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'''超高層建築物'''(ちょうこうそうけんちくぶつ)は、[[高層建築物]]の中でも特に高い[[建築物]]である。'''超高層ビル'''(ちょうこうそうビル)ともいう(以下、「超高層ビル」を用いる)。どの程度の高さ以上の建築物を超高層ビルと呼ぶかについては、統一された明確な基準はない([[#定義]]参照)。<!--投票結果より冒頭文に定義を置かない事になりましたので、定義を置かないで下さい-->
 
  
== 概要 ==
 
一般には'''超高層ビル'''と呼ばれ、'''摩天楼'''(まてんろう、「天を摩するほどの高楼」の意、英語の訳語<ref name="kojien">広辞苑 第五版([[岩波書店]]、[[1998年]]、ISBN 4000801112)</ref>)ともいう。[[英語]]では、Skyscraper(''スカイスクレイパー''、「空を削るもの」の意)、Tower(''タワー''、「[[塔]]」の意)、Spire(''スパイア''、「尖塔」の意)などともいう。
 
 
世界で最も高い超高層ビルの座は、50年以上に渡り[[アメリカ合衆国|アメリカ]]のビルが占めていたが、近年の[[アジア]]諸国の経済力の発展に伴いその座を譲り渡している。
 
[[File:Tallest Buildings in the World by pinnacle height.png|thumb|350px|超高層ビル尖塔高順の比較]]
 
 
== 定義 ==
 
どのような高さや階数の[[建築物]]を超高層ビルと呼ぶかについては、統一された明確な定義はない。
 
 
日本の法律では「超高層」という用語は用いられていないが、[[建築基準法]]第20条第1号では高さが60mを超える建築物に対してそれ以下のものと異なる構造の基準を設定しており、高さ60m以上の建築物が超高層建築と呼ばれることがある<ref>[http://www.gbrc.or.jp/contents/building_confirm/minister_authorization/high_building.html 超高層・免震建築物及び工作物の評価] - 財団法人日本建築総合試験所{{リンク切れ|date=2017年9月}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.pref.okayama.jp/file/open/1276703624_302594_14019_pdf1.pdf 建築基準法が改正されました]}} - [[岡山県]]</ref><ref>[http://www.nhk.or.jp/laboradio/report/20130526_02.html 2013年5月26日(日)放送 超高層ビルはなぜ倒れないの? - ラボラジオ] - NHK</ref>。また、超高層ビル群があることで有名な新宿区は「新宿区景観形成ガイドライン」<ref>[http://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/file13_00008.html 新宿区景観形成ガイドライン] 新宿区</ref>を定めているが、そのうちの「超高層ビルの景観形成ガイドライン」の対象も「高さ60mを超える建築物」とされている<ref>{{PDFlink|[http://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000029153.pdf 広域的な景観形成ガイドライン]}}</ref>。さらに[[航空法]]第51条においても60m以上の高さの物件に[[航空障害灯]]の設置を義務付けている。
 
 
日本の場合、例として『[[広辞苑]]』では、「15階以上、または、100[[メートル|m]]以上の高さの建築物を超高層建築と呼ぶことが多い」としている<ref name="kojien" />。階高を3 - 4mと仮定すると15階は45 - 60mにあたり、15階以上と100m以上とではその高さに大きな開きがあることになる。他の書籍の例を挙げると
 
{| class="wikitable"
 
! 書籍 !! 出版 !! 定義
 
|-
 
! マイペディア
 
| [[平凡社]]
 
| 100m以上
 
|-
 
! 建築大事典
 
| [[彰国社]]
 
| 100m以上または15階程度以上
 
|-
 
! 建築学用語辞典
 
| [[日本建築学会]]
 
| 15階程度以上
 
|}
 
と、'''100m'''・'''15階程度'''と書籍によって値は異なっている。
 
 
日本初の超高層ビルとされるのは[[霞が関ビルディング]](36階、地上147m)である<ref>[http://showa.mainichi.jp/comeback/2008/04/post-980f.html 昭和毎日:昭和43年4月12日 日本初の超高層ビル・霞が関ビル竣工] - [[毎日jp]]([[毎日新聞]])</ref>。それ以前に最も高い建築物であった[[ホテルニューオータニ]](17階、73m)は、超高層ビルとは呼ばれていなかった。
 
 
[[イギリス]]のskyscrapernews.comは、高さ150m(500[[フィート|ft]])以上のビルを超高層ビル('''skyscraper''')と定義している<ref>[http://www.skyscrapernews.com/news.php?ref=1244 Article - 1244 - Huge New Rogers Skyscraper Proposed](英語)</ref>。また、300m以上(〜1,000m以下)の超高層ビル(超高層建築物)を supertall building (supertall tower)、または単に '''[[:en:Skyscraper#Skyscraper and supertall|supertall]]''' ('''スーパートール''')と呼ぶ場合がある。
 
 
高さが1,000mを超えるビルは、'''[[ハイパービルディング]]'''(超々高層ビル、超々高層建築物)と呼ばれ、[[サウジアラビア]]の[[ジェッダ]]で建設中([[キングダムタワー]])である。167階建て高さ約1,007m(尖塔高)、[[2019年]]の完成予定で、完成すれば世界初のハイパービルディングとなる見込み。
 
 
== 建築の意義 ==
 
超高層ビルは規模にもよるが、多くの場合巨大な需要能力を有するため、[[再開発]]事業などを計画する際に、区画整理後の敷地に建設される建物として超高層建築物が採用されることが多い。
 
 
超高層ビルの建てられる場合として、[[不動産]]価格が高い土地に事業者が[[投資]]しようとする際に、投資資金の回収のため多層の建築を設けて収益を得ようとする事から結果的に超高層建ビルになる場合や、限られた土地に大きな収容力を求める場合、土地や都市、国などの[[ランドマーク]]([[シンボル]])として建設する場合などが挙げられる。また超高層ビルは周囲からも抜き出た高さとなる事も多く、周辺地域への影響も大きい。そこで、高い[[意匠]]性を持つ超高層ビルは、その地域や、ビル建築主、ビルを使用する[[テナント]]のイメージを向上させることもあるが、その建築が周辺地域から受け入れられない場合には、計画段階時に是正を求められたり、計画の修正や建築差止めを求めて[[訴訟]]が提起されることもある。歴史的な地域([[京都]]、[[奈良]]、[[浅草寺]]周辺)の例や、特に日本においては周辺に利便をもたらさない既存住宅から特出した高さのタワーマンション計画に対して訴訟や反対運動の事例が多い<ref>{{cite web |url=http://machi-kaeru.com/_src/113/8e9697e18fw201194n94c58fc90b3p.pdf |publisher=景観と住環境を考える全国ネットワーク |title=全国建築紛争事例集 2011 |date=2011 |accessdate=2017-12-21 |format=PDF}}</ref>。
 
 
超高層ビルは、現在ではその国や都市、企業の経済力や技術力を示す指標ともなっているが、昨今の特に[[先進国]]では消費社会から環境社会への転換が図られようとしており、その中で莫大な[[エネルギー]]を消費する超高層ビルは効率性が疑問視されている面{{要出典|date=2017年12月}}もある。省エネ対策の例として[[ベトナム]]政府は2017年に高層ビルのエネルギー効率向上計画を承認し、関連する法整備などを検討している<ref>{{cite web |url=http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170103/mcb1701030500002-n1.htm |publisher=SankeiBiz |title=ベトナム、高層ビルの省エネ推進 温室効果ガス削減 法整備など課題 |date=2017-1-3 |accessdate=2017-12-21}}</ref>。一方で、エドワード・グレーザー教授などは超高層ビルにより経済的なイノベーションと人々の相互作用が可能になると主張している<ref>{{cite web |url=https://www.theatlantic.com/magazine/archive/2011/03/how-skyscrapers-can-save-the-city/308387/?single_page=true |publisher=The Atlantic |title=How Skyscrapers Can Save the City |date=2011-3 |accessdate=2017-12-21}}</ref>。
 
また居住者への精神的あるいは肉体的な影響なども懸念されており{{誰|date=2017年12月}}、課題も抱えている。
 
 
== 耐震構造 ==
 
[[地震]]や風圧対策([[耐震|耐震構造]])は、従来の建築物では「[[剛構造]]」という地震や風圧に耐える構造(人が走行中の列車内で脚を踏ん張って揺れに耐えることに例えられる)が求められてきたが、超高層ビルでは、地震の揺れや風圧にある程度建物を任せる「[[柔構造]]」の建築である<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_33" />。
 
 
さらに、昨今建設される超高層ビルでは、基礎部分に油圧装置(油圧ダンパー)を取り付ける、柱の中に低降伏点鋼を挟む(制震柱)、建物の上部に[[ダンパー]]と呼ばれる[[錘|錘(おもり)]]を取りつけたりして揺れを軽減する、などの方法(いずれも[[制震構造]])を採用している<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_37" />。
 
 
また、基礎と上部建築物を切り離し、構造物の間に積層ゴムやベアリングを媒介して、横揺れそのものを逃す方法([[免震構造]])も開発されている。免震構造は古い構造基準で建設された老朽化しているビルにも有効であり、免震レトロフィット(改良、後付)工法もあるほどである。ただし、この工法は基本的に柱を切断しジャッキアップしたうえで積層ゴムやベアリングを取り付けるものなので、1階部分が空洞(駐車場や駐輪場など)であり、かつ十分な敷地が確保できる場所で重量の負担が一定のレベルを超えないことが条件とされている。
 
 
=== 長周期地震動との共振 ===
 
一般に、ビルが高ければ高いほど、そのビルの[[固有振動]]の[[周期]]が長くなる<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_36" />。そのため、超高層ビルでは、低層の建物ではあまり問題とされない、海溝型巨大地震などによる[[長周期地震動]]との共振の可能性が指摘されている<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_36" />。日本では超高層ビルの建設が始まってからの歴史が浅く、実際の海溝型巨大地震を経験した超高層ビルはない。このため、長周期地震に対する経験的予測が出来ず、シミュレーションに頼ることしか出来ないのが現状である。[[2007年]][[7月16日]]の[[新潟県中越沖地震]]では、[[六本木ヒルズ]]の高層階用エレベーターが長周期地震動で緊急停止した<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_36" />。
 
 
== 解体方法 ==
 
超高層ビルの[[解体]]には、一般的な建造物に用いられるような、上部から少しずつ取壊していく方法(圧砕工法)では、高所での作業を強いられる為に困難を伴う。そのため、欧米などでは[[発破解体]]が主に用いられるが、日本では、火薬の取り扱いや関連する法規制の問題、建造物が密集しているなどの理由により、建設を逆再生させるように最上段から順に解体していく方法や<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_82" />、ジャッキを利用して[[だるま落とし]]のように下から順に解体していく方法<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_83" />などが採用されることが多い。[[赤坂プリンスホテル]]、[[りそな・マルハビル]]の解体では、大成建設により「テコレップシステム」<ref>[http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2010/1266478984208.html 大成建設>会社情報>プレスリリース>2010年]</ref>と呼ばれる順々に解体していく方法で行われた。
 
 
== 各国の超高層建築物 ==
 
=== アメリカの超高層建築物 ===
 
==== {{USA}} ====
 
[[ファイル:Panorama clip3.jpg|thumb|250px|アメリカ・[[ニューヨーク]]市の[[マンハッタン]]中心部]]
 
{{Main|アメリカ合衆国の超高層建築物}}
 
アメリカ合衆国は世界の超高層ビルの先駆けとなった国で、大都市の多くは超高層ビルが集積している。特に[[シカゴ]]や[[ニューヨーク]]、[[ロサンゼルス]]においては、多数の超高層ビルが密集しているため、地上では日当たりが悪い。
 
 
また、現在では、[[サンフランシスコ]]、[[シアトル]]、[[ミネアポリス]]、[[ヒューストン]]、[[ダラス]]、[[デトロイト]]、[[クリーブランド (オハイオ州)|クリーブランド]]、[[ピッツバーグ]]、[[ボストン]]、[[フィラデルフィア]]、[[シャーロット (ノースカロライナ州)|シャーロット]]、[[アトランタ]]、[[マイアミ]]などアメリカ合衆国の主要な各都市で超高層ビルを見ることができる。また中規模以下の都市においても、[[アイオワ州]][[デモイン (アイオワ州)|デモイン]]の801グランド ([[:en:801 Grand|801 Grand]])、[[アラバマ州]][[モービル (アラバマ州)|モービル]]のRSAバトル・ハウス・タワー ([[:en:RSA Battle House Tower|RSA Battle House Tower]])、[[ニューヨーク州]][[オールバニ (ニューヨーク州)|オールバニ]]のエラスタス・コーニング・タワー ([[:en:Erastus Corning Tower|Erastus Corning Tower]]) など、超高層ビルが建てられている都市がいくつかある。
 
 
超高層ビル発祥のシカゴでは、[[1890年代]]以降、ニューヨークにビルの高さ争いでは世界一の座を奪われ続けていたが<ref>1908年以前は[[ミルウォーキー市庁舎]] ([[:en:Milwaukee City Hall|Milwaukee City Hall]]) や[[フィラデルフィア市庁舎]] ([[:en:Philadelphia City Hall|Philadelphia City Hall]]) が世界一になったことがある。</ref>、アメリカの大手GMS(ゼネラル・マーチャンダイズ・ストア)チェーン、[[シアーズ]]の本部で[[SOM]]設計の[[モダニズム]]建築である'''シアーズ・タワー'''(442.3m、現[[ウィリス・タワー]])が[[1973年]]に完成すると、世界一の座をニューヨークから奪還した。
 
 
[[2013年]]には、[[アメリカ同時多発テロ]]で倒壊した[[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|ワールドトレードセンター]](528m)の跡地に'''[[1 ワールドトレードセンター]]'''(541m)が再建され、再びアメリカで最も高いビルかつ世界でも三番目に高いビルとなった。しかし、[[2010年]]の[[ブルジュ・ハリファ|ブルジュ・ハリーファ]](828m)を皮切りに、さらに巨大な超高層ビル建設プロジェクトは、もはやアメリカではなく、主に中東や中国で進行している。
 
 
=== アジアの超高層建築物 ===
 
{{Main|アジアの超高層建築物}}
 
[[1960年代]]までの超高層ビル建設は主にアメリカの独擅場であったが、[[アジア]]地域の経済的発展と共にアジアでも次第に超高層ビルが増えてきた。日本の[[霞が関ビルディング]](147m、[[東京都]][[千代田区]])や[[神戸商工貿易センタービル]](107m、[[兵庫県]][[神戸市]])、[[世界貿易センタービル (東京)|世界貿易センタービル]](162.6m、東京都[[港区 (東京都)|港区]])<!--、'''[[京王プラザホテル]]'''(170m、東京都[[新宿区]])-->をはじめ、[[香港]]の[[ジャーディン・ハウス]](Jerdine House:怡和大廈、178.5m)、[[シンガポール]]の[[OCBCセンター]]([[華僑銀行]]、Overseas Chinese Banking Corp Center:201m)などがその初期のものである。現在は中国と[[アラブ首長国連邦]]の経済発展が目覚しく、特に300m以上の超高層ビルの多くはこの2国に集中する。
 
 
日本では[[1970年代]]から[[1980年代]]にかけて超高層ビル建設が本格的になり、その筆頭となったのは東京都新宿区の[[角筈]]地区(現:[[西新宿]])での[[淀橋浄水場]]再開発により建設された超高層ビル群([[新宿副都心]])や、[[大阪府]][[北区 (大阪市)|大阪市北区]]の超高層ビル群([[梅田]])、竣工当時[[東アジア]]で最も高いビルとなった東京都[[豊島区]][[東池袋]]の[[サンシャイン60]](240m)などである。
 
 
==== {{JPN}} ====
 
[[ファイル:Skyscrapers of Shinjuku 2009 January.jpg|thumb|250px|[[東京]]・[[西新宿]]の超高層ビル群]]
 
{{Main|日本の超高層建築物}}
 
日本では、大阪の[[あべのハルカス]](300m)や[[横浜ランドマークタワー]](296m)を筆頭に、200mを超えるビルが東京や大阪、名古屋などで数多く建築されている。また、[[2027年]]度には[[東京駅]]日本橋口前([[東京都]][[千代田区]])に高さ390mの超高層ビル([[三菱地所]]・常盤橋プロジェクト)が竣工する予定となっている。
 
 
==== {{KOR}} ====
 
{{Main|大韓民国の超高層建築物}}
 
現在、韓国の最高層ビルは、[[第2ロッテワールドタワー]]である。[[ソウル市]]で最も高い建造物は[[江南区 (ソウル特別市)|江南区]]にある超高層マンション「[[江南タワーパレス]]」である。韓国の富裕層の象徴であるソウル・[[江南 (ソウル特別市)|江南地区]]にそびえたつこのビルは、韓国富裕層の憧れの的となっている。また土地の少ない韓国では大都市部のソウルや、[[釜山広域市|釜山]]を中心にオフィス需要の増加を受け、大規模オフィスや住商複合マンション、超高層ビルの建設が活発である。
 
===={{PRK}}====
 
北朝鮮の最大の都市[[平壌]]では、建設ラッシュが2010年から着実に進んでおり、未来科学者通りや、平壌中心部は、[[柳京ホテル]]を核として、高層ビルが林立している。
 
 
==== {{CHN}} ====
 
[[ファイル:2012 Pudong.jpg|thumb|250px|中国・上海の超高層ビル群]]
 
{{Main|中華人民共和国の超高層建築物}}
 
中国では、[[1978年]]に始まる[[中国共産党]]の[[トウ小平|鄧小平]]が指揮する[[改革開放]]路線により[[1980年]]に[[経済特区]]が[[深セン市|深圳]]、[[珠海市|珠海]]、[[汕頭市|汕頭]]、[[廈門市|廈門]](後に[[海南省]])に設定された。その後[[1984年]]に[[経済技術開発区]]が臨海部の14都市に設定され、この動きに[[上海市|上海]]や[[広州市|広州]]などの大都市が加わると外国資本の流入から諸都市の著しい発展を見る。そして、[[中国経済]]の発展により、[[天津市|天津]]、[[重慶市|重慶]]、[[長春市|長春]]、[[青島市|青島]]、[[大連市|大連]]、[[成都市]]、[[武漢市|武漢]]、[[瀋陽市|瀋陽]]、廈門といった都市でも多く超高層ビルが建設されてきている。
 
 
==== {{HKG}} ====
 
[[ファイル:13-08-09-peak-by-RalfR-01.jpg|thumb|250px|香港の超高層ビル群]]
 
{{Main|香港の超高層建築物}}
 
[[香港]]では、イギリス統治期の[[1970年代]]から多数の超高層ビルが建てられていた。
 
 
==== {{ROC}} ====
 
現在世界で2番目に高い超高層ビルは、[[中華民国]]の[[台北市]] [[信義区]]に[[2004年]]に竣工した[[台北101]](Taipei101、旧称:台北国際金融センター:Taipei International Financial Center:台北國際金融大樓)で、高さ508m、地上101階建て、設計は李祖原建築事務所、施工は熊谷組を中心とした[[JV]](共同企業体)である。下層部に[[2003年]]先行開業したショッピングモールを有する。このビルに設置されている[[東芝エレベータ]]製の展望台直通高速[[エレベーター]]の速度は[[三菱電機]]製の横浜ランドマークタワーのものを超え、[[乗り物に関する世界一の一覧#エレベータ・エスカレータ|世界で最も速いエレベーター]]となった(その後、[[2016年]]には[[上海中心]]の三菱電機製のエレベーターが世界最速記録を更新している)。
 
 
台湾第2位の超高層ビルは、[[1997年]]に完成した[[高雄市]]の[[高雄85ビル]](東帝士85國際廣場:Tuntex 85 Sky Tower、378m)で、台北101と同じ李祖原建築事務所の設計である。台北101が完成するまでは台湾で最も高い建物であった。高雄85ビルの高さは現在世界で12番目である。
 
 
==== {{MYS}} ====
 
{{Main|マレーシアの超高層建築物}}
 
[[マレーシア]]の首都[[クアラルンプール]]では、[[マハティール・ビン・モハマド]]前首相による「[[ルックイースト政策]]」などの経済政策により、マレーシア経済は飛躍的に成長した。首都・[[クアラルンプール]]の再開発地「KLCC」では[[1998年]]に、当時世界で最も高い超高層ビルであった[[シーザー・ペリ]]設計、日本の準大手ゼネコン[[ハザマ]]施工の[[ペトロナスツインタワー]](Petronas Towers:452m)が完成、このビルは国有石油会社の[[ペトロナス]]が建設したものである。ペトロナスツインタワーは、既に[[台湾]]の[[台北市|台北]]にある台北国際金融センターに追い抜かれているが、ツインタワーとしては今なお世界で最も高い。
 
 
==== {{SIN}} ====
 
{{Main|シンガポールの超高層建築物}}
 
[[ファイル:Singapore_skyscrapers_04_cropped.jpg|thumb|right|250px|シンガポールのラッフルズ・プレイス]]
 
[[シンガポール]]では、[[1965年]]に[[マレーシア|マレーシア連邦]]から独立した後、[[リー・クアンユー]]首相と[[人民行動党]]は権威主義的な独裁体制を敷き、これらは[[開発独裁]]と言われた。徹底した管理社会となるが、経済は著しい成長を続ける。その中で、シンガポール南部に位置する中心部の[[ラッフルズ・プレイス]]には数多くの超高層ビルが建てられる。この中でも、[[丹下健三]]設計の[[OUBセンター]](Overseas Union Bank Centre:280.1m)や[[UOBプラザ]](United Overseas Bank Plaza One:280.1m)、また[[黒川紀章]]設計の[[リパブリックプラザ]](Republic Plaza:280.1m)などはシンガポールを代表する超高層ビルである。[[2006年]]には、[[KPF]]設計のワン・ラッフルズ・キー・タワー(One Raffles Quay North Tower:245.1m)が完成している。
 
 
==== {{UAE}} ====
 
[[ファイル:Skyline-Dubai-2010.jpg|thumb|250px| [[ブルジュ・ハリファ|ブルジュ・ハリーファ]]]]
 
[[中東]]の物流、金融の拠点として投資を進め、経済発展を遂げた[[アラブ首長国連邦]](UAE)の[[ドバイ]]では、近年数多くの超高層ビルが林立している。[[2010年]]には、世界で最も高い超高層ビルである[[ブルジュ・ハリファ|ブルジュ・ハリーファ]]が竣工した。
 
 
ブルジュ・ハリーファ(旧称:「ブルジュ・ドバイ」)は、軒高643.3m、アンテナ高828m、162階。[[ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム|ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム]]の首相就任からちょうど4年目に当たる2010年[[1月4日]](現地時間)に竣工し、2012年現在着工中のビルを含め世界で最も高いビルとなった<ref>[http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010501000176.html 世界一ビル「ハリファの塔」に ドバイ、名称変更] - [[47NEWS]] 2010年1月5日</ref>。
 
 
=== ヨーロッパの超高層ビル ===
 
{{Main|ヨーロッパの超高層建築物}}
 
[[ヨーロッパ]]では、近年になって超高層ビルの建設が著しくなっている。特に、[[イギリス]]の[[ロンドン]]や、[[フランス]]の[[パリ]]や、イタリアのミラノ、ドイツのベルリンなどでその動きが活発になっている。
 
 
歴史的な景観を重視するヨーロッパでは、元来超高層ビルの建設は余りされておらず、例外的には[[第二次世界大戦]]で壊滅した[[ドイツ]]の[[フランクフルト・アム・マイン|フランクフルト]]ではドイツ及びヨーロッパの金融中心地として開発される際のオフィス供給の手段として、[[ドイツ銀行]]や[[コメルツ銀行]]などの200m級の超高層ビルが複数建設された。摩天楼の建つ一角は[[マイン川]]にマンハッタンを合わせた造語で「マインハッタン(Mainhattan)」と俗称される。またパリでは市内のオフィス需要を補うために郊外のデファンス(Défence)地区に新都心「[[ラ・デファンス]](La Défence)」が作られ、ロンドンでは、「[[カナリー・ワーフ]](Canary Wharf)」と呼ばれる新都心が作り出された。
 
 
現時点では、これらの地に代表される以外にヨーロッパでは超高層ビル群が建設されている例は余り見られない。しかし、ヨーロッパの都市での旧来の建築による不動産供給は限界に来ており、特にロンドンやパリと言った経済的に活動が活発な都市では景観に配慮しながらも、中心部の超高層ビルの建設が容認され始めている。
 
 
==== {{RUS}} ====
 
[[ファイル:Moscow-City 28-03-2010 2.jpg|thumb|250px|モスクワ国際ビジネスセンター(モスクワ・シティ)、2010年3月]]
 
旧[[ソビエト連邦]]の首都[[モスクワ]]でも、20世紀半ばには[[社会主義]]体制下における国威発揚効果を狙って[[スターリン様式]]の超高層ビルが建設された。[[1930年代]]から[[1940年代]]にかけて「[[ソビエト宮殿]]」をはじめ多くの巨大建築が計画されたが、[[モスクワ大学]](240m)など実現したものは計画数からすると多いとは言えず、計画されたもののほとんどは起草されただけに終わり、[[ヨシフ・スターリン|スターリン]]の死後に中止されている。しかしソビエト連邦の[[衛星国]]、主に[[東ヨーロッパ]]諸国での建築様式にも多大な影響を与えた。
 
 
また、[[1920年代]]から1930年代初頭、スターリン様式の確立以前に計画されたもの([[ウラジーミル・タトリン]]の第三インターナショナル記念塔、高さ400mなど)は当時斬新なデザインでもあったため、社会情勢ともあいまって世界の多くの[[建築家]]に影響を与えた。この時期のソビエト建築界自身も[[ル・コルビュジエ]]など当時先端を歩む建築家の思想に大きく傾倒していた。
 
 
[[2000年代]]に入り、ロシアの経済発展(特に石油など天然資源輸出を中心とした発展)に伴って、モスクワでは超高層ビルの建設・計画が進んでいる。特に[[2003年]]に完成したスターリン様式を模した超高層マンション、[[トライアンフ・パレス]](264.1m)は[[フランクフルト・アム・マイン|フランクフルト]]の[[コメルツ銀行]]ビル(259m)を抜きヨーロッパ一の高さとなった。
 
 
[[1990年代]]前半から[[モスクワ川]]沿いに「[[モスクワ国際ビジネスセンター]]計画」(MIBC、[[モスクワ・シティ]])が進行しており、現在ヨーロッパで一番高いビルになっている超高層ビルはモスクワ・シティーの'''[[フェデレーション・タワー]]'''(374m)である。他に354mの[[OKO]]や338mの[[マーキュリー・シティ・タワー]]や308mのユーラシア・タワーなどのビルが立ち並んでいる。完成すれば最大のビルとなる予定であったロシア・タワーは、経済危機の影響を受け、また、他のビルよりも着工が遅かったこともあり、計画は中止された。敷地跡には、[[:ru:Renaissance Moscow Towers]] というツインタワーが建てられる計画だ。335m(74階)と290m(63階)の二棟が予定される。
 
 
また[[2018年]]にはサンクトペテルブルク郊外に高さ463mの[[ラフタ・センター]]という超高層ビルが完成する予定だ。
 
 
==== {{GBR}} ====
 
[[ファイル:Canary.wharf.from.thames.arp.jpg|thumb|250px|right|ロンドンのカナリー・ワーフ]]
 
{{Main|イギリスの超高層建築物}}
 
 
[[ロンドン]]市街東部の港湾跡地[[ドックランズ]](Docklands)地区が再開発され、「[[カナリー・ワーフ]](Canary Wharf)」と呼ばれる新都心となり、超高層オフィスビルがロンドン・ドックランズ再開発公社(LDDC)によって続々と建設された。竣工当時は英国で最も高かった[[シーザー・ペリ]]設計の[[ワン・カナダ・スクエア]](One Canada Square:235.1m)」のほか、[[ノーマン・フォスター]](Sir Norman Foster)卿設計の[[香港上海銀行]](HSBC、社屋の名称は「8 Canada Square」:199.5m)や、シーザー・ペリ設計の[[シティバンク]](社屋の名称は「25 Canada Square」:199.5m)などの超高層ビルへ、中心部の[[シティ・オブ・ロンドン]]から金融機関が本拠を移転している。
 
 
歴史的建造物が並ぶシティ・オブ・ロンドンでは[[セント・ポール大聖堂]](111m)を越える高さの建造物は建ててはならないという不文律があったが、[[1965年]]に建ったポストオフィスタワー(現:BTタワー、188m)によって破られた。その後、[[1980年代]]までのイギリス経済の低迷により超高層ビルを求める声が上がり、ナットウェスト・タワー([[1993年]][[IRA暫定派]]により爆破、現在改修され「[[タワー42]]」と改称)をはじめとする大聖堂を越える超高層ビルがいくらか建設された。また[[ロイズ]]保険も[[ハイテク建築]]の超高層ビルに建て替えたが、今日まで多くの超高層ビル計画が景観を理由に中止させられている。この中で例外的に実現したのは、[[1992年]]にIRAが爆破した歴史的建築、[[バルチック海運取引所|バルティック・エクスチェンジ]]の跡地に建設されたノーマン・フォスター設計による[[30セント・メリー・アクス|スイス・リ本社ビル]](別名「ガーキン」)である。[[2012年]]には、[[レンゾ・ピアノ]]設計による三角錐型の超高層ビル、[[シャード・ロンドン・ブリッジ]](ロンドン・ブリッジ・タワー、高さ310m、87階建て)が[[テムズ川]]南側に完成した。
 
 
今後の計画では、シティ・オブ・ロンドンでは[[KPF]]設計の螺旋形の超高層ビル、[[ビショップスゲート・タワー]](高さ288m、63階建て)が当初の高さ307mの計画案を変更した上で建設認可が下りている。
 
 
==== {{DEU}} ====
 
{{Main|ドイツの超高層建築物}}
 
統一[[ドイツ]]の新首都として再興されている[[ベルリン]]では高層、または超高層のビルが建設され始めている。「[[ポツダム広場]]」にある[[ヘルムート・ヤーン]]設計の[[ソニーセンター]]や、[[レンゾ・ピアノ]](Renzo Piano)設計の[[ダイムラー (自動車メーカー)|ダイムラー]]シティ(Daimler City)などが代表的であり、他にミッテ(Mitte)地区や[[ツォー駅]](Zoologischer Garten)周辺でも再開発時に超高層ビルを用いている。
 
 
フランクフルトでは、[[コメルツ銀行]]、[[ドイツ銀行]]、[[メッセタワー]]など、200mを超える超高層ビルが建設されている。今のところドイツで超高層ビルの林立が見られるのはフランクフルトくらいで、同市を流れる[[マイン川]]とマンハッタンを組み合わせた「マインハッタン」という造語がある。
 
 
==== {{FRA}} ====
 
[[ファイル:Defense10.jpg|thumb|right|250px|パリのラ・デファンス]]
 
[[パリ]]では、1960年代後半からの再開発で市街地南端の[[モンパルナス駅]]が解体され、跡地に[[トゥール・モンパルナス]](210m)が完成しビルの超高層化が始った。以後、都心に超高層ビルを建てることは禁止されたが、[[1980年代]]の[[フランソワ・ミッテラン|ミッテラン]]大統領による[[グラン・プロジェ]]によって[[ポストモダン建築]]やハイテク建築が相当数供給され街の様相を一変させた。同時期、[[エトワール凱旋門]]を通る[[パリの歴史軸]]の延長線上、市街地西郊の[[ラ・デファンス]]地区には国際会議場[[グランダルシュ]]をはじめ、フランスを代表する大企業や外資系企業の超高層ビルが相次いで建てられた。今後も新たな超高層ビルが建設されていく予定である。
 
 
==== {{ESP}} ====
 
首都マドリードを南北に貫く[[カステヤーナ通り]]沿いには、第二次世界大戦直後のフランコ政権時代に大規模なビジネスエリア・官庁街を作る計画があった。これは[[1970年代]]以後になって[[AZCA]]として結実し、[[トーレ・ピカソ]](157m)をはじめ高さ100m前後のビルが立ち並んだ。
 
 
カステヤーナ通りの北端には2000年代に入り[[クアトロ・トーレス・ビジネス・エリア]](CTBA)という再開発地区が作られ、高さ250mほどの欧州でも有数の高さのビルが4本立ち並んだ。
 
 
==== {{SWE}} ====
 
[[スウェーデン]]南部の都市[[マルメ]]に、[[スカンディナヴィア]]で一番高い[[ターニング・トルソ]](190m)というビルがあり、[[サンティアゴ・カラトラヴァ]]がデザインしたユニークな形状のビルである。
 
 
== 一覧 ==
 
=== 世界一高いビルの変遷 ===
 
* 尖塔やアンテナなどは除く。(表中の「屋根」は尖塔やアンテナなどを含めない高さ。「尖塔」はそれらを含めた高さ。)
 
* 表はピラミッドや教会を除く。以下はそれらを含めた場合の記録。
 
** [[ギザの大ピラミッド]](紀元前2570年、146.59m)
 
** [[リンカン大聖堂]](1311年、160m)
 
** [[ウルム大聖堂]](1890年、161m)<ref>1889年完成の[[モーレ・アントネリアーナ]] (167.5m) を世界一とすることもある。</ref>
 
* あらゆる[[建築物]]で世界一の高さの変遷は「[[世界一高い建築物の変遷]]」を参照。
 
 
{| class="wikitable" style="font-size:80%;"
 
! 竣工 !! 画像 !! 名称 !! 国 !! 位置 !! 屋根 !! 尖塔 !! 階数 !! 設計 !! 解体
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1889年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Auditorium Building17.jpg|80x80px]]
 
| [[オーディトリアムビル]] || {{USA1877}} || [[シカゴ]] || style="text-align:right" | 82m || style="text-align:right" | 106m || align="right" | 17階 || [[ダンクマール・アドラー|D・アドラー]]と[[ルイス・サリヴァン|L・サリヴァン]] ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1890年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:New York World Building New York City.jpg|80x80px]]
 
| [[ニューヨークワールドビル]] || {{USA1890}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 94m || style="text-align:right" | 106m || style="text-align:right" | 20階 || [[ジョージ・ブラウン・ポスト|ジョージ・B・ポスト]] || [[1955年]]
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1894年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Manhattan Life Insurance Company Building New York City.jpg|80x80px]]
 
| [[マンハッタン生命保険ビル]] || {{USA1891}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 106m || || style="text-align:right" | 18階 || || [[1930年]]
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1895年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Milwaukee City Hall Old Public Domain Photo.jpg|80x80px]]
 
| [[ミルウォーキー市庁舎]]([[:en:Milwaukee City Hall|英語版]]) || {{USA1891}} || [[ミルウォーキー]] || style="text-align:right" | 108m || || style="text-align:right" | 15階 || ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1899年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Park Row Building 1912 New York City crop.jpg|80x80px]]
 
| [[パークロービル]] || {{USA1896}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 119m || || style="text-align:right" | 30階 || ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1901年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:City Hall Philadelphia.jpg|80x80px]]
 
| [[フィラデルフィア市庁舎]]([[:en:Philadelphia City Hall|英語版]]) || {{USA1896}} || [[フィラデルフィア]] || style="text-align:right" | 156m || style="text-align:right" | 167m || style="text-align:right" | 9階 || [[ジョン・マッカーサー・ジュニア|ジョン・マッカーサーJr.]] ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1908年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:SingerBuilding crop.jpg|80x80px]]
 
| [[シンガービル]] || {{USA1908}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 187m || || align="right" | 47階 ||  || [[1968年]]
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1909年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Met life tower crop.jpg|80x80px]]
 
| [[メトロポリタン生命保険会社タワー]] || {{USA1908}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 213m || || style="text-align:right" | 50階 || [[ナポレオン・ルブラン]]父子 ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1913年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:View of Woolworth Building fixed crop.jpg|80x80px]]
 
| [[ウールワースビル]] || {{USA1912}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 241m || || style="text-align:right" | 57階 || [[キャス・ギルバート]] ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | [[1930年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Chrysler Building, NY.jpg|80x80px]]
 
| [[クライスラー・ビルディング]]<br />(増築前) || {{USA1912}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 282m || || style="text-align:right" | 77階 || [[ウイリアム・ヴァン・アレン]] ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | 1930年
 
| style="text-align:center" | [[File:40 Wall Street.jpg|80x80px]]
 
| [[40ウォールストリート]] || {{USA1912}} || ニューヨーク || || style="text-align:right" | 283m || style="text-align:right" | 70階 || [[クレイグ・セベランス]] ||
 
|-
 
| style="white-space:nowrap" | 1930年
 
| style="text-align:center" | [[File:Chrysler Building by David Shankbone.jpg|80x80px]]
 
| クライスラー・ビルディング<br />(増築後) || {{USA1912}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 282m || style="text-align:right" | 319m || align="right" | 77階 || ウイリアム・ヴァン・アレン ||
 
|-
 
| [[1931年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:Empirestatebuilding.JPG|80x80px]]
 
| [[エンパイア・ステート・ビルディング]] || {{USA1912}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 381m || align="right" | 449m || align="right" | 102階 || [[シュリーブ,ラム&ハーモン]] ||
 
|-
 
| [[1974年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:WTC antes9-11.jpg|80x80px]]
 
| [[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|ワールドトレードセンター]]<br />(1WTC・2WTC) || {{USA}} || ニューヨーク || style="text-align:right" | 417m || style="text-align:right" | 526m || style="text-align:right" | 110階 || [[ミノル・ヤマサキ]] || [[2001年]]
 
|-
 
| 1974年
 
| style="text-align:center" | [[File:Sears Tower ss.jpg|80x80px]]
 
| [[ウィリス・タワー]]<br />(旧 シアーズ・タワー) || {{USA}} || シカゴ || style="text-align:right" | 442m || style="text-align:right" | 527m || style="text-align:right" | 108階 || [[スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル|スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル(SOM)]] ||
 
|-
 
| [[2004年]]
 
| style="text-align:center" | [[File:31-January-2004-Taipei101-Complete.jpg|80x80px]]
 
| [[台北101]] || {{TWN}} || [[台北市|台北]] || style="text-align:right" | 448m || style="text-align:right" | 508m || style="text-align:right" | 101階 || [[李祖原建築事務所]] ||
 
|-
 
| [[2010年]]
 
| style="text-align:center" |
 
 
| [[ブルジュ・ハリファ]] || {{UAE}} || [[アラブ首長国連邦|ドバイ]] || style="text-align:right" | 636m || style="text-align:right" | 828m || style="text-align:right" | 168階 || [[SOM]] ||
 
|}
 
 
=== 現在の高さ順位 ===
 
{{main|超高層ビルの一覧}}
 
*尖塔やアンテナなどを含めた高さの順位。(表中の「屋根」は尖塔やアンテナなどを含めない高さ。「尖塔」はそれらを含めた高さ。)
 
*建設中のビルは除く。
 
 
{| class="wikitable sortable" style="font-size:80%;"
 
! 順位 !! 画像 !! 名称 !! 国・地域 !! 都市 !! 屋根 !! 尖塔 !! 階数 !! 竣工年
 
|-
 
| style="text-align:center" | 1位
 
| style="text-align:center" |[[File:Dubai skyline (2).JPG|80x80px]]
 
| [[ブルジュ・ハリファ]]
 
| {{UAE}}
 
| [[ドバイ]]
 
| 636{{0|.0}}m
 
| 828{{0|.0}}m
 
| 168階
 
| [[2010年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 2位
 
| style="text-align:center" | [[File:Shanghai tower dec 26, 2014.jpg|80x80px]]
 
| [[上海中心]]
 
| {{CHN}}
 
| [[上海]]
 
| 565.6m
 
| 632{{0|.0}}m
 
| 128階
 
| [[2016年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 3位
 
| style="text-align:center" |[[File:Final circulation of the Kaaba.jpg|80x80px]]
 
| [[アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ]]
 
| {{flag|Saudi Arabia}}
 
| [[メッカ]]
 
| 530{{0|.0}}m
 
| 601{{0|.0}}m
 
| {{0}}95階
 
| [[2011年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 4位
 
| style="text-align:center" | [[File:OneWorldTradeCenter.jpg|80x80px]]
 
| [[1 ワールドトレードセンター]]
 
| {{USA}}
 
| [[ニューヨーク]]
 
| 417m
 
| 541.3m
 
| 108階
 
| 2014年
 
|-
 
| style="text-align:center" | 5位
 
| style="text-align:center" | [[File:Sears Tower ss.jpg|80x80px]]
 
| [[ウィリス・タワー]]<br />(旧 シアーズ・タワー)
 
| {{USA}}
 
| [[シカゴ]]
 
| 442.1m
 
| 527{{0|.0}}m
 
| 110階
 
| [[1974年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 6位
 
| style="text-align:center" | [[File:31-January-2004-Taipei101-Complete.jpg|80x80px]]
 
| [[台北101]]
 
| {{TWN}}
 
| [[台北市|台北]]
 
| 449.2m
 
| 509.2m
 
| 101階
 
| [[2004年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 7位
 
| style="text-align:center" | [[File:SWFC Jul08.jpg|80x80px]]
 
| [[上海環球金融中心]]<br />(SWFC)
 
| {{CHN}}
 
| [[上海市|上海]]
 
| 487.4m
 
| 492.3m
 
| 101階
 
| [[2008年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 8位
 
| style="text-align:center" | [[File:International Commerce Centre 201008.jpg|80x80px]]
 
| [[環球貿易広場]]<br />(ICC)
 
| {{HKG}}
 
| [[香港特別行政区|香港]]
 
| 484{{0|.0}}m
 
| 484{{0|.0}}m
 
| 118階
 
| 2010年
 
|-
 
| style="text-align:center" | 9位
 
| style="text-align:center" | [[File:KLCC twin towers1.JPG|80x80px]]
 
| [[ペトロナスツインタワー]](2棟)
 
| {{MAS}}
 
| [[クアラルンプール]]
 
| 378.6m
 
| 451.9m
 
| {{0}}88階
 
| [[1997年]]
 
|-
 
| style="text-align:center" | 10位
 
| style="text-align:center" | [[File:Nanjing Zifeng Tower.jpg|80x80px]]
 
| [[紫峰タワー]]
 
| {{CHN}}
 
| [[南京]]
 
| 381{{0|.0}}m
 
| 450{{0|.0}}m
 
| {{0}}89階
 
| 2010年
 
|}
 
 
=== 建設中の特に高い超高層ビル ===
 
;[[平安国際金融中心]]
 
:中国[[深圳市|深圳(シンセン)市]]で建設中の115階建て599m(尖塔高)の超高層ビル。2017年完成予定。
 
;[[武漢グリーンランドセンター]]
 
:中国[[武漢市]]で建設中の119階建て636m(尖塔高)の超高層ビル。2017年完成予定。
 
;[[キングダムタワー]]
 
:[[サウジアラビア]]の[[ジェッダ]]で建設中の167階建て1007m(尖塔高)の[[ハイパービルディング]](超々高層ビル)。2019年完成予定。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist|refs=
 
<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_33">[[#超高層ビルの"なぜ"を科学する|超高層ビルの"なぜ"を科学する p.33]]</ref>
 
<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_36">[[#超高層ビルの"なぜ"を科学する|超高層ビルの"なぜ"を科学する p.36]]</ref>
 
<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_37">[[#超高層ビルの"なぜ"を科学する|超高層ビルの"なぜ"を科学する p.37]]</ref>
 
<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_82">[[#超高層ビルの"なぜ"を科学する|超高層ビルの"なぜ"を科学する p.82]]</ref>
 
<ref name="超高層ビルのなぜを科学する_83">[[#超高層ビルの"なぜ"を科学する|超高層ビルの"なぜ"を科学する p.83]]</ref>
 
}}
 
 
== 参考文献 ==
 
*{{Cite book ja-jp
 
|author    = 大成建設「超高層ビル」研究プロジェクトチーム
 
|year      = 2009
 
|title      = 超高層ビルの"なぜ"を科学する
 
|url        = http://www.ark-gr.co.jp/shuppan/contents/book_sale/4860590767/
 
|edition    = 初版
 
|publisher  = アーク出版
 
|isbn      =978-4-86059-076-5
 
|ref=超高層ビルの"なぜ"を科学する
 
}}
 
*{{Cite book ja-jp
 
|author    =トマス・ファン・レーウェン/[[三宅理一]]+木下壽子=訳
 
|year      = 2006
 
|title      =摩天楼とアメリカの欲望:バビロンを夢見たニューヨーク
 
|publisher  = 工作舎
 
|isbn      =978-4-87502-397-5
 
|ref=摩天楼とアメリカの欲望
 
}}
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Skyscraper}}
 
{{Commonscat|Skyscrapers in Japan|日本の超高層建築物}}
 
{{Multimedia|超高層ビルの画像}}
 
{{ウィキプロジェクトリンク|建築|[[画像:Tux Paint wooden cottage.svg|34px]]}}
 
* [[超高層ビルの一覧]]
 
* [[超高層建築物用語の一覧]]
 
* [[世界の都市の超高層ビルの数の一覧]]
 
* [[超高層マンション]]
 
* [[平屋]] - [[低層建築物]] - [[中層建築物]] - [[高層建築物]] - '''超高層建築物''' - [[ハイパービルディング]](超々高層建築物)
 
* [[バベルの塔]]
 
* [[階段垂直マラソン]]
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.kajima.co.jp/gallery/const_museum/kousou/index.html 建設博物誌・超高層](鹿島建設)
 
* [http://toolbiru.web.fc2.com/ 超高層ビル情報]
 
* [http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/index.htm 超高層ビルとパソコンの歴史](ビルのデータベース)
 
* [http://bb-building.net/index.html OSAKAビル景]
 
<!--* [http://kw.allabout.co.jp/glossary/g_estate/w002173.htm 超高層建築物]・・・リンク先なし-->
 
* [http://www.ctbuh.org/ Council on Tall Bildings and Urban Habitat](英語)
 
** [http://www.skyscrapercenter.com/ The Skyscraper Center](英語)
 
* [http://www.emporis.com/ Emporis](英語)
 
* [http://skyscraperpage.com/ SkyscraperPage.com](英語)
 
 
{{Architecture-stub}}
 
 
{{不動産開発}}
 
{{Skyscrapers}}
 
 
{{DEFAULTSORT:ちようこうそうけんちくふつ}}
 
[[Category:超高層ビル|*]]
 

2018/10/18/ (木) 13:09時点における最新版