「鉄腕アトム」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 『'''鉄腕アトム'''』(てつわんアトム、日本での英題は'''Mighty Atom''') 漫画家、手塚治虫(てづかおさむ)の代表作。21世...」で置換)
(タグ: Replaced)
 
1行目: 1行目:
{{Otheruses|漫画作品を中心とした鉄腕アトム全般}}
 
{{Infobox animanga/Header
 
| タイトル = 鉄腕アトム
 
| 画像 = [[File:Tetsuwan Atom logo.png|300px]]
 
| サイズ =
 
| 説明 = 鉄腕アトムのロゴ
 
| ジャンル = [[サイエンス・フィクション|SF]]
 
}}
 
  
{{Infobox animanga/Manga
+
『'''鉄腕アトム'''』(てつわんアトム、[[日本]]での英題は'''Mighty Atom''')
| タイトル = 鉄腕アトム
 
| 作者 = [[手塚治虫]]
 
| 作画 =
 
| 出版社 = [[光文社]]
 
| 他出版社 =
 
| 掲載誌 = [[少年 (雑誌)|少年]]
 
| レーベル =
 
| 発行日 =
 
| 発売日 =
 
| 開始号 =
 
| 終了号 =
 
| 開始日 = [[1952年]]4月
 
| 終了日 = [[1968年]]
 
| 発表期間 =
 
| 巻数 =
 
| 話数 =
 
| その他 =
 
| インターネット =
 
}}
 
  
{{Infobox animanga/TVAnime
+
漫画家、手塚治虫(てづかおさむ)の代表作。21世紀を舞台に少年ロボットであるアトムが活躍するSFヒーロー漫画。1951~1952年(昭和26~27)に月刊誌「少年」(光文社)に連載された『アトム大使』を前身に、以後『鉄腕アトム』の名前で雑誌やテレビなどに登場し人気を博した。日本では1963年にテレビアニメ化され、その後、世界20か国以上で放映されている。
| タイトル = [[鉄腕アトム (アニメ第1作)|鉄腕アトム]](モノクロ版)
 
| 原作 = [[手塚治虫]]
 
| 総監督 =
 
| 監督 =
 
| シリーズディレクター =
 
| シリーズ構成 =
 
| 脚本 =
 
| キャラクターデザイン =
 
| メカニックデザイン =
 
| 音楽 =
 
| アニメーション制作 =
 
| 製作 = [[虫プロダクション]]
 
| 放送局 = [[フジテレビ]]
 
| 放送開始 = [[1963年]]
 
| 放送終了 = [[1966年]]
 
| 話数 = 全193話
 
| その他 =
 
| インターネット =
 
}}
 
  
{{Infobox animanga/TVAnime
+
 主人公アトムは、2003年4月7日に科学省長官・天馬(てんま)博士によって、交通事故で死んだひとり息子にそっくりのロボットとして作り出された。後にロボットサーカスに売られるが、新しい科学省長官であるお茶の水博士に救われ、原子融合システムによる10万馬力(のちに100万馬力になる)と七つの威力を使って悪に立ち向かっていく。
| タイトル = [[鉄腕アトム (アニメ第2作)|鉄腕アトム]](カラー版)
 
| 原作 = [[手塚治虫]]
 
| 総監督 =
 
| 監督 = [[石黒昇]]
 
| シリーズディレクター =
 
| シリーズ構成 =
 
| 脚本 =
 
| キャラクターデザイン =
 
| メカニックデザイン =
 
| 音楽 =
 
| アニメーション制作 =
 
| 製作 = [[手塚プロダクション]]
 
| 放送局 = [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]
 
| 放送開始 = 1980年10月1日
 
| 放送終了 = 1981年12月23日
 
| 話数 = 全52話
 
| その他 =
 
| インターネット =
 
}}
 
 
 
{{Infobox animanga/TVAnime
 
| タイトル = [[アストロボーイ・鉄腕アトム|ASTRO BOY 鉄腕アトム]]
 
| 原作 = [[手塚治虫]]
 
| 総監督 =
 
| 監督 = [[小中和哉]]
 
| シリーズディレクター =
 
| シリーズ構成 =
 
| 脚本 =
 
| キャラクターデザイン =
 
| メカニックデザイン =
 
| 音楽 =
 
| アニメーション制作 =
 
| 製作 = [[手塚プロダクション]]
 
| 放送局 = [[フジテレビ]]
 
| 放送開始 = 2003年4月6日
 
| 放送終了 = 2004年3月28日
 
| 話数 = 全50話
 
| その他 =
 
| インターネット =
 
}}
 
 
 
{{Infobox animanga/Footer
 
| ウィキプロジェクト =
 
| ウィキポータル =
 
}}
 
『'''鉄腕アトム'''』(てつわんアトム、[[日本]]での英題は'''Mighty Atom''')は、[[手塚治虫]]の[[サイエンス・フィクション|SF]][[漫画]]作品及び同作を原作とした[[テレビアニメ]]、[[特撮テレビ番組一覧|特撮テレビ番組]]の作品名、並びに作品内の主人公である架空の[[ロボット]]の名称である。[[テレビアニメ]]版で使用された主題歌の曲名でもあり、同シリーズゲームのタイトル名にもなっている。
 
 
 
== 概要 ==
 
21世紀の未来を舞台に、[[原子力]](後に[[核融合]])をエネルギー源として動き、人と同等の感情を持った少年ロボット、アトムが活躍する物語。米題は『ASTRO BOY(アストロ・ボーイ)』。
 
 
 
本作は、[[1951年]](昭和26年)4月から翌年3月に連載された『アトム大使』の登場人物であったアトムを[[主人公]]として、[[1952年]](昭和27年)4月から[[1968年]](昭和43年)にかけて、「[[少年 (雑誌)|少年]]」([[光文社]])に連載され、[[1963年]](昭和38年)から[[1966年]](昭和41年)にかけてフジテレビ系で日本初の30分テレビアニメシリーズ<ref group="注">テレビアニメとしてはそれ以前に『[[もぐらのアバンチュール]]』『[[新しい動画 3つのはなし]]』『[[インスタントヒストリー]]』『[[おとぎマンガカレンダー]]』などが放映されている。</ref>としてアニメ化された。このアニメ第1作は平均視聴率30%を超える人気を博し、その後、世界各地でも放映された。
 
 
 
[[1981年]]には、様々な形で、本作が出版された数の累計が1億冊を突破した<ref>単行本の発行部数のみではなく、絵本や文庫本などを含む。藤島宇策『戦後マンガ民俗史』(河合出版、1990年、ISBN 4879990248)p.217、p.328、p.360</ref>。
 
 
 
[[1980年]](昭和55年)に[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系でカラー版の『[[鉄腕アトム (アニメ第2作)]]』が制作され、さらに1作目と同じくフジテレビ系にて[[2003年]](平成15年)に『[[アストロボーイ・鉄腕アトム|ASTRO BOY 鉄腕アトム]]』として、2回目のリメイクが放映、2009年にはCG映画『[[ATOM (映画)|ATOM]]』が公開されている。
 
 
 
現在の日本のロボット工学学者たちには幼少時代に『鉄腕アトム』に触れたことがロボット技術者を志すきっかけとなっている者も多く、現在の日本の高水準のロボット技術力にはこの作品の貢献が大きいともいえる<ref>福田敏男 「鉄腕アトムのロボット学」(集英社)</ref>。
 
 
 
一方で、『「核」論』等、原子力の利用に対する現状との関係を検証する書籍も出されている。なお、原作者は原子力発電を推奨する意図はないと述べている<ref>20130319静岡新聞夕刊</ref>。
 
 
 
== 登場キャラクター ==
 
=== [[アトム ザ・ビギニング|アトム]] ===
 
: 声 - [[清水マリ]](第1・2作)、[[田上和枝]](清水マリの産休の代理で第1作97-106話のみ)、[[津村まこと]](第3作)、[[上戸彩]](ハリウッド版)
 
アトムは初登場の作品である光文社の雑誌「少年」連載の漫画『アトム大使』では脇役だった。その作品自体の人気も今ひとつであったが、『少年』[[編集長]]の[[金井武志]]は「弱さや人間らしい感情のあるロボットを主人公にすれば読者に受け入れられる」と手塚に提案し、アトムを主人公として設定を少し変更した上で描かれたのが本作である<ref>金井の提案については2002年4月1日放映の[[NHK衛星第2テレビジョン]]「BSまるごと大全集 鉄腕アトム誕生」による。</ref>。アトム大使連載最終回には、次号からは「鉄人アトム」がはじまりますと
 
予告されていたが「鉄腕アトム」になった。
 
 
 
原作の公式設定では、[[2003年]][[4月7日]]がアトムの誕生日とされる。製作者は[[天馬博士]]。交通事故死した博士の息子の「天馬飛雄」に似せて作られ、当初は「トビオ」と呼ばれていた。
 
トビオは、人間とほぼ同等の[[感情]]と様々な能力を持つ優秀なロボットであったが、人間のように成長しないことに気づいた天馬博士はトビオをサーカスに売ってしまう。サーカスにおいて団長<ref group="注">団長を演じた[[手塚漫画のキャラクター一覧|手塚スター]]は、『アトム大使』では[[手塚漫画のキャラクター一覧#ま行|ムッシュウ・アンペア]]だったが、アニメ第1作の時に[[手塚漫画のキャラクター一覧#は行|ハム・エッグ]]に代えられ、以後のアニメや漫画『アトム今昔物語』・「アトム誕生」でもハム・エッグが団長役になっている。</ref>に「アトム」と名付けられる<ref group="注">アニメ第2作ではアトムが天馬博士と客船に乗っていて1人になった時、悪徳サーカス団の団長に騙され、サーカス団員として契約し拉致されるという設定になっている</ref>。やがて法律が制定されて感情を持つロボットに対して人間と同等に暮らす権利が与えられるようになると、アトムの可能性に着目していた[[お茶の水博士]]に引き取られた。そして[[情操教育]]としてロボットの家族と家を与えられ、人間の小学校に通わされるようになる。学校での生活は、同級生達と紆余曲折しながらも仲良くやっている。
 
 
 
性格は[[wikt:まじめ|真面目]]で正義感が強く、困窮した者には自身を犠牲にしてでも手を差し伸べる優しい心を持つが、時にロボットである自分に苦悩や葛藤することも多い。また「アルプスの決闘の巻」では複雑な感情を抱けない(芸術や自然への感動や恐怖心がない)という劣等感から、お茶の水博士に人造心臓を取りつけてもらって人間と同レベルの感情を一時的に得たことがある(その後両親をさらった敵との戦闘で恐怖から体がすくんで手も足も出なくなったため、ケン一によって人造心臓を破壊された)。
 
 
 
誕生日の4月7日は本作の連載が始まった「[[少年 (雑誌)|少年]]」の発売日であった。原作では、「ミーバの巻」(1966年9月号 - 12月号)での天馬博士のセリフなどに誕生日についての記述がある。連載当時と[[小学館]]ゴールデンコミックス版では2013年4月7日と記載されており、[[朝日ソノラマ]]サンコミックス版以後2003年4月7日に改められた。アニメでも第1作目は誕生から約1年後に「ロボットC3号(俗称トビオ)」として売られた日が2001年11月、アニメ第2作は2030年に誕生など設定に違いがある。
 
 
 
アトムの赤い靴はアニメ第2作では名付け親であるロボットサーカスの女の子ロボットのキャシーから譲られ、最終回では形見代わりにニョーカの足が移植されている。
 
 
 
物語の中では苦労して[[市民権]]を得たが、現実の2003年4月7日、アトムはお茶の水博士を世帯主として[[手塚プロダクション|手塚プロ]]の所在地である[[埼玉県]][[新座市]]の市民に登録され市役所の前でアニメキャラクターとしては初のアトムの特別住民票が配付された。
 
 
 
アトムの髪型は、作者である手塚のくせ毛がモデル。アトムの特徴は[[w:en:Mighty Mouse|Mighty Mouse]]を元にしており、英題もMighty Mouseに倣って「Mighty Atom」としている。また、『少年』連載時には手の指は4本で描かれることが多かった<ref>手塚の著書『ぼくのマンガ人生』(岩波新書)P113や、サンコミックス版単行本の解説漫画によると、[[ミッキーマウス]]が4本指だった影響であるという。なお、ディズニー作品が4本だった理由については「4本で動かすと5本に見える」という俗説があったためと解説漫画で紹介しているが事実とは異なる。アニメ版では第1作のキャラクター設定表でははっきり4本と記されていた。</ref>。
 
 
 
==== アトム大使での設定 ====
 
『アトム大使』の物語では、我々が住んでいる「[[地球]]」とは別の、もうひとつの星「地球」の人々が、その星の大爆発によりロケット団で宇宙を長く放浪して偶然に我々の「地球」を発見して着陸したが、どちらの地球人もよく似ており、はじめは友好的関係を保って生活をした。しかし、食糧問題などを心配した「もともと地球に住んでいる地球人」が「宇宙を渡ってきた地球人」と対立(反対派の頭目は天馬博士)。
 
 
 
「地球に住む地球人」のロボットであるアトム(天馬博士のロボット)が両側の間に入って交渉して宇宙人の代表に対して誠実さの証しを見せるための自らの頭部を差し出したことで対立は収まり(天馬博士は自分の作ったクスリでゴミのように小さくなってしまう)、地球人と宇宙人は半分ずつ[[金星]]に飛び立つという物語。
 
 
 
なお、最後にお礼として、アトムは「宇宙を渡ってきた」地球の人々から大人の顔を貰う。
 
 
 
==== アトムの7つの威力 ====
 
アトムは7つの力を持っているが内容は以下の通り多少のバリエーションがある。
 
* 原作版
 
*# 善悪を見分けられる[[CPU|電子頭脳]]。電子頭脳の[[キャッシュメモリ|記憶装置]]の[[データ量の比較|記憶容量]]は15兆8000億ビット(バイト換算で1兆9750億byte。これをギガバイトにして1975GB、更にこれをテラバイトにしながら四捨五入すると約2TB)。後に「よい人とわるい人の見分けがつく」に変更され、電子頭脳も頭部から胴体へ変更された。
 
*# 60か国語<ref group="注">連載開始当時、[[国際連合|国連]]に加盟していた国家の数</ref>を話せる人工声帯。
 
*# 涙も出るサーチライトの目(涙の成分は食塩水らしい。体内に食塩水を貯蔵しているわけではなく、周囲の空気中の水分を[[除湿機]]と同じ原理で収集し利用しているが、あたりが水浸しになるほど大量の涙を出す描写もある)。
 
*# 10万馬力の原子力モーター。「地上最大のロボットの巻」では天馬博士により100万馬力に改造されている(「アトム大使」の初出版では、五百万[[ダイン]]と表記されていた)。
 
*#足のジェットエンジン。最大マッハ5で[[対流圏|空]]を飛ぶ。[[成層圏|宇宙空間]]ではロケットに切り替わり最大マッハ20で飛ぶ。
 
*# 鼻がアンテナ。鼻が伸びて送信アンテナに。
 
** 以下は図解([[1960年]](昭和35年)発行「少年」1月号)で追加された項目
 
**# お尻にピストル。
 
**# 食物ふくろ。食べたものを貯めておく。
 
**# 記憶倉。覚えたことを記憶しておく。
 
 
 
* 1963年アニメ第1作(モノクロ版)
 
*# どんな計算も1秒でできる電子頭脳。
 
*# 60か国語を話せる人工声帯。
 
*# 普通の1000倍も聞こえる聴力。2000万ヘルツの超音波を聞き取ることも出来る。
 
*# サーチライトの目。
 
*# 10万馬力の原子力モーター。
 
*# 足のジェットエンジン。
 
*# お尻からマシンガン。1秒間に500発撃てる。
 
 
 
* 1980年アニメ第2作
 
*# 胸の中に電子頭脳セット。160か国語を同時通訳ができる。
 
*# 耳は音を1000倍に聞ける。
 
*# サーチライトの目。
 
*# 10万馬力の力。[[重水素]]燃料による[[核融合]]エネルギー。
 
*# 腕と足はジェットで空を飛べる。
 
*# お尻にマシンガン。1分間に600発撃てる。
 
*# 両手人指差し指に[[レーザー|レーザーブラスト]]を装備。
 
 
 
* 2003年ASTROBOY版
 
*# 高度な[[人工知能|人工頭脳]]。誕生時トビオの記憶を移植<ref>ASTROBOY・鉄腕アトム[DVD]Vol.13、[[ソニーピクチャーズ]]</ref>。<!--アトム時トビオの記憶が断片的表現の為。他書籍の補足を検討。-->
 
*# 人間の1万倍の聴力。
 
*# [[透視]]能力を持つ目。
 
*# 10万馬力の力。
 
*# 足のジェットで空を飛べる。
 
*# 右手人差し指にフィンガービーム。
 
*# 左腕に[[荷電粒子砲|アームキャノン砲]]<ref>[[ブラウン管]]式[[テレビ|テレビジョン]]の[[電子銃]]と同じ原理の武器</ref>。
 
** 動力源はアストロシステムと呼ばれる特殊な小型大出力のパワーユニットで、エネルギー源についてはハッキリとは触れられていない。またエネルギーの消耗で出力が低下する事はあったが、原作のように完全に動かなくなる事はなかった。
 
**「10万馬力」「7つの力」といったこれまでの作品で馴染み深い表現は明確には出てこない。
 
 
 
* 2009年映画[[ATOM (映画)|ATOM]]版
 
*# ロボットの言語を聞き分ける耳。トビーのDNAと記憶を移植された人工頭脳を持つ。
 
*# 透視能力がある目。サーチライトの役割も果たす。
 
*# ブルー・コアが輝く心臓。心臓部に埋め込まれた原子力よりも強力で安全な[[クリーンエネルギー]]。善の心も生み出す。
 
*# ずばぬけたパワー。
 
*# ジェット噴射で飛べる足。
 
*# マシンガンを内蔵するお尻。
 
*# アームキャノンに変形する腕。
 
 
 
その他、身長135[[センチ]]、体重30[[キログラム]]。電子頭脳は頭部ではなく胴体内上部に設置されていて、頭部は単なる飾りとされ、透視図では頭部にセンサー類が集中しているようだが、作中では頭部が外れてしまったり、頭なしでも活動可能な描写があり、胴体にもセンサー類は搭載されている模様。電子頭脳については、「アトム今昔物語」などの記述によると1970年代に開発された超小型の原子力電子計算機が基になっているとされる。胸にはメンテナンス用の蓋があって、その内側には簡易的な修理のマニュアルと交換用の[[真空管]]が備えられていた。また電源スイッチもここにあるようで、原作の「火星探検の巻」ではお茶の水博士がアトムを航空機に乗せる際、手荷物扱いにするためにこの電源スイッチを切ってトランクに収納するシーンがある。原作及びアニメ第1作ではこの蓋の内部と尻の2か所にエネルギーの補給口があり、ここに給油ホース状の物を接続して液体とおぼしきエネルギーを補給する仕組み。またアニメ第2作では胸部ハッチの内部にカセット状の小型エネルギータンクを入れるスペースがあり、タンクごと交換する形で補給を行っていた。なお動力部である原子炉については「原子力モーター」という表現もあり、現在の原子炉と同じ物かどうかは不明。作中でしょっちゅうエネルギー切れを起こす描写がある事から、現在の原子炉とは異なるメカニズムである可能性も高い。使用しているエネルギーは「エネルギーチューブ」とも称されていて作中世界では現在の電力か石油並みに普及している物であり、ほとんどのロボットや兵器などの機械に使われているようである。「アトム今昔物語」の記述によるとこのエネルギーチューブは1990年代にアメリカで開発された物で、当時は非常に高価で用途もごく限られていたという。またエネルギーチューブの成分は[[ウラン]]化合物とされており、アトムが使用したエネルギーの残りカスを排出するためにトイレに行くシーンもあった。この残りカスが現在の原子炉の[[使用済み核燃料]]と同じ物かは不明だが、天馬博士は放射能汚染を心配する妻・星江に「昔の[[原子力船]]じゃない、放射能のカスなんか出さんよ」と語っている。
 
 
 
飛行能力に関しては、[[大気圏]]内では体内に搭載された[[原子炉]](後に[[核融合炉]])の膨大な熱エネルギーを利用することで、吸入した大気を熱膨張させてジェットの推進力に使用し、大推力と大気中での[[スーパークルーズ|超音速巡航]]が可能。[[宇宙空間]](大気圏外)では体内の核融合炉で発生させた[[プラズマ]]を噴射し、[[比推力可変型プラズマ推進機|ロケット]]の推力を得ている。これにより自力での大気圏突破と宇宙巡航が可能である。また、[[核融合反応]]によって生成された[[プラズマ]]は[[超電導]][[MHD発電]]によって電力にも変換されている。
 
 
 
アトムの身体を覆う[[人工皮膚]]は、[[ケブラー|ケブラー繊維]]と[[炭素繊維|カーボン・ファイバー]]を織り込んで造られており、防水機能のほかに小火器程度の被弾では損傷しない性能を持っている。この外殻には2タイプの数千個にのぼるセンサーが埋め込まれている。一つは感覚センサーで、触覚と温度を知覚するもの。もう一つは内蔵された小型無線受信機に接続する通信センサーである。整相列の通信センサーによって、アトムはいながらにしてパラボラ・アンテナ機能を持つ事ができ、人工衛星や他の電波源を選択して聴取できるのである。付属機能として、動物の[[電場|電界]]を探知でき、それによって暗闇のなかの生物、もしくは隠れた生物の存在を「見る」という([[鮫]]に似た)能力を発揮できる。「アトム今昔物語」などの記述によるとこの人工皮膚は1980年代にプラスチックを基に開発された物で、格段に優れた強度・耐熱性を持つという。ただしさすがに数千℃レベルの高熱には耐えられないようで、「人工太陽の巻」では人工太陽の高熱で手足と体表が熔けてノッペラボウの丸太のような姿になってしまったり、「エジプト陰謀団の秘密の巻」では身体が熱せられた状態で海中に出たため体表が急冷されてヒビ割れができたりもした。
 
 
 
アトムの視覚映像システムは頭部に収められている。アトムは乏しい光源しかなくても、[[暗視装置|スターライト・スコープ]]のようにその信号を増幅して見ることができる。また、このシステムは赤外線映像や紫外線映像にも切り替えられる。
 
 
 
アトムが実現するには複数のアクチュエータと関節をフレキシブルに結合し、複数のアクチュエータが必要に応じて協調し大出力や高速動作を実現する多自由度干渉駆動技術が必要。現実にこの技術は[[筋電義手]]の研究開発を行なっている[[電気通信大学]]の横井浩史[[教授]]が研究している。
 
 
 
=== アトムの家族 ===
 
アトムの家族の名前はパパ(エタノール)を除き、元素名に由来している。アトムはAtom([[原子]])、ウランはUranium([[ウラン]])、コバルトはCobalt([[コバルト]])など、ママ(リン)=Phosphorus([[リン]])とチータン=Titanium([[チタン]])を除き、[[放射性同位体|放射性元素]]に関する名前が付けられている。
 
 
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#ウラン|ウラン]]
 
: 声 - [[水垣洋子]]→[[武藤礼子]]・芳川和子(代役)(第1作)、[[菅谷政子]](第2作)、[[美木沙文|丸山美紀]](第3作)
 
: 科学省製;お茶の水博士指揮。
 
: アトムの誕生日のプレゼント用に、妹として作られた女の子のロボット。アトムのような7つの能力を持たないものの、10万馬力の力を持つ。
 
: 地上最大のロボットの巻などしばしば悪人にアトムを倒すための人質に取られることがある。お転婆で、まれにお兄さん思いの一面も見せる。学校に通いながらロボットの格闘技「ロボッティング」に出場したいという願望を叶えるために、とある科学者の手で2人に分裂できるよう改造された事もあった。
 
; コバルト
 
: 声 - [[小宮山清]](第1作)
 
: 科学省製;お茶の水博士指揮。
 
: お茶の水博士が作ったアトムの同型機。突如行方不明になったアトムに代わり、水爆の起爆装置を止めるため、当時制作中だった物を急遽完成させた。アトムとまったく同じ設計、同じ性能である。<ref group="注">原作の一部ではアトムより能力が劣るとされる</ref>。ただし、大急ぎで作ったためか、アトムほどの精巧さが無く、細かい作業が出来ない。作中ではアトムより多少長身・痩身に描かれている。
 
: 体内のオメガレーダー内のイプシロン線が左巻きになっているため、アトムのオメガレーダーと同じ信号を出し、お互いに呼び合うことができる。
 
: 連載時は「ミドロが沼の巻」で自爆するが、後に改訂されて生き残っている。一度壊れた後はウランと共に再登場した際には飛行能力などのアトムの持っている能力は失われていた。ウランと同様部品の大半はアトムと共通であり、アトムの修理のために自分の部品を提供した事もあった。
 
: 原作ではアトムの弟という設定だったが、アニメ1作目では科学省倉庫の大掃除の際に見つかった、アトム以前に天馬博士が作ったロボット(アトムの先行試作機ともいわれる)であったために兄となっている。アニメの2作目、3作目にはコバルトは登場しない。
 
; エタノール(アトムのパパ)
 
: 声 - [[藤岡琢也]]ほか(第1作)、[[桑原たけし]](第2作)
 
: 地方のロボット工場製。
 
: '''鉄腕アトム'''としての連載第1話である「アトムの両親」にてお茶の水博士が、「アトムにはロボットの親を」というタマオ(大目玉男)の意見から、民間のロボット工場に注文、アトムの進級祝いとしてプレゼントされた<ref group="注">ただし、のちの単行本では「気体人間」のエピソードに含まれる場合がある。また、提案者もケン一に変更</ref>。『アトム今昔物語』では、お茶の水博士がコツコツつくって、ロボット人権宣言後、サーカスから自由になるのを待って、プレゼントした。
 
: アトムより後に生まれたため小学校ではアトムの後輩。短絡的な部分もあるがアトムを守ろうとする考えの裏返しでそうなってしまうことが多い。アニメ第3作には登場しない。
 
:なお『新・鉄腕アトム』ではデザイン変更に伴い後頭部にエネルギーを蓄えるネジのような物が追加された。
 
; リン(アトムのママ)
 
: 声 - [[平井道子]]ほか(第1作)、[[日比野美佐子]](第2作)
 
: 地方のロボット工場製。
 
: パパと同時に作られた。顔はお茶の水博士の亡き妻に似ているという理由<ref group="注">初出時。のちの単行本ではカットされている。</ref>で博士が選んだ。『アトム今昔物語』ではアトムが生みの親である天馬夫妻の顔を希望したことから、天馬星江の顔となる<ref group="注">生死不明の天馬博士の顔を父に創るのは後々問題が生じる可能性もあるが星江は故人のため希望が通った</ref>。アトムをよく理解してくれている。パパ共々アニメ第3作には登場しない。
 
:エタノール同様、デザインは徐々に変化が加えられていった。
 
; チータン
 
: 声 - [[白石冬美]](第1作)
 
: ウランの弟。
 
: 最も後期に作られたウランの弟ロボット。1万馬力を誇り、泣き声で周囲を破壊してしまう。外見はほぼ赤ん坊。漫画版はファンクラブ会報である「鉄腕アトムクラブ」にのみ登場し「少年」では登場せず、アニメ第1作では第165話より登場している。
 
 
 
=== 人間 ===
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#お茶の水博士|お茶の水博士]]
 
: 声 - [[勝田久]](第1-3作)、[[西村知道]](ハリウッド版)、[[伊井篤史]](近年のCM)、[[寺島拓篤]](アトム・ザ・ビギニング)
 
: 現科学省長官。トレードマークの鼻は、作者である手塚治虫の団子っ鼻に由来する。ウランやコバルトなどのロボットを造り、アトムの良き理解者でも保護者でもある。鼻に特徴のある顔立ちは手塚治虫の作品中、「[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]]」など多くの作品に継承されている。アトムの生みの親と誤認されることが多いが、正確にはアトムの「育ての親」に当たる。お茶の水という名前の由来は[[御茶ノ水駅]]である。曾孫はタイムマシンの発明者。英語版ではDr. Elefun(Ele+Fun=電子工学愛好者、Elephant=鼻が象のように大きい、というダブルミーニング)、Dr. O'Shayなどの名前になっている。作中では語られないが「火の鳥」に登場する猿田彦を始祖としており、猿田彦を始祖とする者は彼の犯した数々の悪行を清算するために酷い目にあう宿命にあるが、罪の清算が終わりつつある結果としてお茶の水博士が設定され、アトム作中でお茶の水博士が事件に巻き込まれ酷い目にあったり果ては死にかけたりするのはまだ罪が残っているためらしい。
 
:その体格と推定される年齢([[1935年]](昭和10年)生まれの68歳)から緩慢な動作が多いが、原作ではロボットの国ロボタニア創立を目指したロボット「青騎士」(ブルー・ボン)を、不意をつき破壊したブルグ伯爵へ連打を浴びせ、最後はトレードマークの鼻でくい打ちにしたこともある。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#天馬博士|天馬博士]]
 
: 声 - [[横森久]](第1作)、[[大木民夫]](第2作)、[[大和田伸也]](第3作)、[[役所広司]](ハリウッド版)、[[中村悠一]](アトム・ザ・ビギニング)
 
: 本名は天馬午太郎。[[丙午]]生まれ<ref group="注">「アトム大使」がリライトされた際に書かれたプロフィールでの記述(本名や出身地、科学省の所在地([[高田馬場]])等も同じ。「馬」に引っかけた遊びである)。2003年に最も近い丙午の年は1966年であるためそのように解されているが、プロフィール自体には暦年の明記はない。</ref>。アトムの生みの親。[[群馬県]]出身。練馬大学卒業。幼くして事故死した息子、飛雄への思いからアトムを製作する。しかし、アトムをサーカスに売ってからはアトムに会うことはほとんどなく、隠遁者として生活している。技術者としては非常に優秀であり、お茶の水博士よりも高い技術を有する。一方で高級官僚的エゴイズムをも持ち合わせている。実は[[生物学|生物]][[学者]]でもあるらしい{{Refn|group=注|これはプロフィールで「海馬の研究では博士の右に出る駒はいない。」との記述があり、この海馬を[[タツノオトシゴ]]や[[セイウチ]]であると解釈した場合である。一方で、彼がロボット技術者である事から、電子頭脳の研究の一環として脳の記憶や空間学習能力に関わる部位としての[[海馬 (脳)|海馬]]を研究していた事を意味するのではないか、とする意見も存在する{{要出典|date=2015年6月}}。}}。影から常にアトムを見守っており、アトムを危機から救うこともある。
 
: 『アトム大使』において、アトムを製作した経緯がすでに説明されているが、同時に「赤シャツ隊」という実行部隊を率いて「宇宙人」(地球人とほとんど同じ顔かたちをして宇宙を漂流していた。地球に移住する)を、「細胞収縮液」によって矮小化する「粛清」を実行する役どころでもある。最後には自らが細胞収縮液を浴びて「消えて」しまった。このため、『鉄腕アトム』の『少年』連載版で再登場(1956年1月号別冊付録の「アルプスの決闘の巻」)した際には、『アトム大使』では服を脱ぎ捨てていただけで、無事に逃げていたという説明がなされた。この箇所は単行本ではカットされている<ref>小野卓司『描きかえられた鉄腕アトム』NTT出版、2008年、P101 -  103。『アトム大使』の初出版では天馬博士が縮んでいくカットはなかった(のちの単行本での追加)。</ref>。一方、光文社の最初の単行本(1956年)1巻冒頭に書き下ろしで追加されたアトムの生いたちでは「そして博士がなくなったとき…飛雄はそのすばらしいちからもしられずに名もないロボットサーカスにうられてしまったのです」と記された上に黒枠のついた天馬の写真が描かれており、「死亡した」ということにされていた<ref>『描きかえられた鉄腕アトム』P101 - 103。この「生いたち」の説明漫画は、その後の光文社のカッパコミックス版第6巻や小学館のゴールデンコミックス版1巻にも収録されている。</ref>。
 
: 性格は原作とアニメなどで微妙に異なり、原作では純粋にアトムに裏切られて以降改心して、かつアトムを愛しているという描写がなされている。科学省長官を解任された後も、自分の隠れ家でロボットの研究を続け、アトム以上のロボットを作り上げている。ただしエゴイスティックな性格は変わっておらず、後に強引にアトムを取り戻そうとして失敗する。
 
: アニメ第3作では性格の描写が他と比べ大きく異なり、『天馬博士の真の目的はアトムをロボットの王にし、更に自分もロボットになり、ロボット達の神となることであった』とされ、非常にエゴイスティックな天才科学者として描かれている。アトムをはじめ心を持ったロボットは人間を超えて進化するという主張をし、お茶の水博士と衝突する。つまりアトムを自分の目的のために利用しようとするのであるが、アニメ第3作の最終回ではアトムと親子として和解し、自首した。
 
: 原作でアトムを10万馬力から100万馬力にしたのも天馬博士である。
 
: なお[[産経新聞]]版の「アトム今昔物語」の連載時には、彼の少年時代が描かれている。少年時代は「トミー」という名の混血孤児で、「ドロッピー」なる秘密結社に加入していたが、タイムスリップしてきたアトムに出会ったことで改心し、いつの日かあのようなロボットを造ろうと決めていたとあるが、単行本化された時に削られている。
 
; [[ヒゲオヤジ]]
 
: 声 - [[矢島正明]]・[[和田文雄]](第1作2代目)、[[熊倉一雄]](第2作)、[[富田耕生]](第3作・ハリウッド版)
 
: 本名、伴俊作(ばん しゅんさく)。アトムの通うお茶の水小学校の先生。元私立探偵。お茶の水博士とも親しく、アトムの良き理解者。江戸っ子で、卑怯なことが大嫌い。手塚治虫の作品中、[[メトロポリス (漫画)|メトロポリス]]など数多くの作品に登場する。アニメ第3作では専業の探偵として登場。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#ケン一|敷島健一]]
 
: 声 - [[滝沢久美子]](第2作)、[[佐藤ゆうこ (声優)|佐藤ゆうこ]](第3作)
 
: アトムの同級生。初期の手塚作品で多くの主役を演じたキャラクターであり、「アトム大使」では主人公格だった。その後はアトムの良き親友となるが、優等生的な性格故に目立たない。ブラジルに移住したこともある。アニメ第3作では海外の視聴者を意識して、黒人に変更されたが、やはり目立てなかった。
 
; 大目玉男(おおめ たまお)
 
: 声 - 滝沢茂、[[池田秀一]]ほか(第1作)、[[松岡洋子 (声優)|松岡洋子]](第2作)、[[くまいもとこ]](第3作)
 
: アトムの同級生。愛称は「タマちゃん」。名前の通り、ひどい近眼のためにかけている大きな眼鏡と帽子が特徴。「アトム大使」から登場。気が弱くて慌て者である。アニメ第3作では、服装と帽子が欧米の子供風に変更されたが眼鏡はそのまま。顔や眼鏡をかけているのは幼少期の手塚治虫のものを流用している。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#四部垣|四部垣]]
 
: 声 - 三木広治(第1作)、[[たてかべ和也]](第2作)、[[千葉進歩]](第3作)
 
: アトムの同級生。「鉄腕アトム」になってから登場。体が大きく、ガキ大将格。また裕福な家庭の子弟で、最新鋭の電化製品等が自宅にある。アニメ第3作では金髪の白人少年風キャラに変更された。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#田鷲警部|田鷲警部]]
 
: 声 - [[兼本新吾]]、[[千葉耕市]](第1作)、[[永井一郎]](第2作)、[[銀河万丈]](第3作)
 
: 警視庁捜査一課長。痩身で大きな鼻の下にタワシのようなヒゲを生やしている。ロボットに対して厳しいキャラクターで、しばしばロボットやアトムへの不信感を口にし、お茶の水などと対立する。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#中村課長|中村警部]]
 
: 声 - [[坂本新兵]](第1作)、[[屋良有作]](第2作)
 
: 田鷲の同僚。小太りで、田鷲が私服なのに対し常に警官の制服を着ている。田鷲とは対照的にロボットやアトムには温情的。アニメ第3作では登場していない。
 
; [[手塚漫画のキャラクター一覧#スカンク草井|スカンク草井]]
 
: 声 - [[家弓家正]](第1作)、[[加藤精三 (声優)|加藤精三]](第2作)、[[矢尾一樹]](第3作)
 
: 「電光人間」(声 - [[菅谷政子]](第2作)、[[かないみか]](第3作))の回で登場した悪役。「アトムは完全じゃねえぜ、何故なら悪い心を持たねえからな」という発言をしてアトムに衝撃を与える。その後も何度か出演している。映画俳優の[[リチャード・ウィドマーク]]がデザインのモデル。
 
 
 
=== ロボット ===
 
; アトラス
 
: 声 - [[光枝明彦]](第1作)、[[北条美智留]]・[[森功至]](第2作)、[[檜山修之]](第3作)
 
: 原作では2種類のアトラスが登場している。
 
: 「少年」版のアトラスは、[[インディオ]]として差別されていたラム博士が、白色人種や黄色人種への復讐のために作ったロボット。オメガ因子という装置が実装されており、いっさいのモラルや良心を持たず人間に対して平気で悪いことをする。やがてラム博士が作った弟ロボット2体(やはりオメガ因子搭載)と共に悪事を働くも、オメガ因子のためにラム博士の命令も聞かなくなり、弟ロボットと共にラム博士を叩きのめし、アトムと戦い壊されてしまうが、アトムが自分のことを考える大きなきっかけとなる。ラム博士も同時に亡くなってしまうが、自分の考えが誤っていたことを悟る。
 
: 「小学二年生」版のアトラスはアニメ第2作の少年時代とほぼ同じ姿で登場。スカンク草井とワルブス・ギス伯爵がアトムを倒すために、7つの威力に加え「おしっこをかけて相手を爆発させる」という8つ目の威力を加え作ったイタズラ好きのロボット。おしっこはトイレでするものと教えられたアトラスは伯爵の屋敷でおしっこをして屋敷は爆発、その後アトムと友達になる。
 
: アニメ第1作では原作そのままで登場しているが、オメガ因子は組み込まれていない<ref group="注">「オメガ因子」の設定は、後の第172話「ヘラルド兄弟」で使用</ref>。
 
: アニメ第2作ではワルブス・ギス伯爵(「青騎士」のブルグ伯爵を流用)によってアトムの設計図から作られたボディにオメガ因子を組み込んだという設定で、シリーズを通してアトムと対決を繰り返すライバルであり、同じ設計図から生まれた兄弟でもあるという存在。最初は少年の姿だったが、後に姉代わりだった侍女ロボット・リビアン(声 - [[よこざわけい子|横沢啓子(現・よこざわけい子)]])がギス伯爵によって破壊された事に怒り、パワーアップして青年の姿になる(青騎士の設定を流用)。なお、作られたのはアトムが先だが、アトラスが青年の姿になってからはアトムから兄さんと呼ばれるシーンもある。
 
: アニメ第3作では天馬博士が徳川財閥の総帥徳川から死んだ徳川の息子・ダイチを再現したロボットを作るように依頼され、ダイチの記憶を移植して作られた。アトムに腕を破壊されたが、天馬博士に改造された。後に青騎士と共に戦う。
 
: アニメ第2作においてテーマソングをアトラス寺西名義で若き日の[[氷室京介]]が歌っている。
 
; プルートゥ
 
: 声 - [[北山年夫]](第1作)、[[森川公也]](第2作)、[[大塚明夫]](第3作)
 
: 元王族のサルタン(声 - [[横森久]](第1作)、[[飯塚昭三]](第2作))が作らせたロボット。世界最強のロボットとして作られ、一度はアトムも倒す。しかし、アトムの説得に感化され、本当のロボットの使命を知ることになる。
 
: その後、アトムとの戦いを拒否するが、プルートゥを倒すために作られたロボット、ボラーと戦い、敗北、自爆する。
 
: アニメ第3作では天馬博士が自分の分身として作ったロボット・シャドウにより造られた。また、ボラーの役割はダーク・プルートゥに置き換わっている。後に復活、青騎士と共に戦う。
 
: プルートゥが登場するエピソード「地上最大のロボット」は、[[浦沢直樹]]の『[[PLUTO]]』としてリメイクされている。
 
; 青騎士
 
: 声 - [[金内吉男]](第1作)、[[田中秀幸 (声優)|田中秀幸]](第3作)
 
: ロッス博士が作ったロボットで、元々3人の兄弟ロボットだった。しかし、その2番目に当たる女性のロボット・マリアがブルグ[[伯爵]]に嫁ぎ、そして些細なことが理由で破壊されてしまう(第2作ではこの部分がアトラスのパワーアップに繋がる経緯として流用された)。その時助けに入った末弟ロボット・トントも破壊され、最後に残った長兄ブルー・ボンが後の青騎士である。青騎士の体には破壊された弟妹の顔等が博士によって組み込まれ、また空気を出し入れすることによって大きさを変えることが出来る。この体を恥じた青騎士は鎧を着用するようになる。
 
: 伯爵に始まり全ての人間を恨み、伯爵を殺した上でロボットの王国を作ろうとする中で、伯爵や田鷲警部らによって始まった「青騎士ロボット狩り」にたまりかねたアトムが協力、やがて伯爵率いる人間軍と戦い勝利するも、人間軍兵士を抹殺しようとしたのをアトムに拒まれ、更にそこへやって来たロッス博士が生い立ちを語ろうとするのに対し、言わせまいと槍を投げつけるが、ロッス博士をかばったアトムに命中し、再起不能なまでに破壊、自らは伯爵の不意討ちで破壊され、伯爵の卑劣ぶりに怒ったお茶の水博士はその大きな鼻でしこたま殴り「ロボットどころか殺人鬼以下」と罵った。この後、破壊されたアトムはお茶の水博士には修理できず天馬博士が直すが、人間を軽蔑し人間に対して冷淡になるなど心が変わってしまった。その変わりようはウランが戸惑ったほどだった。
 
: なお初版での御茶ノ水博士がブルグ伯爵へ放ったセリフは「ロボットどころか犬畜生にも劣る奴」であったが、前述のものに差し替えられている。
 
: この三兄弟のデザインはvとマグマ大使のキャラクターが使われている。
 
: アニメ第1作では人間軍との戦いまでは原作同様だったが、誕生の生い立ちは自ら語り、決戦後に対立したロボットを破壊したのはアトムではなく、[[インカ]]のロボット・クスコであり、当のアトムは伯爵に止めをさそうと青騎士が投げつけた槍を、伯爵をかばって右腕に命中し、右腕だけがもげた程度だった。なお、アニメ版の伯爵は青騎士が弟妹に変形したのに慌てて槍で撃破したが、その後足場の崖が崩れて転落死してしまった。
 
: アニメ第3作では元は違法ロボット闘技の整備用ロボットで、自分の役割に疑問を持ったためにオーナーのハムエッグに捨てられたところをシャドウに拾われ改造された。人間に迫害されるロボットを救うために戦って仲間を集め、あわや人間対ロボットの全面戦争というところまで発展するがアトム達の活躍で回避。人間との共存を選んだ仲間を見送り、残った仲間とロボットの理想郷を築くべく宇宙へ旅立つ。
 
: なおアニメ第2作では登場しなかったが、上述のようにアトラスが青年体となる経緯として設定が流用され、第44話「宇宙ヒョウ」でアトムが搭乗した巨大ロボットが青騎士によく似ていた。
 
 
 
== 人物以外の設定 ==
 
=== ロボット法 ===
 
本作の世界で、人間に準じた権利と地位をロボットに保証し、かつロボットが守るべき義務を定めた法律。アトムがサーカス団からお茶の水博士に引き取られたのも、この法律の制定の結果であるとされている。ただし、最初の『アトム大使』ではこの設定は登場しておらず、その後の連載やテレビアニメ化の過程で内容が徐々に追加されていった。『少年』連載版で具体的な内容が登場するのは「海蛇島の巻」「幽霊製造器の巻」「キリストの目の巻」「青騎士の巻」である。このうち、同法にまつわるジレンマを掘り下げて描いた「青騎士の巻」で最も詳しく紹介されている。<!--今日の「ロボット法」の設定はこれに基づく。(「今日」とはいつ?現実世界のこと?-->
 
 
 
[[アイザック・アシモフ]]作品における[[ロボット工学三原則]]と内容的に重なる部分もあるが、手塚自身は、本作のロボット法は独自に考案したものであると説明していた<ref>本作のロボット法の詳細およびアシモフの三原則との対比については[http://www.jiten.com/dicmi/docs/k19/19459s.htm 鉄腕アトムのロボット法(マルチメディア・インターネット事典)]を参照。</ref>。
 
 
 
[[ロボット兵器]]をめぐる議論の中で、この「ロボット法」が取り上げられている<ref>日本経済新聞 2014年7月31日朝刊 経済教室 「ロボ兵器の規制論注視を」岩本誠吾</ref>。
 
 
 
== 手塚治虫による漫画作品の連載・掲載誌 ==
 
* [[1951年]](昭和26年)4月号 - [[1952年]](昭和27年)3月号 月刊誌の『[[少年 (雑誌)|少年]]』([[光文社]])に「アトム大使」を連載。<ref group="注">当初の予定では題は「アトム大陸」だったという。</ref>
 
* [[1952年]](昭和27年)4月号 - [[1968年]](昭和43年)3月号 『[[少年 (雑誌)|少年]]』([[光文社]])に「鉄腕アトム」として 月刊本誌と付録で連載。<ref group="注">連載前の予告では「鉄人アトム」であった。</ref>
 
* [[1953年]](昭和28年)10月号 - [[1953年]](昭和28年)12月号 『[[漫画少年]]』(学童社) 「アトム大使」のリメイク版。
 
* [[1964年]](昭和39年)8月 - [[1966年]](昭和41年)11月 『鉄腕アトムクラブ』(虫プロダクション友の会) ファンクラブ会報誌。
 
* [[1965年]](昭和40年)1月3日号 『[[サンデー毎日]]』([[毎日新聞社]]) 「ひょうたんなまず危機一発」掲載。
 
* [[1967年]](昭和42年)1月24日 - [[1969年]](昭和44年)2月28日 『[[産経新聞|サンケイ新聞]]』 TV最終話の続編。「アトム今昔物語」に改題。<ref group="注">サンケイ連載分のうち「アトムのばくだん列車(改題:爆弾列車)」は別巻扱いになっている。</ref>
 
* [[1969年]](昭和44年)3月号 『[[ビッグコミック]]』 ショートショート「アトムの恋人」掲載。
 
* [[1970年]](昭和45年)7月号 『[[別冊少年マガジン]]』 「[[アトムの最後]]」掲載。50年後のエピソード。
 
* [[1972年]](昭和47年)4月号 - [[1973年]](昭和48年)3月号 『[[小学館の学年別学習雑誌|小学四年生]]』([[小学館]]) TV最終話の続編。「アトム還る」に改題。
 
* [[1972年]](昭和47年)4月号 - [[1973年]](昭和48年)3月号 『小学一年生』(小学館) 小学四年生版と同設定、単行本未収録。
 
* [[1975年]](昭和50年)6月20日発行 単行本サンコミックス版([[朝日ソノラマ]])で「アトム誕生」書き下ろし。
 
* [[1975年]](昭和50年)9月号 『文藝春秋デラックス』([[文藝春秋]]) 「アトム二世」掲載。TV最終話の続編にあたるパロディ作品。
 
* [[1976年]](昭和51年)2月27日号 『[[週刊朝日]]』([[朝日新聞社]]) 「偏差値王国との対決の巻」掲載。
 
* [[1976年]](昭和51年)4月号 『[[月刊少年ジャンプ]]』(集英社) 「シルバータワーの巻」掲載。
 
* [[1980年]](昭和55年)9月号 - [[1981年]](昭和56年)11月号 『小学二年生』(小学館) 鉄腕アトムとして書き下ろされた最後の連載。1980版アニメのコミカライズ。
 
* [[1986年]](昭和61年)7月号 - [[1987年]](昭和62年)2月号 『月刊ニコニココミック』([[世界文化社]]) 「[[アトムキャット]]」連載。
 
 
 
* 他に、メインではないがアトムの登場する番外編として「[[わが名は百科]]」や、ゲスト出演の「ブラック・ジャック『おまえが犯人だ!!』」などがある<ref>『鉄腕アトム 別巻 1』ISBN 978-4-253-06500-9</ref>。
 
 
 
== 外伝・後日談 ==
 
; <span id="アトム今昔物語">サンケイ新聞版 鉄腕アトム</span>
 
: コミック掲載時に『'''アトム今昔物語'''』に改題。
 
: サンケイ新聞掲載時はアニメ1作目の最終回の直接の続きとして描かれた。
 
::アニメ版で人類を救うため、核融合抑制装置のカプセルを抱えて太陽に突入したアトムはその後、半ば熔解しカプセルの外殻にくっついた状態で宇宙を漂っていた。しかし、偶然にも通りがかった宇宙人のオハラとスカラによってアトムは修復されることになった。修理を終えたアトムは彼らの宇宙船で地球に戻る事になるが、その宇宙船の速度が光より速かったため[[ウラシマ効果]]で1960年代の日本に時間移動してしまう。仕方なくそこでスカラと共に暮らすことにし、若き日のお茶の水博士やヒゲオヤジと出会う。
 
::ある日、アトムはドロッピーのトムという心を閉ざした少年と出会う。ドロッピーのトムは犯罪に手を貸そうとしていたが、アトムがそれを阻止し助ける。ドロッピーのトムはアトムに救われたことで将来アトムみたいなロボットを作ろうと思うようになった。やがてアトムはエネルギーが尽きたためスカラの持つ三次元縮小装置で小さくなり眠りにつく。それから時は流れて2003年、ドロッピーのトムは大きくなり科学省の長官になっていた。実はドロッピーのトムは天馬博士の子供の頃の姿であった。しかし、博士は悲しいことに息子を交通事故で亡くしてしまう。そこで彼は息子の代わりとなるロボットを作り始める。そのロボットの姿は『過去に自分を助けてくれたロボット』に似せたものであった。そのロボットは「アトム」と名付けられ完成したが何故か動かなかった。またその頃、本来のアトムはたまたま近辺に墜落した宇宙船に乗っていたロボットからスカラの手でエネルギーをもらって目覚めていた。そして本来のアトムは、[[タイムトラベル#タイムパラドックス|タイムパラドックス]]のために新たに天馬博士に造られた自分が起動しないことを知り、「もう一人の自分」を誕生させるために自分の存在を消し去ることを決意。新しいアトムの起動操作の時に発生した装置のエネルギー波のスパークに、自ら飛び込み消滅する。その後、無事起動に成功した新しいアトムは天馬博士に可愛がられるが、天馬博士は「アトムは所詮ロボットであり息子の代わりにならない」と悟りアトムをロボットサーカスに売る…。そこからもう一体のアトムの物語が始まり地球に襲いかかる細菌型の宇宙人と戦うことになる。
 
: このサンケイ新聞版の鉄腕アトムは、ゴールデンコミックス版単行本化の際に連載漫画の続きではないという矛盾があるとの指摘により、冒頭の「アニメ版の続き」という内容は削除された。またその他にスカラの乗った宇宙船の爆発で過去の時代にタイムスリップしたことに変更され、若き日の天馬博士とアトムが出会うエピソードも削除され、朝日ソノラマ版コミックス掲載時にはアトムの最期のエピソードが差し替えられた。
 
:: この改変では、若き日のお茶の水博士の助手になってその後のロボット技術の基礎を作るも当時の技術では常時アトムを起動させておくだけのエネルギーが高価すぎて確保が難しく、また長い歳月の間に劣化が進んだ部品のメンテナンスも不可能だったため、自分の死期を悟ったアトムは後に自分の家が建てられる事になるとある山奥に飛び、そこで壊れて動かなくなった後野晒しとなって朽ち果てていった。そしてアトム誕生の日に、スカラの手によって[[タイムトラベル#タイムパラドックス|タイムパラドックス]]を避けるため爆破される、という流れになっている。
 
; アトムの最後
 
: 役目を終え博物館に眠るアトムが再び目覚める内容を描いた後日談的ストーリー。
 
: {{main|アトムの最後}}
 
; 小学四年生版 鉄腕アトム
 
: 単行本掲載時に『'''アトム還る'''』に改題。
 
: アトム今昔物語とは別のTV最終回の後日談で、「小学四年生」の'72年度で一年間連載された。実写TVドラマも視野に入れ企画されていたが実現にはいたらず、少女にアトムのコスチュームを着せたスチールが数枚撮られたのみとなった。単行本では、連載の前半6回しか収録されていない。
 
:: アトムは、超科学力を持つ三つ目族の宇宙人ルルル星人に修復改造され、13倍の硬度を持つプロテクター状の人工皮膚とタイムマシン機能のある額の第三の目を得て、新たな姿で甦った。そして、様々な姿に変身できるロボット少女・スピカとともに地球へと戻ってきたのであった。
 
:: 地球に戻ったアトムは、自分の家族がいる時代を求めて、額のタイムマシンで様々な時代を放浪しながら事件に巻き込まれていく。
 
:: 最終回では、地球を調査する任務を帯びていたスピカが母星の決定で、アトムの故郷である2003年の地球を破壊しようとして、アトムと戦うことになる。しかし、スピカはアトムと和解し、二人でアトムの家族を捜す旅に出るところで物語は終了している。
 
; 小学一年生版 鉄腕アトム
 
: 小学四年生版の改造アトムと同設定の作品。1話完結の作品で、単行本化はされていない。作品中で判明するアトムの7つの威力は「空を飛ぶ」「100万馬力」「一千倍の聴力」「マシンガン」「空気から飲み物を作る」「目がカメラ」「タイムマシン」。
 
; アトム二世
 
: 他の後日談と異なりギャグ漫画として描かれたセルフパロディ短編。
 
:: 他の星からアトムが無事であったとの連絡が入りお茶の水博士は喜んだが、その星がどこなのかはわからず再び落ち込む。そこへ総理([[アセチレン・ランプ_(手塚治虫)|アセチレン・ランプ]]にそっくり)から「第二のアトムを作れ」との要請があり「人間そのもの」の完全なアトム二世を作った。だがこのアトム二世は歯磨きしながらアクビするなど極端に人間に近づけすぎた結果、自己中心的、嘘つき、ぐうたら、強欲、女癖が悪いと人間の欠点ばかりが助長されて「正義ならぬ性戯の味方」と呼ばれるほどのロクデナシな堕落者と化してしまった。しまいには護送を依頼された核兵器を持ち逃げしてそれを元手に企業を興し、自分の同型機を大量生産して世界各地に売り捌きボロ儲けするなどの悪行三昧の末に、背任横領罪で逮捕されてしまう。なお、オリジナルとの外見上の違いは前髪(?)が二つあること。
 
; [[アトムキャット]]
 
: リメイクとして描かれたが、主人公はアトムでなく、アトムのような猫。これはリメイクを目指して編集と会話している時、手塚が「ア・[[トムキャット]]」のもじりとして考えついたと言う。雑誌の廃刊で連載中断。
 
 
 
== 手塚治虫以外による作品 ==
 
*小学四年生1972年度連載版の改造アトムと同設定の作品
 
:* 小学二年生 1972年4月号-10月号連載 作画:[[馬場秀夫]]
 
:* 小学三年生 1972年4月号-10月号連載 作画:[[宮添郁雄]]、[[池原成利]]、手塚プロダクション
 
*1980版アニメのコミカライズ
 
:* てれびくん 1980年連載 作画:[[林ひさお]]
 
:* 小学一年生 1980年10月号-1981年12月号連載 作画:[[しみずふみお]]、手塚プロダクション
 
:* 小学三年生 1980年9月号-1981年6月号連載 作画:[[甲斐謙二]]
 
 
 
=== 作者没後の作品 ===
 
; コミック伝説マガジン版 鉄腕アトム
 
: コミック伝説マガジン創刊号([[実業之日本社]] 2001年6月25日発売)に描き下ろし掲載。製作は手塚プロダクション(プロダクション名のみで執筆者未記載)。
 
; [[PLUTO]]
 
: [[ビッグコミックオリジナル]](小学館 2003年9月5日号-2009年4月20日号)に連載。「地上最大のロボット」のリメイク作品。
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム(コミカライズ版)
 
: 小学館各誌、[[別冊コロコロコミック]](2003年4-8月)、小学五年生(2003年3-7月)、小学六年生(2003年4-5月)に掲載。テレビアニメのコミカライズ版。作者は[[姫川明]]。
 
; 青騎士(単行本時『青騎士 -鉄腕アトム 青騎士より-』)
 
: [[ケロケロエース]]([[角川書店]] 2009年11月号-2010年3月号)に連載。作者は姫川明。青騎士のスピンオフ作品。
 
; [[アトム ザ・ビギニング]]
 
: [[月刊ヒーローズ]](ヒーローズ 2015年1月号 - )に連載。企画原案は[[ゆうきまさみ]]で漫画執筆は[[カサハラテツロー]]。2016年にアニメ化が発表された<ref>{{Cite web|publisher=株式会社ナターシャ|work=コミックナタリー|url=http://natalie.mu/comic/news/189145|title=「鉄腕アトム」誕生物語がアニメ化!ゆうきまさみ×カサハラテツロー描く新説|date=2016-06-01|accessdate=2016-06-03}}</ref>。
 
 
 
== テレビアニメ化の前史 ==
 
; 冒険漫画人形劇 鉄腕アトム(紙人形劇 鉄腕アトム)
 
: [[1957年]](昭和32年)[[4月13日]]から同年[[9月28日]]までラジオ東京テレビ(現[[TBSテレビ]])系列で放送。[[ペープサート|紙人形劇]]。全25回。人形制作は童夢人形劇研究所。アトムの声は[[里見京子]]。映像は現存していない。
 
; [[鉄腕アトム (実写版)]]
 
: [[1959年]](昭和34年)[[3月7日]]から[[1960年]](昭和35年)[[5月28日]]まで[[毎日放送]]制作、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列で放送。製作は松崎プロダクション(第一部は三笠映画との共同製作)。冒頭には既にアトムの物語設定を説明する75秒のセルアニメによるタイトルが付けられていた。このセルアニメの製作は村田映画製作所。
 
:(第1部:<ruby><rb>ZZZ</rb><rp>(</rp><rt>スリーゼット</rt><rp>)</rp></ruby>団の巻、第2部:メキシコの巻、第3部:フランケンとアトムの巻、第4部:火星探検の巻/第5部:気体人間の巻)。
 
:(2009年10月23日に、全65話中の原版が現存する58話を8枚のDVDに収めたDVD-BOXが、ジェネオン・ユニバーサル・エンターティンメントから発売された)。
 
 
 
注記:「特撮秘宝vol.5」(洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)、洋泉社、ISBN 978-4800311276(2016年12月5日)に、この紙人形劇鉄腕アトムとテレビ実写版鉄腕アトムに関する資料が掲載されている。
 
 
 
== テレビ用アニメーション作品 ==
 
{{external media|video1=[https://www.youtube.com/playlist?list=PL21RTOWbDjogfGcrpVFsty6_Q37-Wr7al 鉄腕アトム]<br />[[YouTube]]:手塚プロダクション公式が2013年12月19日にアップ}}
 
2014年現在、本作は3回日本向けにアニメ化されている。詳しくは各項目を参照。ナイジェリア向けアニメ『ロボットアトム』については本節に簡単に記載。
 
 
 
; 第1作 - [[鉄腕アトム (アニメ第1作)]]
 
* [[1963年]](昭和38年)[[1月1日]]から[[1966年]](昭和41年)[[12月31日]]までフジテレビ系列にて放送。製作虫プロダクション。全193話(放送期間中の17回ものリピート放送(過去のフィルムをそのまま流すこと)は含めず)。
 
; 第2作 - [[鉄腕アトム (アニメ第2作)]]
 
* [[1980年]](昭和55年)[[10月1日]]から[[1981年]](昭和56年)[[12月23日]]まで[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]で放送。
 
; 第3作 - [[アストロボーイ・鉄腕アトム|ASTRO BOY 鉄腕アトム]]
 
* [[2003年]](平成15年)[[4月6日]]から[[2004年]](平成16年)[[3月28日]]までフジテレビ系列にて放送。
 
; ナイジェリア向けアニメ - ろぼっとアトム(原題 - ''Little Astro Boy'')
 
* [[2014年]](平成26年)[[3月]]より[[ナイジェリア]]での放送を主目的として、同国の民間テレビ局「{{仮リンク|チャンネルズTV|en|Channels TV}}」にて1話15分で全8話を制作・放送<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE0102Q_R00C14A4000000/?dg=1 幼くなった鉄腕アトム? アフリカで変身したワケ] 日本経済新聞、2014年4月4日掲載</ref>。手塚プロダクションが海外市場の開拓を図るため、様々なリサーチからアフリカ市場に将来性を感じ同局と共同制作した。<br />視聴層を低年齢向けに定め、アトムは原典よりも幼い外見にリ・デザイン。内容も「ロボタウン」を舞台にアトムが人間やロボットの仲間たちと悪者を退治したりカーレースをする日常風景を単純明快に描く。<br/ >2015年11月には日本向けローカライズ版『'''ろぼっとアトム'''』としてDVDソフト化され、[[ハピネット・ピクチャーズ]]より販売<ref>[http://tezukaosamu.net/jp/dvd/dvd3/index.html ろぼっとアトム](手塚プロダクション ブルーレイ・DVDリリース情報、2015年6月4日掲載</ref>。
 
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
:; キャスト(ろぼっとアトム)
 
:* アトム - [[村川梨衣]]
 
:* ピッコ - [[中司ゆう花]]
 
:* レジー - [[菊池正美]]
 
:* タック - [[山口眞弓]]
 
:* キナコ - [[深田愛衣]]
 
:* ケン - [[田野アサミ]]
 
:* ミッチー - [[秋奈]]
 
:* ポール - [[寺崎裕香]]
 
:* ハムエッグ - [[北沢力]]
 
:* フラー博士 - [[青木強]]
 
:* ゴラー - [[江川大輔]]
 
:* パト兄 - [[利根健太朗]]
 
:* スピードジョー - [[小西克幸]]
 
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
; スタッフ(ろぼっとアトム)
 
* 原作 - 手塚治虫
 
* 総監督 - [[手塚眞]]
 
* 監督 - [[西田正義]]
 
* シリーズ構成 - [[野崎透]]、森田眞由美
 
* 美術デザイン - [[西田稔]]
 
* 美術監督 - 柴田正人
 
* 撮影監督 - 川瀬輝之
 
* 色彩設計 - こばやしみよこ
 
* 音楽 - 明石隼汰
 
* 音響監督 - 今泉雄一
 
* 企画 - 松谷孝征、清水義裕
 
* プロデューサー - 宇田川純男、橋本信太郎
 
* 製作 - 手塚プロダクション
 
</div>{{clear|left}}
 
:; 各話リスト(ろぼっとアトム)
 
:# アトム、レーサーになる!?(Astro Becomes a Racer)
 
:# 暴走リサイクル(Recycling Gone Wild)
 
:# アトム、宇宙へ行く(Astro Goes to Space)
 
:# おそうじ大好き(We Love Cleaning)
 
:# 飛べ!ミッチ―(Fly! Mitchy)
 
:# ハートに火がついた(Heart on Fire)
 
:# オ、オイラはモーグラーなんだな(I'm Moler,You See?)
 
:# 時間を盗んだ男vsアトムと5人と冒険隊(Astro and The 5 Adventures)
 
 
 
=== 関連映像作品 ===
 
; アトム天気予報
 
: [[1964年]](昭和39年)放映。アトムが出演して天気予報をするミニ番組。DVDに絵コンテが収録されている。
 
; [[スター千一夜]]
 
: [[1965年]](昭和40年)10月16日の回に放送(フジテレビ)。司会の三木鶏郎とともにアニメのアトムと手塚治虫が「対話」した。
 
; [[巨人の星対鉄腕アトム]]
 
: [[1969年]](昭和44年)9月6日にNTVで放映。著名人を競わせるバラエティ番組「[[前田武彦の天下のライバル]]」の内でこの日に放送された約20分のアニメ(「虫プロダクション資料集」によればカラー15分)。これは『[[巨人の星]]』の主人公である[[星飛雄馬]]や仲間達がアトムと野球の試合やマラソンなどをするというコラボレーション企画であった<ref>[[アニメージュ]]編集部編『TVアニメ25年史』[[徳間書店]]、1988年、p.28。</ref>。アニメ部分の演出は[[富野由悠季]]<ref>富野由悠季『増補改訂版 だから僕は…』[[徳間書店]]・アニメージュ文庫、1983年、p.170。</ref>。
 
: 対戦はチーム対抗の三回戦で、一回戦は野球で巨人の星勝利、二回戦は双方の一般ファン選抜の子供チームによるチャンバラ合戦でアトム勝利、三回戦はマラソンでアトム勝利、試合後表彰式が行われた。
 
; [[ジェッターマルス]]
 
: [[1977年]](昭和52年)に『ジェッターマルス』が放映された。当初、「アトムを死なせないで」という要望が強かったため、アトムのリメイク版として企画されたが、手塚の状態から断念。アトムの要素を取り入れたロボットアニメである。
 
; [[海底超特急マリンエクスプレス]]
 
: [[1979年]](昭和54年)8月26日放映[[24時間テレビ 「愛は地球を救う」]]内放映TV特番。アトムはアダムの名で登場している。
 
; [[番組対抗かくし芸大会|第5回 おめでとう!!日本テレビ番組対抗かくし芸大会]]
 
: [[1981年]](昭和56年)1月2日放送。日本テレビ系列の番組出演者が行うかくし芸で、前年秋に開始した『[[鉄腕アトム (アニメ第2作)|鉄腕アトム(新)]]』を始め、『[[あしたのジョー|あしたのジョー2]]』『[[太陽の使者 鉄人28号]]』の3作品のキャラクターがパフォーマンスをする出し物を放送、アニメ制作は[[手塚プロダクション]]と[[トムス・エンタテイメント|東京ムービー新社]]の共同制作。声優はすべてオリジナル。
 
; 永遠のアトム 手塚治虫物語
 
: [[1999年]](平成11年)4月15日放映TVドラマ。テレビ東京開局35周年記念番組。※ 1999年日本民間放送連盟賞優秀賞受賞作品。1999年度テレビ東京年間奨励賞受賞作品。
 
; ミレニアム・カウントダウン『手塚治虫アカデミー大賞』
 
: [[1999年]](平成11年)12月31日放映。年末TV特番放映。
 
; [[手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件]]
 
: [[2000年]](平成12年)12月5日放映。年末TV特番放映。
 
; アトムの世紀 〜夢のロボット開発に挑む科学者たち〜
 
: 原題『ASTROBOY IN ROBOLAND』。2008年、フランスのLes Films d'Ici制作。日本では2008年12月18日にBSハイビジョン映像で放映。番組ディレクター[[マルク・キャロ]]の演出によって紹介される21世紀の日本のロボット開発最前線に迫るドキュメンタリー映画。
 
; やわらかアトム
 
: 2007年より配信の『[[やわらか戦車]]』とのコラボレーションアニメ(これは全くのパロディ作品である)。
 
; アトムの足音が聞こえる
 
: 2011年5月19日公開。音響監督の[[大野松雄]]についてのドキュメンタリー映画。一部テレビアニメ第1作の映像が使用されている。
 
; Peeping Life シリーズ
 
: 2013年、『[[Peeping Life]]』と[[手塚プロ]]&[[タツノコプロ]]とのコラボレーションアニメ。劇場版は2014年11月15日公開、2015年にはテレビシリーズを放送。
 
 
 
=== 映画 ===
 
; 鉄腕アトム 宇宙の勇者
 
; 鉄腕アトム 地球防衛隊
 
{{main|鉄腕アトム (アニメ第1作)#劇場版}}
 
; 鉄腕アトムの交通安全
 
: 1994年制作16mmフィルム作品。子供向けの交通安全を教える教育映画で、図書館などに置かれている。
 
; 手塚治虫の宇宙 W3(ワンダースリー) 〜銀河連盟の使者〜
 
: 1999年公開。プラネタリウム上映作品。上映時間約31分。手塚治虫が少年の頃に見たプラネタリウムを思い出すといった形で、銀河連盟から派遣された[[W3]]の3人と彼らと合流したアトムが星座を紹介していく。
 
; 鉄腕アトム/新撰組
 
: 2001年7月20日公開。手塚治虫ワールド300インチシアター上映作品。火の鳥をストーリーテラーとした二本立ての作品でアトムは「青騎士」のエピソードが描かれている。
 
; 鉄腕アトム〜地球最後の日〜
 
: 2001年7月20日公開。手塚治虫ワールド300インチシアター上映作品。
 
; 鉄腕アトムと探ろう! 土星をまわる神秘の星タイタン
 
: 2005年公開。プラネタリウム上映作品。
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 アトム誕生の秘密
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 イワンの惑星〜ロボットと人間の友情〜
 
; [[アトムの最後#劇場作品|ASTRO BOY 鉄腕アトム特別編 輝ける地球(ほし)〜あなたは青く、美しい…〜]]
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム〜月面基地・消えたロボットの謎〜
 
; ROBOT〜夢のアストロボーイへ〜
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム 10万光年の来訪者・IGZA
 
{{main|アストロボーイ・鉄腕アトム#劇場作品}}
 
; ASTRO BOY(当初の公開予定は2004年)企画のみ
 
:「ASTRO BOY 鉄腕アトム」に合わせ、[[エリック・レイトン]]監督による[[ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント (米国)|ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント]]の100%出資のハリウッド版フルCG映画として企画されたが、公開までにはいたらなかった。
 
; ATOM(2009年10月10日公開)
 
{{main|ATOM (映画)}}
 
; ASTRO BOY(実写映画企画)
 
: 2015年に[[アニマル・ロジック]]より実写アクション映画の製作が発表。公開時期等未定。
 
 
 
== ゲーム ==
 
; 鉄腕アトム
 
: [[ファミリーコンピュータ]]用ソフト
 
: [[1988年]](昭和63年)[[2月26日]]発売、発売元は[[コナミ]]、開発はホームデータ(後の[[魔法 (ゲーム会社)|魔法]])。
 
: 内容は、アクションゲームであるが、謎解き要素も強い。
 
: 開発はホームデータであるため独自のコナミサウンドは使用していない。
 
; 鉄腕アトム
 
: [[スーパーファミコン]]用ソフト
 
: [[1994年]][[2月18日]]発売、開発は[[ザムス]]、発売は[[バンプレスト]]
 
; [[ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-]]
 
: [[ゲームボーイアドバンス]]用ソフト
 
: [[2003年]][[12月18日]]発売、開発は[[トレジャー]]、発売は[[セガゲームス|セガ]]
 
; ASTRO BOY 鉄腕アトム
 
: [[PlayStation 2]]用ソフト
 
: [[2004年]][[3月18日]]発売、発売は[[セガゲームス|セガ]]、開発は同社の[[ソニックチーム]]
 
; [[ATOM (映画)|ATOM]]
 
: [[PlayStation Portable|PSP]]用ソフト
 
: [[2009年]][[10月8日]]発売、発売は[[ディースリー・パブリッシャー]]。
 
; 空想科学模型遊戯鉄盤アトム
 
: [[Mobage]]ソーシャルゲーム。2012年4月より配信<ref>[http://japan.cnet.com/entertainment/35016035/ 手塚治虫の人気漫画「鉄腕アトム」がソーシャルゲームとしてMobageに登場]CNET Japan 2012年4月10日</ref>。
 
 
 
== ミュージカル ==
 
; ミュージカル アトム
 
: 2010年4月17日より公演(東京は2010年6月19日より公演)の、劇団わらび座による『ミュージカル[[火の鳥 (漫画)|火の鳥]] 鳳凰編』に続くミュージカル第2弾。アトムが活躍した時代より未来の話で動くアトムは登場しない。
 
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
 
 
=== スタッフ ===
 
*原案 - 手塚治虫
 
*脚本・演出 - [[横内謙介]]
 
*音楽 - [[甲斐正人]]
 
*振付 - [[ラッキィ池田]]、彩木エリ
 
*監修 - [[手塚眞]]
 
*協賛 - 手塚プロダクション、[[角川エンタテインメント]]
 
*共同制作 - [[新宿区]]
 
*企画制作 - わらび座
 
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
=== キャスト ===
 
*トキオ - [[三重野葵]]
 
*マリア - [[碓井涼子 (女優)|碓井涼子]]
 
*アズリ - 上野哲也
 
*ダッタン - 宮本昌明
 
*タケ - [[岩本達郎]]
 
*エミ - 鳥潟知沙
 
*神楽坂町子 - [[椿千代]]
 
*スーラ - 岡村雄三
 
*ウメ/ジュリー - 小林すず
 
*クロキ/チルチル - 千葉真琴
 
*シアン - 森下彰夫
 
*チータン - 神谷あすみ
 
*ヘレン - 工藤純子
 
</div>{{clear|left}}
 
 
 
== 音楽作品 ==
 
=== 楽曲 ===
 
* 鉄腕アトム(アトムマーチ) - 言わずと知れたアニメ版で使われる楽曲。作曲は[[高井達雄]]、作詞は[[谷川俊太郎]]。様々なアーティストがカバーしている(後のTV番組「アテンションプリーズ」のオープニングの冒頭にもよく似た旋律が使われている)。アメリカNBCフィルムズに向けて輸出されたバージョンでは、一部旋律を変えている箇所があるが概ね同じである。
 
** [[1970年]]10月に手塚治虫原作作品の主題歌をカバーした企画物LP『虫プロ たのしいテレビまんが大パレード』([[日本コロムビア]] KKS-20017)で[[音羽ゆりかご会|コロムビアゆりかご会]]がカバー<ref>[http://www.0108.tv/ 音羽ゆりかご会の公式サイト](「History」の2ページ目)によると、コロムビアゆりかご会版は[[1964年]]に大ヒットしたことになっているが、その際の具体的な音盤情報は明記されていない。なお、1976年に日本コロムビアから発売されたLP「オリジナル原盤による テレビまんが主題歌のあゆみ 鉄腕アトムから最新ヒット曲まで」(CB-7005~8)、および[[2005年]]発売のCD「テレビまんが主題歌のあゆみ」(COCX-33498~9)にもコロムビアゆりかご会版が収録された。</ref>し、[[1971年]][[1月25日]]にシングルカットされた(日本コロムビア SCS-121。B面は「ロボットマーチ」)。
 
** ZONEによるアニメ版『[[アストロボーイ・鉄腕アトム]]』のエンディングテーマ曲でスカパンクバージョン(『[[ASTRO Girlz & Boyz]]』の6曲目に収録)とバラードバージョン(シングル『[[僕の手紙]]』の2曲目に収録)の両方が使われている。
 
** 1997年、[[サントリー]][[烏龍茶]]のコマーシャルソングとして[[中国語]]でカバーされた。2003年発売のコラボレーションアルバム『烏龍歌集「チャイ」サントリー烏龍茶CMソングコレクション』に収録された。
 
** かつては[[マツダ・タイタン]]のCMに使用されたこともある。(後述)
 
** [[日本の大学野球]]において[[東京大学運動会硬式野球部|東京大学]]や[[同志社大学体育会硬式野球部|同志社大学]]の[[応援歌]]として採用されて以降、野球応援の定番となった。[[日本の高校野球]]では特に、[[神奈川県]][[横浜市]]の[[横浜中学校・高等学校|横浜高校]]や[[横浜市立横浜商業高等学校|横浜商]]などの演奏が有名である。[[日本プロ野球]]においても[[大石大二郎]]・[[田尾安志]]の応援歌として使用された。
 
* [[true blue/恋々・・・|true blue]] - ZONEによるアニメ版『[[アストロボーイ・鉄腕アトム]]』のオープニングテーマ曲。同シングルに収録。
 
* 虫プロ版鉄腕アトムの音響効果を担当した大野松雄による音源を元にしたアルバム「鉄腕アトム・音の世界(roots of electronic sound)」(最初のLPはコジマ録音(1975年)で、後2009年にCD化。発売元:日本伝統文化振興財団、販売:ビクターエンタテインメント:VZCG712)。
 
鉄腕アトムの音響・効果音は当時実に先進的画期的革新的なものであって、日本における電子音響の先駆の1つでもあった。
 
 
 
=== トリビュート・アルバム ===
 
* [[MUSIC FOR ATOM AGE♪]] - [[樋口康雄]]による[[トリビュート・アルバム]]。
 
* [[ASTRO Girlz & Boyz]] - [[ZONE (バンド)|ZONE]]と[[ランタイムミュージックエンタテインメント]]・オールスターによるトリビュート・アルバム。
 
 
 
== 豆知識 ==
 
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2011年4月}}
 
=== 原作製作秘話 ===
 
* 英語圏では「宇宙少年」を意味する「Astro Boy」のタイトルに改められた。命名したのはNBC Filmsのシュミットの子供である<ref>手塚治虫『ぼくはマンガ家』大和書房、1988年、200p</ref>。手塚は生前、「アトム」が「おなら」を意味するスラングであるため改名したと説明していた。実際、このことは「[[クイズダービー]]」の問題<ref group="注">三択問題。ちなみに誤答としての選択肢は「ハゲ」、「水虫」。</ref>にもなっている。ただし、アメリカにはアニメーション作品の「Atom Ant([[怪力アント]])」、アメリカンコミックの「The Mighty Atom」、「The Atom」、[[キャプテン・マーベル (DCコミックス)|キャプテン・マーベル]]の敵キャラクターとして「Mr.Atom(ミスター・アトム)」が存在することから、これに異を唱える向きもある<ref>草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』徳間書店、2003年、58-59頁。ISBN 4198617058</ref>。
 
* アニメ第1作の人気が絶頂だった時期に「ぼくはアトムをぼく自身の最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために描いているのだ」という自虐的な評価をエッセイで記している<ref>「一匹狼になりたい」『[[話の特集]]』1966年5月号</ref>。手塚としては、一雑誌連載作品に過ぎない「アトム」が自らの代名詞のように扱われ、しかもアニメ版はオリジナルのストーリーによって原作から遊離しているという意識があった。
 
* 上記のような状況で執筆されたのが、アトムが人間に反旗を翻す「青騎士の巻」のエピソードであったが、[[1975年]](昭和50年)から刊行されたサンコミックス([[朝日ソノラマ]])の単行本では、各作品の簡単な解説漫画を付している。この中で「青騎士の巻」については、周囲の意向もあって執筆したが、今はそれを後悔しているという見解が述べられた。最晩年の[[石ノ森章太郎]]の対談でも、悪書追放運動などの漫画バッシングの中、受けを狙って書いていた駄作であり、僕の好きな作品のトップ100にも入らないとしている<ref>石ノ森章太郎『漫画超進化論』(河出書房新社、1989年) なお、トップ1は「これから描くもの」。</ref>。
 
*[[夏目房之介]]によると、『アトム大使』連載の頃の「[[少年 (雑誌)|少年]]」1月号に同誌連載マンガの各主人公が集合写真のように集まっている絵が載ったが、『アトム大使』の主人公としては敷島健一(通称ケン一君、ケンちゃん)だけが出ていたという<ref group="注">同年の正月に手塚が作成した年賀状では同様に当時の作品から主なキャラクターが集合した絵が描かれているが、『アトム大使』からはケン一と玉男が描かれていた。</ref>。
 
 
 
=== マスコットキャラクター ===
 
* 初回アニメ放送時は、大和銀行のキャラクターとして、貯金箱が作られた。
 
* 1966年から1970年にはプロ野球球団[[東京ヤクルトスワローズ|サンケイアトムズ(-1968)・アトムズ(1969のみ)・ヤクルトアトムズ(1970-1973)]]のマスコットキャラクターとして、ユニフォームの左袖に空を飛ぶアトムの絵が描かれていた。
 
* 上記、ヤクルトアトムズのキャラクターであったため、[[ヤクルト本社|ヤクルト]]のマスコットとしても使われた。また、子供向けシャンプーなども発売された。
 
* [[アトム (飲食業)|株式会社アトム]](現在は、同社のアトムカンパニー)が[[中部地方|中部地域]]に展開している回転寿司チェーン、アトムボーイのマスコットキャラクターでもある。
 
* 1980年代に[[マツダ]][[マツダ・タイタン|タイタン]](小型トラック)のイメージキャラクターに起用。また、アトムマーチのアレンジ版がCMに採用された。
 
* [[横浜新都市交通金沢シーサイドライン]]のマスコットキャラクターとして1989年の開業時から数年間使われ、開業告知のポスターには「鉄腕アトムのシーサイドライン」と記されていた。
 
* 1990年に[[日本電気|NEC]]パラボーラのテレビコマーシャルに出演。
 
* 1992年に[[日本電信電話|NTT]]サンクスフェアのテレビコマーシャルに出演。
 
* 1996年に[[テルモ]]体温計のテレビコマーシャルに出演。
 
* 1997年に[[トヨタ自動車|トヨタ]][[トヨタ・プリウス|プリウス]]のイメージキャラクターに起用。2007年にもプリウス誕生10周年キャンペーンで再び起用。
 
* 1999年6月より[[秋田銀行]]の通帳とキャッシュカードのデザインに採用された。
 
* 1999年に[[デンソー]][[浄水器]]ミズ純子のテレビコマーシャルに出演(ちなみに、出演キャラクターは御茶の水博士のみ)。
 
* 2003年には[[三菱自動車工業|三菱]][[三菱・コルト|コルト]]のイメージキャラにも起用。なおアニメ3作目「アストロボーイ - 」は三菱がスポンサーで劇中でCMも流れていた。
 
* 三井海上火災保険(現:[[三井住友海上火災保険]])のイメージキャラクターに起用。
 
* 2004年に[[綜合警備保障]]のCMに起用(「鉄腕ALSOK」というキャッチフレーズ)。
 
* 2004年より[[早稲田]]、[[高田馬場]]で[[地域通貨]]『[http://www.atom-community.jp/ アトム通貨]』を発行(1馬力=1円換算)。2009年第6期には[[川口市]]、[[札幌市]]にも支部拡大。
 
* 2006年に[[グッドイヤー]]のスタッドレスタイヤのイメージキャラクターに起用。
 
* 2006年に[[東京電機大学]]開校100周年記念のイメージキャラクターに起用。
 
* 2007年には[[北越銀行]]のイメージキャラクターに起用<ref>[http://www.hokuetsubank.co.jp/new/070525.html 新イメージキャラクター「鉄腕アトム」(MIGHTY ATOM)の採用についてご案内]、北越銀行、2007年5月25日。</ref>。キャラクターデザインは1980年放映のアニメ第二作に準じている。
 
* 2007年に[[東武鉄道]]のマンション、[[西新井駅前複合都市開発|リライズガーデン西新井]]のイメージキャラに起用。
 
* 2008年にプロトンポンプ阻害剤「パリエット」([[エーザイ]])の発売10周年イメージキャラクターに起用。
 
* 2009年に[[S-1バトル]]CMに起用。
 
* 2009年10月8日に「2018/2022年 [[FIFAワールドカップ]]日本招致委員会」特別広報大使に就任<ref>​[http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20091009/ 鉄腕アトム:サッカーW杯、日本招致特別広報大使に就任] 毎日jp 2009年10月9日</ref>。
 
* 2010年2月に[[エーザイ]]『ご存知ですか?[[逆流性食道炎]]』CMに起用。
 
* 2010年3月に[[江崎グリコ]]『ガム・[[POs-Ca]]』CMに起用。アトムの声は[[小栗旬]]が担当<ref>​[http://www.daily.co.jp/gossip/article/2010/02/16/0002715901.shtml アトム役の小栗旬、愛の力10万馬力] デイリースポーツ 2010年2月16日</ref>。
 
* 2010年4月6日に、高田馬場の区立戸塚第三小学校入学式に参加し特別児童に任命される<ref>​[http://mainichi.jp/select/today/news/20100407k0000m040064000c.html 雑記帳:鉄腕アトムが小学校入学式 「特別児童」に任命] 毎日.jp 2010年4月6日</ref>。
 
* 2012年4月1日、宝くじ「鉄腕アトムスクラッチラッキー3」(第618回全国自治宝くじ)に起用<ref>[http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0403&f=column_0403_006.shtml 手塚治虫先生のキャラクタが宝くじに・第一弾は鉄腕アトム]サーチナ 2012年4月3日</ref>。
 
* 2014年7月4日 手塚治虫記念館と[[オトメイト]]のコラボとしてテヅカオトメ展で『[[CLOCK ZERO 〜終焉の一秒〜]]』の夏目ウタによるイラスト。
 
* 2015年4月27日、[[ラグビーワールドカップ2015]]に出場する[[ラグビー日本代表]]の応援キャラクターに起用。<ref>[http://sakura.rugby-japan.jp/japan/2015/id31802.html 日本代表応援キャラクターに「鉄腕アトム」決定のお知らせ] 日本ラグビーフットボール協会 2015年4月27日</ref>
 
* 2015年10月からのソフトバンクCM『MOON RIBAR』シリーズで、[[堺雅人]]が元鉄腕アトム役で出演。
 
* 2016年に「さがみロボット産業特区」の理念である「ロボットで支える県民のいのち」を最も分かりやすく伝えるキャラクターとして、「鉄腕アトム」を起用。アニメも制作された。<ref>[http://sagamirobot.pref.kanagawa.jp/anime.html さがみロボット産業特区]</ref>。
 
 
 
=== その他 ===
 
* 虫プロアトムのスポンサーは明治製菓であった.マーブルチョコレートに入っている応募券を送るとアトムシールをプレゼントというキャンペーンを行ったところ、担当郵便局の能力がパンクした、などというような逸話もある。
 
* [[1970年]](昭和45年)の正月には、鉄腕アトムのカレンダーが40万部を売り上げるヒットとなった<ref>藤島、前掲書p.244</ref>。
 
* [[2003年]][[3月1日]]に[[東日本旅客鉄道|東日本旅客鉄道(JR東日本)]][[山手線]][[高田馬場駅]](手塚プロダクションの最寄り駅であり、設定上の科学省の所在地でもある)、[[2004年]][[4月11日]]に同[[武蔵野線]][[新座駅]](手塚プロダクションのスタジオの最寄り駅である)、[[2014年]][[3月21日]]に[[阪急電鉄]][[宝塚駅]][[阪急今津線|今津線]]ホーム(青年期を宝塚で過ごした手塚治虫にちなむ)<ref>[http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER201403044N1.pdf 「宝塚駅」の出発合図音を変更します 宝塚本線は「すみれの花咲く頃」、今津線は「鉄腕アトム」に ~ 阪急電鉄では初めて! ご当地ゆかりの楽曲を“出発メロディー”に採用 ~ ]阪急阪神ホールディングス 2014年3月4日</ref>でアニメ版の主題歌『鉄腕アトム』が[[発車メロディ]]として使われている。なお、いずれの駅もアレンジは異なる。
 
* [[西武バス新座営業所|西武バス]]運行受託の[[新座市]]コミュニティ系バス「新座市シャトルバス」の車外側面に、アトムが描かれたマグネット式のデザインが貼付され、「ボクの絵は新座で生まれてます」といったコピーが一緒に書かれていた。
 
* [[プロ野球]][[大阪近鉄バファローズ|近鉄バファローズ]]で活躍していた[[大石大二郎]]と[[中日ドラゴンズ]]時代の[[田尾安志]]の応援歌にもアニメ版の主題歌『鉄腕アトム』が使われていた。また高校野球に於いての応援歌の1つとしても、しばしばこの主題歌が演奏される。
 
* [[1991年]]、[[山下達郎]]が鉄腕アトムを題材にした楽曲『アトムの子』をアルバム『[[ARTISAN]]』収録曲として発売し、[[1992年]]にシングルカット(『[[アトムの子/BLOW]]』)した。この曲はアニメ第3作で主題歌を歌った[[ZONE (バンド)|ZONE]]がカバーし、タイアップアルバム『[[ASTRO Girlz & Boyz]]』にも収録されている。ちなみに山下は[[2009年]]のライブで『アトムの子』を披露した際に、アトムをモチーフにしたということで曲中に1コーラスだけ「鉄腕アトム」を歌っている。これはシングル『[[僕らの夏の夢/ミューズ]]』の3曲目の[[北海道厚生年金会館]]でのライブバージョンで聞くことができる。
 
* 設定上におけるアトム誕生日の2003年4月7日は、現実では奇しくも[[阪急電鉄]]経営の「[[宝塚ファミリーランド]]」(兵庫県宝塚市)の閉園日となった。同園は青年期までの手塚が通ったゆかりの地でもある。現在、同園跡に隣接して[[宝塚市立手塚治虫記念館]]が建っている。
 
* アトムの前身は映画『[[メトロポリス (1927年の映画)|メトロポリス]]』のマリアで、着想のヒントになったと[[鈴木光明]]に手塚自身が語っていた。
 
*主題歌を作詞した[[詩人]]・[[谷川俊太郎]]は歌詞の中の「〜ラララ♪」の部分について、「先に曲ができていて、どうしてもあの部分だけ良い言葉が当てはまらなくて、思い切って『ラララ』にしたら結果的に良かったんです。でも、ほかの個所よりあの部分が一番盛り上がるんだよね(苦笑)」と述懐している<ref>2004年10月17日[[文教大学]][[教育学部]]35周年記念式典講演「こどもの感じる心を育てるために」</ref>。また、元は「やさしい心」としていたのを「心やさし」などと、音楽のリズムに合わせて谷川の最初に用意した詩の語順を変更したともいわれる。
 
* 1996年4月10日 - 6月26日、日本テレビ系列で放送された『[[竜馬におまかせ!]]』内で「竜馬の寝癖を見て驚いた人が日記に竜馬の肖像画を書きとめ、その日記を昭和になり発見した少年が肖像画をヒントにアトムを産み出した」というコメディ描写があった。
 
* [[2008年]][[4月7日]](アトムの誕生日)、検索エンジン[[Google]]が、検索トップページのタイトル画像を、鉄腕アトムをテーマとするデザインに一日限りで変更した。新聞記事によれば、手塚プロ側から、手塚治虫生誕80周年と、アトム5歳の誕生日とを記念し、Googleへコラボを持ちかけたとのこと。
 
* 2012年、ブラジルの漫画家マウリシオ・デ・ソウザの漫画にジャングル大帝他と共に起用<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120203-OYT1T00638.htm アトム、熱帯雨林守れ…ブラジルの漫画で共演]読売新聞 2012年2月3日</ref>。
 
* 2013年4月には、フランス・カンヌで開かれた国際番組見本市MIPTVの主催者により、世界のテレビを変えた50作品の1つとして日本作品から「[[UFOロボ グレンダイザー]]」「[[加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ]]」「[[ドラゴンボールGT]]」と並び、1963年を代表する作品として選ばれた<ref>「[http://www.cinematoday.jp/page/N0051578 「鉄腕アトム」「ドラゴンボール」が「歴史を変えたテレビ番組」に選出!]」シネマトゥデイ、2013年3月28日。</ref><ref>「[http://jp.ibtimes.com/articles/42393/20130403/797868.htm アトム、グレンダイザー、ドラゴンボール、加トケンが『世界のテレビを変えた50作』に選出]」IBTimes、2013年4月3日。</ref>。
 
 
 
== 著名なファン ==
 
* [[大和田伸也]]([[俳優]])
 
** テレビで「アトムは理想の息子」と語っている。無数のアトムグッズをコレクションしている。ファンであることが手塚プロダクション関係者に知られたのが縁で、『[[ASTRO BOY 鉄腕アトム]]』では天馬博士とシャドウの声を担当した。
 
* 下條アトム(俳優)
 
**{{main|下條アトム}}
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|2|group=注}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[発車メロディ]]使用駅
 
** [[高田馬場駅]]
 
** [[新座駅]]
 
** [[宝塚駅|阪急宝塚駅]]
 
* [[お茶の水ハカセ]]-2009年〜2011年のバラエティ番組。番組名とマスコットキャラクターが当作品の「お茶の水博士」。
 
* [[ジェッターマルス]]
 
* [[浦沢直樹]] [[PLUTO]]
 
* [[谷川俊太郎]]
 
* [[高井達雄]]
 
* [[下條アトム]]
 
* [[松本市立寿小学校]] - 2008年にアトムを原作とした映画を作成
 
* [[ロックマン (ゲーム)|ロックマン]] - [[ロックマンシリーズ]]の第一作目。当初アトムのゲームとして開発するプランが存在した。また[[手塚プロダクション]]出身の[[池原しげと]]のコミカライズでは当初オマージュとしてアトムに似た顔で描かれていた。
 
* [[東京ヤクルトスワローズ]]([[1966年]]から[[1968年]]「サンケイアトムズ」→[[1969年]]「アトムズ」([[産経新聞]]と[[ヤクルト本社]]共同経営になったため)→[[1970年]]から[[1973年]]「ヤクルトアトムズ」として出場)
 
* [[国鉄ED60形電気機関車]] - 「アトム機関車」のあだ名があった。
 
* [[アトム (飲食業)|アトムボーイ]] - 主に中部地方にある回転寿司チェーン店。アトムの看板が目印。
 
* [[ヨークベニマル]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Commonscat|Astro Boy}}
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/manga/291.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ]
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/manga/13.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ(アトム大使)]
 
* [http://tezukaosamumagazineclub.com/modules/comicsearch/ 手塚治虫マガジン倶楽部 - 鉄腕アトム]
 
* [http://homepage2.nifty.com/074/atom00.htm 赤い馬] (『少年』連載版資料室)
 
* [http://wedge.ismedia.jp/articles/-/559/ 鉄腕アトムをアメリカで売った男(ビデオプロモーション名誉会長 藤田潔インタビュー)]
 
* [http://www.warabi.jp/atom/ ミュージカルアトム公式サイト]・[http://www.warabi.jp/atom/special/ 特設ページ]
 
* [http://www.sankei.com/west/news/171026/wst1710260042-n1.html 「国産初のテレビアニメ「鉄腕アトム」、幻の未放映シナリオ見つかる…手塚治虫の修正指示の書き込みも」(産経新聞2017年10月26日記事)]
 
 
 
{{鉄腕アトム}}
 
{{手塚治虫}}
 
{{Portal bar|手塚治虫|漫画|アニメ|スペキュレイティブ・フィクション}}
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:てつわんあとむ}}
 
{{DEFAULTSORT:てつわんあとむ}}
 
[[Category:鉄腕アトム|*]]
 
[[Category:鉄腕アトム|*]]

2019/4/27/ (土) 21:52時点における最新版

鉄腕アトム』(てつわんアトム、日本での英題はMighty Atom

漫画家、手塚治虫(てづかおさむ)の代表作。21世紀を舞台に少年ロボットであるアトムが活躍するSFヒーロー漫画。1951~1952年(昭和26~27)に月刊誌「少年」(光文社)に連載された『アトム大使』を前身に、以後『鉄腕アトム』の名前で雑誌やテレビなどに登場し人気を博した。日本では1963年にテレビアニメ化され、その後、世界20か国以上で放映されている。

 主人公アトムは、2003年4月7日に科学省長官・天馬(てんま)博士によって、交通事故で死んだひとり息子にそっくりのロボットとして作り出された。後にロボットサーカスに売られるが、新しい科学省長官であるお茶の水博士に救われ、原子融合システムによる10万馬力(のちに100万馬力になる)と七つの威力を使って悪に立ち向かっていく。



楽天市場検索: