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'''極左冒険主義'''(きょくさぼうけんしゅぎ)とは、[[共産主義]]者内部の批判用語で、客観的な情勢を無視して目的を実現しようとする[[急進主義]]や過激主義を批判する用語。'''「極左」冒険主義'''と、「[[極左]]」をカッコ書きする場合もある。
 
  
[[ウラジーミル・レーニン]]が著作「[[共産主義における左翼小児病]]」の中で使用し、以後[[レーニン主義]]を掲げる党派が、急進主義や過激主義あるいは対立党派を批判する際の常套用語となった。類似の用語には、単に「極左主義」、「冒険主義」や、「[[ルイ・オーギュスト・ブランキ|ブランキ主義]]」などがある。
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'''極左冒険主義'''(きょくさぼうけんしゅぎ)
  
== 使用例 ==
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社会革命を成功させる客観的諸条件の分析を行うことなく,また大衆の支持を獲得する努力もせずに,やみくもに暴力的革命行動を起すことを批判する用語として用いられる。[[レーニン]]はパンフレット『共産主義における「左翼」小児病』 (1920) において,このような革命的急進主義を共産主義の若さゆえに発生する偏向として批判した。
レーニン以降の「極左冒険主義」やその類似用語の使用例には以下などがある。
 
*1930年、[[レフ・トロツキー|トロツキー]]は[[ソビエト連邦]]の[[経済政策]]を「官僚的冒険主義」と批判した<ref>[http://www.marxists.org/nihon/trotsky/1930-1/se-sinrosen.htm ソ連経済の新路線 - 経済的冒険主義とその危険性 - トロツキー]</ref>。
 
*[[コミンテルン]]は、[[トロツキズム]]を「極左冒険主義」であり「[[帝国主義]]の手先」と批判した。
 
*[[金日成]]は1931年、著作「極左冒険主義路線を排撃し、革命的組織路線を貫徹しよう」<ref>[http://ci.nii.ac.jp/ncid/BA3336552X 極左冒険主義路線を排撃し、革命的組織路線を貫徹しよう - CiNii]</ref>で、「5.30暴動([[間島共産党暴動]])」を「極左冒険主義的」と批判した<ref>[http://kcyosaku.web.fc2.com/ki1931052000.html 金日成 - 延吉県明月溝で開かれた党および共青幹部会議でおこなった演説]</ref>。
 
*[[中華人民共和国]]政府は、[[中国民主化運動|民主化運動]]を「極左冒険主義を助長する」と批判した。
 
*[[日本共産党]](主流派である[[国際派 (日本共産党)|国際派]])は、1955年の[[六全協|日本共産党第6回全国協議会]]で、1950年以降の[[所感派]]による武装闘争路線を「極左冒険主義」と批判した<ref>[http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-19/2007071901_02_0.html 日本共産党元中央委員会議長 宮本顕治さん死去 - 日本共産党]</ref><ref>[http://www.npa.go.jp/hakusyo/h11/h110600.html 警察白書]</ref>。また60年安保では[[全日本学生自治会総連合|全学連]]などを「極左冒険主義のトロツキスト集団」と呼び批判した。
 
  
==出典==
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== 関連項目 ==
 
*[[マルクス主義#修正主義(ベルンシュタイン主義)と教条主義(カウツキー主義)|修正主義・教条主義論争]]
 
*[[日和見主義]]
 
*[[ニセ「左翼」暴力集団]]
 
 
 
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[[Category:共産主義]]
 
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2018/12/23/ (日) 00:57時点における最新版

極左冒険主義(きょくさぼうけんしゅぎ)

社会革命を成功させる客観的諸条件の分析を行うことなく,また大衆の支持を獲得する努力もせずに,やみくもに暴力的革命行動を起すことを批判する用語として用いられる。レーニンはパンフレット『共産主義における「左翼」小児病』 (1920) において,このような革命的急進主義を共産主義の若さゆえに発生する偏向として批判した。



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