東武バス日光

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ファイル:Tobu-bus-Nikko-2557.jpg
路線車(2557)。車両番号が大書される

東武バス日光株式会社(とうぶバスにっこう)とは、栃木県日光市周辺を担当する東武バスの運行会社。路線バス等の運行のみを担当し、車両は統括会社である「東武バス株式会社」が保有する。

概要

2002年、他の東武バス路線と同様に東武鉄道バス事業本部から分社化して設立された。JR日光駅東武日光駅を起点として、旧・日光市を路線エリアとしている。他の東武バスグループ各社にない特徴として、観光輸送が大きなウェイトを占めている点が挙げられる。

車両は他の東武バスグループ同様日野自動車いすゞ自動車が主体だが、観光路線で勾配の続く路線が多く、冬季の保温性への考慮を要する、などの理由から貸切車・高速路線車転用の観光バス型車両が主力となっている。2012年以降、観光バス型車両だと車椅子が乗車できない欠点があることから、東武バスグループ他社の深夜急行路線用と同仕様のワンロマ型車両も導入されており、現在は深夜急行路線用として導入したワンロマ車のほとんどが日光地区路線用に転用されている。 また2017年には初の大型ノンステップバスであるいすゞ新型エルガのワンロマ仕様車両を導入。観光バス型車両、既存のワンロマ型車両と同様に各路線にて使用されている。

乗降方法は、観光バス型車両とワンロマ型車両では前乗り前降りを基本とし、世界遺産めぐりなどの中型路線バス車両では中乗り前降り方式となっている[1]

かつて東武鉄道は、栃木県南部の足利・栃木・小山・宇都宮地区などにも多くのバス路線を有していたが、急速なモータリゼーションによる利用者減少でその多くが不採算化したため(宇都宮地区は他社が優位であった点がある)、観光需要の多い日光・鬼怒川温泉以外の地区では1980年代から1990年頃にかけて路線廃止やグループ会社、地元バス会社への譲渡が行われた。鬼怒川地区の路線は、分社化前にグループ会社の東武ダイヤルバス(現在の日光交通)へ譲渡された。

営業所・案内所

  • 日光営業所:栃木県日光市所野1452
  • 中禅寺案内所:栃木県日光市中宮祠2480

日光営業所は、東武日光駅とは大谷川を挟んで対岸に位置する。

輸送人数

現行路線

一般路線
  • JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道 - 日光田母沢御用邸記念公園 - 裏見の滝入口 - 清滝 - 細尾入口 - 馬返 - (明智平) - 中禅寺温泉 - 菖蒲ヶ浜 - 竜頭の滝 - 赤沼 - 三本松 - 光徳温泉 - 湯滝入口 - 湯元温泉
    • 早朝、夕夜間便は光徳温泉を経由しない。
    • 明智平は中禅寺温泉・湯元温泉方面行きのみの停留所。
    • 中禅寺温泉発着の区間便あり。
    • 観光バス型車両およびワンロマ車が使用される。
  • JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道 - (やしおの湯)- 清滝 - 細尾入口 - 奥細尾
    • いろは坂手前が起終点となる上記系統は、市内線と呼ばれ奥日光方面の路線とは区別される。
    • 奥細尾発着便は、一部を除きやしおの湯(日光和の代温泉)経由。やしおの湯の途中に狭隘区間があるため、中型路線バスが使用される。
    • 西参道・清滝発着の区間便あり。
    • やしおの湯経由便専用の中型路線バス車両の他、世界遺産めぐりバス用の車両、各路線共通の観光バス型やワンロマ型車両も使用される。
  • JR日光駅 - 東武日光駅 - 霧降の滝 - 霧降高原 - 大笹牧場(冬期運休)
    • 霧降高原発着の区間便あり。
    • 観光バス型車両およびワンロマ型車両が使用される。
  • JR日光駅 - 東武日光駅 - 東武バス日光営業所 - 日光霧降スケートセンター - 霧降の滝(冬期運行)
    • 観光バス型車両およびワンロマ型車両が使用される。
  • 中禅寺温泉 - 立木観音前 - イタリア・英国大使館別荘記念公園入口 - 茶ノ木平遊歩道入口 - 半月山(夏季および紅葉シーズンのみ運行)
    • 中禅寺温泉降車所の前方にある停車所を発着する。
    • 一般路線バス車両(世界遺産めぐりバスと共通)が使用される。
  • 鬼怒川温泉駅 - 小百 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道 - 東照宮大猷院二荒山神社
    • SL「大樹」運転開始にあわせて開業された路線。鬼怒川温泉駅から日光広域農道を経由して東武日光駅および日光東照宮を直結、主にSL「大樹」運転日に運行される。[3]
    • 日光軌道線の路面電車を模した専用の中型路線バスが使用される。
世界遺産めぐりバス(循環路線)
  • JR日光駅 → 東武日光駅 → 東照宮東参道・ホテル清晃苑前 → 勝道上人像前 → 表参道 → 西参道 → 大猷院二荒山神社前 → 神橋 → 東武日光駅 → JR日光駅
    • 専用色のいすゞ・エルガミオおよび日野・レインボーIIが使用される。レインボーIIには、アトラデザイン/東京特殊車体が車体を架装した車両も存在する。
    • 毎年正月三が日、二荒山神社弥生祭の4月16日・17日、日光東照宮例大祭の5月17日・18日と10月16日・17日は交通規制のため、JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道間の往復運行に変更される他、それ以外の時期でも二社一寺周辺の道路混雑が酷い場合は、JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道 - 大猷院二荒山神社前間の往復運行に変更される。

定期観光バス

日光定期観光バス

2013年4月よりを日光交通より引き継いで運行している[4]、現地発着型の定期観光バス(路線バス)。車内では音声ガイドによる案内で、二荒山神社中宮祠と二社一寺では現地で案内人が同行する。立ち寄り先はすべて下車観光。

  • 日光満喫一日コース
    • 鬼怒川温泉駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 二荒山神社中宮祠 - (いろは坂) - 中禅寺立木観音 - 中禅寺金谷ホテル(昼食) - 華厳の滝 - (いろは坂) - 二社一寺(東照宮・輪王寺・二荒山) - 東武日光駅 - 鬼怒川温泉駅
  • 午後から世界遺産満喫半日コース
    日光満喫一日コースの後半に合流、二社一寺を見学する。
    • 西参道 - 日光東照宮・輪王寺・二荒山神社 - 鬼怒川温泉駅

高速バス

ファイル:Tobu Bus Nikko 2907 Haneda Airport Limousine Gala HD (2nd).jpg
横浜・羽田空港 - 日光・鬼怒川線(2907)


乗車券

乗車券は東武日光駅構内案内所・中禅寺温泉・湯元温泉で発売している。

普通乗車券

記念乗車券タイプのしおり形。常備券で降車停留所は決められている。東武日光駅 - 湯元温泉の乗車券は、指定停留所(神橋・中禅寺温泉)で途中下車可能。

補充乗車券

常備券で発行が出来ない停留所で下車する場合に発行する(東武日光駅のみ発売)。

普通回数券・フリーパス

いずれも東武日光駅構内案内所およびJR日光駅みどりの窓口で発売、特記以外は2日間有効。

  • 湯元温泉フリーパス
JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 馬返 - 中禅寺温泉 - 湯元温泉間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 中禅寺温泉フリーパス
JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 馬返 - 中禅寺温泉 - 大崎間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 戦場ヶ原フリーパス
JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 馬返 - 中禅寺温泉 - 三本松間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 大笹牧場フリーパス
JR日光駅 - 東武日光駅 - 霧降の滝 - 霧降高原 - 大笹牧場間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 霧降高原フリーパス
JR日光駅 - 東武日光駅 - 霧降の滝 - 霧降高原間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 霧降の滝フリーパス(乗車当日限り有効)
JR日光駅 - 東武日光駅 - 霧降の滝間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。
  • 世界遺産めぐり手形(乗車当日限り有効)
JR日光駅 - 東武日光駅 - 神橋 - 西参道 - 蓮華石間および世界遺産めぐり循環バスで利用可能。

以上のほか、東武鉄道本線系統各駅(一部駅を除く)および主な旅行会社では、各駅を発着し東武日光駅までの往復乗車券下今市駅 - 東武日光駅間および東武バス日光全路線(一部除外)4日間乗り降り自由乗車券をセットにした往復フリー切符(『日光まるごと東武フリーパス』等)を発売している。

ICカード

2010年2月23日よりPASMOSuicaの利用が開始されたが、バス利用特典サービスの対象外となる。

参考文献

関連項目

外部リンク

東武バスオンライン


  • テンプレート:東武グループ

テンプレート:TobuBus