藍島

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藍島
座標 北緯33度59分25秒
東経130度49分05秒
面積 0.68 km²
最高標高 25 m
所在海域 響灘
所属国・地域

日本の旗 日本福岡県北九州市

藍島の位置
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藍島(あいのしま)は、福岡県北九州市小倉北区に属する響灘にある島である。

また、地名(行政区画)としての「藍島」は福岡県北九州市小倉北区の大字となっており、全島がこれに該当する。

概要

ファイル:Kitakyushu Ainoshima Civic Subcenter.jpg
藍島市民サブセンター。駐車している軽トラックの左側の木の下に猫が3匹いるのがわかる。

北九州市の中心部近くの小倉北区浅野より北西約12km、若松区の響灘埋立地の海岸部から北に約5kmの場所に位置する。北北西から南南東に伸びる細長い形をしており、海岸段丘の発達する比較的平坦な島である。約4km南東にある馬島とは渡船で行き来が可能。

人口は277人(2010年国勢調査)[1]。釣り客に人気があり、夏には海水浴客も多く訪れる[2]。多くの地域猫が棲む「猫の島」としても知られ[2]、動物写真家の岩合光昭も島の猫を撮影する為に訪れている[3]

漁業が中心で、主にアワビウニサザエが漁獲される。島の北西部に寄瀬浦漁港、南西部に本村漁港、中央部の東側に大泊漁港がある。本村漁港と馬島および本土の浅野を結ぶ定期船が運航されている。

福岡県糟屋郡新宮町にある相島は藍島と同じく福岡県にあり、島名の読みも同一で、猫が多いことでも共通するが、別の島である。

歴史

日本書紀の仲哀紀に「阿閇島」として登場している。隣接する無人島の貝島からは6世紀のものとみられる古墳群が発見される等歴史の古い島である。

1705年宝永2年)から1723年享保8年)、響灘に密貿易の船が出没したため、小倉藩が遠見番所を建てた。その際に使用された旗柱台(1721年設置)は県指定文化財である。

各種施設および学校

  • 漁協購買所などの商店がある。民宿も数軒ある。
  • 医療機関として北九州市立藍島診療所がある。
  • 学校は小学校1校(北九州市立藍島小学校)がある。中学校はなく、本土側の菊陵中学校に渡船で通うか、島を離れ城南中学校が設置している「ひびき寮」に入寮して同校に入校するか選択する[4]。北九州市発足後暫くの時期までは、菊陵中学校が馬島とともに分校を設けていたが、生徒数減少で1966年度を最後に廃止された。1968年、北九州市立城南中学校に「ひびき寮」が設置され、藍島の小学生は卒業すると島を離れ、この「ひびき寮」に入って城南中に通うこととなった。その後、藍島渡船の船舶改良・ダイヤの工夫により、菊陵中への通学も可能となった。なお、城南中では、現在ひびき寮に入寮している離島の生徒は藍島・馬島の生徒のみとしている(城南中のホームページを参照)。ただいずれにしろ、中学卒業後高校進学の場合は、島を離れることを余儀なくされる。浅野渡船乗り場基準で、7:45以前に島から九州本島へ通う船の手段、17:30以降九州本島から島へ戻る船の手段が無いことが、学校生活(特に「0時限」と呼ばれる早朝補習など)、部活動や塾・予備校に通う場合の支障となるためである。同様の理由で、中学で部活動に入る場合も、活動内容によっては渡船通学が困難となるため、その場合は寮生活しか選択肢が無い。

交通

  • 市営渡船小倉航路(北九州市渡船事業所):小倉渡場(北九州市小倉北区浅野) - 馬島 - 藍島
    • 1日3往復(夏季の土・日・祝日は4往復、年始は2往復)。馬島経由で約35分、片道400円。

島内にバス路線やタクシーはない。

史跡・イベント

  • 藍島遠見番所旗柱台(県指定文化財)
  • 藍島盆踊り(8月、市指定無形民俗文化財)

脚注

  1. 離島振興対策実施地域一覧 (PDF) - 国土交通省国土政策局離島振興課
  2. 2.0 2.1 藍島と馬島行き渡船「こくら丸」新船就航 みんマイ(みんなのマイリビング)エリアニュース(2018年2月22日閲覧)
  3. 【岩合光昭】世界6大猫スポット!? 福岡“あいのしま”にいた「クッション猫」AERA dot.(2018年2月22日閲覧)
  4. 北九州市教育委員会通学区域検索

関連項目

外部リンク