武論尊

提供: miniwiki
2018/10/17/ (水) 00:22時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索
武論尊(史村 翔)
本名 岡村 善行[1]
生誕 (1947-06-16) 1947年6月16日(76歳)
日本の旗 長野県佐久市[1][2]
国籍 日本
職業 漫画原作者
活動期間 1972年 -
ジャンル 少年漫画青年漫画
代表作ドーベルマン刑事
北斗の拳
サンクチュアリ
HEAT -灼熱-
※いずれも原作担当。
受賞 第47回小学館漫画賞
2001年、『HEAT-灼熱-』)
テンプレートを表示

武論尊(ぶろんそん、本名:岡村 善行(おかむら よしゆき)、男性、1947年6月16日 - )は、日本漫画原作者長野県佐久市出身[2]。血液型はO型。

別ペンネームは史村 翔(ふみむら しょう)。

代表作に『ドーベルマン刑事』、『北斗の拳』、『サンクチュアリ』、『HEAT-灼熱-』など多数。

来歴・人物

中学卒業後から16歳の時、自衛隊生徒として熊谷基地航空自衛隊に入隊[3]。自衛隊時代は九州のレーダー基地に勤務。

7年間在職した自衛隊を除隊後、一時期コンピュータの専門学校に通った後、自衛隊生徒時代の同期であった本宮ひろ志の仕事場にアシスタントとして転がり込む。だが全く絵が描けず麻雀ばかりしていたという。見かねた本宮の担当編集者であった西村繁男から漫画原作者への道を勧められ、指南を受ける。1972年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)掲載の『五郎君登場』(作画:ハセベ陽)で原作者デビュー。

しばらくは原作者として成功できず、短期打ち切りを繰り返していたが、1975年、平松伸二と組んだ、『ドーベルマン刑事』(週刊少年ジャンプ)がヒット。人気原作者の仲間入りを果たす。

1983年、編集者の堀江信彦に請われ『北斗の拳』(週刊少年ジャンプ)の原作を担当。大ヒット作となる。

1990年、池上遼一と組み『サンクチュアリ』(ビッグコミックスペリオール)を連載。これ以降、池上の漫画原作を多く手掛ける。

2017年7月20日、「進学が困難な若者が勉学に励み、夢をかなえてほしい」と、出身地の佐久市に4億円を寄付し、これを原資に佐久市は奨学基金を設立する[1][4]。 同時に漫画家や漫画原作者を目指す若者らを対象とする「武論尊100時間漫画塾」も運営費は武論尊が負担する形で開講されることとなった[1]

人物

『北斗の拳』のパチスロなど、それらに対する版権許諾要望等には柔軟な対応を示す一方で、それが台詞の改変を含む「オリジナルの変更」を伴う場合は厳しい姿勢で臨むことでも知られている。この対応には、インタビューで「作画者および読者に対する当然の配慮」であると述べている。

大のアンチ巨人で、『週刊ヤングマガジン』の「好きなテレビ番組」の質問に「巨人の負け試合」と答えている。

無類の競馬好きで、多くの騎手とも親交がある。地方競馬、中央競馬の馬主資格も取得している。

ペンネーム

「武論尊」のペンネームは、本宮プロで居候時に映画『さらば友よ』を見に行き、チャールズ・ブロンソンに似ているという話になって本宮プロのスタッフから「ブロンソン」のニックネームで呼ばれるようになり、「ブーちゃん」というニックネームとして定着していたため、デビュー時に漢字を当てて「武論尊」(ぶろんそん)とした。なお似ていると言い出したのは自称らしく、他のスタッフに言わせたのが始まりとのこと[5]。男臭い豪快な作品が多い彼の筆名としては、結果的にぴったりなものとなった。

「史村翔」のペンネームは、1973年の『球豪伝』の際に、本名である岡村善行をローマ字「OKAMURA YOSHIYUKI」にしてそのアルファベットから組み替えて作った「SHIMURA SYO」(しむら しょう)に漢字を当てたものが初めに考案された。講談社の担当が「し」に当てる漢字を「史」に変更して「ふみ」と読むことを提案して、「史村翔」(ふみむら しょう)に決定された[6]

作品によって「武論尊」と「史村翔」の名義を使い分ける。これは人気漫画となっていた『ドーベルマン刑事』連載中に『週刊少年ジャンプ』編集部が他誌での連載を許さない「専属契約」締結を求めたが、他誌でもやりたいこと(『ファントム無頼』)があったため拒否して揉めた事が原因である。結局フリーのまま『ドーベルマン刑事』を続けることになり、「武論尊」名義では主に集英社での連載で、「史村翔」名義では集英社以外での連載で使い分けることになった[7]。しかし「strain」執筆時に作画担当の池上遼一よりリクエストを受け「武論尊」名義を使用してからは、アクション系の作品では「武論尊」、それ以外でのコメディー系やシリアス系の作品では「史村翔」と作風によって使い分けている。近年の仕事は「武論尊」名義が多くなっているため、付き合いの古い編集者からは「史村さん」、若い編集者からは「ブー先生」と呼ばれることが比較的多いという。

原作作品リスト

武論尊名義

史村翔名義

その他

シングル

  • うわさ
(c/w)おんな - シングルレコード。南十字音楽出版制作。本人歌唱

出典・補足

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 桜庭泰彦 (2017年7月21日). “「北斗の拳」原作・武論尊さん、佐久市に4億円寄付 給付型奨学金を創設へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 長野東北信版 
  2. 2.0 2.1 ヤングサンデー 作家プロフィールページ」を参照。
  3. 新潮社サイトの記述に基づく。これが正しければ高校に進学せず一年間無職でいたことになる
  4. 「北斗の拳」の武論尊さん、出身地に4億円寄付読売新聞2017年7月20日
  5. 『原作者・武論尊、もしくは史村翔』を参照。
  6. 『原作者・武論尊、もしくは史村翔』および『原作者・武論尊、もしくは史村翔』を参照。
  7. 『原作者・武論尊、もしくは史村翔』を参照。

外部リンク

テンプレート:武論尊