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{{Infobox 鉄道路線
+
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|路線名=神奈川東部方面線
 
|路線色=#ff9933
 
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|所在地=[[神奈川県]][[横浜市]]
 
|起点=[[西谷駅]](相鉄・JR直通線)<br>[[羽沢横浜国大駅]](相鉄・東急直通線)
 
|終点=[[羽沢横浜国大駅]](相鉄・JR直通線)<br>[[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]](相鉄・東急直通線)
 
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|開業=2019年度下期予定(相鉄・JR直通線)<br>2022年度下期予定(相鉄・東急直通線)
 
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|所有者=[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]]
 
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|路線図=File:Sagami Railway Linemap.svg
 
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{| {{Railway line header}}
 
{{UKrail-header2|停車場・施設・接続路線<br />([[大崎駅]] - [[東京駅]]間は省略)|#ff9933}}
 
{{BS-table}}
 
{{BS3|||STR|||[[東海旅客鉄道|JR東海]]:[[東海道新幹線]]|}}
 
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{{BS7|STRq|KRZu|STRq|STRq|STR+r|extSTRa|STR|||←[[東日本旅客鉄道|JR東]]:[[東海道貨物線|東海道本線貨物支線]]|}}
 
{{BS7||STR|||DST|O5=HUBaq|extBHF|O6=HUBeq|STR|{{BSkm|2.7|0.0}}|[[羽沢横浜国大駅]]|/← [[横浜羽沢駅]]|}}
 
{{BS7|STR+4|STR|||tSTRa|extSTR|STR|||JR東:[[東海道本線]]|}}
 
{{BS7|STR|STR|||etKRWg+l|extKRWgr|STR|||JR東:東海道本線貨物支線|}}
 
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{{BS7|KRZt|tHSTq|O2=HUB|tKRZt|tSTRq|tSTR+r|extSTR|STR|||←[[File:Yokohama Municipal Subway Logo.svg|16px|横浜市営地下鉄|link=横浜市営地下鉄]]ブルーライン↓|}}
 
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{{BS7|KRZt|tSTR+r|O2=HUB|tSTR||tSTR|extSTR|STR|||←[[横浜高速鉄道]]:[[ファイル:Yokohama Minatomirai Railway logo.png|15px]][[横浜高速鉄道みなとみらい線|みなとみらい線]]|}}
 
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{{BS7|STR|tSTRe|tSTR|STR+l|O4=tSTRc4|tKRZ|xtKRZ|KRZu|||→JR東: [[横浜線]]|}}
 
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{{BS7|STR|STR|tSTR|STR|tSTRl|xtKRZt|KRZt|||↑横浜市営地下鉄:ブルーライン→|}}
 
{{BS7|HST|STRl|tKRZ|KRZu|STR+r|extSTR|STR|||[[東神奈川駅]]|}}
 
{{BS7|STRl|STR+r|tSTRe|HST|O4=HUBaq|HST|O5=HUBeq|extSTR|STR|||[[菊名駅]]|}}
 
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{{BS7||STR|tSTRa|O3=lhSTRe@g|STR+l|KRZu|xtKRZ|STRr||||}}
 
{{BS7||STR|STR|O3=PORTALg|STR|HST|O5=HUBaq|extBHF|O6=HUBeq|||[[新綱島駅]]|/ ← [[綱島駅]]}}
 
{{BS7||KRWgl+l|KRWgr+r|STR|STR|extSTRe||||←JR東:横須賀線|}}
 
{{BS7|STRq|STRr|STR|STR|tSTRa|ENDExa||||↓JR東: [[湘南新宿ライン]] ([[横須賀線]])|}}
 
{{BS7|||STR|STR|tKRWgl+l|tKRWgr+r|tSTR+l|||→横浜市営地下鉄:[[横浜市営地下鉄グリーンライン|グリーンライン]]|}}
 
{{BS7|||STR|STR|tHST|O5=HUBaq|tBHF|O6=HUBq|tKHSTe|O7=HUBeq|{{BSkm|-|13.6}}|[[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]||}}
 
{{BS5||STR|STR|tSTRe|tSTRe|||[[東京急行電鉄|東急]]:[[ファイル:Tokyu TY line symbol.svg|17px]][[東急東横線|東横線]]}}
 
{{BS7|||HST|O3=HUBaq|STR|O4=HUBq|HST|O5=HUBq|HST|O6=HUBeq||||[[武蔵小杉駅]]|}}
 
{{BS7|STRq|STRq|KRZu|STRr|tSTRa|tSTRa||||←JR東海: 東海道新幹線|}}
 
{{BS5|KRW+l|KRWr||tKRWgl+l|tKRWgr+r||||}}
 
{{BS5|STR|||tHST|tHST|||[[田園調布駅]]|}}
 
{{BS5|STR|STR+l|tSTRaq|tSTRr|tSTR|||←東急:[[ファイル:Tokyu MG line symbol.svg|17px]][[東急目黒線|目黒線]]}}
 
{{BS7|STRq|ABZgr+r|tSTRa|||tSTRe||||←JR東:東海道本線}}
 
{{BS5|STR|tSTR|||STR|||JR東:湘南新宿ライン ([[山手線]])↓|}}
 
{{BS5|STR|tHST||KRW+l|xKRWgr|||[[目黒駅]]|}}
 
{{BS5|STR|tSTR||tSTRa|exSTR|||↓[[東京地下鉄]]:[[ファイル:Subway TokyoNamboku.png|17px]][[東京メトロ南北線|南北線]]}}
 
{{BS7||STRl|tKRZ|STRq|tKRZ|xKRZo|STR+r||||}}
 
{{BS7|||tSTR||tHST|O5=HUBaq|exKHSTe|O6=HUBq|HST|O7=HUBeq|||[[渋谷駅]]|}}
 
{{BS7|||tSTR||tSTR||STR|||↓東京地下鉄:[[ファイル:Subway TokyoFukutoshin.png|17px]][[東京メトロ副都心線|副都心線]]|}}
 
{{BS7|||tHST||tSTR||STR|||[[白金高輪駅]]|}}
 
{{BS7||tKRW+l|tKRWgr||tSTR||STR|||←[[都営地下鉄]]:[[ファイル:Subway TokyoMita.png|17px]][[都営地下鉄三田線|三田線]]|}}
 
{{BS7||tSTRl|tKRZt|tSTR+r|tSTR||HST|||[[新宿駅]]|}}
 
{{BS7|||tSTR|tSTRe|tSTR||STR|||}}
 
{{BS7|||tSTR|KHSTe|tSTR||LSTR|||[[西高島平駅]]|}}
 
{{BS3|tHST||tSTR|||[[赤羽岩淵駅]]|}}
 
{{BS3|tSTRe||tSTR|||↓[[埼玉高速鉄道]]:[[埼玉高速鉄道線]]|}}
 
{{BS7|||KHSTe||tSTR||LSTR|||[[浦和美園駅]]|}}
 
{{BS7|||||tKRZ|HSTq|O6=HUBa|STRr||||←JR東:湘南新宿ライン(山手線)↑|}}
 
{{BS5|||KHSTa|O3=HUBaq|tHST|O4=HUBq|HUBrf|||[[池袋駅]]|}}
 
{{BS3||STR|tHST|||[[小竹向原駅]]|}}
 
{{BS5|||STR|tABZgl|tSTRq|||→[[西武鉄道|西武]]:[[ファイル:Seibu ikebukuro logo.svg|17px]][[西武有楽町線]]|}}
 
{{BS3||STR|tSTRe||||}}
 
{{BS3||KRWl|KRWg+r|||←[[東武鉄道|東武]]:[[ファイル:Tobu Tojo Line (TJ) symbol.svg|17px]][[東武東上本線|東上線]]}}
 
{{BS3|||HST|||[[和光市駅]]|}}
 
{{BS3|||STR|||↓東武:[[ファイル:Tobu Tojo Line (TJ) symbol.svg|17px]]東上線}}
 
{{BS3|||HST|||[[森林公園駅 (埼玉県)|森林公園駅]]|}}
 
|}
 
|}
 
 
 
'''神奈川東部方面線'''(かながわとうぶほうめんせん)は、[[相模鉄道]](以下、相鉄)[[相鉄本線|本線]][[西谷駅]]と[[東海道貨物線|JR東海道貨物線]][[横浜羽沢駅|横浜羽沢貨物駅]]付近を結び、さらにその先の[[新横浜駅]]を経由して[[東京急行電鉄]](以下、東急電鉄または東急)[[東急東横線|東横線]]・[[東急目黒線|目黒線]][[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]までを結ぶ[[鉄道路線]]計画の名称(仮称)である。
 
 
 
横浜羽沢貨物駅付近に地下駅の[[羽沢横浜国大駅]]が設置される。
 
 
 
本項では羽沢横浜国大駅を経て西谷駅と東海道貨物線を結んで[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]との[[直通運転|相互直通運転]]を行う'''相鉄・JR直通線'''と新横浜駅を経て羽沢横浜国大駅と日吉駅を結んで東急線との相互直通運転を行う'''相鉄・東急直通線'''について記述する。
 
 
 
[[2014年]]([[平成]]26年)時点では相鉄・JR直通線が[[2018年]](平成30年)度内、相鉄・東急直通線が[[2019年]](平成31年)4月にそれぞれ開業予定とされていたが、[[2016年]](平成28年)8月になって前者は「2019年(平成31年)度下期」、後者は「[[2022年]](平成34年)度下期」にそれぞれ延期となることが発表された<ref name="mnv160826">{{Cite news|url=http://news.mynavi.jp/news/2016/08/26/421/|title=相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線ともに開業延期 - 建設費4,000億円以上に|newspaper=マイナビニュース|date=2016-08-26|accessdate=2016-08-26}}</ref>。
 
 
 
== 計画概要 ==
 
[[2012年]](平成24年)10月までに公式発表されているものによると、以下の通りである。
 
 
 
本路線は、相鉄本線西谷駅から東急東横線・目黒線日吉駅までの間に総延長12.7キロの[[連絡線]]を建設し、途中駅として[[羽沢横浜国大駅|羽沢横浜国大]](JR東海道貨物線横浜羽沢駅付近)、[[新横浜駅|新横浜]](仮称)、[[新綱島駅|新綱島]](仮称、東急東横線[[綱島駅]]付近)の各駅が設置される。
 
 
 
相鉄本線および[[相鉄いずみ野線|いずみ野線]]の各方面から本路線を経由し、羽沢横浜国大駅でJR線、日吉駅で東急線との相互[[直通運転]]をそれぞれ行う予定である。前者を'''「相鉄・JR直通線」'''、後者を'''「相鉄・東急直通線」'''とし、この2つの路線で'''「神奈川東部方面線」'''が構成されている(路線名はいずれも仮称)。なお、[[神奈川県]]の東部方面を結ぶ路線であるが[[東京]]の[[都心]](および[[埼玉県]])に乗り入れる路線でもあるので、相鉄では「'''都心直通プロジェクト'''」と銘打っている。
 
 
 
「相鉄・JR直通線」については羽沢横浜国大駅が相鉄・JR東日本の接続点([[共同使用駅]])となる予定である。JR東日本<ref group="注">JRが[[日本国有鉄道]](国鉄)であった時代には、[[総武本線]]と[[東武亀戸線]]が直通運転していたが、民営化前に廃止されている。</ref>と首都圏[[大手私鉄]]の'''通勤列車'''<ref group="注">[[特別急行券|有料]][[特別急行列車|特急列車]]を含めると、JR[[湘南新宿ライン]]・[[東北本線]]([[宇都宮線]])と[[東武日光線]]・[[東武鬼怒川線|鬼怒川線]]を直通運転する特急[[日光 (列車)|日光・きぬがわ]]号の事例、観光列車では[[会津鉄道会津線]]・[[野岩鉄道会津鬼怒川線]]を介してJR[[只見線]]と東武鬼怒川線を直通運転する快速[[AIZUマウントエクスプレス]]の事例がある。</ref>が地下鉄を介さず<ref group="注">地下鉄を介した事例としては[[東京メトロ千代田線]]を介したJR[[常磐緩行線]]と[[小田急小田原線]]・[[小田急多摩線|多摩線]]の直通運転がある。</ref>直接直通運転する事例は史上初めてとなる。
 
 
 
「相鉄・東急直通線」については新横浜駅が相鉄・東急両社の接続点となり、同駅を境に西谷駅方面は相鉄、日吉駅方面は東急の[[運賃]]が適用される予定である。同駅の設置により、相鉄・東急とも史上初めて「自社の路線と新幹線とが直接連絡する駅」が設置されることとなる。
 
 
 
== 列車の予定ルート ==
 
=== 相鉄・JR直通線 ===
 
JR側の乗り入れ路線は、羽沢横浜国大駅から横浜羽沢駅の東京側で東海道貨物線に入り、[[鶴見駅]]付近で[[横須賀・総武快速線|横須賀線]]の線路に転線する<ref>正式には[[東海道本線]]支線の[[品鶴線]]となる。</ref>。その後は[[湘南新宿ライン]]と同じルートを辿り、[[武蔵小杉駅]]、[[大崎駅]]、[[渋谷駅]]を経て[[新宿駅]](あるいは[[池袋駅]]や同駅以遠の[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]方面)へ向かう。その他にも横須賀線に入り[[品川駅]]、さらに[[東海道線 (JR東日本)|東海道線]]に入り[[東京駅]]または同駅以遠の[[上野駅]]や[[宇都宮線|宇都宮]]・[[高崎線|高崎]]・[[常磐線|常磐]]の各線(またはそのいずれか)へと向かう[[東北本線]]([[上野東京ライン]])経由も2013年(平成25年)12月に計画追加された。
 
 
 
JR線への直通については2016年(平成28年)時点で、相鉄のホームページに「いわゆる湘南新宿ラインのルートを通り、渋谷・新宿方面に向かうルートを'''基本'''として想定しています。」と書かれており<ref>[http://www.sotetsu.co.jp/contact/faq.html#anc03 よくある質問F-02 どのようなルートを走るのですか?(相鉄グループ)]</ref>、[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]](鉄道・運輸機構)のホームページの路線図では羽沢横浜国大から東海道貨物線を経由し、武蔵小杉駅の手前付近で横須賀線に合流、大崎駅から先は[[埼京線]]に直通するというルートになっている<ref>[http://www.jrtt.go.jp/02Business/Construction/const-urbanIndex.html 相鉄・JR直通線、相鉄東急直通線(鉄道・運輸機構)]</ref>。大崎駅と池袋駅の間においては湘南新宿ラインと埼京線は同一の線路を使用するが、どちらの系統と直通運転を行うのか(あるいは新宿などでの折り返しをする新しい系統とするのか)、品川・東京方面および上野東京ラインへの直通をどうするのかは現時点で不明である。
 
 
 
当初の計画では[[2015年]](平成27年)4月に相鉄・JR直通線を先行開業させるとしていた。羽沢横浜国大駅から[[東海道貨物線]]に乗り入れ、途中の鶴見駅(駅の設置予定は無い)付近で同線から横須賀線(品鶴線)に転線し、湘南新宿ラインと同じルートで新宿駅まで直通運転を行う<ref group="注">新宿駅以北の池袋駅や[[埼玉県]]方向にも乗り入れは可能であるが、乗り入れる場合は[[埼京線]]経由とするのか、湘南新宿ライン([[東北貨物線]])経由とするのか、新宿駅および池袋駅以北の乗り入れをしないかまでは未定である。</ref>。また、JRでは上野東京ライン(東京駅 - 上野駅間、東北本線列車線)を2015年(平成27年)3月14日に開業し、一方相鉄では2013年(平成25年)12月より、神奈川県や横浜市の要請もあり、新宿駅乗り入れとは別途、同線及び同線を介した東北本線(宇都宮線)・高崎線・常磐線への乗り入れも検討していることが発表された<ref>[http://mw.nikkei.com/tb/#!/article/DGXNASFB1704E_X21C13A2EB2000/ 相鉄とJR東の直通運転、品川・東京方面も検討] (日本経済新聞 2013年12月27日)</ref>が、その後2016年9月には[[横浜市長]]の[[林文子]]などが東京方面への乗り入れの具体的な検討を相鉄とJR東日本に対して要請する考えを示した<ref>[http://www.kanaloco.jp/article/198289 品川・東京方面への乗り入れ検討申し入れへ 神奈川東部方面線で横浜市長](神奈川新聞 2016年9月10日)</ref><ref group="注">東京駅以北の上野駅や埼玉県・[[千葉県]]方向にも乗り入れは可能であるが、乗り入れる路線を宇都宮線とするのか、高崎線とするのか、常磐線とするのか、東京駅および上野駅以北の乗り入れをしないかまでは未定である。</ref>。ただしこの場合、頻繁に運転する場合は鶴見駅構内もしくは品川駅構内(および両駅の構内付近)に東海道本線と品鶴線との間に[[立体交差]]の[[連絡線]]が必要となる(現在でも両駅において横須賀線と東海道本線との相互間で線路は繋がってはいるが、いずれも[[平面交差]]であり、このため相鉄から東京方面への頻繁運転は現状では困難である。なお、鶴見駅で東海道貨物線から東海道本線に転線する場合、ルートの違いから新宿方面直通列車が[[武蔵小杉駅]]経由になるのに対して、東京方面直通列車は[[川崎駅]]を経由することとなる)。また、横須賀線が直通運転を行っている[[横須賀・総武快速線|総武快速線]]への直通は配線的には問題ないものの、相鉄とJR東日本ではこの両線への直通運転については言及していない。相鉄側ではJR線直通対応車両である[[相鉄12000系電車|12000系]]を導入する計画である他、2018年5月には12000系とは別に、既存車両の[[相鉄11000系電車|11000系]]も直通に使用することを明らかにしている<ref>[https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00472855 相鉄、JR直通車両発注 J―TRECに6編成] - 日刊工業新聞。2018年5月11日発信、同年6月2日閲覧。</ref>。
 
 
 
=== 相鉄・東急直通線 ===
 
東急側の乗り入れ路線は、日吉駅付近で東急の線路に合流し、東横線[[渋谷駅]]方面と目黒線[[目黒駅]]方面へ向かう2系統の列車が運行されるとしている。
 
 
 
東横線側については、[[終着駅]]である[[横浜駅]]から[[横浜高速鉄道みなとみらい線]]との相互直通運転を実施している<ref group="注">2013年(平成25年)3月15日までは、[[中目黒駅]]から[[東京メトロ日比谷線]]とも相互直通運転を行っていた。</ref>。東横線とみなとみらい線は、ほぼすべての列車が相互直通運転を行うなど事実上一つの路線として一体的な運用を行っている。さらに、[[2013年]](平成25年)[[3月16日]]からは、もう一方の終着駅である渋谷駅で副都心線(およびその先の[[西武有楽町線]]・[[西武池袋線]]と[[東武東上本線|東武東上線]]を含む)との相互直通運転も開始した。ただし副都心線に相互直通する各社は本路線への乗り入れについて言及をしておらず、渋谷以北への乗り入れの是非は明らかになっていない。
 
 
 
目黒線側については、横浜市開催の都市計画市素案説明会(2010年〈平成22年〉)において、相鉄・東急直通線の朝[[ラッシュ時]]毎時14本の運行本数について、東横線4本程度・目黒線10本程度を想定していることが東急側担当者より明らかになった。また、それ以上の運行も検討されている。副都心線に相互直通する東横線側の各社とは異なり、目黒線側は目黒駅以遠の[[東京メトロ南北線]]・[[埼玉高速鉄道線]]・[[都営地下鉄三田線]]への乗り入れについても各者([[東京都交通局]]が民間鉄道事業者ではないため、同事業者の公式で使用する「者」と記述する)において検討が既にされており、このうち、現時点ではJR東日本・東急を除く鉄道事業者では唯一、東京都交通局が、都営地下鉄三田線を相鉄へと乗り入れすることを計画段階にまで進めており<ref>[http://www.1101.com/tokyo_subway/2017-07-20.html 東京の地下鉄を見続けてきた 第2回「10分歩けば、どこかの駅に出る。」] - ほぼ日刊イトイ新聞。2017年7月20日発信、2018年7月25日閲覧。この記事上で東京都交通局職員が「三田線は、将来、相模鉄道が東急線に乗り入れてくる予定なので、そうすると、うちは相鉄さんとも乗り入れるということになりますね。」とのコメントで、相鉄への乗り入れを都営地下鉄が計画していることが検証できる。</ref>、同局の中期経営計画2016の中で[[東京都交通局6300形電車|6300形]]の1・2次車13編成の置き換え用として相鉄への直通対応車両を2019年度に9編成を製造し、その後2021年までに増備車を製造することを発表したが、その後2017年度の東京都交通局の調達予定では計画が一旦は未定になっていた<ref group="注">これは本路線の計画の遅れによる修正により三田線の新型車両の計画を延期した上で変更されたものである(変更によって浮いた予算を都営地下鉄浅草線5500形の導入分に回し、同系の導入は2017年度に1編成だったものを一挙に19編成の導入に修正している)。</ref>が、2018年度の調達予定では計画が拡大の上復活し、6300形1・2次車の編成数と同じ13編成導入することを再度発表した<ref>[https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/about/contract/pdf/gpa_12.pdf 調達予定(2018年度)] 東京都交通局 2018年5月発表</ref>。この新型車両は13編成全編成が[[近畿車輛]]で製造される<ref>【電子】三田線車両の製造 入札経過調書 東京都交通局資産運用部契約課 契約番号30-20165 <!--https://www.e-procurement.metro.tokyo.jp/indexPbi.jsp 東京都入札情報サービス。直リンク不可--></ref>。またこれとは別に、同局の中期経営計画2016では6300形3次車24編成についても言及しており、3次車は引き続き都営地下鉄三田線で使用するが、予定されているB修繕工事の際に列車無線のデジタル化と相鉄線直通対応工事(ATS-P取付工事など)を同時施工する計画となっている。また、相鉄の8両編成に合わせる形で、相鉄への乗り入れを機に三田線の8両編成化が決定したため、順次地上設備の8両編成対応工事を実施することとなっている<ref>[https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/enq/customer/pdf/customer-may_30.pdf 都営交通お客様センター等に寄せられたお客様の声(平成30年5月分速報値)] - 東京都交通局公式ホームページ</ref><ref>[http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/kaigi17/02-4_koutu/kaigisiryou.pdf 見える化改革報告書「地下鉄」交通局 平成30年7月12日(p.31)] - 東京都都政改革本部公式ホームページ</ref>。一方、相鉄側では東急線直通対応車両である[[相鉄20000系電車|20000系]]を2018年より導入し、同年2月より運転を開始する(20000系は8両編成と10両編成の2種類を製造予定。10両編成の場合は東急目黒線および同駅以遠の相互直通運転事業者には乗り入れできない)<ref>[http://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/170605_01.pdf 相鉄グループ100周年記念 都心直通用 新型車両「20000系」を導入 ベビーカーや車椅子にも優しい車両](相鉄グループ 2017年6月5日)</ref>が、当初は東急線用も含め相鉄以外の保安設備は搭載しておらず、東急線用は搭載予定があるものの、それ以外の者の保安装置については、相鉄への乗り入れを検討している都営地下鉄のものを含めて、搭載空間の準備にとどめている<ref>[https://response.jp/article/2018/01/19/304962.html 相模鉄道の新型車のインパクト…東急直通線用20000系は日立製作所 A-train の傑作] レスポンス 2018年1月19日</ref>。なお、20000系はJR直通には対応していない。
 
 
 
相鉄の公式ウェブサイトで掲載している都心直通プロジェクト内における「完成後の効果」という項目において、相鉄・東急直通線に限ると、相鉄線と都心間の所要時間の試算は目黒駅のみが公表されていたことや、{{要出典範囲|date=2018年4月|東急が2015年10月頃に掲出していた直通運転に関するポスターで相鉄本線と目黒線が直通すること(東横線は記載なし)を明示していた}}こと、{{独自研究範囲|date=2018年4月|[[線路容量]]や運行計画からしても東急側への乗り入れ路線は目黒線が有力視されている}}ほか、[[2010年]](平成22年)に横浜市が発行した計画概要には全区間が東急の営業区間となる新横浜駅から渋谷駅(東横線)への所要時間も記載されている<ref>[http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/toshiko/tobu/stgaiyou.pdf 都市高速鉄道第7号相鉄・JR直通線計画概要パンフレット(H22.9作成) 横浜市]</ref>が、2018年4月時点で各事業者は、相鉄・東急両社間直通電車の日吉以北の運行系統については公表していない。
 
 
 
== 詳細 ==
 
相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線ともに都市計画が決定されている。
 
* 整備主体は[[独立行政法人]][[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]]。いわゆる[[上下分離方式]]によって建設・運営される。
 
* 相鉄・JR直通線(西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間)の総事業費は、用地取得費が約91億円、路盤費約291億円、設備費約215億円、その他86億円となり、合計で約700億円に上る見込みである。
 
* 相鉄・東急直通線(羽沢横浜国大駅 - 日吉駅間)の総事業費は約1,957億円に上る見込みであり、[[国土交通省]]が[[2005年]](平成17年)度から都市交通基盤の整備を目指して始めた補助制度を活用する。また、鉄道・運輸機構と共に[[都市鉄道等利便増進法]]の適用を国に申請し、同機構・国・管轄自治体である神奈川県および横浜市の3者が事業費を3分の1ずつ負担、同機構が路線を所有し、相鉄・東急両社が[[線路使用料]]を払う形で運営される予定である。
 
* 全線を1,067 mm[[軌間]]の[[複線]]で建設する(同軌間は相鉄・JR東日本・東急の3社共通)。
 
* 西谷駅 - 羽沢横浜国大駅 - 新綱島駅間は、西谷地区センター付近で地下に入り、西谷駅付近の一部を除き全線を[[トンネル]](地下線)で建設する。
 
* 新綱島駅 - 日吉駅間は、地下線および明かり区間(掘割・地平線・高架線)として建設する。
 
* [[2009年]](平成21年)度より本路線の第1期工事として、まず相鉄・JR直通線の約2.7 kmを着工する。後に第2期工事として、相鉄・東急直通線の約10 kmの建設に着手する予定である。
 
** その後、工事の遅れなどを理由に[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構|鉄道・運輸機構]]は2013年(平成25年)に相鉄・JR直通線の開業時期を[[2018年]](平成30年)度内に延期すると発表した<ref name="enki">[http://news.mynavi.jp/news/2013/04/24/017/ 神奈川県で建設中の相鉄・JR直通線、工事の遅れで開業を2018年度内に延期] - マイナビニュース、2013年4月24日</ref><ref>[http://www.kanaloco.jp/article/57505/cms_id/57296 相鉄とJRの相互直通線、開業「3、4年遅れ」18年度内に/神奈川](神奈川新聞:カナロコ 2013年4月24日)</ref>。さらに2016年8月に相鉄・JR直通線は[[2019年]](平成31年)度下期、相鉄・東急直通線は[[2022年]](平成34年)度下期への延期が発表された<ref name="mnv160826"/>。
 
 
 
=== 相鉄・JR直通線 ===
 
* 都市計画の名称:横浜国際港都建設計画都市高速鉄道 第6号相鉄・JR直通線
 
* 計画決定日:2010年(平成22年)3月15日
 
* 起点:[[横浜市]][[保土ケ谷区]]西谷町
 
* 終点:横浜市[[神奈川区]][[羽沢町]]
 
* 延長:約3,030 m(地下式:約1,930 m、地表式:約1,100 m)
 
* 事業主体:[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構|独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構]]
 
* 営業主体:[[相模鉄道|相模鉄道株式会社]]
 
 
 
=== 相鉄・東急直通線 ===
 
* 都市計画の名称:横浜国際港都建設計画都市高速鉄道 第7号相鉄・東急直通線
 
* 計画決定日:2012年(平成24年)10月5日
 
* 起点:横浜市神奈川区羽沢南二丁目
 
* 終点:横浜市[[港北区]]日吉本町一丁目
 
* 延長:約9,980 m (地下式:約8,960 m、地表式:約1,020 m)
 
* 事業主体:独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
 
* 営業主体:相模鉄道株式会社、[[東京急行電鉄|東京急行電鉄株式会社]]
 
 
 
=== 完成時の見通し ===
 
* 相鉄とJRとの直通列車は、新宿方面を中心として、朝のラッシュ時に1時間あたり4本、その他の時間帯では1時間に約2 - 3本を運行する。2013年(平成25年)に計画を追加した東京方面への本数は、鶴見駅構内あるいは品川駅構内での[[平面交差]]の問題などから未定である。
 
* 相鉄と東急との直通列車は、朝[[ラッシュ時]]は相鉄方面からの直通列車を10本、これに加えて4本は新横浜駅始発の列車を運行する。合計14本中、東横線直通は4本、目黒線(および三田線)直通は10本運転される(始発駅と日吉以北の運行路線との関係性は公表されていない)。
 
** 相鉄は、これらの計画によって1日あたり27万人の利用者増を見込む。
 
* 西谷駅は、JR・東急方面と横浜方面の分岐駅になることに関連し、両方面へと折り返しが可能な[[引き上げ線]]が二俣川寄りに2本整備される予定である(計画図によると全長400 m程度)。引き上げ線は、横浜方面とJR・東急方面の両方ともに折り返しが可能であり、またダイヤ混乱時の[[運転整理|運行調整]]などに活用される。
 
* 相鉄・東急直通線のうち、相鉄区間となる西谷 - 新横浜間は相鉄線の規格で建設し、JR線内での輸送障害時に相鉄・JR直通線の列車が新横浜駅で折り返せるようにする<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/84586?page=3 相鉄「都心直結線」はどこへ乗り入れるのか 都心「進出」への長い道のり<後編>](東洋経済オンライン2015年9月22日)</ref>。東急区間となる新横浜 - 日吉間は東急線の規格となる。
 
* 本路線の完成後、相鉄が免許を保持し未着工区間として残っていたいずみ野線湘南台 - [[平塚駅|平塚]]間の延伸工事を本格的に検討する予定である。
 
* [[自動列車保安装置]]は相鉄区間となる西谷 - 新横浜間は[[自動列車停止装置|ATS-P]]を、東急区間となる新横浜 - 日吉間は[[自動列車制御装置|東急型ATC-P]]を採用する予定である。
 
* 東急と相鉄との[[境界駅|分界駅]]である新横浜駅については、相鉄と東急のどちらが駅を管理するのかは未定となっている。
 
 
 
== 歴史 ==
 
=== 2000年以降 ===
 
* [[2000年]][[1月27日]] - [[運輸政策審議会答申第18号]]において、神奈川東部方面線として二俣川 - 新横浜 - 大倉山間が位置づけられる。
 
* [[2004年]]9月 - 相鉄が西谷 - 羽沢間の新線建設と羽沢でのJR相互直通(相鉄・JR直通線)構想を公表<ref>相鉄とJR相互直通へ 乗り換えなしで新宿に 西谷〜羽沢間の接続案浮上 - 神奈川新聞社、2004年9月8日</ref>。
 
* [[2006年]]
 
** [[1月1日]] - 東急が相鉄・東急直通線の国土交通省への申請を準備している、と報道される<ref>相鉄と東急直通 新横浜経由で新線 今春申請、15年度開通へ - 神奈川新聞社、2006年1月1日</ref>。
 
** [[2月3日]] - 相鉄・JR直通線を神奈川東部方面線の一部とする方向で国、鉄道事業者、神奈川県、横浜市間の調整が進んでいることを、横浜市が市議会で公表<ref>横浜市議会議事録、平成18年 まちづくり調整都市整備委員会 [ 02月03日-01号 ]</ref>。
 
** [[5月25日]] - 相模鉄道が相鉄・JR直通線の、相模鉄道と東急電鉄が相鉄・東急直通線の[[都市鉄道等利便増進法]]に基づく営業構想の認定を[[国土交通省]]に申請する。
 
** [[6月9日]] - 相鉄・JR直通線の営業構想および整備構想が認定される。
 
** [[6月23日]] - 相鉄・東急直通線の営業構想および整備構想が認定される。
 
** [[11月21日]] - 国土交通省が相鉄・JR直通線の速達性向上計画を認定する。
 
* [[2007年]][[4月11日]] - 国土交通省が相鉄・東急直通線の速達性向上計画を認定する。
 
* [[2008年]]
 
** [[11月18日]] - 相鉄・東急直通線において、綱島駅の経由から新綱島駅の新設へ変更されることが明らかになる。
 
** [[11月27日]] - 鉄道建設・運輸施設整備支援機構、相鉄、東急の事業説明会で相鉄・東急直通線の計画案を発表。新横浜駅は2面3線、新綱島駅は2面2線になることが明らかになる。
 
* [[2009年]][[10月20日]] - 相鉄・JR直通線の工事施工認可を国土交通省から受ける。
 
* [[2010年]]
 
** [[3月15日]] - 西谷 - 羽沢間の都市計画決定(横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第6号相鉄・JR直通線)。
 
** [[3月25日]] - 相鉄・JR直通線の起工式が行われる。
 
** [[9月27日]] - 地元住民向け説明会において配布されたパンフレットより、新綱島駅は民有地の真下に建設し、島式ホーム1面2線に変更されていることが明らかになる。
 
* [[2012年]]
 
** [[10月5日]] - 羽沢駅 - 日吉駅間の都市計画決定(横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第7号相鉄・東急直通線)。
 
*** 相鉄・東急直通線の工事施工認可を国土交通省から受ける。
 
* [[2013年]][[4月23日]] - 鉄道建設・運輸施設整備支援機構が相鉄・JR直通線の開業時期の延期(2018年度内開業)を発表した<ref name="enki" />。
 
* [[2016年]][[8月26日]] - 相鉄・JR直通線を2019年度下期へ、相鉄・東急直通線を2022年度下期へ、それぞれ開業時期の再延期を発表<ref name="mnv160826"/>。
 
 
 
=== 当初の計画 ===
 
* [[1966年]]7月 - [[都市交通審議会答申第9号]]にて、検討すべき路線として、6号線:東京方面 - 勝田([[港北ニュータウン]]) - 二俣川 - 湘南台 - 平塚が位置付けられた。勝田で[[横浜市営地下鉄ブルーライン|高速鉄道(地下鉄)3号線]](本牧 - 山下町 - 伊勢佐木町 - 横浜 - 新横浜 - 勝田)と[[横浜市営地下鉄グリーンライン|4号線]](鶴見 - 末吉橋 - 綱島 - 勝田 - 元石川間)に、湘南台で[[横浜市営地下鉄ブルーライン|1号線]](伊勢佐木町 - 上大岡 - 戸塚 - 湘南台間)と連絡する予定であった。
 
* [[1972年]]3月 - 都市交通審議会答申第15号にて、東京6号線(都営三田線)の検討区間として清正公前 - 港北ニュータウン方面が位置づけられた。
 
* [[1981年]]12月 - 神奈川県知事、横浜市長、川崎市長が3首長懇において、新横浜 - 川崎 - 羽田空港の新線構想に合意したと発表<ref>新横浜 - 川崎 - 羽田、新交通体系を建設、3首長懇で合意 - 神奈川新聞、1981年12月23日。</ref>。
 
{{Main|羽田アクセス線 (新横浜)}}
 
* [[1985年]]7月 - [[運輸政策審議会答申第7号]]にて、二俣川から新横浜を経て大倉山・川崎方面へ至る路線として、二俣川 - 鶴ヶ峰 - 上管田町 - 新横浜 - 大倉山、新横浜 - 下末吉 - 川崎が位置づけられた。また、検討路線として川崎 - 臨海部方面が位置づけられた。
 
* [[1997年]][[2月21日]] - 二俣川 - 大倉山間で東海道貨物線の羽沢駅に接続させ、新横浜 - 川崎間を中止する案が、横浜市議会で議論される<ref>東海道貨物線の本格的な旅客線化と羽沢駅停車を進め, 1期区間の神奈川東部方面線を羽沢駅に接続させれば2期区間の機能を代替できるものと考えます。 - 横浜市議会議事録、平成9年第1回定例会 [ 02月21日-03号 ]</ref>。ただしこの時は採用されなかった。
 
* [[1998年]][[4月1日]] - 羽田アクセス協議会が神奈川東部方面線協議会に名称変更<ref>神奈川県情報公開審査会の答申第55号</ref>。
 
 
 
== 路線の建設 ==
 
=== 二俣川 - 平塚間 ===
 
{{Main|相鉄いずみ野線}}
 
二俣川 - 平塚間については、事業主体が決定していなかったところ、相鉄が免許を取得し、[[1976年]](昭和51年)から[[1999年]](平成11年)にかけて[[相鉄いずみ野線|いずみ野線]]として二俣川 - 湘南台間を開通している。湘南台 - 平塚間については現在も相鉄が延伸免許を保持しているが、実現する見通しはまだ立っていない。そのため、本格的な着工に向けた協議は同線内における通過運転実施もしくは本路線完成前後になる予定である。
 
 
 
=== 東京都心・埼玉県方面 - 二俣川間 ===
 
かつて、[[運輸政策審議会]]の第7号答申および第18号答申による「神奈川東部方面線」として、相鉄がいずみ野線を二俣川駅から延伸して[[新横浜駅]]までを建設し、[[東京急行電鉄]]が[[大倉山駅 (神奈川県)|大倉山駅]]方面から新横浜駅まで建設する新線と接続して相互乗り入れを行う計画が持ち上がったが、計画は長らく進まなかった上、[[バブル崩壊]]のあおりも受け、計画は事実上停止した状態であったが、[[21世紀]]に入り、それが実現に向けて再び動き出した。
 
 
 
相鉄は当初、神奈川東部方面線という計画について、ターミナルである[[横浜駅]]の乗客が減少するという致命的な理由を始めとするいくつかの問題点からこの計画に乗り気ではなかった。しかし、[[少子高齢化]]による乗客数の減少という将来を見据えて考えを一転させ、東京都心および埼玉県方面への乗り入れに対して意欲的な姿勢をとるようになった。そして、2004年9月、路線の利便性を高めるために横浜駅を経由しないJRとの直通運転計画に踏み切ることになった。
 
 
 
相鉄とJRの計画は、[[神奈川県]]や[[横浜市]]が計画していた「神奈川東部方面線」に近いものであったが、新横浜駅を経由しないため、新たな計画が実現した場合に期待される効果は、県央部から都心への時間短縮効果のみであった。そのため、県や市は「そのままの計画では効果が薄い」として計画に介入を行った。さらに、この計画が実現すれば横浜駅で相鉄から[[東急東横線|東横線]]に乗り換えて東京都心へと向かう乗客をJRに奪われることを危惧した東急が2005年度末頃から計画に参加することになる。その結果、相鉄とJRの直通運転の計画を据え置きつつ、さらにこれを延伸するという形で費用は増えるものの新横浜駅を経由した東急との直通運転も行うということで得られる効果がより多い「神奈川東部方面線」として整備して行くこととなった。運輸政策審議会の答申内容からは若干変わっているが「神奈川県央部と新横浜駅から東京・埼玉方面を乗り換えなしでつなぐ」という目的は変わっていない。
 
 
 
この計画に従って、2006年(平成18年)5月25日に西谷 - 横浜羽沢間については相鉄が単独で、日吉 - 横浜羽沢間については相鉄・東急が共同で、それぞれ[[国土交通省]]に[[都市鉄道等利便増進法]]に基づく「営業構想」の認定を申請した。また、鉄道・運輸機構も同日に西谷 - 横浜羽沢間および日吉 - 横浜羽沢間の「整備構想」の認定を申請し、同年6月9日に西谷 - 横浜羽沢間が、23日に日吉 - 横浜羽沢間がそれぞれ営業構想および整備構想の認定を受けている。
 
 
 
そして11月21日に西谷 - 横浜羽沢間の速達性向上計画が国土交通大臣に認定され、同日提出された日吉 - 横浜羽沢間の速達性向上計画も2007年(平成19年)4月11日に[[国土交通大臣]]に認可された。10月にはまず西側の相鉄・JR連絡線建設についての沿線住民向け事業説明会も開催され、本路線の着工に向けた具体的な計画が進行、相鉄・JR直通線について2009年度中の着工を目指すと発表された。なお、前述したが相鉄・JR直通線は2009年(平成21年)10月20日に[[国土交通省]]から工事施工認可を受けている。さらに相鉄・東急直通線の[[綱島駅]]については、同駅東側にある[[綱島街道]]の真下に新綱島駅を設置する計画に変更した。
 
 
 
西谷駅から横浜羽沢駅付近までの連絡線は、当初2005年に着工して2010年頃に開業する予定とされていたが、前記の通り東急との相互直通運転計画が浮上したこともあり、JRとの相互直通運転は2015年4月を目処に開始することとしていた。しかし、工事の遅れなどを理由に2013年4月23日には[[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]]が2018年度内の開業に延期すると発表<ref name="enki" />、さらに2016年8月26日に2019年度下期への再度の延期を発表した<ref name="mnv160826"/>。なお、東急との直通線における開業時期についても2022年度に延期した。
 
 
 
本路線が完成すると、相鉄のターミナル駅である横浜駅を経由しなくても、直接相鉄沿線から東京都心方面へ向かうことができるようになるため、同駅を含めた横浜駅 - 西谷駅間の利用者の減少が予想されている(ただし横浜駅 - 西谷駅間利用者の減少分を考慮しても、新線区間およびJR東日本や東急・都営地下鉄からの流入客の方が多いと需要予測されており、相鉄の路線全体では逆に利用者が増加することが見込まれている)。そこで、相鉄は横浜駅 - [[海老名駅]]間において特急の導入や、本路線経由・従来の横浜駅経由のどちらでも利用可能な定期券の販売などを検討している。
 
 
 
JR東日本は過去に[[川崎市]]の貨物線([[武蔵野線|武蔵野南線]])の旅客化構想に多額の追加費用が掛かることから、難色を示した経緯があった(並走路線として[[川崎縦貫高速鉄道線]]が計画されていたが、これも事実上の中止となった)が、この計画により貨物線を経由した相鉄との直通を実現させる運びとなった。なお、相鉄・東急直通線の計画は両社ともに公式発表しているが、相鉄・JR直通線の計画については、JR東日本は連絡線の運営主体ではないため、現時点では相鉄側のみが公式発表を行っている(ただしJR東日本が発表した「[http://www.jreast.co.jp/investor/gv2020/pdf/01.pdf グループ経営ビジョン2020 -挑む-]」12ページ目には相鉄との直通運転を行う旨が僅かながら掲載されている)。
 
 
 
== 建設の利点 ==
 
<!--公式発表や信頼のおける報道等明確な出典のあるものを記載のこと-->
 
本路線の整備によって、以下のような効果が見込まれている<ref>{{Cite web|url=http://www.chokutsusen.jp/effect/index.html|title=都市鉄道利便増進事業神奈川東部方面線 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線 完成後の効果|publisher=(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構、相模鉄道(株)、東京急行電鉄(株)|accessdate=2016-7-24}}</ref>。
 
* 神奈川県央部・相鉄沿線から新横浜、東京都心への所要時間の短縮。
 
** 相鉄沿線からJR線経由で[[新宿駅|新宿]]・[[渋谷駅|渋谷]]へは3 - 15分の短縮が、また[[新横浜駅|新横浜]]や東急線経由の[[目黒駅|目黒]]方面への所要時間は15 - 26分の短縮が見込まれている。
 
* 相鉄沿線から東京都心方面への乗り換え回数の減少。
 
* 相鉄・東急直通線が[[新横浜駅]]を経由することにより、[[新横浜]]都心や[[東海道新幹線]]へのアクセスの大幅な向上。
 
* 神奈川県央部 - 東京都心部 - 横浜をつなぐ鉄道ネットワークの形成により、地域間の連携と活性化が図られ、地域の更なる発展に寄与。
 
* 周辺路線の混雑緩和、環境問題への貢献
 
などである。
 
 
 
== 設置予定駅一覧 ==
 
* 設置される駅や運営主体については正式に発表されておらず、このほかにも駅を増やすかどうかや優等列車の停車駅などは全く決まっていないため、現在プレスリリースに記載されている駅のみ記述するが、鉄道・運輸機構によると日吉 - 新横浜間は東急、新横浜 - 西谷間は相鉄が営業主体となる予定で、新横浜駅を相鉄と東急のどちらが管理するかは未定である<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77906300T01C14A0000000/?df=2 神奈川・東京結ぶ新動脈 相鉄・東急直通線工事の全容](日本経済新聞2014年10月17日)</ref>。
 
* 全駅[[神奈川県]][[横浜市]]に所在。
 
* 地下鉄線の ( ) うちの英数字は駅番号を表す。
 
 
 
{| class="wikitable" rules="all"
 
|-
 
!style="width:4em;"|路線
 
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!所在地
 
|-
 
|
 
!colspan="3"|直通運転
 
|colspan="2"|[[ファイル:Sotetsu line symbol.svg|15px|SO]] [[相模鉄道]][[相鉄本線|本線]][[海老名駅]]まで直通運転予定<br />[[ファイル:Sotetsu line symbol.svg|15px|SO]] 相模鉄道本線経由[[相鉄いずみ野線|いずみ野線]][[湘南台駅]]まで直通運転予定
 
|-
 
|rowspan="2" style="text-align:center; width:4em;"|相鉄<br />・JR<br />直通線
 
|[[西谷駅]]
 
|style="text-align:right;"|-
 
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|相模鉄道:[[ファイル:Sotetsu line symbol.svg|15px|SO]] 本線 (SO08)(直通予定)
 
|{{Nowrap|[[保土ケ谷区]]}}
 
|-
 
|rowspan="2"|[[羽沢横浜国大駅]]
 
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|style="text-align:right;"|2.7
 
|rowspan="2"|[[東日本旅客鉄道]]:[[東海道本線]]支線([[東海道貨物線]])(西谷方面から直通予定)
 
|rowspan="2"|[[神奈川区]]
 
|-
 
|rowspan="4" style="text-align:center; width:4em;"|相鉄<br />・東急<br />直通線
 
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|-
 
||[[新横浜駅]]
 
|style="text-align:right;"|&nbsp;
 
|style="text-align:right;"|&nbsp;
 
|[[東海旅客鉄道]]:[[ファイル:Shinkansen jrc.svg|15px|■]] [[東海道新幹線]]<br />東日本旅客鉄道:[[ファイル:JR JH line symbol.svg|15px|JH]] [[横浜線]] (JH16)<br />[[横浜市営地下鉄]]:[[ファイル:Yokohama Municipal Subway Blue Line symbol.svg|15px|B]] [[横浜市営地下鉄ブルーライン|ブルーライン]] (B25)
 
|rowspan="3"|[[港北区]]
 
|-
 
|[[新綱島駅]] (仮称)
 
|style="text-align:right;"|&nbsp;
 
|style="text-align:right;"|7.8
 
|&nbsp;
 
|-
 
|[[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]
 
|style="text-align:right;"|2.2
 
|style="text-align:right;"|10.0
 
|[[東京急行電鉄]]:[[ファイル:Tokyu TY line symbol.svg|15px|TY]] [[東急東横線|東横線]] (TY13)・[[File:Tokyu MG line symbol.svg|15px|MG]] [[東急目黒線|目黒線]] (MG13)<br />横浜市営地下鉄:[[ファイル:Yokohama Municipal Subway Green Line symbol.svg|15px|G]] [[横浜市営地下鉄グリーンライン|グリーンライン]] (G10)
 
|-
 
|
 
!colspan="3"|直通運転
 
|colspan="2"|'''羽沢横浜国大駅から''' ○JR東日本[[湘南新宿ライン]]経由[[新宿駅]](一部[[品鶴線]]経由[[東京駅]])方面へ直通運転予定<br />'''日吉駅から''' ○東急[[東急目黒線|目黒線]][[目黒駅]](一部[[東急東横線|東横線]][[渋谷駅]]および[[都営地下鉄三田線|都営三田線]][[西高島平駅]])方面へ直通運転予定
 
|-
 
|}
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[横浜市営地下鉄グリーンライン]](横浜環状鉄道)
 
* [[運輸政策審議会答申第7号]](1985年の[[運輸省]]答申)
 
* [[運輸政策審議会答申第18号]](2000年の運輸省答申)
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.sotetsu.co.jp/future/into_tokyo/ 都心直通プロジェクト] - [[相模鉄道]](更新日不明/2017年1月28日閲覧)
 
* [http://www.ookurayama.net/pc/welcome/tobu.htm 大倉山商店街公式サイト](本路線の大倉山駅設置を訴えるページが存在する)
 
* [http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/toshiko/tobu/ 横浜市都市整備局 神奈川東部方面線の整備]
 
* [http://www.jrtt.go.jp/02Business/Construction/const-urbanIndex.html 鉄道・運輸機構 鉄道の建設 事業概要 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線 直通線事業紹介]
 
* [https://news.mynavi.jp/news/2008/11/29/009/index.html 2019年開業予定の相鉄・東急直通線、羽沢駅(仮称)〜日吉駅間の計画案を発表] (毎日コミュニケーションズ)
 
* [http://www.chokutsusen.jp/ 都市鉄道利便増進事業 神奈川東部方面線 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線]
 
 
 
{{相模鉄道の路線}}
 
{{東京近郊区間|相鉄・JR直通線}}
 
{{東京急行電鉄の路線}}
 
 
 
{{Rail-stub}}
 
 
 
{{DEFAULTSORT:かなかわとうふほうめんせん}}
 
[[Category:計画・建設中の日本の鉄道路線]]
 
[[Category:関東地方の鉄道路線|未かなかわとうふ]]
 
[[Category:神奈川県の交通]]
 
[[Category:東日本旅客鉄道の鉄道路線|未かなかわとうふ]]
 
[[Category:東京急行電鉄の鉄道路線|未かなかわとうふ]]
 
[[Category:相模鉄道|未かなかわとうふ]]
 

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