「薄明光線」の版間の差分

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{{Redirect|天使の梯子|[[村山由佳]]の小説「天使の梯子」|天使の卵-エンジェルス・エッグ}}
 
{{Redirect|天使のはしご|[[名木田恵子]]の小説「天使のはしご」|名木田恵子#小説}}
 
{{出典の明記|date=2012年4月7日 (土) 12:26 (UTC)}}
 
 
[[File:Crepuscular rays at Sunset near Waterberg Plateau edit.jpg|thumb|220px|雲の上下両方向に差す薄明光線]]
 
[[File:Crepuscular rays at Sunset near Waterberg Plateau edit.jpg|thumb|220px|雲の上下両方向に差す薄明光線]]
[[File:Crepuscular ray sunset from telstra tower edit.jpg|thumb|220px|雲の下方に差す薄明光線]]
 
[[File:Romania sunset 0176.jpg|thumb|220px|通常とは逆に、雲の切れ間から上空に向かって光が出る薄明光線]]
 
'''薄明光線'''(はくめいこうせん、{{Lang-en|crepuscular rays}})は、[[太陽]]が[[雲]]に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端から[[光]]が漏れ、[[光線]]の柱が[[放射]]状に[[地上]]へ降り注いで見える[[現象]]の俗称。通常とは逆に、雲の切れ間から上空に向かって光が出ることもある。おもに、地上から見た太陽の角度が低くなる[[早朝]]や[[夕方]]に見られる。世界中の人々の間で美しい自然現象と認識されており、[[写真]]撮影における人気も高い。
 
  
== 名称 ==
+
'''薄明光線'''(はくめいこうせん、{{Lang-en|crepuscular rays}}
「薄明光線」のほか、別名が多数ある。気象現象としては「薄明光線」、{{要出典|一般的には「天使の梯子」がよく知られている名称。|date=2017年6月}}
 
* '''[[光芒]]'''とも呼ぶ。
 
* '''天使の梯子'''、'''天使のはしご'''(てんしのはしご、{{Lang|en|angel's ladder}})
 
* '''天使の階段'''({{Lang|en|angel's stairs}}, {{Lang|en|angel's stairway}})
 
* '''ゴッドレイ'''{{Lang|en|God Ray}}
 
* '''ヤコブの梯子'''、'''ヤコブのはしご'''({{Lang|en|Jacob's ladder}})
 
* '''レンブラント光線'''
 
[[ヤコブの梯子]]、天使の梯子という名称は、[[旧約聖書]][[創世記]]28章12節に由来する。この記述では、[[ヤコブ (旧約聖書)|ヤコブ]]が夢の中で、雲の切れ間から差す光のような梯子が天から地上に伸び、そこを[[天使]]が上り下りしている光景を見たとされる。このことからやがて自然現象もそのように呼ばれるようになった。
 
  
レンブラント光線という名称は、[[レンブラント・ファン・レイン]]がこれを好んで描いたことに由来する。その結果、絵画表現上においては、[[コントラスト]]が強くなり、[[光]]の当たる部分と[[闇]]の部分との対比を強調され非日常的な雰囲気や宗教的な神々しさを表現することに成功した。
+
雲の切れ間などから太陽光が漏れ、光線が放射状に広がって見える現象。明け方や夕方によく見られる。
  
* 晩年の[[開高健]]は、しばしばテレビなどで好んで「レンブラント光線」という言葉を口にした。
+
*[[光芒]]
* [[宮沢賢治]]はこの現象を「[[光]]の[[パイプオルガン]]」と表現している。
+
*[[反薄明光線]]
  
== 発生条件 ==
 
=== 雲 ===
 
[[積層雲]]、[[層雲]]、[[乱層雲]]、[[巻積雲]]、[[高積雲]]、[[積乱雲]]など、太陽光線をさえぎるくらいの厚みがあって、かつ切れ間のある雲の発生が必要である。このほか、[[森林|森や林]]などでは、枝葉の間から光が差して同じような現象が見られることがある。
 
 
=== 空気 ===
 
[[大気]]が[[エアロゾル]]状態にあり、[[大気エアロゾル粒子|エアロゾル粒子]]が比較的多くしかも透過率が高いときに起こる。そのため、薄明光線は[[チンダル現象]]の一種である。
 
 
簡潔に言えば、雲の切れ間の下に、雲を構成する[[水]]滴([[雲粒]])よりも小さく、目に見えない水滴が多数浮遊した状態であれば、光が[[散乱]]されて光芒が見えるようになる。水滴が多いと散乱過剰になって、光芒が途中で消え地上に届かなくなる。また、水滴が少ないと散乱過少になり、光芒が薄く見えにくくなってしまう。
 
 
=== 時期・時間 ===
 
特に空気の澄んだ、[[秋]]から[[冬]]にかけ見られることも多いが、条件が整えば季節を問わず見ることができる。
 
 
時間帯別では、太陽の角度が低くなる早朝および[[夕方]]に多く見られる。これは、太陽が真上から照らす昼は、光線が垂直に伸び、放射状には見えないためである。
 
 
== ギャラリー ==
 
<gallery>
 
File:天使のはしご KN.jpg|天使のはしご KN 森林公園
 
File:Crepuscular ray sunset at Pearl Harbor.jpg|上下に伸びる薄明光線、ハワイ真珠湾にて
 
File:Crepuscular rays color.jpg|雲の背後に延びる薄明光線
 
File:All sky Rays.jpg|雲片を中心に全方向に向かって広がる薄明光線
 
File:Crepuscular clouds at Whakatane.JPG|分厚い雲を挟んで上下に差す薄明光線、ニュージーランド北部の町ファカタネにて
 
File:Angel's-stairs.jpg|1月初旬の函館湾に現れた薄明光線
 
File:Sliven-thracianlowlands-dinev-flickr.jpg|ブルガリアの町に差す薄明光線、高所より撮影
 
File:Herscheid stottmert germany sunset.jpg|ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州にて
 
File:Michael Lukas Leopold Willmann 001.jpg|ヤコブのはしご ([[:en:Michael Willmann|Michael Willmann]])
 
File:Crepuscular rays Angel's Ladder.jpg|野毛山公園から見えた天使の梯子
 
</gallery>
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commonscat|Crepuscular rays}}
 
* [[光芒]]
 
* [[反薄明光線]]
 
* [[チンダル現象]]
 
 
{{Climate-stub}}
 
 
{{気象現象}}
 
{{気象現象}}
  

2018/9/22/ (土) 12:51時点における最新版

雲の上下両方向に差す薄明光線

薄明光線(はくめいこうせん、英語: crepuscular rays

雲の切れ間などから太陽光が漏れ、光線が放射状に広がって見える現象。明け方や夕方によく見られる。