継続企業の前提

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継続企業の前提(けいぞくきぎょうのぜんてい)とは、企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提とする考え方のこと。ゴーイングコンサーンgoing concern)とも呼ばれる。反義語は清算企業の前提(せいさんきぎょうのぜんてい)と言う。

企業理念用語としての継続企業の前提

主に、倒産せず発展し続ける事を目指す経営という意味で用いられる。この場合ゴーイングコンサーン(going concern)という英熟語で呼ばれる事が多い。これは上場企業の経営者にとっては会計監査を意識したものといえる。そうでない会社であっても後継を意識するために使われている。

会計用語・監査用語としての継続企業の前提

経営者により、債務超過や継続的な営業損失の発生など「継続企業の前提に重要な疑義あり」と判断された場合、その内容を有価証券報告書などの財務諸表上に注記することが2003年3月期より義務付けられている。会計監査人の会計監査においても、同様の判断がなされた場合に監査報告書に記載する事が義務付けられている。

具体的には、二期連続で営業赤字の場合に、経営者が経営改善計画を作成して、会計監査人がその実行可能性を判断する事となる。「継続企業の前提に重大な疑義あり」との判断がなされた場合、上場企業だと上場廃止等の措置が取られる事となる。

なお二期連続の営業赤字という規定は米国会計基準が元となっており、減損会計にも用いられている。経営者にとっては、どちらも厳しい措置につながるために、二期連続で赤字を出す事を嫌う傾向が強いといえる。

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