豊島大橋

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豊島大橋
基本情報
所在地 広島県呉市
起点側:豊浜町豊島 - 終点側:蒲刈町大浦[1]
交差物件瀬戸内海
座標 東経132度46分6.7秒北緯34.176472度 東経132.768528度34.176472; 132.768528
地図
豊島大橋の位置
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豊島大橋(とよしまおおはし)は、広島県呉市豊島上蒲刈島をむすぶ道路橋。2008年全建賞道路部門受賞、同年土木学会田中賞作品部門受賞[1]

概要

2008年11月供用開始[1]。総事業費240億円[2]。日本国内にある吊り橋において、この橋は21世紀初竣工のもの[1]。愛称はこの地域で古くから親しまれ県鳥でもあるアビから「アビ大橋」と付けられている[1]

県の「安芸灘諸島連絡架橋」事業に伴い整備された橋であり、広島県道356号豊浜蒲刈線を構成する[1]。通称「安芸灘3号橋」[1]。上蒲刈島側に大浦トンネルが隣接している。なお道路名でも分かる通り、管理上の起点は豊島側つまり呉市本土側からみて反対方向になる。

計画当初は安芸灘大橋と共に有料道路とする予定だったが、交通量予測と維持管理費・料金徴収にかかる人件費を勘案した結果デメリットの方が大きいと判断され、無料の一般道として開通することになった[2]。この橋開通により本州から愛媛県今治市岡村島までの一連の安芸灘諸島が橋でつながることになり、整備した県は観光面のみならず特に救急医療面でのメリットを強調している[1][2]

構造

諸元

  • 路線名 : 広島県道356号豊浜蒲刈線
  • 橋長 : 903.2m[1]
  • 最大支間長 : 540.0m[1]
  • 幅員 : 車道6.0m + 歩道2@2.0[1]
  • 航路限界 : 50.0m[1]
  • 橋梁形式 : 単径間吊橋[1]
    • 主塔高 : 109.5m[1]

特徴

この海峡には、桁下50m×可航幅540mと安芸灘大橋と同等の航路限界が設定された[3]。そのため長大橋として架橋することが決まり、その中で吊り橋に決定した。

上記の通り、日本における21世紀初の吊り橋となったこの橋において、コスト削減を前提とした最新の技術が用いられており、いくつか世界でも初の試みが導入されている[4]

  1. 主ケーブルは一般的な5mm素線ではなく7mmを用いたエアスピニング工法[1][4]
  2. 補剛桁・主塔のおける耐風安定性の工夫[4]
  3. ケーブル・補剛桁・主塔の内部を防錆対策として送気乾燥システムを導入[1][4]。これは斜張橋である新尾道大橋で先行導入したものを、吊り橋において世界で初めて導入したもの。

また、堅固な地盤を利用して岩着式アンカレイジを採用したのも国内初のこととなった[1][4]

ギャラリー

脚注

  1. 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 豊島大橋(とよしまおおはし)”. 広島県. . 2014閲覧.
  2. 2.0 2.1 2.2 社説 豊島大橋無料化へ 有効活用に知恵絞ろう”. 中国新聞 (2006年12月10日). . 2014閲覧.
  3. 呉海上保安部管内の島々を結ぶ橋”. 呉海上保安部. . 2014閲覧.
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 豊島大橋”. 長大. . 2014閲覧.

参考資料

関連項目