松本駅

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松本駅の位置
松本駅の位置
松本駅の
位置
松本駅の位置
ファイル:Matsumoto sta flag.JPG
松本駅構内にたくさん掲げられていた開業110周年を感謝する旗
ファイル:Matsumoto st11s3872.jpg
お城口
(2017年9月)
ファイル:Matsumoto Station Access 201706.jpg
改札口から西側の自由通路を望む
(2017年6月)
ファイル:Matsumoto Station Winter Illumination.jpg
冬のイルミネーション
(2018年1月)

松本駅(まつもとえき)は、長野県松本市深志一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・アルピコ交通である[1][2]

大糸線は当駅が起点で、駅番号42」が[3]、アルピコ交通上高地線では、駅番号「AK-01」が付与されている[4]

概要

松本市の中心駅で、駅周辺には繁華街が広がり多くの企業、また高等学校、信州大学をはじめとする各種学校の最寄駅でもあり、利用者層は幅広く平日は朝夕を主として、休日は日中を含めて混雑が見られる。周辺に多くの観光地があり当駅はその拠点駅となっており、土休日には観光ツアーの団体客、旅行客等の利用で賑いをみせる。

JR東日本の篠ノ井線大糸線、アルピコ交通の上高地線が乗り入れている。JRの駅としての所属線は篠ノ井線であり[5]、大糸線と上高地線は当駅を起点としている。篠ノ井線の列車については、塩尻駅を介して中央本線(中央東線・中央西線)へ直通する列車も多数設定されている。そのためJR東日本では、旅客案内上は当駅以南も中央本線の一部として案内されている。

特急列車は、東京方面とを結ぶ「あずさ・スーパーあずさ」と、名古屋・長野方面とを結ぶ「しなの」の全列車が停車するほか、土休日に運転される「はまかいじ」が発着する。「あずさ・スーパーあずさ」については大糸線に直通する一部列車を除き当駅を始終着としている。

当駅以南、塩尻駅を経由し中央本線甲府東京方面[6]東京近郊区間に入る。なお、当駅は中央本線、篠ノ井線系統では東京近郊区間の末端にあたる。

歴史

ファイル:Matsumoto Station 19780317.jpg
1978年3月17日当初の松本駅舎
ファイル:Exterior of Matsumoto Station east exit 20080605.jpg
改築後当初の松本駅舎 (2008年6月5日)
  • 1902年明治35年)6月15日 - 国鉄篠ノ井線 当駅 - 西条駅間の開通と同時に開業[1]。旅客・貨物の取扱を開始。
  • 1915年大正4年)4月5日 - 信濃鉄道(現在の大糸線)(現在のしなの鉄道とは無関係)南松本駅(現在の篠ノ井線の南松本駅とは別)が開業。のちに松本駅に統合。
  • 1921年(大正10年)10月2日 - 筑摩鉄道島々線(後の松本電気鉄道→現在のアルピコ交通上高地線)が開業[2]
  • 1937年昭和12年)6月1日 - 信濃鉄道が国有化。
  • 1942年(昭和17年)4月 - 駅舎改築[1]
  • 1947年(昭和22年)2月4日 - 夕方に駅舎内から出火[7]し、木造2階建300坪が全焼。出火原因は漏電が疑われている。田沢駅南松本駅で折り返し運転を行った。
  • 1948年(昭和23年)4月 - 駅舎改築。
  • 1964年(昭和39年)4月1日 - 松本電気鉄道浅間線廃止。後に駅前広場を改良。
  • 1965年(昭和40年)10月1日 - みどりの窓口設置。
  • 1968年(昭和43年)6月1日 - 貨物の取扱を廃止。
  • 1978年(昭和53年)7月 - 駅舎改築[1]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
  • 2006年平成18年)5月20日 - 東西自由通路一部供用開始(改札口供用開始、西口バリアフリー化、みどりの窓口移転)、自動改札機稼動開始[8]
    • 2006年5月19日以前は、東口は3階に改札口、みどりの窓口等がある橋上駅舎、西口は6・7番線ホームに直接接続する地上駅舎であった。びゅうプラザは東口を出て右側に設けられていた。
    • 旧自由通路は駅コンコースとは独立しており、西口からは旧西口改札口横の階段を、東口からは駅ビル内を通り抜けるか、駅お城口北側、駅ビル北側入り口付近の自由通路を利用する必要があった。
  • 2007年(平成19年)1月頃 - 6番線・松電線ホーム連絡通路の工事開始。
    • 4月26日 - 自由通路全面供用開始(これに伴い元東口を閉鎖)。
    • 6月- 西口整備竣工。
    • 9月1日 - 駅舎改築完成。
  • 2010年(平成22年)- 駅ビル前のオアシス風の広場を解体し、銅像もどこかへ移設、広場が整備される。将来的にはバス乗場や駐車場などが整備変更になる。
  • 2011年(平成23年)4月1日 - 松本電気鉄道が「アルピコ交通」に社名変更。それに伴い松本電鉄上高地線がアルピコ交通上高地線となる。
  • 2012年(平成24年) - 駅前広場整備事業が完成。
    • 6月16日 - 篠ノ井線開業110周年記念イベントが開催される。
  • 2014年平成26年)4月1日 - 東京近郊区間に編入され、 Suica利用可能駅になる。
  • 2017年平成29年)4月1日 -Suicaに関わるすべてのサービスを開始。

駅構造

当駅はJR東日本とアルピコ交通が構内を共用する共同使用駅で、JR東日本が駅を管轄している。標高は586.0メートル[1]

0番線から7番線(0・6・7番線は切欠きホーム)まで、各ホームに2線ずつ、計4面8線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。

改札口は1箇所で3階にある。その他3階に、JR東日本の設備として駅事務室・みどりの窓口(通常2 - 3窓口、営業時間:5:30 - 23:00)・びゅうプラザ松本(営業時間:平日10:00 - 18:00、土休日10:00 - 17:30)、VIEW ALTTEATM)がある。また、自動券売機(8機、うち2機は上高地線にも対応)、指定席券売機(みどりの窓口内 5機(内、クレジットカード専用1機)自由通路側 2機)、自動改札機(6通路、Suica対応)を設置している。松本市も設備を有しており、市民サービススペース(自動交付機コーナー)と観光案内所がある。アルピコ交通のフリー切符は販売しておらず松本バスターミナルまで行く必要がある。

直営駅駅長配置)であり、管理駅として篠ノ井線の村井駅 - 冠着駅間の各駅および大糸線の北松本駅島内駅島高松駅を管理している。

駅舎の店舗は、駅ビル「MIDORI」と2階・3階で接続しているほか、3階にスターバックスコーヒー、NEWDAYS(土産屋を併設)がある。

改札の外には、お城口(東口)・アルプス口(西口)それぞれにエスカレーターエレベーターが設置され、車椅子利用者単独での利用が可能である。

改札の中の通路及びホーム上にNEWDAYS、各種売店がある。駅そばは0・1番線と6・7番線にあるが、前者は更級で後者は黒い冷凍麺。改札の中には、すべてのホームにエレベーターが、6・7番線を除く各ホームにエスカレーターが設置されている。特急列車が発着するホームの長野方には喫煙ルームが設置されている。

2007年5月1日に松本市制施行100周年を迎えるにあたって、駅舎・駅前広場の改良工事が行われた。お城口に三代目駅舎の表札が掲示されており、これは当時南安曇郡豊科町(現安曇野市豊科)在住の俳句宗匠・篆刻家の曽山環翠による揮毫木彫である。

のりば

番線 路線(直通路線) 行先
0 中央東線 塩尻上諏訪甲府新宿方面
中央西線 塩尻・木曽福島名古屋方面
1・5 中央東線 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面
中央西線 塩尻・木曽福島・名古屋方面
篠ノ井線 篠ノ井長野方面
2・3 中央東線 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面
篠ノ井線 篠ノ井・長野方面
大糸線 穂高信濃大町白馬南小谷方面
4 中央東線 塩尻・上諏訪・甲府・新宿方面
篠ノ井線 篠ノ井・長野方面
6 大糸線 穂高・信濃大町・白馬・南小谷方面
7 上高地線 新村波田新島々方面
  • 上記の発着番線はスマートフォンアプリ「JR東日本アプリ」から閲覧可能な駅構内図に基づく。
  • 名古屋方面特急「しなの」は、全列車1番線に到着する。(大糸線に直通する臨時列車は除く)
  • 1番線からも長野方面行きや塩尻方面行きの列車が発車する。大糸線と塩尻方面を直通する列車は、線路配置の関係から1番線には進入できず、2 - 5番線から発車する。
  • 発車メロディはかつて長野駅でも使用されていたチャイムが3回流れるものであった。現在は五感工房製のメロディーが使用されているが、音程が少し高い、当駅のみのバージョンとなっている。なお、7番線は当初からベルを使用している。
  • 2016年12月現在松本電鉄上高地線はアルピコ交通上高地線と社名を変えてから約5年が経っているが松本駅の乗り換え放送では松本電鉄上高地線と名称を変更せず案内している。

駅弁

主な駅弁は下記の通り[9]

ファイル:Matsumoto Station Concourse.jpg
画像左・中央・右にあるのが販売店舗である
  • とりめし
  • 小さな信濃路
  • 山賊焼
  • 安曇野ちらし
  • 安曇野釜めし
  • 山里おつまみ弁当
  • 山菜釜めし
  • とり釜めし
  • 地鶏めし
  • 月見五味めし - 松本駅を代表する駅弁
  • アルプス道づれおむすび弁当
  • 信州和風牛肉弁当
  • 櫓膳
  • 信州あずみ野物語
  • アルプスの四季
  • 大糸線の旅
  • 信州ジビエ祭弁当
  • 信州黄金シャモめし

利用状況

  • JR東日本 - 2017年度の1日平均乗車人員16,597人である[10]
    • 長野県内では長野駅に次ぐ第2位である。
  • アルピコ交通 - 2016年度の1日平均乗車人員は1,934人である[11]
年度別1日平均乗車人員
年度 JR東日本 アルピコ交通
(旧・松本電鉄)
1996年 19,177
1997年 18,475
1998年 17,285 1,836
1999年 17,899 1,787
2000年 17,459 1,792
2001年 16,983 1,838
2002年 16,620 1,775
2003年 16,240 1,689
2004年 15,923 1,614
2005年 15,493 1,608
2006年 15,367 1,614
2007年 15,780 1,694
2008年 15,601 1,719
2009年 14,868 1,685
2010年 14,919 1,762
2011年 15,367 1,768
2012年 15,864 1,858
2013年 16,299 1,945
2014年 15,781 1,918
2015年 16,303 1,915
2016年 16,350 1,934
2017年 16,597

駅周辺

お城口(東口)

ファイル:M-wing South side.jpg
伊勢町Mウィング

アルプス口(西口)

ファイル:Matsumoto st07s3872.jpg
タクシー乗り場、駅舎
(2007年9月22日)

バス路線

東口

松本バスターミナル(駅前、アルピコプラザ1階)

  • アルピコ交通および共同運行会社の路線バス・高速バスの大半は松本バスターミナルから発着する。

松本駅お城口(タクシープール横)

  • (1) 駅寄り
    • 松本周遊バス 北コース[200]…大名町→丸の内→松本城・市役所前→旧開智学校→大手大通り→伊勢町Mウィング→松本駅お城口
    • 松本周遊バス 東コース[210]…時計博物館→蔵のまち中町→蚕糸公園→あがたの森公園→松本市美術館→松本駅お城口
    • 松本周遊バス 南コース[220]…相澤医院→西筑摩→ゆめひろば庄内→ライフスクエアコモ庄内→相澤病院→国府町→松本駅お城口
    • 浅間線[32](朝・夜便を除く)…松本バスターミナル→松本城・市役所前→信州大学前→総合体育館→浅間温泉入り口→浅間温泉→下浅間(浅間温泉バス停通過後、浅間線[30]として浅間温泉入り口より先は行きとほぼ逆順に松本駅お城口行きとして運行)
  • (2) 時計台寄り
  • (3) 交番近辺
    • 扉温泉送迎バス
    • ホテル翔峰送迎バス

松本駅お城口(日本たばこ産業前)

  • トラビスジャパン:新宿南
    • 松本駅から徒歩5分ほどの路上にある。

アルプス口

松本駅アルプス口

  • 松本周遊バス 西コース[230] なぎさライフサイト→丸の内病院→合同庁舎→田川公民館→松本駅アルプス口
  • 松本周遊バス 西コース[230][合同庁舎直行便] 松本駅アルプス口→合同庁舎(朝1便のみ・合同庁舎閉庁日運休)
  • 南部循環線 [南部] 笹部団地→なんなんひろば→南松本駅→ライフスクエアコモ庄内→相澤病院→松本駅アルプス口 [12] [13]

隣の駅

東日本旅客鉄道
中央本線・篠ノ井線
特急「スーパーあずさ 」特急「あずさ」「しなの」快速「おはようライナー」停車駅、
快速・普通(いずれも「みすず」含む)
南松本駅 - 松本駅 - (平瀬信号場) - 田沢駅
大糸線
快速(上り1本のみ運転)・普通
(篠ノ井線)南松本駅 - 松本駅 (42) - 北松本駅 (41)
アルピコ交通
上高地線
松本駅 (AK-01) - 西松本駅 (AK-02)

その他

  • NHK連続テレビ小説おひさま」第103回で、1947年(昭和22年)頭の設定で、松本駅が炎上し、市内の主人公宅のそば屋が、足止めを余儀なくされた人たちに対して炊き出しをする場面があった。上がる炎が見えるのみで、駅自体は登場しなかった。

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「Shinmai80」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  2. 2.0 2.1 長野県全駅、p.305。
  3. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「2016-12-07」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  4. アルピコ交通上高地線 ホームページ
  5. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  6. 塩尻 - 辰野 - 岡谷間の辰野支線(旧線)も含む
  7. 出火時間・場所は朝日新聞では「午後3時40分頃」・「電信室と出札室の間」、読売新聞では「午後4時50分頃」・「電信室の天井裏」としている。共に縮刷版1947年2月5日付より。
  8. 2006年5月22日 信濃毎日新聞 夕刊3面
  9. 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 553頁。
  10. 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
  11. 平成29年版 松本市統計書(運輸・通信) 私鉄松本市内各駅乗降客の状況
  12. アルピコ交通 南部循環線 (PDF)”. . 2017閲覧.
  13. 松本市 南部循環線”. . 2017閲覧.

参考文献

  • 信濃毎日新聞社出版部 『長野県鉄道全駅 増補改訂版』 信濃毎日新聞社、2011-07-24。ISBN 9784784071647。

関連項目

外部リンク


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