「渡り鳥」の版間の差分

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{{Otheruses||日本の歌|わたりどり|[[[Alexandros]]]の[[シングル]]楽曲|ワタリドリ/Dracula La}}
 
[[Image:BrantaLeucopsisMigration.jpg|thumb|right|250px|カオジロガン]]
 
'''渡り鳥'''(わたりどり)は[[食糧]]、[[環境]]、[[繁殖]]などの事情に応じて定期的に長い距離を移動([[渡り]])する[[鳥類|鳥]]のこと。翻って、1年を通じて同一の地域やその周辺で[[繁殖]]も含めた生活を行う鳥を[[留鳥]]という。
 
  
'''鳥の渡り'''([[英語]]:[[w:Bird migration|Bird migration]])の解明は、[[鳥類学]]の研究テーマのひとつで、鳥を捕獲して刻印のついた足環を付ける[[鳥類標識調査]]([[バンディング]])が日本を含め世界各国で行われている。また、大型の鳥では、超小型の発信機を付け、[[人工衛星]]を使って経路を調べることも行われている。
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'''渡り鳥'''(わたりどり)
  
== 進路の決定 ==
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渡りを行う鳥類の総称。別名候鳥。渡り鳥に対して,渡りをしない鳥を留鳥という。渡り鳥のうちで,ツバメやカッコウのように春に日本に来て繁殖し,繁殖が終ると南方に去る鳥を夏鳥といい,ハクチョウやガンのように日本より北の地方で繁殖し,冬に日本に渡来する鳥を冬鳥という。また多くのシギ・チドリ類のように,渡りの途次に年2回,春と秋に日本を通過するものを旅鳥と呼ぶ。長距離の渡りをしない鳥でも,多くのものは寒いところから暖かいところへ,あるいは山地から平地へと移動する。一般に国内あるいは北海道や本州くらいの範囲内ですみ場所を変える鳥は漂鳥と呼ばれる。ただし,これらの区別は鳥によって決っているわけではなく,日本全体で考えた場合ともっと狭い地方を考える場合とでは,同じ鳥が別のものに分類されることは珍しくない。たとえば,普通は夏鳥のツバメが越冬しているところもあれば,冬鳥のマガモやコガモが繁殖しているところもある。またヒバリは本州以南では留鳥か漂鳥であるが,北海道では夏鳥である。
移動の際の進路は、三段階ほどの過程を経て決定されているのではないかと考えられている。
 
第一段階では、ある時間にある方向に向かって飛ぶことを何度か繰り返すことにより、目的地から数百kmほどのところまで進む。これは[[太陽]]や[[天体|星]]の配置などを指標にすることにより行われると考えられている。
 
第二段階では、[[磁場]]などがかかわる、生まれながらにして持つ地図を頼りに目的地まで数kmのところまで進む。この段階では、[[磁場]]だけでなく[[地形]]の情報もある程度考慮されるかもしれない。
 
第三段階では、[[地形]]や[[環境]]の特徴を頼りに最終目的地まで到達する。この段階では、非常に細かい地図情報を鳥が持っている場合がある。しかし、生まれながらにして完全な形で持っているというわけではなく、移動の途中で組み込まれていく部分が多いことが、研究によりある程度解明されている。
 
ただし、これらの段階についての仕組みはほとんどまったく分かっていない。
 
 
 
== いろいろな渡り鳥 ==
 
[[Image:Grus grus flocks.jpg|thumb|right|200px|クロヅル]]
 
地域をどの範囲まで広げる(狭める)かによって、同一の鳥でも異なる分け方になる場合があるが、[[日本]]を基準とした場合、以下のような分け方となる。
 
 
 
;夏鳥
 
:主として[[繁殖]]のために日本より南の国から渡ってきて、[[夏]]を日本で過ごし、[[繁殖]]期が終わると再び[[越冬]]のために南の国に渡って行く鳥。[[ツバメ]]、[[アマサギ]]、[[オオルリ]]、[[キビタキ]]、[[クロツグミ]]、[[ハチクマ]]、[[サシバ]]など。
 
;冬鳥
 
:主として[[越冬]]のために日本より北の国から渡ってきて、[[冬]]を日本で過ごし、[[冬]]が終わると再び[[繁殖]]のために北の国に渡って行く鳥。[[ツグミ]]、[[ジョウビタキ]]、[[ユリカモメ]]、[[マガモ]]、[[オオハクチョウ]]、[[マナヅル]]、[[オオワシ]]など。
 
;旅鳥
 
:日本より北の国で[[繁殖]]し、日本より南の国で[[越冬]]するため、渡りの移動の途中に日本を通過して行く鳥。主として移動時期である春と秋に見られる。[[シギ]]、[[チドリ]]の仲間に多い。
 
 
 
== 距離 ==
 
なかには[[キョクアジサシ]]([[北極圏]][[ツンドラ地帯]]←→[[南極]]周辺海域・約32000km)や、[[ハシボソミズナギドリ]]([[オーストラリア]]から北[[太平洋]]を右回りしオーストラリアへ戻る・約32000km)など、非常に長い渡りをおこなう鳥がいる。
 
 
 
== 比喩表現 ==
 
働き場所や住み場所を転々とする人のことを「苦労人」「落ち着かない者」という意味をこめて「渡り鳥」と呼ぶことがあり、この場合の類義語として「[[ウキクサ|根無し草]]」がある。
 
 
 
省庁や地方自治体の高級[[官僚]]が役所を退職した後、[[天下り]]で[[公社]]、[[公団]]、[[特殊法人]]、[[第三セクター]]などを渡り歩いて[[退職金]]を稼ぐこともまた「渡り鳥」と呼ばれ、批判の対象となっている。
 
 
 
== その他 ==
 
{{要出典|=[[カモ]]は[[渡り]]を行う場合、予め[[肝臓]]に[[脂肪]]を蓄えて、[[脂肪肝]]になる。|date=2013年5月}}それを[[人工]]的に[[強制]]したものが[[食材]]の[[フォアグラ]]である。
 
 
 
== 脚注・出典 ==
 
* {{Cite book|和書|author=樋口広芳|year=2005|title=鳥たちの旅.渡り鳥の衛星追跡|publisher=日本放送出版協会|id=ISBN 4-140-91038-0|ref=nz}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
==関連項目==
 
*[[渡り]]
 
*[[回遊]]
 
*[[留鳥]]
 
*[[漂鳥]]
 
*[[迷鳥]]
 
*[[渡り鳥条約]]
 
*[[ラムサール条約]]
 
*[[トリインフルエンザ]]
 
*[[WATARIDORI]] - 渡り鳥をテーマにしたドキュメンタリー映画。
 
*[[磁覚]]
 
  
 
==外部リンク==
 
==外部リンク==
 
*[http://www.sizenken.biodic.go.jp/flyway/ 渡り鳥生息地ネットワーク 「水鳥と渡りについて」]
 
*[http://www.sizenken.biodic.go.jp/flyway/ 渡り鳥生息地ネットワーク 「水鳥と渡りについて」]
  
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渡り鳥(わたりどり)

渡りを行う鳥類の総称。別名候鳥。渡り鳥に対して,渡りをしない鳥を留鳥という。渡り鳥のうちで,ツバメやカッコウのように春に日本に来て繁殖し,繁殖が終ると南方に去る鳥を夏鳥といい,ハクチョウやガンのように日本より北の地方で繁殖し,冬に日本に渡来する鳥を冬鳥という。また多くのシギ・チドリ類のように,渡りの途次に年2回,春と秋に日本を通過するものを旅鳥と呼ぶ。長距離の渡りをしない鳥でも,多くのものは寒いところから暖かいところへ,あるいは山地から平地へと移動する。一般に国内あるいは北海道や本州くらいの範囲内ですみ場所を変える鳥は漂鳥と呼ばれる。ただし,これらの区別は鳥によって決っているわけではなく,日本全体で考えた場合ともっと狭い地方を考える場合とでは,同じ鳥が別のものに分類されることは珍しくない。たとえば,普通は夏鳥のツバメが越冬しているところもあれば,冬鳥のマガモやコガモが繁殖しているところもある。またヒバリは本州以南では留鳥か漂鳥であるが,北海道では夏鳥である。

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