通約不可能性
提供: miniwiki
通約不可能性(つうやくふかのうせい)または共約不可能性(きょうやくやくふかのうせい)とは、英語 incommensurabilityの訳語で、科学哲学の分野、および価値論の分野で使われる言葉。より有名なのは科学哲学の文脈での使用で、体系、概念、方法論などに違いを持つ異なる体系(パラダイム)同士の間で、概念間の対応付けがうまく出来ない状態のことを指すのに使われる。
価値論または倫理学の文脈で使われる場合は、二つの異なる価値や二つの異なる帰結に共通の物差しをあてがうことができない状況を指すのに使われる。これは功利主義の立場に対する、どうやって功利計算をするのか、といった問題と関わる。
参考文献
関連項目
外部リンク
- The Incommensurability of Scientific Theories (英語) - スタンフォード哲学百科事典「科学理論の通約不可能性」の項目。科学哲学の文脈での使用。
- Incommensurable Values (英語) - 同「Incommensurableな価値」の項目。価値論の文脈での使用。