言語学

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言語学(げんごがく)

言語を科学的に研究する学問。複雑な言語現象のなかに共通にみられる社会習慣的特徴を分析的に研究し,究極的には言語現象そのものを解明することを目指している。言語学は言語の複雑な仕組みにいろいろな角度から接近する。言語の様式の違いにより,音声言語の研究と文字言語の研究とに分けられる。時間との関連では共時言語学通時言語学に分けるのがソシュール以来の考え方である。言語そのものが共時的部分と通時的部分に分れているのではないが,総合的研究への方法論として,まず共時的な構造の記述から始め,それを時代的に積重ねていって,構造そのものの歴史の解明を目指しているのである。時間における言語の変遷は,空間においては方言差となって現れる。その方言の地理的分布から,言語の歴史や言語変化の要因を探る分野を言語 (方言) 地理学という。各方言 (言語) を比較研究し,それらの親族関係の証明,祖語の再構,および祖語から各方言 (言語) への分岐の歴史を明らかにする分野を比較言語学という。系統とは無関係に諸言語を対照させる研究は対照言語学という。言語構造内部の研究には音声学音韻論,文法論 (形態論と統辞論) ,意味論 (意義論) などがある。言語と社会との関係は言語社会学で扱う。その他,言語心理学,言語工学,言語哲学などがある。言語研究の最初の業績は古代インドのパーニニの文典であり,ギリシア,ローマ,中国,日本でもかなり進んだ研究が行われたが,近代的な意味での言語学の成立は19世紀の印欧語比較言語学によるところが大きい。青年文法学派の努力により,言語の歴史研究の科学的方法が確立した。 20世紀になり,ソシュールの提唱で共時論的研究が進み,構造言語学が興った。 20世紀中頃から変形生成文法など新しい接近法も提唱され,言語研究は活況を呈している。




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