷・石門郷・靖安郷・五合郷・東昇郷・北灘郷・永新郷''' <sup>{{Coord|37|01|N|104|52|E}}</sup>
 
** 周囲は白銀市[[平川区]]・[[景泰県]]と[[寧夏回族自治区]][[中衛市]][[沙坡頭区]]。
 
* '''甘粛省[[酒泉市]][[粛北モンゴル族自治県]]馬鬃山鎮''' <sup>{{Coord|41|48|N|97|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[モンゴル国]]、酒泉市[[瓜州県]]・[[玉門市]]、[[内モンゴル自治区]][[アルシャー盟]][[エジン旗]]と[[新疆ウイグル自治区]][[クムル地区]][[クムル市]]。
 
* '''甘粛省[[張掖市]][[粛南ユグル族自治県]]明花郷''' <sup>{{Coord|39|39|N|99|07|E}}</sup>
 
** 周囲は張掖市[[高台県]]と酒泉市[[粛州区]]。
 
* '''甘粛省張掖市粛南ユグル族自治県皇城鎮''' <sup>{{Coord|37|54|N|101|46|E}}</sup>
 
** 周囲は張掖市[[山丹県]]、[[金昌市]][[永昌県]]、[[武威市]][[天祝チベット族自治県]]と[[青海省]][[海北チベット族自治州]][[門源回族自治県]]・[[祁連県]]。
 
* '''甘粛省[[甘南チベット族自治州]][[チョネ県]]洮硯郷・柏林郷・蔵巴哇郷''' <sup>{{Coord|34|50|N|103|53|E}}</sup>
 
** 周囲は甘南チベット族自治州[[臨潭県]]と[[定西市]][[岷県]]・[[漳県]]・[[渭源県]]。
 
* '''新疆ウイグル自治区[[カラマイ市]][[独山子区]]''' <sup>{{Coord|44|19|N|84|52|E}}</sup>
 
** 周囲は[[イリ・カザフ自治州]][[タルバガタイ地区]][[ウス市]]・[[沙湾県]]と[[クイトゥン市]]。
 
* '''新疆ウイグル自治区[[昌吉回族自治州]][[阜康市]]・[[奇台県]]・[[ジムサル県]]・[[モリ・カザフ自治県]]''' <sup>{{Coord|44|00|N|90|00|E}}</sup>
 
** 周囲はモンゴル国、[[ウルムチ市]]、[[トルファン市]]、クムル地区とイリ・カザフ自治州[[アルタイ地区]]。[[米泉市]]がウルムチ市へ編入すると伴い、東部地区が飛地化。
 
 
 
=== ドイツ ===
 
* '''[[ブレーメン州]][[ブレーマーハーフェン]]''' <sup>{{Coord|53|33|N|8|36|E}}</sup>
 
** 「本土」である[[ブレーメン]]市を含め、周囲は[[ニーダーザクセン州]]。
 
 
 
=== 日本 ===
 
* '''[[北海道]][[野付郡]][[別海町]]野付'''<ref>[https://pucchi.net/hokkaido/geo/notsuke_betsukai.php [[北海道ファンマガジン]] 野付半島はなぜ先端部だけ別海町なのか?]</ref>
 
** 周囲は[[標津郡]][[標津町]]茶志骨。別海町本土側から見ると、対岸の[[野付半島]]の先端。
 
* '''[[山形県]][[寒河江市]]大字中郷''' <sup>{{Coord|38|20|52|N|140|13|03|E}}</sup>
 
** 周囲は[[西村山郡]][[大江町]]大字三郷丙。
 
* '''山形県西村山郡大江町大字左沢''' <sup>{{Coord|38|22|41|N|140|13|22|E}}</sup>
 
** 周囲は寒河江市大字柴橋。
 
* '''[[茨城県]][[龍ケ崎市]]馴馬町([[女化神社]])''' <sup>{{Coord|35|56|45|N|140|10|25|E}}</sup>
 
** 周囲は[[牛久市]][[女化町]]。
 
* '''茨城県[[結城市]]大字結城([[結城ガーデン]])''' <sup>{{Coord|36|19|21|N|139|52|56|E}}</sup>
 
** 周囲は[[栃木県]][[小山市]]梁。
 
* '''[[栃木県]][[那須塩原市]][[板室温泉|板室]]字三斗小屋温泉([[三斗小屋温泉]])''' <sup>{{Coord|37|08|17|N|139|56|45|E}}</sup>
 
** 周囲は[[那須郡]][[那須町]]大字湯本。
 
* '''栃木県[[佐野市]]仙波町''' <sup>{{Coord|36|27|50|N|139|36|31|E}}</sup>
 
** 周囲は[[栃木市]][[鍋山町 (栃木市)|鍋山町]]、同市[[出流町]]、[[鹿沼市]]下永野。
 
* '''栃木県[[河内郡]][[上三川町]]大字梁''' <sup>{{Coord|36|24|45|N|139|51|32|E}}</sup>
 
** 周囲は[[下野市]]。
 
* '''栃木県[[足利市]]羽刈町''' <sup>{{Coord|36|16|06|N|139|28|38|E}}</sup>
 
** 周囲は[[群馬県]][[邑楽郡]][[邑楽町]]大字中野。
 
* '''栃木県栃木市[[藤岡町 (栃木県)|藤岡町]]下宮''' <sup>{{Coord|36|12|29|N|139|39|56|E}}</sup>
 
** 周囲は群馬県邑楽郡[[板倉町]]大字海老瀬、[[埼玉県]][[加須市]]小野袋。日本全国で唯一、[[栃木・群馬・埼玉の三県境|平地で3県が接する地点]]にある。
 
* '''群馬県[[みどり市]][[大間々町]]大間々の一部''' <sup>{{Coord|36|24|50|N|139|17|11|E}}</sup> <sup>{{Coord|36|25|03|N|139|17|29|E}}</sup>
 
** 周囲は[[桐生市]][[相生町 (桐生市)|相生町]]。
 
* '''埼玉県[[行田市]]大字小敷田''' <sup>{{Coord|36|09|06|N|139|25|18|E}}</sup>
 
** 周囲は[[熊谷市]]池上、上之。約1キロメートル四方の範囲に狭い飛地が20箇所程度点在している。
 
* '''埼玉県[[深谷市]]横瀬''' <sup>{{Coord|36|14|40|N|139|15|46|E}}</sup>
 
** 周囲は群馬県[[伊勢崎市]][[境町 (群馬県)|境]]平塚、[[境島村]]。
 
* '''埼玉県熊谷市[[妻沼町|妻沼]]小島''' <sup>{{Coord|36|15|N|139|21|E}}</sup>
 
** 周囲は群馬県[[太田市]](東方は古戸町、北方は牛沢町、西方は堀口町、押切町。南側の[[利根川]]で熊谷市中心部方面と分断されており、太田市を経由しないと渡れない)。
 
* '''埼玉県[[上尾市]]大字[[平方町|平方]]''' <sup>{{Coord|35|56|19|N|139|32|24|E}}</sup>
 
** 周囲は[[川越市]]大字東本宿、下老袋。
 
* '''埼玉県久喜市[[菖蒲町]]柴山枝郷''' <sup>{{Coord|36|02|16|N|139|36|23|E}}</sup>
 
** 周囲は[[白岡市]]柴山。
 
* '''埼玉県[[さいたま市]][[西区 (さいたま市)|西区]][[内野本郷|大字内野本郷]]、[[指扇|大字指扇]]、[[指扇領辻|大字指扇領辻]]、[[指扇領別所|大字指扇領別所]]、[[清河寺|大字清河寺]]、[[高木 (さいたま市)|大字高木]]、大字宝来、大字中釘、大字西新井、大字峰岸の各々一部''' <sup>{{Coord|35|56|06|N|139|32|39|E}}</sup>
 
** 周囲は上尾市大字平方、川越市大字古谷上。
 
* '''埼玉県さいたま市[[岩槻区]]大字[[笹久保|笹久保新田]]''' <sup>{{Coord|35|54|45|N|139|42|19|E}}</sup>
 
** 周囲は同市[[緑区 (さいたま市)|緑区]]大字[[高畑 (さいたま市)|高畑]]、大字[[上野田 (さいたま市)|上野田]]。
 
* '''埼玉県[[東松山市]]大字田木''' <sup>{{Coord|35|59|04|N|139|24|21|E}}</sup>
 
** 周囲は[[坂戸市]]大字片柳。
 
* '''埼玉県[[比企郡]][[吉見町]]大字中曽根''' <sup>{{Coord|36|04|52|N|139|25|50|E}}</sup>
 
** 周囲は熊谷市小八林、箕輪、冑山。
 
* '''[[千葉県]][[我孫子市]]根戸の一部''' <sup>{{Coord|35|53|00|N|139|59|45|E}}</sup>
 
** 周囲は[[柏市]]根戸、布施。
 
* '''千葉県[[柏市]]藤ケ谷の一部''' <sup>{{Coord|35|46|54|N|140|00|54|E}}</sup>
 
** 周辺は[[鎌ケ谷市]]。
 
* '''千葉県[[船橋市]][[丸山 (船橋市)|丸山]]''' <sup>{{Coord|35|44|54|N|139|59|34|E}}</sup>、'''[[藤原 (船橋市)|藤原]]の一部''' <sup>{{Coord|35|45|09|N|139|58|48|E}}</sup>
 
** 周囲は鎌ケ谷市。
 
* '''千葉県[[船橋市]][[潮見町 (船橋市)|潮見町]]''' <sup>{{Coord|35|40|33|N|139|58|14|E}}</sup>
 
** 船橋市に属する[[埋立地]]。隣接する[[市川市]]を経由しなければこの場所へ行けない。
 
* '''千葉県[[香取郡]][[多古町]]一鍬田の一部''' <sup>{{Coord|35|47|40|N|140|24|31|E}}</sup>
 
** 周辺は[[成田市]]。
 
* '''[[東京都]][[練馬区]][[西大泉町]]''' <sup>{{Coord|35|45|48|N|139|34|01|E}}</sup>
 
** 周囲は埼玉県[[新座市]]片山。飛地である西大泉町1179番地には8[[世帯]] 人口17人が住んでいる(2010年現在)。詳細は[[西大泉町]]の記事を参照。
 
* '''東京都[[府中市 (東京都)|府中市]]新町2丁目の一部''' <sup>{{Coord|35|41|15|N|139|29|50|E}}</sup>
 
** 新町2丁目77番地の1の[[東京自治会館]]本館部分が府中市の飛び地となっており、周囲は[[小金井市]]前原町5丁目・貫井南町1丁目となっている。
 
* '''東京都[[稲城市]][[矢野口 (稲城市)|矢野口]]([[よみうりランド]]敷地内<!--[[読売ジャイアンツ]]1旧室内練習場跡地-->)''' <sup>{{Coord|35|37|47|N|139|31|04|E}}</sup>
 
** 周囲は[[神奈川県]][[川崎市]][[多摩区]][[菅仙谷]]。
 
* '''東京都[[西多摩郡]][[瑞穂町]]大字[[殿ヶ谷村|殿ヶ谷]]([[横田飛行場|横田基地]])''' <sup>{{Coord|35|44|43|N|139|21|27|E}}</sup>
 
** 周囲は[[武蔵村山市]]大字[[岸 (武蔵村山市)|岸]]。
 
* '''神奈川県川崎市[[麻生区]][[岡上]]''' <sup>{{Coord|35|34|40|N|139|28|50|E}}</sup>
 
** 周囲は[[横浜市]][[青葉区 (横浜市)|青葉区]]<!--[[奈良町 (横浜市)|奈良町]]、[[緑山 (横浜市)|緑山]]-->、東京都町田市<!--玉川学園、金井町、大蔵町、鶴川、能ヶ谷町、三輪町、三輪緑山-->。
 
* '''神奈川県[[鎌倉市]][[津 (鎌倉市)|津]]''' <sup>{{Coord|35|18|41|N|139|29|20|E}}</sup>
 
** 周囲は[[藤沢市]][[片瀬 (藤沢市)|片瀬]]3丁目。
 
* '''[[新潟県]][[見附市]]佐野町''' <sup>{{Coord|37|27|44|N|138|57|06|E}}</sup>
 
** 周囲は[[長岡市]]。なお、すでに廃村となっており、域内には山林が広がるのみで住民はいない。
 
* '''新潟県[[刈羽郡]][[刈羽村]]大字[[油田村 (新潟県)|油田、黒川]]''' <sup>{{Coord|37|25|N|138|42|E}}</sup>
 
** 周囲は[[柏崎市]]、長岡市。これは[[1956年]]の刈羽郡旧[[中通村 (新潟県刈羽郡)|中通村]]の分裂編入(刈羽村・柏崎市・[[北条町 (新潟県)|北条村]]へ分裂)により刈羽村編入地域が飛地になったことによる([[中通村 (新潟県刈羽郡)#村の分裂|こちら]]も参照)。なお現在の刈羽村の村域はこの大字2つを除いて柏崎市に囲まれている。
 
* '''[[富山県]][[中新川郡]][[上市町]]黒川''' <sup>{{Coord|36|43|20|N|137|23|20|E}}</sup>
 
** 周囲は[[滑川市]]小森、本江。
 
* '''富山県[[南砺市]]岩武新''' <sup>{{Coord|36|37|31|N|136|54|21|E}}</sup>
 
** 周囲は[[砺波市]]鷹栖、[[小矢部市]]水島、清水。
 
* '''[[福井県]][[三方郡]][[美浜町 (福井県)|美浜町]]久々子''' <sup>{{Coord|35|35|31|N|135|53|52|E}}</sup>
 
** 周囲は[[三方上中郡]][[若狭町]]気山。
 
* '''[[山梨県]][[富士吉田市]]新倉''' <sup>{{Coord|35|29|26|N|138|46|35|E}}</sup>
 
** 周囲は[[南都留郡]][[富士河口湖町]]船津。付近に狭い飛地が数カ所存在する。
 
* '''山梨県南都留郡富士河口湖町勝山''' <sup>{{Coord|35|24|01|N|138|45|20|E}}</sup>
 
** 周囲は富士吉田市上吉田。[[富士山]]吉田口登山道の二合目付近で、御室浅間神社がある。
 
* '''山梨県[[南巨摩郡]][[身延町]]身延''' <sup>{{Coord|35|22|40|N|138|21|17|E}}</sup>
 
** 周囲は南都留郡[[早川町]]雨畑、高住、赤沢。[[七面山]]の山頂付近にある。
 
* '''[[長野県]][[上伊那郡]][[辰野町]]大字小野([[矢彦神社]])''' <sup>{{Coord|36|03|16|N|137|58|08|E}}</sup>
 
** 周囲は[[塩尻市]]大字北小野。
 
* '''長野県上伊那郡[[南箕輪村]]北沢''' <sup>{{Coord|35|54|N|137|52|E}}</sup>
 
** 周囲は[[伊那市]]、塩尻市、上伊那郡[[箕輪町]]、上伊那郡辰野町。
 
* '''長野県[[佐久市]]平林''' <sup>{{Coord|36|09|38|N|138|29|29|E}}</sup>
 
** 周囲は南佐久郡[[佐久穂町]]。
 
* '''[[三重県]][[伊勢市]][[小俣町 (三重県)|小俣町]]明野''' <sup>{{Coord|34|31|17|N|136|38|55|E}}</sup>
 
** 周囲は[[多気郡]][[明和町 (三重県)|明和町]]明星・新茶屋、[[度会郡]][[玉城町]]世古。
 
* '''三重県伊勢市小俣町新村''' <sup>{{Coord|34|30|57|N|136|38|54|E}}</sup>
 
** 周囲は多気郡明和町明星、度会郡玉城町世古(後者は飛地部分への隣接ではない)。
 
* '''三重県伊勢市上地町''' <sup>{{Coord|34|29|01|N|136|39|09|E}}</sup>
 
** 周囲は度会郡玉城町富岡。
 
* '''三重県度会郡玉城町長更''' <sup>{{Coord|34|31|12|N|136|39|25|E}}</sup>
 
** 周囲は伊勢市小俣町新村・小俣町明野。[[大仏山公園|大仏山公園スポーツセンター]]の一角。
 
* '''三重県[[尾鷲市]][[須賀利町]]''' <sup>{{Coord|34|06|N|136|17|E}}</sup>
 
** 周囲は[[北牟婁郡]][[紀北町]]。尾鷲市本土側から見ると対岸の半島の先端部分。
 
* '''[[京都府]][[久世郡]][[久御山町]]佐古(三郷山財産区)<!--平成21年3月28日に「大字」「小字」を取る表記変更が実施された-->''' <sup>{{Coord|34|51|42|N|135|49|49|E}}</sup>
 
** 周囲は[[宇治市]]、[[綴喜郡]][[宇治田原町]]、[[城陽市]]。
 
* '''京都府久世郡久御山町市田東観世''' <sup>{{Coord|34|53|30|N|135|45|48|E}}</sup>
 
** 周囲は宇治市[[小倉町 (宇治市)|小倉町]]西遊田、安田町五反坪・鵜飼田。[[巨椋池]]干拓田の中。
 
* '''京都府[[八幡市]]八幡長町''' <sup>{{Coord|34|53|37|N|135|43|06|E}}</sup>、'''八幡樋ノ口''' <sup>{{Coord|34|53|16|N|135|43|16|E}}</sup>、'''川口高原''' <sup>{{Coord|34|52|55|N|135|43|49|E}}</sup>
 
** 周囲は[[京都市]][[伏見区]]、久世郡久御山町。[[明治]]初期の河川改修で[[木津川 (京都府)|木津川]]が付け替えられ、[[旧河道]]のうち現八幡市域在住者の所有となった部分。
 
* '''京都府[[綴喜郡]][[井手町]]大字田村新田小字平ケ谷''' <sup>{{Coord|34|47|52|N|135|51|18|E}}</sup>
 
** 周囲は[[木津川市]][[山城町 (京都府)|山城町]]綺田。
 
* '''京都府[[相楽郡]][[笠置町]]笠置''' <sup>{{Coord|34|45|23|N|135|54|27|E}}</sup>
 
** 周囲は木津川市[[加茂町 (京都府)|加茂町]]山田、北。
 
* '''[[大阪府]][[池田市]]空港([[大阪国際空港]]のターミナル近辺など)<!--正確な住所は不明-->'''<ref name="itami-tobiti">飛地の生成には[[太閤検地]]が絡んでいる。詳細は[[大阪国際空港#空港建設以前]]を参照のこと。</ref> <sup>{{Coord|34|47|28|N|135|26|29|E}}</sup>
 
** 周囲は[[豊中市]]蛍池西町3と[[兵庫県]][[伊丹市]][[小阪田]]。合計6か所に及び、府県境に接しているなど複雑な飛地である。
 
* '''大阪府[[摂津市]]大字別府''' <sup>{{Coord|34|45|21|N|135|33|15|E}}</sup>
 
** 周囲は[[大阪市]][[東淀川区]][[南江口]]3(大阪市・八尾市・松原市環境施設組合東淀工場の近辺)
 
* '''大阪府[[摂津市]]鳥飼上1丁目1-15([[大阪府立摂津支援学校]]/[[大阪府立とりかい高等支援学校|とりかい高等支援学校]]の校舎部分)''' <sup>{{Coord|34|47|06|N|135|36|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[高槻市]]柱本南町。摂津支援学校/とりかい高等支援学校及び旧[[大阪府立鳥飼高等学校|鳥飼高校]]では敷地の大半が高槻市にあり、校舎部分のみ摂津市となっており、登記上も摂津市となっている。
 
* '''大阪府[[茨木市]]大字小坪井([[名神高速道路]]・[[中国自動車道]]・[[近畿自動車道]][[吹田ジャンクション|吹田JCT/IC]]、[[大阪府道2号大阪中央環状線]]の一部)''' <sup>{{Coord|34|48|24|N|135|32|44|E}}</sup>
 
** 周囲は大阪府[[吹田市]][[青葉丘北]]、[[青葉丘南]]、清水。
 
* '''大阪府豊中市石橋麻田町''' <sup>{{Coord|34|48|37|N|135|26|53|E}}</sup>
 
** 周囲は池田市石橋、[[箕面市]]瀬川
 
* '''大阪府豊中市蛍池西町3(大阪国際空港の駐機場近辺)<!--正確な住所は不明-->'''<ref name="itami-tobiti" /> <sup>{{Coord|34|47|23|N|135|26|30|E}}</sup>
 
** 周囲は池田市空港。隣接する池田市空港も飛地であり、豊中市の飛地は「飛地に囲まれた飛地」の'''二重飛地'''である。
 
* '''大阪府[[堺市]][[西区 (堺市)|西区]]築港[[浜寺町|浜寺西町]]''' <sup>{{Coord|34|32|54|N|135|24|38|E}}</sup>
 
** 堺市に属する埋立地。隣接する[[高石市]]を経由しなければこの場所へ行けない。
 
* '''大阪府[[高石市]]南高砂''' <sup>{{Coord|34|31|44|N|135|23|52|E}}</sup>
 
** 高石市に属する埋立地。隣接する[[泉大津市]]を経由しなければこの場所へ行けない。
 
* '''大阪府[[泉大津市]]綾井、千原町および大字名不明の各所([[国道26号]]西、[[堺泉北有料道路]]高架下、雇用葛葉住宅内の数箇所)''' <sup>{{Coord|34|30|50|N|135|26|09|E}}</sup>
 
** 周囲は[[和泉市]]葛の葉町、高石市西取石<ref name="izumiotsu">これら4箇所の飛地は、市域確定時に該当する土地の所有者が住んでいた市に帰属したため。[[朝日放送]][[ムーブ!]]の[http://www.asahi.co.jp/move/calendar/20060316.html 「ムーブ!の疑問」より]。</ref>。
 
* '''大阪府[[貝塚市]]と[[泉南郡]][[熊取町]]''' <sup>{{Coord|34|24|30|N|135|22|23|E}}</sup>
 
** 互いに、複数の飛地が存在する。
 
* '''大阪府[[泉佐野市]]泉州空港北'''<ref name="itami-tobiti-omake">詳細は[[大阪国際空港#空港建設以前]]の補足記事を参照のこと。</ref> <sup>{{Coord|34|26|30|N|135|14|54|E}}</sup>
 
** [[関西国際空港]]の一期島と二期島内の泉佐野市域に属する部分。泉佐野市内から[[関西国際空港連絡橋]]を渡って一期島へ行くことは可能だが、一期島と二期島との間は泉佐野市内では陸続きになっておらず、田尻町内の架橋部分を通らないと、行き来できない。関西国際空港の将来の拡張計画では、泉佐野市の区域にも2つの島の間の架橋を建設する予定であり、この飛地は解消される予定である。<ref>[[関西国際空港#北側連絡誘導路]]を参照のこと。</ref>
 
* '''大阪府[[泉南郡]][[田尻町]]泉州空港中'''<ref name="itami-tobiti-omake" /> <sup>{{Coord|34|25|59|N|135|14|09|E}}</sup>
 
** 関西国際空港の内の田尻町域に属する部分。町内から直接この場所へ行けず、泉佐野市内の関西国際空港連絡橋を渡る必要がある。
 
* '''大阪府[[泉南市]]泉州空港南'''<ref name="itami-tobiti-omake" /> <sup>{{Coord|34|25|46|N|135|13|33|E}}</sup>
 
** 関西国際空港の内の泉南市域に属する部分。市内から直接この場所へ行けず、泉佐野市内の関西国際空港連絡橋を渡り、さらに田尻町の飛地を経由する必要がある。そればかりか、この場所は全域が国際貨物ターミナルなどがある制限区域のため、一般人は足を踏み入れることすらできない。
 
* '''兵庫県伊丹市[[小阪田]]([[大阪空港駅]]近辺)<!--正確な住所は不明-->'''<ref name="itami-tobiti" /> <sup>{{Coord|34|47|29|N|135|26|29|E}}</sup>
 
** 周囲は大阪府池田市空港と大阪府豊中市蛍池西町3。隣接する豊中市蛍池西町3は池田市に囲まれた飛地である。府県にまたがる飛地である。
 
* '''兵庫県[[川西市]][[満願寺町]]([[満願寺 (川西市)|満願寺]])'''<ref name="itami-tobiti" /> <sup>{{Coord|34|50|13|N|135|23|35|E}}</sup>
 
** 周囲は[[宝塚市]]。
 
* '''[[奈良県]][[北葛城郡]][[河合町]]大字佐味田''' <sup>{{Coord|34|33|39|N|135|44|24|E}}</sup>
 
** 周囲は[[広陵町]]大字寺戸。
 
* '''[[和歌山県]][[東牟婁郡]][[北山村]](全域)''' <sup>{{Coord|33|55|56|N|135|58|09|E}}</sup>
 
** 周囲は[[三重県]][[熊野市]]、[[奈良県]][[吉野郡]][[下北山村]]、[[十津川村]]。北山村は日本で唯一の市町村単位で都道府県を跨ぐ飛地。
 
* '''和歌山県[[新宮市]][[熊野川町]]玉置口、[[熊野川町嶋津]]''' <sup>{{Coord|33|53|N|135|53|E}}</sup>
 
** 周囲は三重県熊野市、奈良県吉野郡十津川村。北山村と同じく都道府県を跨ぐ飛地。
 
* '''和歌山県東牟婁郡[[太地町]]大字太地字夏山''' <sup>{{Coord|33|36|50|N|135|56|00|E}}</sup>
 
** 周囲は東牟婁郡[[那智勝浦町]]。
 
* '''和歌山県[[橋本市]][[高野口町]]名倉(一部)''' <sup>{{Coord|34|17|03|N|135|33|06|E}}</sup>
 
** 周囲は[[伊都郡]][[九度山町]]。
 
* '''[[広島県]][[広島市]][[安芸区]][[矢野 (広島市)|矢野]]''' <sup>{{Coord|34|20|19|N|132|32|25|E}}</sup>
 
** 周囲は[[呉市]]と[[安芸郡 (広島県)|安芸郡]][[海田町]]、[[熊野町]]、[[坂町]]。日本で一番人口の多い飛び地。当該地区の人口は約32,000人。
 
* '''広島県[[尾道市]]浦崎町''' <sup>{{Coord|34|24|N|133|16|E}}</sup>
 
** 周囲は[[福山市]]。
 
* '''広島県[[大竹市]]栗谷町奥谷尻<!--松ケ原町は?-->''' <sup>{{Coord|34|18|01|N|132|11|28|E}}</sup>
 
** 周囲は[[廿日市市]][[大野町 (広島県)|大野]]奴メリ谷。
 
* '''[[福岡県]][[北九州市]][[小倉南区]]空港北町および町又は字不明区域''' <sup>{{Coord|33|50|37|N|131|01|58|E}}</sup>
 
** [[北九州空港]]の内の北九州市域に属する部分。市内から直接この場所へ行けない。
 
* '''[[熊本県]][[荒尾市]]本井手''' <sup>{{Coord|33|00|21|N|130|26|51|E}}</sup>
 
** 周囲は福岡県[[大牟田市]]藤田町・沖田町・桜町。[[江戸時代]]に、当時の[[三池藩]]が[[用水路|灌漑用水]]を融通してもらった見返りに[[肥後藩]]に提供したもの。周囲を大牟田市神田町に囲まれた別の飛地もある。
 
* '''熊本県荒尾市上井手''' <sup>{{Coord|33|00|21|N|130|26|15|E}}</sup>
 
** 周囲は福岡県大牟田市船津町。背景は本井手の飛地と同じ。
 
* '''[[鹿児島県]][[阿久根市]]鶴川内''' <sup>{{Coord|32|01|58|N|130|15|31|E}}</sup>
 
** 周囲は[[出水市]][[野田町 (鹿児島県)|野田町]]上名。
 
* '''鹿児島県[[志布志市]][[有明町 (鹿児島県)|有明町]]野神(大隅カントリークラブ)など''' <sup>{{Coord|31|31|03|N|130|57|41|E}}</sup>
 
** 周囲は[[大崎町]][[野方村|野方]]。「飛地」という名称のバス停がある。
 
* '''鹿児島県[[曽於郡]][[大崎町]]井俣''' <sup>{{Coord|31|28|20|N|130|59|22|E}}</sup>
 
** 周囲は志布志市有明町原田、野神。
 
 
 
==== 区画上は飛び地ではないものの、実質的な飛び地 ====
 
* '''埼玉県[[久喜市]]樋の口'''<!--[http://www.mapion.co.jp/m2/36.034765366955924,139.64716581546472,19 (地図)]--> <sup>{{Coord|36|02|01|N|139|38|48|E}}</sup>
 
** 周囲は[[白岡市]]篠津。
 
* '''東京都西多摩郡瑞穂町大字二本木'''<!--[http://www.mapion.co.jp/m2/35.793626149140664,139.35715733018782,19 (地図)]--> <sup>{{Coord|35|47|38|N|139|21|26|E}}</sup>
 
** 周囲は埼玉県[[入間市]]大字二本木。
 
* '''神奈川県[[小田原市]]曽比'''<!--[http://www.mapion.co.jp/m2/35.31773400583771,139.12960408181402,18 (地図)]--> <sup>{{Coord|35|19|04|N|139|07|46|E}}</sup>
 
** 周囲は[[南足柄市]]。
 
* '''愛知県[[名古屋市]][[守山区]][[本地が丘]]'''<ref>他の名古屋市へ直接行ける道路は存在しない。({{ウィキ座標|35|11|57|N|137|1|27|E|region**JP|地図|name=名古屋市飛地}})</ref>
 
**周囲は[[尾張旭市]]
 
* '''大阪府[[四條畷市]]雁屋西町'''<ref>道路一本で市境はつながっている。({{ウィキ座標|34|44|2.9|N|135|37|43.1|E|region**JP|地図|name=四條畷市飛地}})</ref>
 
** 周囲は[[寝屋川市]]河北中町。
 
<!--* '''埼玉県[[北本市]]大字高尾'''{{要検証|[http://www.mapion.co.jp/m2/36.0310714807222,139.5008969112759,16 (地図)]|date=2016年12月}}
 
** 周囲は[[鴻巣市]]原馬室。-->
 
<!--* '''埼玉県比企郡[[嵐山町]]大字川島'''{{要検証|[http://www.mapion.co.jp/m2/36.05195278171144,139.33703539816094,16 (地図)]|date=2016年12月}}
 
** 周囲は比企郡[[滑川町]]大字水房。-->
 
 
 
==== 市町村合併(平成の大合併)による飛地事例 ====
 
いずれも非隣接自治体同士が合併したための飛地である。飛地になる予定も含む。
 
 
 
===== 既合併・既編入 =====
 
* '''[[北海道]][[釧路市]]'''<small>([[2005年]]10月11日新設合併。釧路市、[[阿寒町]]、[[音別町]])</small> <sup>{{Coord|42|59|N|143|51|E}}</sup>
 
** 音別地区が飛地。[[白糠町]]を挟む。
 
* '''北海道[[伊達市 (北海道)|伊達市]]'''<small>([[2006年]]3月1日編入合併。伊達市、[[大滝村 (北海道)|大滝村]])</small> <sup>{{Coord|42|42|N|141|06|E}}</sup>
 
** 大滝地区が飛地。[[壮瞥町]]を挟む。
 
* '''北海道[[沙流郡]][[日高町 (北海道)|日高町]]'''<small>(2006年3月1日新設合併。[[門別町]]、日高町)</small> <sup>{{Coord|42|52|N|142|36|E}}</sup>
 
** 旧・日高町地区が飛地。合併前の門別町役場が新しい日高町役場になったため。[[平取町]]を挟む。
 
* '''[[青森県]][[北津軽郡]][[中泊町]]'''<small>(2005年3月28日新設合併。[[中里町]]、[[小泊村]])</small> <sup>{{Coord|41|09|N|140|20|E}}</sup>
 
** 小泊地区が飛地。五所川原市市浦地区を挟む。
 
* '''青森県[[五所川原市]]'''<small>(2005年3月28日新設合併。旧・五所川原市、[[金木町]]、[[市浦村]])</small> <sup>{{Coord|41|04|N|140|22|E}}</sup>
 
** 市浦地区が飛地。中泊町中里地区を挟む。
 
* '''青森県[[東津軽郡]][[外ヶ浜町]]'''<small>(2005年3月28日新設合併。[[蟹田町]]、[[平舘村 (青森県)|平舘村]]、[[三厩村]])</small> <sup>{{Coord|41|11|N|140|24|E}}</sup>
 
** 三厩地区が飛地。[[今別町]]を挟む。
 
* '''[[群馬県]][[高崎市]]'''<small>(2006年1月23日編入合併。高崎市、[[倉渕村]]、[[箕郷町]]、[[群馬町]]、[[新町 (群馬県)|新町]]:後に[[榛名町]]も編入)</small> <sup>{{Coord|36|16|30|N|139|06|44|E}}</sup>
 
** 新町地区が飛地。[[藤岡]]市を挟む。
 
* '''群馬県[[桐生市]]'''<small>(2005年6月13日編入合併。桐生市、[[新里村 (群馬県)|新里村]]、[[黒保根村]])</small> <sup>{{Coord|36|30|N|139|14|E}}</sup>
 
** 新里地区・黒保根地区が飛地。[[みどり市]]を挟む。
 
* '''新潟県[[長岡市]]'''<small>(2010年3月31日編入合併。長岡市、[[川口町 (新潟県)|川口町]])</small> <sup>{{Coord|37|16|N|138|52|E}}</sup>
 
** 川口地区が飛地。[[小千谷市]]を挟む。
 
* '''[[岐阜県]][[可児市]]'''<small>(2005年5月1日編入合併。可児市、[[兼山町]])</small> <sup>{{Coord|35|27|22|N|137|05|55|E}}</sup>
 
** 兼山地区が飛地。[[御嵩町]]を挟む。
 
* '''岐阜県[[大垣市]]'''<small>(2006年3月27日編入合併。大垣市、[[上石津町]]、[[墨俣町]])</small> <sup>{{Coord|35|17|N|136|28|E}}</sup> <sup>{{Coord|35|21|30|N|136|40|53|E}}</sup>
 
** 上石津地区、墨俣地区が別々の飛地。前者は[[養老町]]、後者は[[安八町]]を挟む。
 
* '''[[徳島県]][[三好市]]'''<small>(2006年3月1日新設合併。[[三野町 (徳島県)|三野町]]、[[池田町 (徳島県)|池田町]]、[[山城町 (徳島県)|山城町]]、[[井川町 (徳島県)|井川町]]、[[東祖谷山村]]、[[西祖谷山村]])</small> <sup>{{Coord|34|04|N|133|57|E}}</sup>
 
** 三野地区が飛地。[[東みよし町]]を挟む。
 
* '''鹿児島県[[奄美市]]'''<small>(2006年3月20日新設合併。[[名瀬市]]、[[笠利町]]、[[住用村]])</small> <sup>{{Coord|28|27|N|129|41|E}}</sup>
 
** 笠利地区が飛地。[[龍郷町]]を挟む。
 
 
 
=====区画上は飛び地ではないが、実質的な飛び地=====
 
* '''青森県[[平川市]]'''<small>(2006年1月1日新設合併。[[尾上町]]、[[平賀町]]、[[碇ヶ関村]])</small> <sup>{{Coord|40|28|N|140|38|E}}</sup>
 
** 碇ヶ関地区は平賀地区と隣接しているものの、山地により隔てられており、[[大鰐町]]および[[弘前市]]、または[[黒石市]]を経由しないと行き来ができない。
 
* '''群馬県[[みどり市]]'''<small>(2006年3月27日新設合併。[[東村 (群馬県勢多郡)|勢多郡東村]]、[[笠懸町]]、[[大間々町]])</small> <sup>{{Coord|36|33|N|139|22|E}}</sup>
 
** 東地区は大間々地区と隣接しているものの、山地により隔てられており、桐生市黒保根地区を経由しないと行き来ができない。
 
* '''[[新潟県]][[上越市]]'''<small>(2005年1月1日編入合併。上越市、[[中郷村 (新潟県)|中郷村]]、[[柿崎町]]、[[大潟町]]、[[頚城村]]、[[吉川町 (新潟県)|吉川町]]、[[板倉町 (新潟県)|板倉町]]、[[清里村 (新潟県)|清里村]]、[[三和村 (新潟県)|三和村]]、[[名立町]]、[[安塚町]]、[[浦川原村]]、[[大島村 (新潟県東頸城郡)|大島村]]、[[牧村 (新潟県)|牧村]])</small> <sup>{{Coord|36|58|N|138|12|E}}</sup>
 
** 市内[[中郷区]](旧・中郷村)が、実際には[[妙高市]]を一旦通らないと市の中心部(高田)に行けない。地形は市内[[名立区]](旧・名立町)とつながっているが、山間部である。
 
* '''[[長野県]][[飯田市]]'''<small>(2005年10月1日編入合併。飯田市、[[上村 (長野県)|上村]]、[[南信濃村]])</small> <sup>{{Coord|35|23|N|137|58|E}}</sup>
 
** 上村地区・南信濃地区はほかの地区と隣接しているものの、山地により隔てられており、[[喬木村]]を経由しないと行き来ができない。
 
* '''岐阜県[[羽島市]]桑原町西小薮''' <sup>{{Coord|35|15|24.409|N|136|39|42.63|E}}</sup>
 
** 羽島市のほかの地区とは長良川で分断され、[[海津市]]のみと隣接している。橋も同地区内にはかけられていないため、羽島市のほかの地区との行き来には海津市の経由が必須となっている。なお、近隣に[[南濃大橋]]があるため、行き来は容易である。
 
* '''[[和歌山県]][[伊都郡]][[かつらぎ町]]'''<small>(2005年10月1日編入合併。かつらぎ町、[[花園村 (和歌山県)|花園村]])</small> <sup>{{Coord|34|08|N|135|33|E}}</sup>
 
** 旧かつらぎ町と旧花園村は隣接しているものの、山地により隔てられており、[[高野町]]か[[海草郡]][[紀美野町]]を経由しないと相互に行き来ができない。
 
* '''[[山口県]][[萩市]]'''<small>(2005年3月6日新設合併。萩市、[[須佐町]]、[[田万川町]]、[[川上村 (山口県)|川上村]]、[[旭村 (山口県)|旭村]]、[[むつみ村]]、[[福栄村 (山口県)|福栄村]])</small> <sup>{{Coord|34|37|N|131|38|E}}</sup>
 
** 須佐地区とむつみ地区は隣接しているものの、山地により隔てられており、須佐・田万川両地区から[[阿武町]]を経由しないとほかの地区と相互に行き来ができない。
 
 
 
==== 合併によるその他の飛地 ====
 
* '''北海道[[檜山振興局]]管轄区域''' <sup>{{Coord|42|26|N|139|57|E}}</sup>
 
** かつて檜山支庁に属していた[[熊石町]]が、[[渡島支庁]][[八雲町]]と2005年10月1日に合併。これに伴い、檜山支庁の管轄区域は2つに分断(離島を除く)された。組織変更により檜山支庁管轄域はそのまま檜山振興局に引き継がれている。
 
 
 
==== 合併以外の事情により発生した飛地 ====
 
* '''[[茨城県]][[取手市]]小堀(おおほり)及び[[取手 (取手市)|取手]]の一部''' <sup>{{Coord|35|52|52|N|140|04|27|E}}</sup>
 
** 周囲は[[千葉県]][[我孫子市]]と[[利根川]]。利根川の河川改修の結果、小堀地区と取手市本体が分断された。この間に橋はなく、[[小堀の渡し]]や、我孫子市を通過する[[取手市コミュニティバス|コミュニティバス]]が両岸を結んでいる。
 
* '''埼玉県[[八潮市]]大字浮塚、大曽根の各一部''' <sup>{{Coord|35|47|39|N|139|49|32|E}}</sup>
 
** [[綾瀬川]]の改修により分断され飛び地となっており、東京都[[足立区]][[南花畑]]三丁目を経由しなければ、市内からこの場所へは行けない。
 
* '''[[三重県]][[桑名市]][[長島町 (三重県)|長島町]]老松''' <sup>{{Coord|35|02|25|N|136|45|03|E}}</sup>
 
** [[木曽岬干拓地]]の完成に際し一部区域を長島町に割り当てたために飛地発生。
 
* '''[[愛媛県]][[今治市]]の[[岡村島]]''' <sup>{{Coord|34|11|15|N|132|52|45|E}}</sup>
 
** [[岡村大橋|架橋]]により[[広島県]][[呉市]]と陸続きになった。夜間や荒天時は広島県を経由し、実に17本もの海上架橋を通過して愛媛県に入る必要がある。近接する[[今治市]]の[[大三島]](四国への架橋あり)への架橋構想もあるが、実現のめどは立っていない。
 
* '''[[福岡県]][[久留米市]][[城島町]]浮島地区の一部''' <sup>{{Coord|33|15|13|N|130|23|45|E}}</sup>、'''下田地区の一部''' <sup>{{Coord|33|16|39|N|130|25|57|E}}</sup>
 
** [[筑後川]]の流路変更によるもの。当該箇所に橋がないため、佐賀県経由となる。
 
* '''[[佐賀県]][[三養基郡]][[みやき町]]坂口地区の一部''' <sup>{{Coord|33|16|08|N|130|26|43|E}}</sup>、'''天建寺地区の一部''' <sup>{{Coord|33|17|17|N|130|27|42|E}}</sup>
 
** 上記と同様、筑後川の流路変更に伴うものであり、福岡県経由になる。
 
* '''[[長崎県]][[松浦市]]の[[福島 (長崎県)|福島]]''' <sup>{{Coord|33|23|N|129|50|E}}</sup>
 
** [[福島大橋 (佐賀県・長崎県)|架橋]]により[[佐賀県]][[伊万里市]]と陸続きになった。長崎県側の港までフェリーは運航していないため、車は佐賀県経由になる。
 
* '''[[長崎県]][[松浦市]]の[[鷹島 (長崎県)|鷹島]]''' <sup>{{Coord|33|26|N|129|45|E}}</sup>
 
** [[鷹島肥前大橋|架橋]]により[[佐賀県]][[唐津市]]と陸続きになった。車でフェリーを用いない場合は佐賀県経由となる。
 
* '''[[沖縄県]][[国頭郡]][[今帰仁村]]の[[古宇利島]]''' <sup>{{Coord|26|42|N|128|01|E}}</sup>
 
** [[沖縄県道247号古宇利屋我地線|架橋]]により[[名護市]]の[[屋我地島]]と陸続きになった。橋の開通前は、村の中心部付近の港までフェリーが運航していた。
 
 
 
==== 過去に飛地だった地域 ====
 
* '''[[大阪府]][[貝塚市]]清児新町'''{{要検証|[http://www.mapion.co.jp/m2/34.44076969257755,135.40821073554557,17 (地図)]|date=2016年12月}}
 
** 周囲は[[岸和田市]]尾生町、真上町、土生滝町、下松町。[[2007年]]1月1日、岸和田市尾生町に編入。
 
 
 
===== 合併により解消された飛地 =====
 
* '''[[青森県]][[むつ市]][[宇曽利湖]]、[[恐山]]菩提寺周辺''' <sup>{{Coord|41|19|45|N|141|05|21|E}}</sup>
 
** 周囲は、[[下北郡]][[大畑町]]。[[2005年]][[3月14日]]の合併(大畑町・川内町・脇野沢村のむつ市編入)により解消。
 
* '''青森県[[弘前市]]大字[[国吉 (弘前市)|国吉]](他。旧・[[東目屋村]])'''{{要検証|[http://www.mapion.co.jp/m2/40.59953529889055,140.33047197295852,16 (地図)]|date=2016年12月}}
 
** 周囲は[[中津軽郡]][[岩木町]]、[[相馬村 (青森県)|相馬村]]、[[西目屋村]]。[[2006年]][[2月27日]]の合併(新・弘前市誕生)により解消。
 
* '''[[福島県]][[福島市]]立子山''' <sup>{{Coord|37|40|11|N|140|31|21|E}}</sup>
 
** 周囲は[[伊達郡]][[飯野町 (福島県)|飯野町]]大字[[飯野町青木|青木]]、大字[[飯野町明治|明治]]。[[2008年]][[7月1日]]の合併(飯野町の福島市編入)により解消<!--地区としての飛地は継続されている-->。
 
* '''[[群馬県]][[高崎市]]倉渕地区(旧・[[倉渕村]])''' <sup>{{Coord|36|26|N|138|46|E}}</sup>
 
** 2006年[[1月23日]]の高崎市編入により飛地となったが、同年10月1日の合併([[榛名町]]の高崎市編入)により解消。
 
* '''[[埼玉県]][[川口市]]新郷地区(旧・[[新郷村 (埼玉県北足立郡)|新郷村]])''' <sup>{{Coord|35|49|25|N|139|46|02|E}}</sup>
 
** 飛地状態解消直前時点での周囲は[[北足立郡]][[鳩ヶ谷市|鳩ヶ谷町]]・[[草加市|草加町]]・[[安行村]]・[[東京都]][[足立区]]。[[1950年]][[11月1日]]、旧鳩ヶ谷町地区の分離により飛地となった。その後[[1956年]][[4月1日]]に、安行村の川口市への編入により解消。
 
* '''埼玉県[[上福岡市]]南台''' <sup>{{Coord|35|51|52|N|139|30|40|E}}</sup>
 
** 周囲は[[入間郡]][[大井町 (埼玉県)|大井町]]鶴ケ舞、東久保。2005年10月1日の合併([[ふじみ野市]]誕生)により解消。
 
* '''神奈川県[[相模原市]]、旧[[相模湖町]]・[[津久井町]]地区''' <sup>{{Coord|35|34|N|139|13|E}}</sup>
 
** 2006年[[3月20日]]の相模原市編入により飛地となったが、2007年3月11日の合併([[城山町 (神奈川県)|城山町]]の相模原市編入)により解消。
 
* '''神奈川県[[小田原市]]前川(西半部)'''
 
** かつては[[足柄下郡]][[橘町 (神奈川県)|橘町]]前川の一部でありながら小田原市に囲まれた飛地であったが、同町の小田原市への編入により解消。
 
* '''[[新潟県]][[新潟市]]岩室地区(旧・[[西蒲原郡]][[岩室村]])''' <sup>{{Coord|37|43|N|138|52|E}}</sup>
 
** 周囲は西蒲原郡[[巻町]]、[[吉田町 (新潟県)|吉田町]]、[[弥彦村]]、[[三島郡 (新潟県)|三島郡]][[寺泊町]]。2005年[[3月21日]]の新潟市編入により飛地となったが、同年[[10月10日]]の合併(巻町の新潟市編入)により解消。
 
 
 
* '''新潟県[[北蒲原郡]][[水原町]]堀越・里の一部([[陸上自衛隊]]大日原演習場周辺)''' <sup>{{Coord|37|46|45|N|139|18|37|E}}</sup>
 
** 周囲は北蒲原郡[[笹神村]]、[[安田町]]、[[東蒲原郡]][[三川村]]。[[2004年]]4月1日の合併([[阿賀野市]]誕生)により解消。
 
* '''[[福井県]][[丹生郡]][[朝日町 (福井県)|朝日町]][[大谷寺 (福井県越前町)|大谷寺]](越知神社[[室堂]]・奥の院周辺)''' <sup>{{Coord|35|59|39|N|136|01|37|E}}</sup>
 
** 周囲は[[福井市]]尼ヶ谷町、丹生郡[[織田町]]茗荷・笈松(現・越前町)。2005年[[2月1日]]の合併(新・[[越前町]]誕生)により解消。
 
* '''[[長野県]][[飯田市]]座光寺''' <sup>{{Coord|35|32|N|137|51|E}}</sup>
 
** 周囲は[[下伊那郡]][[上郷町 (長野県)|上郷町]]、[[高森町 (長野県)|高森町]]。[[1993年]][[7月1日]]の合併(上郷町の飯田市編入)により解消。
 
* '''[[静岡県]][[静岡市]][[清水区]][[蒲原町|蒲原]]''' <sup>{{Coord|35|07|N|138|37|E}}</sup>
 
** 2006年3月31日の合併([[蒲原町]]の静岡市編入)により飛地となったが、2008年[[11月1日]]の合併([[由比町]]の静岡市編入)により解消。
 
* '''静岡県[[浜松市]]篠原町(一部)''' <sup>{{Coord|34|41|35|N|137|37|03|E}}</sup>
 
** 周囲は[[浜名郡]][[舞阪町]]・[[雄踏町]]。2005年[[7月1日]]の合併(舞阪町・雄踏町の浜松市編入)により解消。
 
* '''[[三重県]][[一志郡]][[三雲町]][[米ノ庄村|米ノ庄]]地区''' <sup>{{Coord|34|36|01|N|136|30|32|E}}</sup>
 
** 周囲は[[松阪市]]、一志郡[[嬉野町 (三重県)|嬉野町]]。2005年[[1月1日]]の合併(新・松阪市誕生)により解消。
 
* '''[[滋賀県]][[東浅井郡]][[湖北町]]延勝寺の一部及び[[伊香郡]][[高月町]]片山の一部''' <sup>{{Coord|35|27|N|136|09|E}}</sup>
 
** 琵琶湖対岸の伊香郡[[西浅井町]]の半島東岸。2010年1月1日に3町とも[[長浜市]]に編入され、解消。明治11年まで西浅井町(旧[[塩津村 (滋賀県)|塩津村]]、[[永原村]])は[[浅井郡]]の所属であり、伊香郡を間に挟んで飛び地になっていた。
 
* '''[[兵庫県]][[津名郡]][[淡路町]][[浦村 (兵庫県)|浦]]、[[仮屋町|仮屋、久留麻]]、[[釜口]]'''{{要検証|date=2016年12月}}
 
** 淡路町から[[東浦町 (兵庫県)|東浦町]]が分立した際に戸別に淡路町に残った世帯が存在した。2005年4月1日の合併([[淡路市]]誕生)により解消。
 
* '''[[和歌山県]][[那賀郡 (和歌山県)|那賀郡]][[打田町]][[黒土 (紀の川市)|黒土]]<ref>[http://www.geocities.jp/godwin_austin_karakorum/tobichihen.html 解消された飛び地]</ref>
 
** 周囲は那賀郡[[粉河町]]と[[桃山町]]。2005年11月7日の合併([[紀の川市]]誕生)により解消。
 
* '''[[広島県]][[福山市]][[内海町 (広島県)|内海町]]、内海町イ、内海町ハ、内海町ロ''' <sup>{{Coord|34|21|N|133|17|E}}</sup>
 
** 周囲は[[沼隈町]]。2005年2月1日の合併(沼隈町の福山市編入)により解消。
 
* '''[[広島県]][[呉市]][[下蒲刈町]]([[下蒲刈島]])''' <sup>{{Coord|34|11|N|132|40|E}}</sup>
 
** [[2000年]]に[[安芸灘大橋|架橋]]により[[本州|広島県本土]]と陸続きになったが、架橋で結ばれた先は[[川尻町 (広島県)|川尻町]]。[[2003年]][[4月1日]]の呉市編入により飛地となった。2004年4月1日の合併(川尻町の呉市編入)により解消。
 
* '''[[山口県]][[新南陽市]]高瀬・和田地区''' <sup>{{Coord|34|09|N|131|44|E}}</sup>
 
** 周囲は[[徳山市]]、[[鹿野町 (山口県)|鹿野町]]、[[徳地町]]。[[2003年]][[4月21日]]の合併([[周南市]]誕生)により解消。
 
* '''[[香川県]][[三豊郡]][[大野原町]]青岡''' <sup>{{Coord|34|05|54|N|133|41|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[観音寺市]]木之郷町、粟井町。2005年[[10月11日]]の合併(新・観音寺市誕生)により解消。
 
* '''[[徳島県]][[徳島市]][[入田町]](旧・[[名西郡]][[入田村 (徳島県)|入田村]]の一部)''' <sup>{{Coord|34|02|16|N|134|26|47|E}}</sup>
 
** 周囲は[[石井町]]、[[阿野村]]、[[鬼籠野村]]、[[上八万村]]、[[国府町 (徳島県)|国府町]]。1955年[[1月1日]]の徳島市編入により飛び地となったが、同年[[2月11日]]の合併(上八万村の徳島市編入)により解消。
 
* '''[[徳島県]][[麻植郡]][[山川町 (徳島県)|山川町]]字西野峰''' <sup>{{Coord|34|00|14|N|134|14|00|E}}</sup>
 
** 周囲は[[美郷村]]。2004年[[10月1日]]の合併([[吉野川市]]誕生)により解消。
 
* '''[[佐賀県]][[東松浦郡]][[浜玉町]]鳥巣''' <sup>{{Coord|33|24|02|N|130|06|50|E}}</sup>
 
** 周囲は[[七山村]]、[[厳木町]]。2005年1月1日の合併(新・[[唐津市]]誕生)により厳木町側を解消、2006年1月1日に唐津市が七山村をようやく編入して完全に解消。
 
* '''[[長崎県]][[佐世保市]]浅子町、旧[[小佐々町]]地区''' <sup>{{Coord|33|13|35|N|129|36|14|E}}</sup>
 
** 周囲は[[北松浦郡]][[鹿町町]]、[[佐々町]]。2005年4月1日の合併([[吉井町 (長崎県)|吉井町]]の佐世保市編入)、そして2010年3月31日の合併(鹿町町、および鹿町町に隣接する[[江迎町]]の2町が共に佐世保市編入)により解消<ref>ただし、現在でも陸路で浅子町・小佐々町と佐世保市中心部との間を最短距離で移動するためには、佐々町を経由しなければならない事情は変わらない。</ref>。
 
* '''[[鹿児島県]][[鹿児島郡]][[西武田村]]大字[[武 (鹿児島市)|武]]の一部''' <sup>{{Coord|31|34|24|N|130|33|46|E}}</sup>
 
** 周囲は鹿児島市、[[中郡宇村]]。1911年に大字武の飛地部分が分割され鹿児島市に編入されたことにより解消。現在の鹿児島市[[天保山町 (鹿児島市)|天保山町]]。
 
* '''鹿児島県[[鹿児島市]][[東桜島村|東桜島]]地区''' <sup>{{Coord|31|35|N|130|42|E}}</sup>
 
** 周囲は[[垂水市]]、[[鹿児島郡]][[桜島町]]。2004年[[11月1日]]の合併(桜島町の鹿児島市編入)により解消。
 
* '''鹿児島県[[薩摩郡]][[宮之城町]]柊野''' <sup>{{Coord|32|00|N|130|26|E}}</sup>
 
** 周囲は[[出水市]]、薩摩郡[[鶴田町 (鹿児島県)|鶴田町]]。2005年[[3月22日]]の合併(薩摩郡[[さつま町]]誕生)により解消。
 
* '''鹿児島県出水市荘''' <sup>{{Coord|32|05|36|N|130|16|35|E}}</sup>
 
** 周囲は[[出水郡]][[高尾野町]]、[[野田町 (鹿児島県)|野田町]]。2006年[[3月13日]]の合併(新・出水市誕生)により解消。
 
* '''鹿児島県出水郡高尾野町江内''' <sup>{{Coord|32|06|N|130|15|E}}</sup>
 
** 周囲は出水市、[[阿久根市]]、出水郡野田町。2006年[[3月13日]]の合併(新・出水市誕生)により解消。
 
* '''鹿児島県[[川辺郡 (鹿児島県)|川辺郡]][[坊津町]]秋目。''' <sup>{{Coord|31|21|31|N|130|11|50|E}}</sup>
 
** 周囲は笠沙町、大浦町。2005年11月7日の合併(南さつま市誕生)により解消。
 
* '''[[沖縄県]][[那覇市]][[首里]](旧・首里市)''' <sup>{{Coord|26|13|18|N|127|43|32|E}}</sup>
 
** 1957年12月7日、[[真和志|真和志市]]の那覇市編入により解消。
 
 
 
===== 合併以外の事情により解消した飛地 =====
 
* '''[[茨城県]][[猿島郡]][[五霞町]]''' <sup>{{Coord|36|06|51|N|139|44|45|E}}</sup>
 
** 同じ[[茨城県]]の[[古河市]]や[[境町]]とは[[利根川]]を介して接しているが、1981年の[[新利根川橋]]開通までは町内から利根川を渡る橋がなかった。
 
* '''[[岐阜県]][[各務原市]]川島地区(旧[[川島町 (岐阜県)|川島町]])'''
 
** 川島町は[[木曽川]]の中洲に位置するが、1962年の[[川島大橋]]開通まで岐阜県側と繋がる橋を持たなかった(愛知県側への橋が先に開通していた)。その後、川島町は2004年に各務原市へ編入されたが、川島町から岐阜県側への道路が[[笠松町]]の[[もぐり橋 (北派川)|もぐり橋]]を通る経路しかなかった。編入後に、市域内で両岸を直結する[[各務原大橋]]が建設され、2013年に開通したことで市内での飛び地状態も解消。
 
* '''[[三重県]][[桑名郡]][[木曽岬町]]''' <sup>{{Coord|35|04|33|N|136|43|52|E}}</sup>
 
** 同じ三重県の[[桑名市]][[長島町 (三重県)|長島町]]とは[[木曽川]]を介して接していたが、1963年の[[木曽川大橋]]開通までは町内から木曽川を渡る橋がなかった。その後[[木曽岬干拓地]]の造成により干拓地内に長島町の土地ができ、長島町と接することになったが、こんどはその長島町の土地が飛地になった。
 
* '''[[兵庫県]][[西宮市]]平左衛門町''' <sup>{{Coord|34|41|30|N|135|22|30|E}}</sup>、'''尼崎市西昆陽字田近野''' <sup>{{Coord|34|46|38|N|135|22|18|E}}</sup>
 
** [[武庫川]]を境にして左岸が尼崎市、右岸が西宮市という形で接する両市であるが、歴史的な経緯により互いに対岸の飛び地が発生していた。田近野住民からの西宮市への編入陳情、平左衛門町の沖合埋め立てなどの事情を踏まえ、[[1969年]](昭和44年)[[4月1日]]に両者の交換が行われ、飛地解消<ref>[http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000134092 尼崎市と西宮市の間で市域の一部を交換をしたことがあると聞いている。いつごろ、どういう理由で、どの土地を交換したのか?] [[レファレンス協同データベース]]、2013年7月20日(2016年3月5日閲覧)。</ref>。
 
[[ファイル:Sakurajima Akamizu 2004.svg|thumb|赤色で示された区域が2004年時点の桜島赤水町。本体は左下、新島は右上の島である]]
 
* '''鹿児島県[[鹿児島市]][[桜島赤水町]]字[[新島 (鹿児島県)|新島]]''' <sup>{{Coord|31|37|06|N|130|43|23|E}}</sup>
 
** 桜島の北東部沖にある島で、2004年の市町村合併までは桜島町大字赤水字新島であり鹿児島市東桜島地区とは行政連絡船で接続されていたが、桜島町には直接接続できなかった。2004年11月1日の合併(桜島町の鹿児島市編入)により、自治体の飛地は解消した。自治体としての飛地解消後も、桜島赤水町は桜島南西部(本体)と桜島北東部(新島)があり、飛地となっていたが、[[2006年]]([[平成]]18年)[[2月13日]]に桜島赤水町より新島の区域が新島町として独立し、町丁の飛地も解消した<ref>平成17年鹿児島県告示第1871号(町の区域の設定及び変更)</ref>。
 
 
 
==== 自治体単位の飛地 ====
 
再掲。
 
* '''[[和歌山県]][[東牟婁郡]][[北山村]]''' <sup>{{Coord|33|55|56|N|135|58|09|E}}</sup>
 
** [[地方公共団体|自治体]]単位が飛地となっている唯一のケース。また現在は自治体単位ではないが[[新宮市]]熊野川町玉置口、同[[熊野川町嶋津]]も同じく和歌山県の飛地。周辺は共に[[三重県]][[熊野市]]と[[奈良県]][[吉野郡]]。
 
 
 
==== 郡部単位の飛地 ====
 
{{See|日本における郡部単位の飛地}}
 
 
 
==== 江戸時代の藩の飛領 ====
 
{{節スタブ|date=2017年10月}}
 
* '''[[八戸藩]]'''志和
 
** 寛文4年(1664年)、南部盛岡藩3代藩主・[[南部重直]]の死後、[[盛岡藩]]と八戸藩に分割された際、後の上平沢、稲藤、上土舘、下土舘、北片寄、中片寄、南片寄の7ヶ村が八戸藩の飛び地となった。八戸藩が明治4年(1871年)に廃藩した後の[[志和村]]。
 
* '''[[加賀藩]]'''
 
** [[越中国]][[新川郡]]の大部分 - [[富山藩]]が加賀藩から分藩されたことに伴い、飛領となった。
 
** [[近江国]]弘川村 - 藩祖[[前田利家]]の妻である[[芳春院]](まつ)の死後、芳春院の[[化粧料]](婦女に対して生活補助として与えられた領地(石高))だった弘川を飛領として加えた。
 
* '''[[富山藩]]'''
 
** 加賀藩からの分藩から[[1659年]]の領地交換まで、以下の飛領を有していた。
 
*** 越中国[[新川郡]]の一部(黒部川西岸)
 
*** [[加賀国]][[能美郡]]の一部
 
* '''[[大聖寺藩]]'''
 
** 加賀藩からの分藩から[[1660年]]の領地交換まで、以下の飛領を有していた。
 
*** [[越中国]][[新川郡]]の一部
 
* '''[[対馬府中藩]]'''
 
** 本領の[[対馬]]が地理的に[[稲作]]・[[耕作]]が困難な土地であった為、以下の飛領を有していた。
 
*** [[肥前国]][[基肄郡]]、[[養父郡 (佐賀県)|養父郡]]、[[松浦郡]]の各一部
 
*** [[筑前国]][[怡土郡]]の一部
 
*** [[豊前国]][[宇佐郡]]、[[下毛郡]]の各一部
 
*** [[下野国]][[都賀郡]]、[[安蘇郡]]の各一部
 
 
 
=== フランス ===
 
* '''[[オート=ピレネー県]]の一部''' <sup>{{Coord|43|16|N|0|07|W}}</sup> <sup>{{Coord|43|20|N|0|05|W}}</sup>
 
** 周囲は[[ピレネー=アトランティック県]]。
 
* '''[[ヴォクリューズ県]][[ヴァレア小郡]]''' <sup>{{Coord|44|22|N|4|58|E}}</sup>
 
** 周囲は[[ドローム県]]。
 
* '''[[コート=ドール県]][[メヌセール|メヌセール村]]''' <sup>{{Coord|47|08|N|4|09|E}}</sup>
 
** 周囲は[[ニエーヴル県]]と[[ソーヌ=エ=ロワール県]]。
 
 
 
=== ボスニア・ヘルツェゴビナ ===
 
* '''[[スルプスカ共和国]]''' <sup>{{Coord|44|00|N|19|00|E}}</sup> <sup>{{Coord|44|46|N|17|11|E}}</sup>
 
** [[ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦]](国家であるボスニア・ヘルツェゴビナ共和国とは別)と[[ブルチコ行政区]]により領域がほぼ二等分されている。
 
 
 
=== 過去に飛地だった地域 ===
 
* '''[[西ドイツ|分割占領時代のドイツ]]の[[アメリカ軍]]占領地区:[[ブレーメン州]]'''
 
** 周囲は[[イギリス軍]]占領地区。米英仏占領地区を領土とする西ドイツの成立により解消。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
*{{Cite book|和書|author=[[吉田一郎]]|date=2006-08-11|title=世界飛び地大全 不思議な国境線の舞台裏|publisher=[[社会評論社]]|page=432|isbn=4-7845-0971-2|url=http://www.shahyo.com/mokuroku/foreign/geography/ISBN978-4-7845-0971-3.php|ref=吉田2006}}
 
 
 
== 関連項目 ==<!--項目の50音順-->
 
* [[回廊地帯]]
 
* [[割譲地]]
 
* [[軍事基地]]
 
* [[ゲリマンダー]]
 
* [[島国]]
 
* [[錯綜地]]
 
* [[租借地]] - [[租界]] - [[外国人居留地]]
 
* [[民族紛争]]
 
* [[袋地]] - [[囲繞地]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
*{{Kotobank|飛地|2=世界大百科事典 第2版}}
 
* [http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/ 世界飛び地領土研究会]
 
 
 
{{国家}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:とひち}}
 
{{DEFAULTSORT:とひち}}
 
[[Category:政治地理学]]
 
[[Category:政治地理学]]
 
[[Category:土地]]
 
[[Category:土地]]
 
[[Category:領土の飛地|*]]
 
[[Category:領土の飛地|*]]

2019/6/18/ (火) 09:29時点における最新版

飛地(とびち、飛び地

1 ある行政区画に属しながら、主地域から離れて他の区域内にある土地。

2 江戸時代、大名の城付きの領地に対して遠隔地に分散している領地。飛び知。



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