東通村

提供: miniwiki
移動先:案内検索

東通村(ひがしどおりむら)は、青森県下北半島の北東部に位置する

地理

下北半島の北東にある太平洋津軽海峡に面した村で、北東端には尻屋崎があり、岬の付近に桑畑山がある。地形は平坦で標高の低い山が村内に点在する。東側の海岸付近にはいくつかの沼があり、多くの川が海に向かって流れる。

集落は村内各地に点在している。村の地理的な中心である内陸部に、村の行政施設や体育館を核にした、住宅団地の形成を目指している。また、村の東部太平洋側に、東通原子力発電所を誘致している。

隣接している自治体

歴史

  • 1889年(明治22年) - 町村制の施行により大利村、目名村、蒲野沢村、野牛村、岩屋村、尻屋村、尻労村、猿ヶ森村、小田野沢村、白糠村、砂子又村、田屋村が合併して東通村が発足。村役場は田名部町(現在のむつ市)に置く。
  • 1988年(昭和63年) - 東通村100周年を記念し、村役場の庁舎を村内に設ける。

行政

かつては村内の道路が未整備だったことを主な理由に村役場を村外(むつ市)に設置していたが、1988年に村制施行100周年記念事業として村内に役場を移転している。自治体の外に役場を置いている事例は離島地域である鹿児島県鹿児島郡三島村および十島村(共に鹿児島市内)、沖縄県八重山郡竹富町石垣市内)があるが、東通村のように隣接自治体と陸続きなのは極めて珍しい事例であった。

東通原子力発電所誘致により、安定した財源が期待できることから、周辺市町村との合併を当面行わない方針を持つ。村が抱える課題として、村が整備した住宅団地の多くが売れ残り、大幅な財政赤字など新しい町作りが進んでいないことが挙げられる。

産業

エネルギー産業

漁業

セメント工業

鉱業

郵便

  • 白糠郵便局(集配局) (84070)
  • 岩屋郵便局 (84059)
  • 入口郵便局 (84179)
  • 小田野沢郵便局 (84212)
  • 尻労郵便局 (84225)
  • 蒲野沢簡易郵便局 (84745)
  • 東通村役場内簡易郵便局 (84796)

地域

人口

平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、8.89%減の6,607人であり、増減率は県下40市町村中24位。

東通村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

東通村は、平成16年度時点で小学校16校、中学校6校があり、人口に対して学校数が極めて多かった。[1]また、進学状況や各種学力調査においても、殆どの教科で満足出来る数値に達しておらず、恵まれた教育環境とは言えなかったことから、平成16年に学力の充実を目指した総合教育プラン「教育環境デザインひがしどおり21」を策定し、翌年3月に答申を受けた。

答申では、「21世紀の国際的リーダーと村をリードする次世代の優秀な人材の輩出」と「子供を持つ世帯に魅力的かつ先進的な教育の村として確立し、定住志向を高め、県内外からの移住取り込みを図る」という2つの大きな目標のもとで、具体的な数値目標が掲げられ、保護者・住民・学校・教育行政が一体となって取り組んでいくことが必要であるとし、骨格デザイン8項目と詳細デザイン30項目で構成された。

これらを基に、平成20年4月に中学校6校を1校に、平成21年4月には小学校16校を1校にした。さらに、平成24年4月には、現在10園ある乳幼児施設を認定こども園として1園に統合し、乳幼児施設・小学校・中学校を隣接設置し、幼小中一貫教育の展開をハード面からサポートしていく。

ソフト面では、平成17年度に「わが村の先生制度」特区の認定を受け、村費負担教職員を全国公募で15名採用し、小学校で25人学級、中学校で29人学級の少人数学級体制を敷き、小学校段階から主要教科で習熟度別クラス・ティームティーチング・教科担任制を導入し、平成19年の「東通村英語教育特区」の認定により、小学校1年生から英語科を正規教科として採用した。

平成17年10月、全国でも珍しい公営の学習塾「東通村学習塾」が開講した。[2]

小学校

中学校

交通

道路

一般国道
  • 国道338号
    • 白糠バイパス(白糠・泊トンネル)
主要地方道
一般県道

バス

港湾

名所・旧跡・観光

施設

出身有名人

脚注

  1. うち4校は小学校・中学校併置校、9校は複式学級が設置されていた
  2. 東通村の教育改革「教育環境デザインひがしどおり21」の挑戦 - 全国町村会

外部リンク


座標: 北緯41度16分41秒 東経141度19分46秒