神津島

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神津島
座標 東経139度9分15秒北緯34.21694度 東経139.15417度34.21694; 139.15417
面積 18.48 km²
海岸線長 22 km
最高標高 572 m
最高峰 天上山
所在海域 太平洋
所属諸島 伊豆諸島
所属国・地域 日本の旗 日本 東京都神津島村
地図
神津島の位置
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神津島(こうづしま)は、伊豆諸島の一つで、活火山火山島東京都神津島村に属する。キャラクターはかんむりんとかんむりーな。

地理

伊豆諸島の有人島としては最も西にある。本島と最も近い有人島は東北東に10kmほどにある式根島。島の形はひょうたん型をしており天上山(標高572m)を中心とした北部と、秩父山のある南部とに大きく分けられる。

本島のシンボル的存在である天上山は、9世紀の噴火で形成された溶岩ドームである。『続日本後紀』では、838年承和5年)に大規模な噴火をしたことが記録されている。山頂部は比較的に平坦で、ここに「表砂漠」「裏砂漠」と呼ばれる砂地がある。また山頂部では本州では2000m級の高山に生育しているような高山植物も見られる。

神津島
雨温図説明
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気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁

南部と北部の間の西側の前浜沿いに主な集落がある。島の他の地域には字滝川、字高処山のように字があるが、この地域には字も町名も指定されていない。

御蔵島青ヶ島など伊豆諸島には断崖絶壁に囲まれた島が多い中、神津島は比較的平坦で砂浜海岸が多い。また近海を黒潮が流れており、観光事業は発足していないが、マッコウクジラなどの鯨類もいる。

歴史

島名の由来は、伊豆の島々を作るために、神々を集めて話し合う場がこの島であったことから[1]。昔は「神集島」と書いた[1]

本島は、840年(承和7年)に伊豆国賀茂郡上津嶋として名が現れる。

神津島では、砂糠崎(さぬかさき)や沢尻湾、ほか恩馳島黒曜石が産出し、後期旧石器時代から石器の材料として採取され、大量に本州に送られた。その流布範囲は広く、東は東京都、西は静岡県西部、さらに内陸部の山梨県北杜市横針前久保遺跡にまで達し、半径約180kmまで拡がっていた。これは同時に旧石器時代の人々が船を使っていたことを示す貴重な間接証拠でもある。採掘は縄文時代まで続いた。

神話によれば伊豆の島々を造った神様が集まるところということから「神集島」の名が生まれ、それが転訛して神津島といわれる。古文書の中には「神集島」と書かれたものもある。

江戸時代初期、キリシタン朝鮮人女性ジュリアおたあが流罪になり、神津島で没したという伝説があり、島内には墓所とされるものがある。また、ジュリア祭が毎年行われている。

脚注

  1. 1.0 1.1 出典: 神津島について - 神津島村

関連項目

  • On the way to Living Dead - comicoに掲載されているライトゾンビ漫画。 サブキャラクター三ノ輪まもるが幼少時代を過ごしたのが神津島とされ、子供時代の回想シーンである91話では神津島の天神橋・ありま展望台・多幸湾などの風景が描かれている。

外部リンク