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{{出典の明記|date=2014年8月27日 (水) 10:35 (UTC)}}
 
  
'''瘴気'''(しょうき)は、古代から19世紀まで、ある種の[[病気]](現在は[[感染症]]に分類されるもの)を引き起こすと考えられた「悪い[[空気]]」。[[気体]]または[[霧]]のような[[エアロゾル]]状物質と考えられた。瘴気で起こると考えられた代表的な病気は[[マラリア]]で、この名は古い[[イタリア語]]で「悪い空気」という意味の mal aria から来ている。
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'''瘴気'''(しょうき)
 
 
'''ミアスマ'''、'''ミアズマ''' ({{lang|el|μίασμα}}, miasma) ともいい、これは[[ギリシア語]]で「[[不純物]]」「[[汚染]]」「[[穢れ]]」を意味する。[[漢字]]の「瘴」は、マラリアなど[[熱帯]]性の[[熱病]]とそれを生む風土を意味する。
 
 
 
==歴史==
 
古くは、[[古代ギリシア]]の[[ヒポクラテス]]が唱えている。彼によると、病気は「悪い[[土地]]」「悪い[[水]]」「悪い空気」などにより発生する。「悪い空気」、つまり瘴気は、「悪い水」、つまり[[沼地]]や[[湿地]]から発生し、[[ヒト|人間]]がこれを吸うと[[四体液説|体液のバランス]]を崩し病気になる。また、こうして病気になった人間も瘴気を発し、周囲の人間を感染させる。
 
 
 
瘴気説は、病気の原因は[[呪い]]や[[祟り]]だとするような考えよりは、物理的な外因を想定している分、かなり前進している。マラリアを媒介する[[カ|蚊]]は「悪い水」で繁殖するため、「悪い水」の近くにいるとマラリアに罹りやすいというのは事実であり、それから推論・一般化した考えだとみなすこともできる。[[中国]]でも遅くとも[[唐代]]には、「悪い水」が瘴(マラリア)の原因らしいと認識されていたようである([[韓愈]]「好収我骨瘴江辺」など)。
 
 
 
17世紀[[イギリス]]の[[トーマス・シーデナム]]は、瘴気が起こす病気として[[天然痘]]、[[赤痢]]、[[敗血症]]、[[ペスト]]などを挙げた。また彼は、瘴気は[[地球]]内部から発生すると主張した。
 
 
 
19世紀イギリスの[[エドウィン・チャドウィック]]は、瘴気説を根拠に[[下水道]]の整備を訴えた。また、19世紀[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[ジョン・ゴーリー]]は、空気中の瘴気を除去するために、[[氷冷]]式[[エアコンディショナー|エアコン]]を[[発明]]し[[病院]]に導入した。「悪い水」や「悪い空気」が病気の原因だという考えは原因と結果だけ見ればそう間違ってはおらず、[[公衆衛生]]においては一定の成果を上げたといえる。
 
 
 
==否定する考え方==
 
一方、[[古代ローマ]]の[[マルクス・テレンティウス・ウァロ|ヴァロ]]は、瘴気とは気体ではなく微小な[[動物]]だと主張した。これはマラリア媒介[[カ|蚊]]のことだと解釈すれば、真実を言い当てていた。しかしこの考えは瘴気説の主流とはならなかった。
 
 
 
16世紀イタリアの[[ジローラモ・フラカストロ]]は、病気が伝染する原因は、微小な生物である「contagium vivim(生きた接触体)」との接触(コンタギオン、コンタジョン)だと唱えた。彼の主張は、「contagium vivim」の正体が未知であることを除けば、現在の[[病原体]]に対する理解と変わらないものであった。その後、[[1674年]]に[[アントニ・ファン・レーウェンフック]]が[[微生物]]を発見すると、微生物こそが「contagium vivim」ではないかという推測が現れた。[[ルイ・パストゥール]]は[[細菌]]による[[発酵]]と[[腐敗]]を研究した結果、「contagium vivim」の正体は細菌だとする説を主張した。
 
 
 
[[1876年]]、[[ロベルト・コッホ]]が、[[炭疽症]]の病原体と推測されていた[[炭疽菌]]が実際に病原体であることを、[[実験]]で証明した。その後も次々と感染症の病原体が発見され、瘴気は否定された。
 
 
 
==瘴気が原因と考えられた主な病気==
 
[[Image:Cholera art.jpg|thumb|200px|19世紀にはコレラは瘴気によるものと考えられていた]]
 
*[[インフルエンザ]]
 
*[[コレラ]]
 
*[[赤痢]]
 
*[[天然痘]]
 
*[[敗血症]]
 
*[[ペスト]]
 
*[[マラリア]]
 
*[[ハンセン病]](らい病)
 
 
 
==現代の「瘴気」==
 
[[ホメオパシー]]では、瘴気 (miasma) から派生した概念である[[マヤズム]] (miasm、[[片仮名|カナ]]表記は[[英語]]式発音「マイアズム」の転訛。希にミアズマとも) があらゆる病気の原因だと考える。ただしマヤズムは人間に内在する病因とされており、外から作用する病因である瘴気からは大きく意味を変えている。
 
  
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熱病を起こさせるという山川の毒気。
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[[Category:気体]]
 
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瘴気(しょうき)

熱病を起こさせるという山川の毒気。



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