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{{出典の明記|date=2009年7月}}
 
[[ファイル:A girl in a swimming pool - underwater.jpg|thumb|250px|水着を着た女性がプールで泳いでいる写真]]
 
'''水着'''(みずぎ、swimwear、swimsuit、swimming suit)は、[[プール]]や[[海]]で[[スポーツ|運動]]、[[遊泳]]もしくは潜水用に着用する[[衣類|衣服]]のことである。[[水泳]]用、[[潜水]]用など様々な物があり、[[デザイン]]、[[構造]]、[[素材]]など多くの点で異なる。
 
  
== 水着の歴史 ==
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'''水着'''(みずぎ、swimwear、swimsuit、swimming suit)
{{節スタブ}}
 
<gallery>
 
画像:Bathing suit 1858.png|19世紀中頃の女性用水着
 
画像:Badedragter for damer.jpg|20世紀初頭の女性用水着
 
画像:Annette Kellerman.jpg|[[アネット・ケラーマン]]が1900年代初頭に自身でデザインした水着を着ている写真
 
</gallery>
 
  
海水浴が海に面した地域の人々だけで行われていた古代〜近世では、「海水浴のための特別な衣服」を用意するという認識は一般的ではなく、[[下着]]姿や着古した普段着、時には[[裸]]で水につかることが多かったと見られている。一方[[ポンペイ]]で発掘された壁画では、女性が後の[[ビキニ (水着)|ビキニ]]によく似たツーピースの覆いを着けている様子が描かれている。
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水泳、あるいは海水浴のためのスポーツ・ウエア。日本で海水浴が一般的に行われるようになったのは1887年(明治20)ころである。最初の女性用水着は、肌襦袢(じゅばん)とスカートという和洋折衷であった。それまでのものは、女は腰巻と襦袢、男は褌(ふんどし)であり、男子の褌は今日でも一部に受け継がれている。明治30年代になり、湘南(しょうなん)海岸一帯で海水浴が盛んになり始めると、ワンピース形式の膝丈(ひざたけ)で半袖(はんそで)、赤と紺、黒と白などの太い二色のメリヤス地で、俗にいう「縞馬(しまうま)スタイル」の水着が流行した。その後、フランスから導入された黒いシュミーズ型水着、さらには活動的なランニング・シャツ型のものが採用された。第二次世界大戦後、水着はメリヤスから織物へと転換することによって著しく発展し、女子は肩紐(ひも)付きのワンピース型、男子はトランクス型が一般的となった。1950年(昭和25)ごろに出現した小さなツーピース型水着「ビキニ」Bikiniは、1955年ごろから日本にも登場した。さらに1965年ごろにはトップレス水着「モノキニ」Monokiniなども出現し話題となった。今日水着は、社会の余暇時代、性的モラルの解放などを反映して、泳ぐ水着から見せる水着への傾向が強く、素材もさまざまな人工的、化学的な繊維の開発により、あらゆるデザインが可能になっている。
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 ヨーロッパでも、人々は古代から楽しみ、または鍛錬として水泳をしたが、そのための特別な衣服は存在しなかった。19世紀になると各種のスポーツが盛んに行われるようになり、ヨーロッパ各地に海水浴場が開かれた。このころから、フランス、イギリスにスポーツ用としての水着が現れた。男子はシャツとズボン、女子はドレスの下に膨らんだズボンを組み合わせ、靴下と靴をはいた、ほとんど体を覆い隠すものであった。1900年ごろになると、女子は膝丈のキュロットと袖なし、あるいは短袖のチュニックに靴下、男子は縞の太もも丈、長袖のコンビネーションを着用するようになる。1920年代の衣服の短縮化、日焼けの大流行で、水着はしだいに縮小化し、1925年ごろほぼ現在のようなワンピース・スタイルとなった。1935年ごろからは上下二部形式のツーピース・スタイルが生まれた。
  
鉄道網の発達により、一般の人々が海浜地域に出かけることが容易になった1800年代には、水に濡れても肌が透けて見えないようにサージやフランネル・アルパカなどの生地で作られた、肘丈の袖のついた服と膝まで覆うパンツの上下そろいの服(「上下そろい」を意味する「スーツ」という単語がついた、スイミングスーツswimming suitの語源はこれ)が着用された。1900年代に入ると胸ぐりの深い、袖なしのメリヤス製水着が登場、以後肌の露出部分が大きいデザインへと変化していく。
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{{被服}}
 
 
1907年に「水面下のバレリーナ」との異名で有名だった[[アネット・ケラーマン]](オーストラリア出身のスイマー・[[俳優|女優]]、英仏海峡の水泳横断に挑戦した最初の女性)がアメリカを訪問、これまでの上下そろいで水中の動きを妨げる水着よりも動きやすい、首周りや手足が露出したワンピース型の水着をボストンビーチで着用した際、公然わいせつ罪で逮捕される事件が起こった。体の線がはっきりと現れるワンピース水着は、大胆で活動的な新しい水着の形を社会に示しただけでなく、女性の権利を拡大する運動が盛んだった当時、アネットによる「女性が(活動的な)ワンピース水着を着る権利」のアピールとして受け入れられた。
 
 
 
1920年頃には短いスカートのついたキルト式水着や、スカートを省略し上下を一体縫製した、半月型の深い胸ぐり(スコップでえぐったような胸ぐり、の意味でスクープド・ネックと呼ばれた)と身頃から裁ち出した幅の広い肩ひもを持った「タンク・スーツ(Tank suit・タンクは水槽、室内プールを指した)」が流行した。活動的・機能的なタンクスーツのデザインは[[日本]]で「[[スクール水着]]」として知られている学童用水着に継承されている。
 
 
 
1946年にはフランスのデザイナー、[[ジャック・エイム]]によって[[ビキニ (水着)|ビキニ]]と名づけられた肌の露出の大きいツーピース水着が発表される。「ビキニ」の名は水着の刺激的な印象と当時行われたビキニ環礁での原爆実験の衝撃的な印象が結び付けられたこと、またビキニ島周辺の原住民の伝統的な服装に由来するといわれている。また1964年には、アメリカのルディ・ガーンリックによりビキニの[[ブラジャー]]を省略した「[[トップレス]]」が発表された。
 
 
 
1970年代後半には脚回りの裁ちを高くした「[[ハイレグ]]・カット」が登場、伸縮性・耐塩素性の高いストレッチ素材(ナイロン、ポリウレタンなどの合成繊維)が一般的に採用されるようになった。ロサンゼルスオリンピックの開催された1984年以降には、フィットネスクラブやスイミングクラブで健康づくりの一環として水泳を楽しむ、競泳選手以外の人々が増加。競泳水着やこれを基にしてデザインされた体型補正機能を備えた水着の市場が拡大した。
 
 
 
デザインの違う複数の水着を、場所(海岸・プール・リゾートなど)や目的(レース・フィットネスとしての水泳・海水浴や水遊び・ファッションとして着る、魅せる楽しみなど)によって使い分けることが定着している。
 
 
 
(田中千代服飾事典-同文書院刊、wikipedia英語版記事などを参照)
 
 
 
== 使用目的による分類 ==
 
=== 運動用 ===
 
競技や[[フィットネス]]に用いられる水着。体を動かす支障にならないこと、脱げにくいこと、(特に競泳において)水の抵抗を減らすことが求められる。[[競泳]]用水着、[[スクール水着]]、[[フィットネス水着]]など。過去、[[競泳]]選手は水着自体による水の抵抗を減らすために肌の露出度を高める傾向があり、[[男性|男子]]は[[ブリーフ]]型、[[女性|女子]]は[[ハイレグ]]型が一般的であった。[[2000年代]]頃から水着の素材や表面の模様を工夫することによって、水着表面の抵抗が肌の抵抗を下回るようになると、首、手首または腕、足首を除き、全身を包み込む様な物等が普及し始め、長尺の水着を使用する事が多くなった。[[近代オリンピック|オリンピック]]競技などの水着は新素材・ハイテク素材が積極的に投入されている。[[ライフセービング|ライフセーバー]]においても同様の全身を包み込む様な物等が普及し始めているが、これらは危険回避や体温の維持などを重視した物が多い。
 
*[[競泳]]用 - 基本的に「競泳用」と呼ばれるものは水泳連盟の公認を受けている。密着度・圧迫度が非常に高くフィットネス用途に比べると伸縮性が低い。抵抗が少なく身体の無駄なブレを防ぐが、耐久性は重要ではないため劣化が激しい。また、男子水着は女子と同じワンピース型を除き腰で履くことを想定されている。これは、腹にあわせてしまうと、水の流入方向、臀部と腹部の径の違い、動作による腹部の径の変化から密着性が損なわれ抵抗が増大するためである。このため臀部(臀裂)が若干露出する状態になることもあるが、着用する水着が既製品であるため避けられない。しかし、臀部(臀裂)が大きく露出する状態は臀裂と水着との隙間に入り込む水が多く、結果抵抗となる。また、競技用のハイグレードの水着は極端に小さいサイズを着用すると大腿部や臀部の動作に制限が起きやすい。このような状態は競技には向かず、水着のサイズが合っていないと言える。男女ともに、小さいサイズをムリに着用することはこの2つのデメリット以外にも、素材が伸びすぎてしまい設計意図どおりの性能を発揮できないということもあり、サイズ選びは注意が必要である。
 
*[[フィットネス]]用 - [[競泳]]用に比べタイトではなく水中運動を楽しむためのもので、素材の自由度が高いためデザイン性が高い。ほとんどの製品が柔らかく伸縮性の高い生地を(部位・製品によっては二枚重ねで)使い、動きやすさ、着心地への工夫がなされている。形状としては[[競泳]]用に準ずるものが多いが[[女性|女子]]用はセパレーツタイプもある。
 
*[[水球]]用 - 競技特性上、滑りやすい素材を二枚重ねにしたり、表面処理を施しつかみにくく、破れにくくなっている。水球の稼動範囲の大きな動きに対応した、臀部の生地にゆとりがあるものもある。
 
 
 
=== 遊泳用 ===
 
ファッション性を重視し、男性はサーフ形、女性は[[ワンピース]]タイプや、胸部と下腹部にそれぞれ着用する[[ビキニ (水着)|ビキニ]]タイプといわれるものが一般的である。海岸での[[海水浴]]や[[プール]]などでの水遊びのために用いられる水着。専ら見た目の華やかさ、スタイルを美しく見せることが重視される。特に女性用は各メーカーの[[ファッションデザイナー]]が毎年、新作を発表し[[水着キャンペーンガール]]と呼ばれる女性達が広告宣伝を行っている(キャンペーンガールを取り止めるメーカーも多くなってきた)。デザイン・色・模様などはまさしく千差万別ではあるが、白のように薄い色合いの布地は水に濡れると透けてしまうことから(後述するような「見せるためのもの」を除いては)使われることは少ない。しかし2000年代頃より「透けない白」などと呼ばれる新素材を用いたものが登場している。
 
 
 
=== 潜水用 ===
 
シュノーケリングなど、主として水面で行われるレジャーとしての簡易な潜水の場合は、多くの場合遊泳用水着が用いられる。潜行を伴う[[スキンダイビング]]や[[スクーバダイビング]]では、[[ウェットスーツ]]や[[ドライスーツ]]が用いられる場合が多いが、水温が30℃を超えるような場合には、ダイブスキン(あるいはスキンスーツ)と呼ばれる、全身を覆う形状の水着が着用される場合もある。
 
 
 
=== ラッシュガード ===
 
低温、[[紫外線]]、擦過傷、あるいは[[クラゲ]]等の有害生物から身体を保護することや肌の露出を少なくすることを目的としたトップス用水着である。シャインガードと呼ばれる場合もある。他の水着と併用され、サーフフィンの場合[[ウエットスーツ]]の内側に着用されることが多い。また有害生物が内部に侵入することを防ぐため、伸縮性の生地を用い、身体に密着するようになっている。形態は男性用、女性用ともほぼ同じで、着丈の比較的長い長袖あるいは半袖である。素材としては身体の保護性能を高めるため、他の水着よりは厚く、目の詰まった素材が用いられることが多い。形態・素材の点で従来の水着と若干異なるため、商品としては水着とは区別して販売される傾向にあるが、用途や基本的な構造等の点では実質的に水着そのものである。ボトムス向けには「スイム[[トレンカ]]」や「スイム[[レギンス]]」などがあり、目的はラッシュガードと同じである。特に保温性能を高めた商品は「ウェットインナー」の名称で販売されていることがある。また、全身を覆うワンピース型の商品は、特に[[ウェットスーツ#ダイブスキン|ダイブスキン]]と呼ばれ、ラッシュガードとは呼ばれない。
 
 
 
=== 見せるためのもの ===
 
水着を着用して、水着を含む体全体を第三者に見せる事自体を目的とする時に用いられる水着。
 
 
 
水着を[[ファッション]]として使用するため、デザインや肌の露出度の高さが水着本来の機能よりも優先されることが多い。[[水着キャンペーンガール]]、[[レースクイーン]]、[[ミス・コンテスト]]、または[[アイドル]]の水着[[撮影会]]の時に着用される。他に[[ボディビル|ボディビルダー]]が極端に布地の面積の小さいビキニタイプの水着を着用する場合もある。
 
 
 
余談だが、ダンス、体操競技などで着用する[[レオタード]]もあるが、中にはデザイン的に水着と見分けがつかないほど似ているタイプもある。水着と違うのは、レオタードは腰や腹、胸だけでなく、肩や背中、首、両腕まで全身にフィットするスポーツウェアであること。水着でお馴染みの[[スパンデックス]]素材を使用したローレグタイプの長袖レオタードは、体操、新体操選手など多くの女子、女性に練習、競技をはじめ、写真撮影で健康で魅力的な身体を見せるのに着用され、水泳等で水着として着用されてもおかしくなかったが、水中での透け対策の裏地が付いていなかった為に使われなかった。
 
後に[[中国]]にある青島アンダーウォーターワールド<ref>[http://www.iiqee.cn/scenery/10016/ 青岛海底世界 - 旅游]</ref>のアトラクションのひとつとして「'''水中オリンピック'''」が行われ、その中の演目の一つとして女子新体操選手に扮装する女性ダイバーが披露する「'''水中ダンス'''」がある。巨大水槽に潜りながら演技を見せるのに見た目と様式をきちっとしたい理由で、女性スキューバダイバーには体操・新体操等で使用するローレグタイプの長袖レオタードを着用し、足ヒレを付け、水中ゴーグルを装着したら巨大水槽に飛び込むこととなる。水中では[[着衣水泳]]を行う感覚で潜り、全身びしょ濡れになりながら演技を披露するなど、レオタードが水着として使用された例のひとつといえる。<ref>[http://sh.sinaimg.cn/2012/1230/U6829P18DT20121230203322.jpg 青岛海底世界 - 青岛海底世界门票60元/人]</ref> <ref>[http://gb.cri.cn/mmsource/images/2008/01/30/rd080130019.jpg 青岛海底世界 - “美人鱼”表演艺术体操]</ref> <ref>[http://www.taiwan.cn/tp/jctp/200801/W020080130334794883187.jpg 青岛海底世界 - 潜水员在水下表演]</ref>。
 
 
 
=== 女子プロレスラー用 ===
 
[[女子プロレス|女子プロレスラー]]の試合用コスチュームも、通例『水着』と呼称する。これはかつて、水着を改修して試合用のコスチュームとしていたことにより言い習わされたもので、1990年代後半以降も新人は水着を改修したものを使用することが多かった。しかし、後にコスチュームの多様化もあり『リング・コスチューム』または略して『リンコス』の呼称が定着している。
 
 
 
== 女性用水着 ==
 
=== デザインによる分類 ===
 
[[ファイル:Chloe Sutton.jpg|200px|サムネイル|ワンピース型競泳水着]]
 
*ワンピース水着({{Lang-en-short|One-piece swimsuit}})([[:en:One-piece swimsuit|en]]) - [[トップス (衣服) |トップス]]と[[ボトムス]]が繋がっているタイプ。
 
**[[モノキニ]] - バックのデザインがビキニのようなデザイン。
 
**[[Aライン]] - ボトムスにスカートがついたデザイン。
 
**[[スリングショット (水着)|スリングショット]] - 2本のストラップだけで首からボトムスまで連続しているデザイン。
 
*ツーピース水着 - トップスとボトムスがそれぞれ独立したタイプ。
 
**セパレーツ - ビキニを抑えた感じのデザイン。
 
**[[タンキニ]] - [[タンクトップ]]や[[キャミソール]]型のトップスとボトムスが組み合わさったデザイン。
 
**[[ビキニ (水着)|ビキニ]] - 布地が小さいデザイン。
 
***三角ビキニ - トップとボトムが三角の形をしたビキニ。
 
***[[マイクロビキニ]] - 最小限の部分だけを覆うビキニ。
 
  
=== トップスのラインによる分類 ===
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{{テンプレート:20180815sk}}  
*ベアトップ - バストより上をカットしたデザイン。細い紐状のストラップを持つものと、後述のストラップレスに分類されるものがある。
 
*ベアバック - 背中を大きくカットしたデザイン、バックレス。
 
*ベアミドリフ - ウエスト部分を大きくカットしたデザイン、寸胴を目立たせなくする。
 
*Vネックライン - 胸元を深くカットしたデザイン、バストラインを美しく見せる。
 
*ホルターネック - ストラップを首に吊るしたデザイン。
 
*ハイネック - Vネックとは逆にバストラインから首までを覆い肩のみが露出するもの。ただし装飾的な穴を有する場合はある。
 
*ワンショルダー - 片方のストラップをとったデザイン、肩幅の広さを目立たなくする。
 
*ストラップレス - トップスに[[肩ひも]]がない形のもの。[[和製英語]]で、[[英語圏]]では'''バンドゥ'''({{Lang-en-short|Bandeau}})という。胸の大きさが目立たないという長所がある反面、上からの衝撃には弱いという欠点がある。ビキニの場合はチューブトップとも言い、背中はひもでなく太い布とするのが一般的(ストラップレス+モノキニでは背中で布を結ぶデザインもある)。また好みにより肩ひもが着脱可能なものもある。
 
*センターストラップ - 肩ひもが首から胸の中央までV字になっているもの。これも胸が目立たず、可愛いという特徴がある反面、[[乳首]]と肩ひもの位置が一致していないため、やはり上からの衝撃に弱い。またチューブトップブラと組み合わせる場合や、トップスのセンター部分が極く細くなっていて、ストラップとブラの下のワイヤのラインでX字を描くデザインも見られる。
 
*ワイドストラップ - センターストラップと逆で、胸の両側までハの字になっているもの。
 
*クロス・ストラップ - ストラップが首の少し下付近で交差し、それぞれの肩から逆側のバスト部分にストラップが繋がっているデザイン。背中側が首で吊る形状のものを特にクロスホルターという。
 
  
=== ボトムスのラインによる分類 ===
 
*[[ハイレグ]] - 腰骨あたりまでカットされたデザイン。ローライズに替わって[[1980年代]]後半より流行。従来の競泳大会ではこの水着で出場する選手が多かったが、現在は減少傾向である。
 
*[[スーパーハイレグ]] - サイドが3〜4cmしかなく腰骨より上にハイカットされたデザイン。
 
*[[ローレグ|ローレッグカット]] - カットが非常に浅いデザイン。
 
*[[ボーイレッグ]] - ショートパンツ風のデザイン。
 
*[[ローライズ]] - 股上が浅いデザイン、[[1970年代]]〜1980年代前半に流行ったが露出度が高く短足に見えるため、[[グラビアアイドル]]以外では余り着られない。
 
*キュロパン - [[パンティー|ショーツ]]と[[キュロットスカート]]が一体になったもの。
 
*[[スパッツ]] - スパッツ状になったデザイン。股下丈は様々で、[[スクール水着]]やプールでのフィットネスで需要が増加傾向であるほか、競泳大会ではハイレグに替わって股下4-5分丈前後の水着で出場する選手が多くなっている。なお、膝下まで覆う股下5分丈超の水着は2010年より、ルール改正により国際水泳連盟主催・公認大会の競泳大会では使用できなくなった。
 
 
=== ボトムスのバックによる分類 ===
 
*フルバック - ボトムのバック全体をすっぽり覆うデザイン。
 
*[[ブラジリアンカット]] - ハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。
 
*[[リオカット]] - よりハイカットでボトムのバックが1/2カットのデザイン。
 
*[[Cストリング]] - ウエスト部分に紐がなく、全体にC字型の針金が入っていて、クリップが股間をはさむような形で装着される。Iバックともいう。
 
*[[Tバック]] - ボトムのバック‐デザインがT字型で、以下のものの日本での俗称。和製英語。
 
**[[ソング (下着)|ソング]] - ボトムのフロントは普通のビキニで、バックがT字型のデザイン。
 
**[[タンガ]] - ボトムのフロントとバックがV字型、サイドがひも状のデザイン。
 
**[[Gストリング]] - ボトムのフロントがV字型、バックとサイドが細いひも状のデザイン。
 
 
=== 結合部・ストラップによる分類 ===
 
;結合部
 
*ひもを結ぶ - 結びは[[蝶結び]]となる。三角ビキニでは主流。
 
*布を結ぶ - 二重にこよりを作って縛る。意外とほどけにくい。結びの先は、漫画やアニメなどのフィクションでは木の葉形で描かれることが多いが、現実には抜けにくくするため、へらのような縦長逆台形とするのが一般的。
 
以下の四方式はチューブトップや矯正ビキニなど、背中の結合部にストラップでなく布を使う水着に多い。
 
*L字式ホック - ブラジャーでは、結合部を外側から体側に引っかける方式が多いが、水着では右肩側のL字状プラスチックパーツを左肩側のくぼみに入れる方式が多い。また結合部が背中でなく、左のブラの脇の下に設けられているタイプもあり、これは背中に比べ、一人で装着しても見え易くかけ易い、寝転がっても背中に当たらないなどの長所を持つ。
 
*バタフライ式ホック - 長方形または長円形のプラスチック板をX字状に交差し、指で押して平らにすると、男児向けプラスチック玩具でよく使われるはめ込み機能が働いて固定される。L字式の次によく使われるが、ある程度縦の高さを必要とするため、背中がひもになるデザインには使われない。
 
*知恵の輪式ホック - 左右で微妙に形が違う輪の先に小型の分銅があり、右の分銅を左の輪に通す。指で押して固定する手順はないが、ひもの弾力で引っ張られて自然に直線化されるので、隙間なく固定される。強度上必ず金属が使われるので、リングの形や分銅の部分に装飾が施せる特徴を持つ。こちらは逆にひも限定。
 
*ベルト - 一般的なベルトのように縮めて固定するもの。ズボンのように金属突起と穴を使うのでなく、余ってたるむ部分を金属パーツでZ字状に折りたたむ。このため背ひもの左右は物理的に緩むことならあり得るが、外れることは絶対ない。
 
;バック全体の構成
 
*ニの字バック - 首の後ろと背中の後ろにそれぞれストラップが存在するもの。三角ビキニではほとんどがこれである。ストラップレスでは首の後ろ、スリングショットの一部では背中の後ろのストラップは存在せず「一文字」となる。またワンピースでも背中に大きな穴があると、ニの字に近くなる。
 
*逆Tの字バック - 首ひもが首の後ろでなく、下の背ひもに固定されているもの。結合部は背ひものみ。形状としてはブラジャーと同じ。
 
*Tの字バック - 首の後ろと背中の後ろがI字状態の直線で結合しているもの。結合部はなく、露出度の割にずれにくい。セパレーツや競泳水着に使われる。本来は'''この形の競泳用水着'''の事を"Tバック"と呼んでいる(日本の用法は誤用)。
 
;その他
 
*バッククロス - 背中でストラップを交差させたデザインで、背中を小さく細く見せる。ストラップは結合部なし、またはブラや腰の部分で金属パーツを引っ掛けて固定するものも多い。主にワンピースやスリングショットで見られ、新タイプスクール水着では交差部の下部が布と一体化している。ビキニでは物理的にブラの位置が苦しくなるので使われない。
 
*タイサイド - ボトムスのサイドをストラップや布で結ぶことでサイズを調整するもの。実際に結べるタイプは、ある程度の長さを持っている。飾りとしてダミーの紐となっているものが大変多く、何本も枝状になったストラップ、大きな布、妙に短いものなどがあり、外観からある程度判別できる。
 
*この他に[[ボタン (服飾)|ボタン]]や[[スナップ]]を使った水着もあったが、後にデザインセンスとしては古くなり、幼児向け水着などにしか使われなくなった。
 
*ストラップを結ぶタイプは結び目が抜ける、およびストラップが端からほつれるのを防ぐため、端をきつく玉縛りにしてあるが、ここにビーズなどのミニアクセサリーをぶら下げるデザインも見られる。
 
 
=== その他 ===
 
*遊泳用としてはボトムスに[[ミニスカート]]や[[ホットパンツ]]、[[パレオ]]等を併用する場合がある。
 
*パイピング - 布の縁がパイプの様に少し太くなっているもので、パイピングだけ色を変えるデザインが多く見られる。ビキニは布の周囲全てにパイピングがあり、2000年頃からは白い布に赤いパイピングが人気。またストラップとあわせて左右や上下で色を様々に変えるパイピングもある。ワンピースはブラの上のみがパイピングで、競泳水着でストラップと同じ色にするものが多い。
 
*[[パレオ]] - ボトムに巻いた布。トロピカルなイメージがあるが露出度が減るため、男性より女性の視点で人気がある{{要出典|date=2015年12月}}。
 
 
== 男性用水着 ==
 
[[File:Kyoueimizugi.jpg|thumb|競泳水着(スパッツ型)]]
 
[[File:Swim briefs.jpg|thumb|ブリーフ型の水着、ブーメランパンツを履いた競泳選手]]
 
男性はボトムスのみが多いが、一部トップス(トップスとボトムスが繋がっているものを含む)も存在する。男性用水着の俗称としては形状・用途に左右されず、[[海水]][[パンツ]](海パン、ここでのパンツは[[ズボン]]を指すが、後述する水着インナーを穿いていない場合は下着のパンツ1枚で穿いているのと同じになる<ref name="Defilious">[http://blog.peakpine.com/shinsaibashi/29559 心斎橋OPA 【Defilious】店 | PEAK&PINE SHOP BLOG ピーク&パイン公式ショップブログサイト アンダーショーツって絶対に履くもの??]</ref>)が圧倒的である。
 
 
*[[ブリーフ]]型 - 股下丈が無く、脚の自由度が高い。競パン、ビキニ、ブーメランパンツと呼ばれることが多い。遊泳、フィットネス、競泳用ともに種類は比較的豊富。競泳大会では従来はこの型を着用して出場する選手が多かったが、後に臀部・大腿部のブレをおさえられないためこの型を着用して出場する選手が減少し、遊泳やフィットネスなどでも[[太股]]露出への抵抗感から減少傾向であるが、生地面積が少なく一番安価であるため廃れない。下腹部・臀部の形状に沿った日焼け跡になるため、日焼けの際の水着として好まれる傾向がある。サイドラインを太くし、ファッション性を高めたショートボクサーに近いデザインもある。[[競泳]]でも履き方に流行廃りがあり、過去には[[男子]]用[[ビキニ (水着)|ビキニ]]型の装着位置を過度に下げて履くことが流行った時期があり、小さ目や細めの水着をメーカーも発売していた。
 
**[[Tバック]] - バックスタイルがT型の形状になっているタイプ。臀部が隠れない。日本では公衆施設などで着用して遊泳する者は少数。男女ともに着用が禁止されているプールもある。和製英語。
 
**[[ビキニ (水着)|ビキニ]] - ブリーフ型の中でも、特にサイドラインが細く、さらに露出度が高いもの。腰(骨盤)より上にサイドラインが来るタイプもあるが、こちらは競泳用ではなく、ボディビルダーが身体を見せるのに使うポージングに使用することもあるなど、ファッション性重視である。大会に出るようなボディビルダーが主に履いているものは[[ビルダーパンツ]]などと呼ばれ水着とは別物である。なお、女性用をビキニというのに対して男性用のそれは[[モノキニ]]とも呼ばれる。
 
**[[ブーメラン]][[パンツ]] - 競泳用のタイトなブリーフ型水着を前方から見た時、ブーメランのように見えることからつけられた呼称。略称、ブーメラン、Vパンツなど。
 
**競パン - 文字通りでは競泳用パンツの略称になるが、「競パン」だけでは、水泳をやっていなければ何の競技のパンツなのか意味が通じない。競パンと呼称する場合、主に男子のブリーフ型を指し、競泳用に留まらずタイトなブリーフ型も含む。スパッツ型などは通常含まれない。元々、男性[[同性愛]]者が使っていた言葉で、一般的にはほとんど通じない。また販売店でもそのような呼称では販売していない。[[File:Square leg.jpg|thumb|ショートボクサー型の水着を履いた競泳選手]]
 
*ショートボクサー型 - 股下0-1分丈前後でショートトランクス型、ボックス型ともいい、股下数センチ(主に3〜7cm)までを密着して覆い、太股の大半は露出する。生地面積・露出度はブリーフ型とショートスパッツ型の中間でデザインに凝ったものが多い。俗に言う耐久水着や抵抗水着(アリーナのタフスーツなど)で一番多いタイプである。少数だが競泳用のものもある。[[File:Jammer.png|thumb|ショートスパッツ型の水着]]
 
*ショート[[スパッツ]]型 - 股下2分丈前後-5分丈で、太股の半分程度を覆う股下2-3分丈前後のものはミドルトランクス型ともいい、膝上から膝まで覆う股下4分丈前後-5分丈のものはロングトランクス型ともいう。主にプールでのフィットネス、競泳用である。ハーフチューブ、ハーフパンツ、ハーフスパッツ、ジャマーとも言われる。競泳大会ではブリーフ型に替わってロングトランクス型で出場する選手が多くなっている。またスクール水着やプールでのフィットネスでも需要が増加傾向である。[[File:Legskin.jpg|thumb|ロングスパッツ型の水着を履いた競泳選手]]
 
*ロングスパッツ型 - 膝下まで覆う股下5分丈超のタイプ。競泳用である。チューブ、ロングチューブ、フルレングス、レッグスキンとも言われる。2010年より、ルール改正により国際水泳連盟主催・公認大会の競泳大会では使用できなくなった。
 
*ワンピース型 - 主に競泳用で、トップスとボトムスの一体型水着。
 
**ショートジョン - 下半身を膝上まで、上半身は肩掛けの水着。2010年より、ルール改正により国際水泳連盟主催・公認大会の競泳大会では使用できなくなった。
 
**ロングジョン - 下半身を足首まで、上半身は肩かけの水着。2009年時点は、トップ選手の間では主流だが、2010年より、ルール改正により国際水泳連盟主催・公認大会の競泳大会では使用できなくなった。
 
**フルボディ - 首から下、手首・足首まで、ほぼ全身を覆う水着。過去、競泳用だったがルール改正により2009年現在、国際水泳連盟主催・公認大会では使用できなくなった。
 
*サーフ型 - 主に遊泳用でファッション性が高い。肌に密着しておらず抵抗が大きいため、水泳運動そのものには向かない。色、デザインに凝ったものが多い。従来は[[半ズボン]]並の股下1-2分丈前後が主流であったが、後に[[ハーフパンツ]]並の股下4-6分丈前後が主流となった。
 
*[[ふんどし]]型 - ふんどしや[[Gストリング]]、[[タンガ]]、[[ソング]]などTバックに近い布が少なく肌の露出が多い水着。
 
 
== 競泳水着についての概要 ==
 
競泳水着は1970年代以降、素材の改良やデザインの見直しが常に行われ、記録の向上に寄与してきた。そんな中で水着の製造・販売に携わるスポーツ用品メーカーの競争が繰り広げられ、業界再編に繋がるケースも出てきた。
 
 
[[国際水泳連盟]](Fina)は[[2007年]]、「[[北京オリンピックにおける競泳競技|北京オリンピック]]から、水着表面に(高速化のための)特殊な加工を施すことを禁じる」決定を行った。これにより各メーカーでは、「鱗入り」「突起付き」「ストライプ入り」水着の製造中止に追い込まれた。このルールの周知を徹底させるため、国によっては新ルールを前倒しで実施して大会を行うケースもある。そうした中、SPEEDO社が開発した「[[レーザーレーサー]]」をめぐり、[[2008年]]、全世界の水泳界で大きな騒ぎとなった。
 
 
[[2009年]][[7月24日]]に、国際水泳連盟は総会で[[2010年]][[1月1日]]からラバー皮膜やポリウレタン皮膜等の非透水性素材を使用した水着を全面禁止にする新規定案を固め、素材は布地製に限定されることになった。水着が覆っても良い範囲は、男子は臍から膝まで、女子は首を覆わない範囲から膝までに限定され、さらに素材の厚みや浮力についての規制も強化された<ref name="fina">{{Cite web |url=http://www.fina.org/project/index.php?option=com_content&task=view&id=2542&Itemid=108|title=国際水連理事会広報58号|author= |publisher=国際水泳連盟  |accessdate=2009年8月30日 |date=2009-07-28}}</ref>。
 
 
=== バーコードシステム ===
 
さらにそれらを担保するため、新たに[[二次元コード]]を利用した水着管理システムを導入し、お尻にFina規格承認バーコードが無い水着を公式大会で着用することを全面的に禁じた。1年の猶予を経て、日本を含め2011年4月から全面実施に移行している<ref>{{cite press release
 
|title=水着ならびに記録の取り扱いについて
 
|publisher=日本水泳連盟
 
|date=2011-06-05
 
|format=PDF
 
|url=http://www.swim.or.jp/11_committee/06_project/pdf/1106071.pdf
 
|accessdate=2011-07-28
 
}}</ref>{{リンク切れ|date=2015-05-03}}。
 
 
バーコードにはメーカー・型式・承認時期などのデータが記録され、更に個別の承認番号も記されている。大会では概ね次のように運用される。この検査は目視確認との併用を原則とする。目視確認は、商標等の大きさに関する規定が守られているかや、「'''同一種目の予選から決勝までは同一の水着を着用しなければならない'''」というFinaルールが守られているかを把握するために行われる。
 
# まず予選で招集時に尻のバーコードがあるかを確認すると同時にデータをスキャンし、運営本部等のサーバーに登録されている承認水着のデータと合致するかどうかを確認する。バーコードがあってもサーバーデータと合致しなかった場合、水着ルール違反ということで失格扱いになる。これは将来の水着ルール改正にも対応できるようにする狙いがある。スキャンしたデータは選手の個人情報と結びつけ、保存する<ref>日本では2006年以降、各都道府県等水泳連盟への選手登録・出場登録は全て「SWMSYS」と呼ばれる電算システムにより行われており、その登録データを利用する。後にインターネット経由に統一。</ref>。
 
# 準決勝以降もやり方は同様であるが、新たにそれまでに読み込んだデータとも合致するかの照合も行われる。これは、「同一種目同一水着着用」規定に違反していないかどうかを確認するためでもある。
 
# 当初はバーコードスキャンは規模の大きな大会を除いては実施が難しい場合があり、その場合は目視確認のみとなることもある。
 
 
劣化によって承認バーコードが剥がれることも十分に考えられる。その救済策も用意されてはいるが、バーコードが剥がれた水着については競技用として使い続けるのは望ましくなく、普段の練習用に下ろすしかないのが実情である。
 
 
2013年元日の時点では、バーコード導入後の大きな水着規則改正が行われていないこともあり、バーコードがありながら承認取り消しとなったケースは特に無い。
 
 
=== 素材 ===
 
20世紀後半においては、水着の素材としては[[ナイロン]]:[[ポリウレタン]]=4:1の比率で混紡された糸を使った織布が一般的であった。ポリウレタンを混ぜたのは、ナイロンが可塑性に乏しく<ref>一例がストッキングの伝線現象である。</ref>、これを補うためであったが、ウレタンの化学的性質により劣化しやすいという水着の欠点のもととなった。
 
 
1980年代後半になると、この問題を解決すると同時に糸を細くするためナイロンに替わって[[ポリエステル]]をベースとする糸が布のもととなるケースが増え、後に競技用水着素材の主流となった。しかし2010年代実施のFinaの水着規則改正後、トップスイマー用の水着で敢えて締め付け効果を得るため再びナイロンベースの布が使用されるようになっている。
 
 
水着で用いられるポリウレタン糸は、[[デュポン]]が開発した[[スパンデックス]](商品名:“ライクラ”)が広く用いられており、デュポンが米国の同族経営企業「コーク・インダストリーズ」に売却した子会社である「インビスタ」が事業を担う。日本ではインビスタと[[東レ]]の合弁企業が供給している。
 
 
=== 主なブランド ===
 
競泳用水着のブランドは多様化しており、各陣営がオリンピックや世界選手権の場を利用して勢力拡大を図っている。以下に、Finaが競技用として承認した主なブランドを纏める。企業名横の英字はFinaにおける水着承認コードの企業名。
 
{| class="wikitable"
 
!ブランド
 
!展開企業
 
!日本におけるパートナー
 
!備考
 
|-
 
|[[アディダス|adidas]]
 
|adidas社({{GER}}。'''AD''')
 
|アディダスジャパン(日本子会社)
 
|
 
* 元は後述arena社を子会社として設立したが、経営再建過程で分離。 自社で水着の事業展開を本格化させた
 
|-
 
|[[arena]]
 
|arena社({{FRA}}、{{ITA}}。'''AR''')
 
|[[デサント]]('''DE''')
 
|
 
* デサントはarenaの元親会社・adidasの日本ライセンシーを 失った見返りとして、アジア太平洋地域の一部国家における  事業展開権を得た
 
* Finaでは別企業として扱われている
 
|-
 
|[[アシックス|asics]]
 
| colspan="2" |アシックス({{JPN}}。'''AS''')
 
|
 
* 後述・DIANAとの提携で競技用水着を展開していたが、 現在競技用は自社ブランドで展開
 
|-
 
|DIANA
 
|ディアナ社({{ITA}}。'''DI''')
 
|アシックス
 
|
 
* アシックスは競技用を自社展開して以降女性用フィットネス水着のみ出している
 
|-
 
|Jaked
 
|ジャケッド社({{ITA}}。'''JA''')
 
|[[フットマーク]]
 
|
 
* 2008年立ち上げの新興ブランド
 
|-
 
|MIzuno
 
| colspan="2" |[[ミズノ]]({{JPN}}。'''MI''')
 
|
 
* 長くSPEEDO陣営の一員として数々の先端技術開発を担ってきたが、 2006年末、創業100年を機に「全商品を自社ブランド化する」方針を明確にし、  SPEEDOとのアジア地区パートナー契約を2007年5月で終了させた。  以後自社展開を図る
 
|-
 
|[[ナイキ|NIKE]]
 
|ナイキ社({{USA}}。'''NI''')
 
|ナイキジャパン(日本子会社)
 
|
 
|-
 
|[[SPEEDO]]
 
|スピード・インターナショナル({{UK}}。'''SP''')
 
|[[三井物産]]
 
(国内生産担当:[[ゴールドウイン]])
 
|
 
* 三井物産・ゴールドウイン連合はミズノ撤退後にライセンス契約を結ぶ
 
|-
 
|TYR
 
|ティアスポーツ({{USA}}。'''TY''')
 
|ライトアベイル
 
|
 
|-
 
|YINGFA
 
|東莞市英発実業有限公司({{CHN}}。'''YI''')
 
|
 
|
 
|}
 
世界では[[フランス]]の「(アリーナ)」と[[イギリス|英国]]の「[[SPEEDO]](スピード)」の両陣営がメジャーとなっており、これに[[イタリア]]の「[[ディアナ (企業)|ディアナ]](DIANA)」、[[日本]]の「[[アシックス]](ASICS)」が続く。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の「[[ナイキ]](NIKE)」、[[ドイツ]]の「[[アディダス]](adidas)」なども世界市場に食い込んでいる。
 
 
日本国内では[[デサント]]がarena、かつての[[ミズノ]]がSPEEDO陣営に加わり、これにアシックスを加えた3社が[[日本水泳連盟]]から各競技代表選手への水着供給メーカーとして指定され、一般にも普及している。しかし、各社とも技術力をつけてきたことや上記海外勢が日本への展開を本格化させたこともあり、独自の世界戦略をとり始めている。
 
 
== 水着インナー ==
 
水着着用時の専用[[下着]]([[インナーウェア]])がある。ただし、競泳の公式競技会においては、前述の規則改正により、水着1枚のみの着用に限定された<ref name="fina"/>ため、インナーの着用が全面禁止された。このため規則改正後に出荷された商品には、競技用水着着用時には使えない旨何らかの表記がなされている。
 
 
<table class="wikitable">
 
<caption>水着インナーの種類</caption>
 
<tr>
 
<th>対象</th><th>種類</th><th>機能(例)</th><th>名称<br>([[製造業|製造]]元・[[販売]]元によって異なる。以下は例を示す)</th><th>備考</th>
 
</tr>
 
<tr>
 
<th>[[赤ちゃん]]</th><th rowspan="3">ボトムス<br><small>[[パンツ]](下着)</small></th><td>
 
*水着着用時に突然の[[排便]]対策
 
*ボトム部分の保温</td><td>
 
*ベビー水着用アンダーパンツ
 
*水遊び用[[おむつ]]</td><td></td>
 
</tr>
 
<tr>
 
<th>[[男性]]<br>男子・男児</th><td rowspan="2">
 
*水着の多くは[[陰部]]に触れる部分に当て布が付いているが、水着のみ(インナーを穿かずに水着着用)では不安なとき、[[腹]]の冷えを少しでも抑えたいとき、男性で水着に[[男性器]]の形状(膨らみ)が出るのを少しでも抑えたいとき<ref>[http://shop.plaza.rakuten.co.jp/mizugi/diary/detail/200910290000 初めてのプール通いに必要なもの|「さぁ、水泳を楽しむ準備始めよう」 - 店長の部屋Plus+]</ref>
 
*[[衛生]]面(インナーを穿かずに水着着用の場合、ボトム部分の衛生面に欠ける)・[[陰毛|アンダーヘアー]]防止(インナーを穿かずに水着着用の場合、下着1枚で着用しているのと同じになる)・透け防止(インナーを穿かずに水着着用の場合、水着及び当て布の種類によっては水着に陰部周辺が透ける)<ref name="Defilious"/>
 
*水着がよりフィットし、生地のヒビキを除いて、身体の細かなラインが綺麗に見える<ref>[http://www.rakuten.ne.jp/gold/mizugi/toiawase.htm#beginner005 Q&A スポーツクラブ・プール通いに悩んだら  水着屋]</ref>
 
*[[尻]]から[[腰]]周りをホールドする(押さえ込む)ので、水中での動きがスムーズになる<ref>[http://水着選び方.com/mens/ メンズ用水着の選び方]</ref>
 
*水着がずれた(脱げた・破れた・水着と肌が密着していない部分から水着の内側が見えたなどを含む)際にインナーは露出しても(見えても)陰部周辺が露出しない(見えない)ようにする<ref>[http://mmizugi.seesaa.net/article/420735814.html 【コレで解決】水着のアンダーショーツ(インナー)って必要なの?]</ref>。
 
</td><td rowspan="2">
 
*こども水着インナー
 
*スイム[[スポーツ用サポーター|サポーター]]
 
*スイム[[パンティー|ショーツ]]
 
*アンダーショーツ
 
*インナーショーツ
 
*スイム[[ガードル]]</td><td rowspan="3">男児・女児(ジュニア・子供)用は名称に「男児」・「女児」・「ジュニア」・「子供」などが付け加えている場合がある。
 
</tr>
 
<tr>
 
<th rowspan="2">[[女性]]・女子・女児</th>
 
</tr>
 
<tr>
 
<th>トップス</th><td>
 
*水着によっては[[胸]]([[乳房]])に触れる部分に当て布が付いており、それによって[[乳首]]・[[乳輪]]周辺に[[疼痛]]や[[痒み]]が生じるのを防いだり水着に[[胸ポチ]]が生じるのを防いでいる。当て布が付いていない水着を着用して乳首・乳輪周辺に疼痛や痒みが生じたり水着に胸ポチが生じる場合、当て布が付いている水着を着用していても乳首・乳輪周辺に疼痛や痒みが生じたり水着に胸ポチが生じる場合は、トップスインナーを使用することによって乳首・乳輪周辺に疼痛や痒みが生じるのを防いだり水着に胸ポチが生じるのを防ぐことができるようになる。
 
*[[乳房#乳房の成長|成長期の胸]]には成長中の胸に優しい柔らく軽い素材のインナーが使用される<ref>[http://www.ukiuki.jp/SHOP/1210091-1210092.html スクール水着 セパレーツ サーフパンツセット【1210091-1210092】 水着で元気工房うきうき屋・成長期の胸に優しいパッド仕様]</ref>。
 
*胸(乳房)を大きく綺麗に見せる機能を持ったインナーもある。
 
</td><td>
 
*水着または当て布にインナーを取り付ける(水着にパッド・カップ付き[[ブラジャー]]の機能を持たせる)か、水着または当て布にインナーを取り付けずに水着と乳房の間にインナーを挟み込む場合
 
**スイム[[パッド]]
 
**インナーパッド
 
**スイムカップ
 
*水着着用時用のブラジャー
 
**スイムブラ
 
**[[ヌーブラ]]・ビーチ
 
*[[ニプレス]]
 
</td>
 
</tr>
 
</table>
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons&cat|Swimsuit|Swimwear}}
 
* [[保護スーツ]]
 
* [[水泳]]
 
* [[プライベートゾーン]]
 
* [[スイムキャップ]](水泳帽)
 
* [[スクール水着]]
 
 
{{被服}}
 
{{Normdaten}}
 
 
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[[Category:水着|*]]
 
[[Category:水着|*]]

2018/10/20/ (土) 13:52時点における最新版

水着(みずぎ、swimwear、swimsuit、swimming suit)

水泳、あるいは海水浴のためのスポーツ・ウエア。日本で海水浴が一般的に行われるようになったのは1887年(明治20)ころである。最初の女性用水着は、肌襦袢(じゅばん)とスカートという和洋折衷であった。それまでのものは、女は腰巻と襦袢、男は褌(ふんどし)であり、男子の褌は今日でも一部に受け継がれている。明治30年代になり、湘南(しょうなん)海岸一帯で海水浴が盛んになり始めると、ワンピース形式の膝丈(ひざたけ)で半袖(はんそで)、赤と紺、黒と白などの太い二色のメリヤス地で、俗にいう「縞馬(しまうま)スタイル」の水着が流行した。その後、フランスから導入された黒いシュミーズ型水着、さらには活動的なランニング・シャツ型のものが採用された。第二次世界大戦後、水着はメリヤスから織物へと転換することによって著しく発展し、女子は肩紐(ひも)付きのワンピース型、男子はトランクス型が一般的となった。1950年(昭和25)ごろに出現した小さなツーピース型水着「ビキニ」Bikiniは、1955年ごろから日本にも登場した。さらに1965年ごろにはトップレス水着「モノキニ」Monokiniなども出現し話題となった。今日水着は、社会の余暇時代、性的モラルの解放などを反映して、泳ぐ水着から見せる水着への傾向が強く、素材もさまざまな人工的、化学的な繊維の開発により、あらゆるデザインが可能になっている。  ヨーロッパでも、人々は古代から楽しみ、または鍛錬として水泳をしたが、そのための特別な衣服は存在しなかった。19世紀になると各種のスポーツが盛んに行われるようになり、ヨーロッパ各地に海水浴場が開かれた。このころから、フランス、イギリスにスポーツ用としての水着が現れた。男子はシャツとズボン、女子はドレスの下に膨らんだズボンを組み合わせ、靴下と靴をはいた、ほとんど体を覆い隠すものであった。1900年ごろになると、女子は膝丈のキュロットと袖なし、あるいは短袖のチュニックに靴下、男子は縞の太もも丈、長袖のコンビネーションを着用するようになる。1920年代の衣服の短縮化、日焼けの大流行で、水着はしだいに縮小化し、1925年ごろほぼ現在のようなワンピース・スタイルとなった。1935年ごろからは上下二部形式のツーピース・スタイルが生まれた。




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