追越車線

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追越車線(おいこししゃせん)とは、車線が複数ある道路での車線の区分の一種。

追越車線の設置

日本の追越車線

ファイル:Shin-Meishin Expressway06.jpg
新名神高速道路の本線車道
(中央分離帯に近い内側2車線が追越車線)

日本では主に高速道路自動車専用道路の車道で片側に複数車線がある場合の最右端の車線のことである[1][2]。走行車線を走っている前車を追い越すための車線である。なお、片側2車線以上の道路が当該車線としての法的効力を得るには、公安委員会の意思決定により車両通行帯の指定を受ける必要がある。一般道路でも公安委員会の意思決定による車両通行帯の指定があれば、当該車線は存在する。

日本の道路においては、車両は左側通行のため、片側に車線が2車線以上設けられている場合、一番右側の車線は追越しをする場合、右折する場合、道路が分岐・合流する場合、特に標識による指示がある場合等にのみ通行ができる車線である(道路交通法第20条)。追越しが終わった車両は速やかに左側の車線に移動しなければならない。

一般に、高速道路・自動車専用道路において、一番右側の車線が追越車線と呼ばれるが、例えば、道路上に走行車線、追越車線と表示されている場合であっても、それは追越しが終了した車両は速やかに走行車線に戻ることを促すための表示であり、この表示だけでは法的効力はない。

追越車線を延々と通行した場合、通行帯違反の取締りを受ける場合があるが、これは高速道路に限らず、一般道路においてもあてはまる。なお、その道路が車両通行帯として指定されていなければその取締りは無効となる。

当然ながら追い越し車線であっても法定速度を超えてはならず、また、急ブレーキをしなければならない場合などを除き、右折のために車線変更しようと合図を出している車には道を譲らなければならない。

分岐が多い一般道、都市高速、一部の自動車専用道路では走行・追越の車線区別をなくし一番右の車線でも追越車線とは言わずに単純に右側車線という。右側車線から分岐・合流する場合があるためである。右側車線と分岐・合流車線との相対速度が大きい場合、右側車線からの合流や分岐が難しくなることがある。

アメリカの追越車線

アメリカ合衆国では追越車線はパッシングレーン(passing lane)という[3]。アメリカでは右側通行であり、片側2車線以上の道路では左側の車線が追い越し車線となっている[4]

関連する車線構成

上り勾配における車両ごとの減速に対応するために車線を分離するものとして登坂車線がある。また、地方部など都市間距離が大きい区間では多様な希望速度を持つ車両が混在するため、後続車両に任意に車線を譲ることができるよう設けられる車線が避譲車線(ゆずり車線)である[5]

脚注

  1. 追越車線とは - 交通用語辞典
  2. 追越車線 ‐ 通信用語の基礎知識
  3. 『英語 (ひとり歩きの会話集) 改訂4版』 ジェイティビィパブリッシング、2009年、147。
  4. ブルーガイド編集部 『ブルーガイド わがまま歩き アメリカ西海岸』実業之日本社、2017年、p.322
  5. 避譲車線の設置効果に関する分析 パシフィックコンサルタンツ、2018年5月3日閲覧。

関連項目