楢葉町

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楢葉町(ならはまち)は、福島県浜通りにある双葉郡に属する。

地理

浜通りの中央よりやや南寄りに位置し、東側は太平洋に面する。町域の約2割にあたる町域東部の海寄りの地域は平地で、中央部・西部は阿武隈高地の山地となっている[1]。中央部に郭公山があり、山の南側(町中央部)には木戸川が、北側では井出川がそれぞれ西から東へ流れている。

町の北東端に東京電力福島第二原子力発電所の1 - 4号機が立地する。全号機が町内にあるが、福島第二原子力発電所の敷地は北隣の富岡町にもまたがっている。

富岡町の北にある大熊町双葉町には福島第一原子力発電所が立地しており、当町の町域は福島第一原子力発電所から概ね20km前後の場所に位置している。2011年3月11日福島第一原子力発電所事故の影響により、町域の大半(居住者のいる場所の全域)が警戒区域に指定されたが、2012年8月10日に避難指示解除準備区域(立入可、宿泊不可)となったのち、2015年9月5日に避難指示が解除された。

人口

楢葉町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史

  • 北向遺跡天神原遺跡の発掘調査により、先土器時代(8000~13000年前)から人が住んでいたとされる[2]
  • 7世紀には大和朝廷支配下にあり、『和名類聚抄』に楢葉郷、白田郷が登場、現在の広野町から大熊町あたりまでが楢葉郷と呼ばれていたらしく、平安末期になって石城郡から独立して楢葉郡ができ、楢葉町はその中心地域だった[2]
  • 平安末期に浜通りを領有した岩城氏の一族楢葉太郎隆祐(たかすけ)が楢葉郡を支配し、以降300年楢葉一族が支配する[2]
  • 天正18年(1590年豊臣秀吉の天下統一による奥州仕置きの結果、楢葉郡は岩城領内におかれたが、慶弔5年(1600年)の関ヶ原の戦い岩城貞隆が石田方(豊臣方)に組したため領地が没収され、のちに亀田藩(秋田県)に転封[3]
  • 江戸時代は幕府直轄の天領、私領と変遷支配が続いた[3]
  • 江戸末期1868年戊辰戦争では戦地となり、1869年明治2年)の版籍奉還により、白河県、平県、磐前県と管轄が変わったのち、1876年(明治9年)に福島県に組み込まれる[4]
  • 1889年(明治22年)の町村制施行によって複数の小村が合併して、木戸村、滝田村が成立。明治中期に木戸駅、竜田駅の開設により、石炭、粘土の採掘、富岡営林署の官行事業、民間の木炭生産、木戸川発電所の運転など農林鉱産物の輸送で発展するが、戦争、農村恐慌などに襲われる[4]
  • 1956年昭和31年) - 木戸村、竜田村が合併し、楢葉町誕生。
  • 1971年(昭和46年)に東京電力福島第2原子力発電所の建設基地に決まり、交付金事業によってエネルギー都市として歩みはじめる[4]
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災が発生。楢葉町で震度6強を観測。地震に伴う津波による福島第一原子力発電所事故の影響で町の大部分が半径20km以内の警戒区域に指定され、区域内の立ち入りが出来なくなる。役場機能は会津美里町いわき市に移転。
  • 2012年(平成24年)8月10日 - 警戒区域が避難指示解除準備区域に再編される。
  • 2014年(平成26年)6月2日 - 業務の一部を町内の町役場で再開[5]
  • 2015年(平成27年)

行政

ファイル:Naraha Town Community Center 1.jpg
楢葉町コミュニティーセンター(2016年8月25日)

福島第一原子力発電所事故により会津美里町やいわき市に移転していた町役場は2014年6月2日に業務を再開した。会津美里町には会津美里出張所を、いわき市にはいわき明星大学内にいわき出張所を、いわき市中心部にいわき出張所谷川瀬分室を設置している。

教育

ファイル:Mayuko Toyota and Hiroshi Hase 20160714.jpg
福島県いわき市に設置された楢葉町立楢葉南小学校、楢葉北小学校、楢葉中学校の仮設校舎を視察する文部科学大臣馳浩(中央)と文部科学大臣政務官豊田真由子(左)ら(2016年7月14日)

中学校

  • 楢葉町立楢葉中学校

小学校

  • 楢葉町立楢葉南小学校
  • 楢葉町立楢葉北小学校

認定こども園

  • 楢葉町立あおぞらこども園

震災後の仮校舎

いわき明星大学敷地内に楢葉中学校、楢葉北小学校、楢葉南小学校、あおぞらこども園の仮校舎を設置

交通

道路

鉄道路線

ファイル:Joban-Tatsuta sta. 20140805.JPG
JR常磐線再開通後の竜田駅(2014年8月5日)

バス

  • 新常磐交通
    • 「(急行)いわき駅 - 富岡線」
      • 平成27年4月1日に開設された。町内では楢葉町役場と道の駅ならはに停車する。
    • いわき市・広野町と楢葉町のしおかぜ荘・楢葉町役場を結ぶ復興支援バスを運行している[8]。祝日を除く第五土曜日に運行する。


震災前までは町が運行する楢葉町民バスがあったが、震災以降運休中。広野町が運行する広野町民バスも震災前までは町内に乗り入れていたが、震災以降、町内に乗り入れる路線は運行されていない。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

姉妹都市・友好都市

姉妹都市

友好都市

その他

脚注

関連項目

外部リンク