「暴れん坊将軍」の版間の差分

提供: miniwiki
移動先:案内検索
(1版 をインポートしました)
(内容を「 『'''暴れん坊将軍'''』(あばれんぼうしょうぐん) 日本のテレビドラマシリーズのひとつ。時代劇。放映はテレビ朝日系列。...」で置換)
(タグ: Replaced)
 
1行目: 1行目:
{{複数の問題|独自研究=2015年10月26日 (月) 06:33 (UTC)|出典の明記=2015年10月26日 (月) 06:33 (UTC)|正確性=2015年10月26日 (月) 06:33 (UTC)}}
 
{{基礎情報 テレビ番組
 
|番組名=暴れん坊将軍
 
|画像=
 
|画像説明=
 
|ジャンル=[[テレビドラマ]]シリーズ
 
|放送国={{JPN}}
 
|制作局=[[テレビ朝日]]
 
|企画=
 
|製作総指揮=
 
|監督=
 
|演出=
 
|原作=
 
|脚本=
 
|プロデューサー=
 
|出演者=[[松平健]]<br />ほか
 
|音声=
 
|字幕=
 
|データ放送=
 
|OPテーマ =
 
|EDテーマ =
 
|外部リンク=
 
|外部リンク名=
 
|番組名1=吉宗評判記 暴れん坊将軍(通称:I)
 
|放送時間1=
 
|放送期間1=[[1978年]][[1月7日]] - [[1982年]][[5月1日]]
 
|OPテーマ1=
 
|EDテーマ1=
 
|番組名2=暴れん坊将軍II
 
|放送時間2=
 
|放送期間2=[[1983年]][[3月5日]] - [[1987年]][[3月7日]]
 
|OPテーマ2=
 
|EDテーマ2=
 
|番組名3=暴れん坊将軍III
 
|放送時間3=
 
|放送期間3=[[1988年]][[1月9日]] - [[1990年]][[9月29日]]
 
|OPテーマ3=
 
|EDテーマ3=
 
|番組名4=暴れん坊将軍IV
 
|放送時間4=
 
|放送期間4=[[1991年]][[4月6日]] - [[1992年]][[9月26日]]
 
|OPテーマ4=
 
|EDテーマ4=
 
|番組名5=暴れん坊将軍V
 
|放送時間5=
 
|放送期間5=[[1993年]][[4月3日]] - [[1994年]][[3月26日]]
 
|OPテーマ5=
 
|EDテーマ5=
 
|番組名6=暴れん坊将軍VI
 
|放送時間6=
 
|放送期間6=[[1994年]][[10月8日]] - [[1996年]][[1月20日]]
 
|OPテーマ6=
 
|EDテーマ6=
 
|番組名7=暴れん坊将軍VII
 
|放送時間7=
 
|放送期間7=[[1996年]][[7月13日]] - [[1997年]][[1月25日]]
 
|OPテーマ7=
 
|EDテーマ7=
 
|番組名8=暴れん坊将軍VIII
 
|放送時間8=
 
|放送期間8=[[1997年]][[7月12日]] - [[1998年]][[3月7日]]
 
|OPテーマ8=
 
|EDテーマ8=
 
|番組名9=暴れん坊将軍IX
 
|放送時間9=
 
|放送期間9=[[1998年]][[11月7日]] - [[1999年]][[9月30日]]
 
|OPテーマ9=
 
|EDテーマ9=
 
|番組名10=暴れん坊将軍(通称:X、第十部)
 
|放送時間10=
 
|放送期間10=[[2000年]][[3月30日]] - [[2000年]][[9月14日]]
 
|OPテーマ10=
 
|EDテーマ10=
 
|番組名11=暴れん坊将軍 800回新春スペシャル
 
|放送時間11=
 
|放送期間11=[[2001年]][[1月11日]]
 
|OPテーマ11=
 
|EDテーマ11=
 
|番組名12=暴れん坊将軍(通称:XI)
 
|放送時間12=
 
|放送期間12=[[2001年]][[7月5日]] - [[2001年]][[12月17日]]
 
|OPテーマ12=
 
|EDテーマ12=
 
|番組名13=暴れん坊将軍(通称:XII)
 
|放送時間13=
 
|放送期間13=[[2002年]][[7月8日]] - [[2002年]][[9月9日]]
 
|OPテーマ13=
 
|EDテーマ13=
 
|番組名14=暴れん坊将軍 最終回スペシャル
 
|放送時間14=
 
|放送期間14=[[2003年]][[4月7日]]
 
|OPテーマ14=
 
|EDテーマ14=
 
|番組名15=暴れん坊将軍 春のスペシャル 「将軍生母襲撃! 一途な恋に生きる女」
 
|放送時間15=
 
|放送期間15=[[2004年]][[3月29日]]
 
|OPテーマ15=
 
|EDテーマ15=
 
|番組名16=ドラマスペシャル 暴れん坊将軍
 
|放送時間16=
 
|放送期間16=[[2008年]][[12月29日]]
 
|OPテーマ16=
 
|EDテーマ16=
 
|特記事項=シリーズである。
 
}}
 
  
『'''暴れん坊将軍'''』(あばれんぼうしょうぐん)は、[[1978年]]([[昭和]]53年)から[[2002年]]([[平成]]14年)にかけて[[All-nippon News Network|テレビ朝日系列]]でレギュラー放映された[[テレビ朝日]]、[[東映]]制作の[[時代劇]]シリーズである。主演は[[松平健]]。舞台版も上演されている。放映タイトルおよび各話スタッフは[[暴れん坊将軍のエピソード一覧]]を参照。
+
『'''暴れん坊将軍'''』(あばれんぼうしょうぐん)
<div class="toclimit-3"><!-- 目次が長くなりすぎるため、head3 (===) までの表示とする-->
 
__TOC__
 
</div>
 
  
== 概要 ==
+
日本のテレビドラマシリーズのひとつ。時代劇。放映はテレビ朝日系列。1978年に『吉宗評判記 暴れん坊将軍』のタイトルで最初のシリーズが放映されてから、2002年までの間に12のシリーズが断続的に制作・放映されたほか、単発のスペシャルドラマや舞台化作品もある。江戸幕府八代将軍吉宗が、火消しの息子に姿をやつして町内の悪と戦うというストーリー。基本的に一話完結で、シリーズ終了までにスペシャルを含め全832話が放映された。主演は全シリーズを通じ松平健。その他の出演:北島三郎、坂口良子ほか。
土曜日午後8時の番組は[[TBSテレビ|TBS]]の『[[8時だョ!全員集合]]』がファミリー層、[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[全日本プロレス中継]]』が高年齢層から人気を得る一方、テレビ朝日は[[テレビ朝日土曜夜8時枠時代劇|土曜時代劇枠]]の『[[人形佐七捕物帳 (1977年のテレビドラマ)|人形佐七捕物帳]]』([[松方弘樹]]主演版)が視聴率一桁台に低迷したため新人を起用することになり、[[勝新太郎|勝プロダクション]]から売り込みがあった松平が選ばれた<ref name="nomura">[[能村庸一]]『実録テレビ時代劇史 ちゃんばらクロニクル1953-1998』 東京新聞出版局、1999年、241-244頁</ref>。
 
 
 
新人の起用に際し、新たな企画が起こされた。「[[征夷大将軍|将軍]][[徳川吉宗]]が[[江戸]]市中を徘徊し大立ち回りを演じる」という内容は局内でも物議を醸したが、視聴率はスタート時の9%から徐々に数字を上げ、1年後には15%を超える人気番組となった<ref name="nomura"/>。
 
 
 
シリーズ12作と最終回スペシャル・復活スペシャル・[[2008年]]末のスペシャルの3本を合わせた放映回数は計832回と、同じ俳優が演じた単一ドラマとしては[[大川橋蔵 (2代目)|大川橋蔵]]の『[[銭形平次 (大川橋蔵)|銭形平次]]』888回に次ぐ長寿番組である。新作の制作とレギュラー放送は終了して久しいが人気は根強く、地上波やCS放送<ref>[[2010年]][[5月]]から[[時代劇専門チャンネル]]で第1シリーズからの放送が開始される。<!---2010年1月22日のスポット番宣から---></ref>などで頻繁に再放送が実施されている。特に2010年代の[[時代劇専門チャンネル]]においては、シリーズ各作がほぼ常時放映されている。
 
 
 
[[ナレーター]]はシリーズを通して[[若山弦蔵]]が担当した。
 
 
 
== 基本ストーリー ==
 
[[江戸幕府]]の八代将軍・[[徳川吉宗]]が、[[火消|町火消]]“め組”に居候する貧乏[[旗本]]の三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井(しせい)へ出て江戸町民と交流しながら、世にはびこる悪を斬る[[勧善懲悪]]ものである。
 
 
 
===事件の発端===
 
物語は、江戸や諸藩における諸問題について、[[南町奉行]]・[[大岡忠相]]や高級[[幕臣]](この高級幕臣が事件の黒幕であることが多い)などから報告を受けた吉宗が、事態の深刻さに憂慮することから始まる。ここで吉宗に報告される又は吉宗が「め組」などで見聞する諸問題の代表例を、以下に挙げる。
 
*連夜発生している[[辻斬り]]や[[盗賊]]団による凶悪事件
 
*[[塩]]や[[米]]などの買占め・卸値吊り上げによる小売価格高騰
 
*偽[[小判]]の流通
 
*公儀発注の公共工事を巡る[[汚職]]の疑い
 
*旗本の横暴に苦しむ江戸町民や、諸[[藩]]・[[天領]][[代官]]の搾取に苦しむ[[農民]]による[[目安箱]]への訴え(及びその直前での斬殺)
 
*[[御家騒動]]に敗れて各藩国元から江戸へ逃げ込んだ忠義・改革派藩士との遭遇
 
*[[江戸幕府|幕府]]内の権力抗争や[[公家]]絡みの[[朝廷]]との対立問題。特に大岡忠相の失脚を狙うものが多い
 
*[[爆薬]]密造、[[鉄砲]]の江戸搬入や外国からの密輸入などによる大[[藩]]やその家臣達による将軍[[暗殺]]や[[倒幕運動|倒幕]][[クーデター]]の陰謀
 
*放送時期と前後して話題となっている時事問題([[リクルート事件]]、[[いじめ]]、[[登校拒否]]など)を翻案したネタ
 
 
 
事件の調査や気分転換などを理由に江戸市中に出た吉宗は、ストーリーの中心人物が悪人の手下に襲われている現場に遭遇、その優れた剣術で手下たちを撃退する。その後被害者から襲われた事情や身の上話を聞き出し、め組の頭や若い衆をはじめ、南町奉行・大岡忠相、公儀御様(おためし)御用(後に[[浪人]])・[[山田浅右衛門|山田朝右衛門]]らと協力して問題解決にあたることとなる。
 
 
 
=== 事件の真相究明 ===
 
吉宗に撃退された手下たちは現場から逃走し、周囲に十分な注意を払わぬまま[[商人]]や[[要人]]の屋敷へと逃げ込む。しかし彼らは吉宗の[[御庭番]]によって尾行されており、屋敷の主が事件の黒幕として特定される。また、回によっては波止場で待つ黒幕が手下の口を封じて船で逃亡することもあり、遺留品などをもとに地道な捜査を余儀なくされることもある。
 
 
 
[[黒幕]]の例として以下のようなものがある。
 
*権力争いから幕政の中核に昇りつめようと企んだ高級[[幕臣]]([[勘定奉行]]の地位を狙う[[大身旗本]]、[[老中]]職を狙う[[若年寄]]など少禄の[[譜代大名]])
 
*私腹を肥やすことを目論んだ[[閑職]]の高級幕臣(番方)
 
*閑職に追われ私怨で復讐する大身旗本
 
*吉宗の将軍就任後の改革によって地位を追われ復権を図る元[[権力者]]の幕臣([[医官]]など)
 
*各藩の実権掌握や私腹を肥やすことを目論んだ各藩の高級[[陪臣]]([[江戸家老]]、[[江戸留守居役]]など)
 
*寺社や京との関係を利用して私腹を肥やすことを目論んだ[[高家 (江戸時代)|高家]]職の幕臣
 
*[[京都所司代]]などの京と近しい高級幕臣と結託して権力争いに加わった[[公家]]関係者([[武家伝奏]]など)
 
*[[寺社奉行]]と結託し私腹を肥やすことを目論んだ寺院の[[住職]]
 
*[[汚職]]の[[賄賂|贈賄]]側の[[御用商人|悪徳商人]]
 
*[[長崎貿易]]において高級幕臣や悪徳商人と結託して私腹を肥やすことを目論んだ[[オランダ人]]などの貿易関係者
 
*[[徳川宗春|尾張大納言宗春]]を将軍にすることを目論む[[尾張藩]]関係者
 
*宗春を将軍にすることで復権を図る元権力者の幕臣([[徳川家宣]]・[[徳川家継|家継]]時代の権力者)
 
このほか、
 
*悪女に惑わされ政治的意味のない小事件を起こした中堅旗本
 
*閑職に追われ素行不良の果てに辻斬りなどの犯罪を犯した不良旗本
 
*吉宗の与り知らぬところで幕府や徳川家に恨みを抱き、吉宗を殺すことで復讐としようとする者
 
*善人のふりをした盗賊の頭
 
なども黒幕として登場したことがある。IIなどで顕著であるが、武士の黒幕が存在せず敵が盗賊や殺し屋一味だけという回もある。
 
 
 
真相を知り早まった善人が黒幕の屋敷に乗り込み斬られたところに吉宗が駆けつける場合もある。斬られる場所は黒幕の屋敷ばかりとは限らず、他の場所で襲撃され吉宗が看取ることもある。この場合、松平健のシングル「夜明け」「夢灯り」「ぬくもり」などが流れると、懐手(和服を着たとき手を袖から出さずに懐に入れていること)などで黒幕の屋敷に向かうシーンへと切り替わる<ref>初めてシングルが挿入されたのはII第86話である。</ref>。「夜明け」が流れる場合は善人が斬られる比率が非常に高かった。
 
{{節スタブ}}
 
 
 
=== クライマックス ===
 
最後は黒幕の屋敷などに乗り込むか、野外での大立ち回りにより悪を成敗する。基本的な話の流れは、以下のとおり。
 
*悪人たちが集合しているところに吉宗が登場し、悪人たちは全員平伏する
 
*吉宗が罪状を問いただすと、悪人たちは開き直って吉宗に反旗を翻す
 
*大立ち回りの末、吉宗が悪人たちを成敗し、事件に決着が付く
 
 
 
====吉宗の登場====
 
劇終盤の夜間、悪人達が黒幕の屋敷などで悪事の談合や出世祝いなどと称した宴席を開き「次期若年寄の座はこの儂に決まったも同然じゃ」「○○屋(悪徳商人)、儂が○○(老中、勘定奉行など)に出世したらおぬしを江戸一番の大金持ちにしてやるぞ」「○○(善人)も哀れな男よのう。今頃は三途の川。案ずるには及ばん」など、黒幕の不謹慎な発言によってふてぶてしい盛り上がりが最高潮に達したところで、「その悪事、許すわけにはいかぬな」「その宴、この世の名残りの宴と知るがよい」「これ以上、余の名を汚すことは許さん」など[[反響|エコー]]のかかった吉宗の台詞が響き渡る。また、善人を斬りつけようとした悪人の手元にめがけて「正義」と記された扇子を投げつけて動きを止めたり、稀に[[ボタン (植物)|牡丹]]の花や偽[[小判]]、[[南蛮]]渡来の[[手榴弾|手投げ弾]](漫画に出て来るような典型的な、黒い球から導火線が延びたタイプ。着火した状態で投げ込むため、悪党たちは慌てふためくが、肝心の火薬は抜いてある)など悪党自らの悪事の裏付けとなるような証拠物品を障子を破って投げ入れたりするパターン、槍を投げて手下の一人を即死させるパターンもある。
 
 
 
障子を開けた悪人達は暗闇から現れた吉宗(悪人が口を封じたはずの善人に扮していることもある)を見て、悪徳商人や用心棒は「お前は徳田新之助」「貴様はこの前の浪人!」「この間邪魔をしたのはこいつです」などと黒幕に告げる。自分を呼び捨てにしながら悪事の証拠を並べたてる吉宗に対し、黒幕は「黙れ! だまれ!」「何者じゃ貴様!」「浪人の分際で……。ここを誰の屋敷と心得ておる!」「はて、何処かで見た顔だが」などと高慢な態度をとる。これに対し吉宗は、「戯け者!」「愚か者!」などと一喝したのち、「'''余の顔を見忘れたか!!'''」「お主、主(あるじ)について江戸城に登城したことがあったであろう」(黒幕が大名、旗本の家臣の場合)などと、自らの顔をよく見ろといわんばかりの台詞を投げかける<ref>また、「'''俺は天下の風来坊・徳田新之助'''」と市井での名をかたるのみで、相手に吉宗であることを認識させることもある。公儀発注の土木工事での入れ札にかかる不祥事を嗅ぎまわる御側御用取次・田之倉孫兵衛(爺)の命を黒幕の作事奉行が狙う回(IV第65話)では、「お前の悪事、爺の孫兵衛によりすでに調べは付いているぞ」などと、自らが吉宗であることを示唆するような意味深な発言で悟らせる場合もある。</ref>。
 
 
 
稀に、以下のように御庭番や大岡、爺などが一喝する場合もある。
 
;御庭番が一喝する場合
 
:「頭が高いぞ! 、○○(役職・黒幕の名前)! 御前に居られる御方が分からんか」「この御方をどなただと心得る!」「上様の御前である!」「この紋所が目に入らぬか!」「控えぃ、○○! その御方は上様にあらせられるぞ!」(IV第58話、第65話、第72話) など。
 
;大岡が一喝する場合
 
:「上様の顔を見忘れたか!」「虚け者! この御方の顔を見忘れたか」 など。
 
:※[[横内正]]が演じていた時、一度、『[[水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)|水戸黄門]]』の[[渥美格之進]]役そのままに「こちらにおわす御方を何方と心得る!?」(IV第61話)と言ったことがある。
 
;爺が一喝する場合
 
:「あのお顔を知らぬと言わせぬぞ!」(IV第23話)「控えぃ、○○!上様であらせられるぞ」(V第29話)など。
 
;山田朝右衛門が一喝する場合
 
:「この御方がどなたなのかまだ分からんのか」(III第118話)「皆の者、控えろ」(V第11話)など。
 
 
 
黒幕は「なにぃ、余じゃと?」と言いながらじっくりと顔を眺めると、江戸城での将軍謁見シーンが脳裏をかすめて吉宗と気付き(「カーン」という効果音が入る)、「'''…う、上様!!'''」などと驚きながら、手下と共に慌ててひれ伏せ観念する。善人がその場にいる場合は「徳田様が上様!?」と驚き、同じように平伏する。このドラマでは、II第154話など、[[殺陣]]が一段落したところで吉宗が登場し、戦闘中の関係者が正体を暴露するというケースもあるが『[[水戸黄門 (パナソニック ドラマシアター)|水戸黄門]]』のように[[殺陣]]が一段落したところで[[家紋]]入りの[[印籠]]を見せて「身分を明示」する方法や、『[[遠山の金さん]]』のように殺陣の際に桜吹雪の彫物を見せる方法とは異なり、殺陣の前に問いただして「顔を思い出させる」パターンがほとんどである。
 
 
 
回によっては、鋭い黒幕が吉宗の一喝前に気付く場合(時にはそれより前。初期はこのパターンが多い)や、幕府直轄の領地([[天領]])において将軍・吉宗であることを名乗って登場する場合もある。
 
 
 
また稀に、悪人が平伏しないまま、殺陣に突入するパターンもある。
 
;平伏のないパターン
 
*黒幕の地位([[左大臣]])が吉宗より高いケース(III第81話)
 
*悪人の側に吉宗への謁見歴がなく、顔を知らないケース(IV第4話他)
 
*物語の冒頭で既に悪事が露見して処罰を待つ身になっており、開き直って吉宗暗殺を企むケース(IV第30話他)
 
*吉宗と気付いてもひれ伏さず、いきなり反逆するケース(XI第15話)
 
 
 
尾張藩関係者の場合には最初から吉宗と見知っていて、ひれ伏さずいきなり反逆する例もある。
 
 
 
====悪人の反逆====
 
ひれ伏す黒幕に対し、吉宗は、これまでに自ら見届けた証拠をもとに悪事の所業の数々を並べたて(「(黒幕本名)、その方、(役職名)の座にありながら御用商人と結託して私腹を肥やし、あまつさえ、不正を告発した(善人の犠牲者)を手先を用いて亡き者にするなど」等)、「悪事は白日の下に晒されているぞ」「その罪、断じて許し難い」「任命した余にも責任がある」などと総括したのち、「この場にて腹を切れ!」「潔く法の裁きに服すが良い」「天に代わって成敗する」と迫るが、ここで悪人たちは開き直って吉宗に刃向うため、殺陣となる。
 
 
 
悪人の開き直りの[[台詞]]には以下のようなパターンがある。
 
;目の前の人物が吉宗ではないと居直るパターン
 
:「上様がこのような所に来られるはずがない」「恐れ多くも上様の名を騙る不届き者(痴れ者)だ」「こ奴は上様ではない」「上様の顔を忘れた」「何をほざくか素浪人が」「この者はめ組の用心棒よ」「ここで死ねばただの徳田新之助」など
 
;反逆を口にするパターン
 
:「上様とて構わぬ」「かくなる上は、お手向かいいたしますぞ」」「八代将軍も今宵限りよ」「ここで死ねばただの狼藉者」「上様のお命頂戴致せ」「あいにく此処は我が屋敷。上様だろうとて殺してしまえば五里霧中」「お一人でお忍びとはもっけの幸い」「何をほざくか吉宗。良い所に現れたものよ」「飛んで火に入る夏の虫とはこの事よのぉ」「吉宗の首を我が殿、[[徳川宗春|宗春公]]に差し出せ」(黒幕が[[尾張藩]]関係者の場合)「もはやこれまで、かくなる上は……」「上様に取り付いた[[死神]]になりましょう」「腹を切るのは拙者ではなく、上様の方じゃ」「上様……、お手向かい致しますぞ……!」(絞り出すような口調で)など
 
;更に悪事を重ねても構わないと開き直るパターン
 
:「悪党らしく死に花を咲かせてくれるわ」「そこまでばれているのなら、毒を食うは皿まで」「もはやこれまで、斬れ! 斬れ!」など
 
;その他のパターン
 
:「我ら幕閣(幕臣、幕客)あっての上様ではないか」「上様と太刀交えるは武門の誉れ」(VI第5話、薩摩藩関係者に一例。吉宗は「参れ」と受けた)「そんな事をしては、こっちの身の破滅」など。
 
:変則的なものとして、悪人が「吉宗殿、神君・[[徳川家康|家康]]公のお墨付きの御前でござるぞ。如何に8代様とて頭が高うござる。御控え召されぃ!」と反論したことがある(VII第18話)。ちなみに、そのお墨付きは吉宗の居合抜きで真っ二つにされ、前述の糾弾に戻った。
 
 
 
====殺陣====
 
[[殺陣]](たて)はこの番組最大の見せ場である。殺陣は、メインテーマをアレンジした[[バックグラウンドミュージック|BGM]]「4-43」(暴れん坊将軍ベストコレクションVol.1 Best of Soundtrack 30曲目に収録)に乗って、概ね次の流れで展開される<ref>ごくまれにBGMが異なることがある(V第26話)</ref>。二人の御庭番とともに3名で戦うことが基本となっているが、回によっては忠相やゲスト出演の侍らが参戦することもある。
 
 
 
黒幕の「曲者じゃ! 出合え! 出合え!」の呼集に家臣たちが駆け付け、吉宗を取り囲む。さらに黒幕が「こ奴、上様の名を騙る不届き者。斬れ! 斬り捨てい!」「こ奴を屋敷から生かして帰すでない!」「こ奴を討ち取れ!」「○○の屋敷と知って金を盗みに参った。斬り捨てい!」などと叫ぶと、家臣たちは一斉に[[太刀]]を抜いて吉宗に向って構える。吉宗は懐手している場合ここで袖から腕を抜き、無言で[[鞘]](さや)から太刀を抜くが、「止むを得ん」「どこまでも腐り切った奴め」と吐き捨てたり、「名も無き女(被害者)よ。弔いの唄をきかせてやる」「俺の命は天下の命〔中略〕渡すわけにはいかんのだ」などと言う場合がある。吉宗が太刀を肩の高さで立て構えた状態で返すと同時に「カチャ」という効果音、太刀の[[三つ葉葵]]が刻印された[[ハバキ]]部分がアップになりBGMが始まる。稀に、暗闇を背景に光り輝く太刀の剣先部分のアップが使用されることもある。
 
 
 
最初に襲いかかってきた数名を倒したのち、廊下に上がり込んだ吉宗は、以降、数名との交戦を一単位として、これを何度か繰り返しながら、次のアクションとの間に黒幕に向かって進み寄る。手下の頭クラスの悪人も、この過程で斬られるケースが多い。画面構成は、手前に黒幕の肩などを一寸入れた「肩なめ」で撮られることが多い。他方で交戦する御庭番のシーンを何度か交えながら、途中、吉宗が黒幕をカッと睨みつけるシーンが挟まれ、徐々に追い詰めていく。吉宗や忠相は[[峰打ち]](刀背打ち)で、御庭番たちは逆手で斬りつける(大月半蔵は仕込み槍や仕込み杖、おそのは仕込み三味線を使用)、または薮田助八のように柔術や拳打で敵を倒すこともある。また、短筒を持った敵に対しては吉宗も小柄を投げて倒すことがある。
 
 
 
====成敗====
 
手下が全滅し、追い詰められた黒幕は「おのれー!」などと叫びながら吉宗に斬りかかるが、太刀払いで簡単に退けられる(剣術に長けた者や旗本の場合、攻勢に出たり数合持ち堪えることができる者もいる)。稀に対峙する敵に外国人がいる場合は吉宗が「貴様の処罰は[[出島]]の[[カピタン]]に判断させる、この場から立ち去れ」などと威圧し追い払おうとするが大抵は説得に応じず反対に襲い掛かり返り討ちにされることが多い、クライマックスの黒幕を打ち倒す時、吉宗が厳しい表情で黒幕を睨みつけながら「成敗!」と一喝すると、この命を受けた二名の御庭番が斬りつけて黒幕が崩れ落ちる。黒幕一人の場合は御庭番が交差する形で二回斬りつけ、黒幕が二名の場合は各一斬りで仕留めることが多い。御庭番が吉宗の元に戻って片膝をついて座礼した後、吉宗は太刀を返して鞘(さや)に収め、「カキン」という効果音で完了する。納刀後しばらくの間、厳しい表情で遠くを見つめる吉宗を撮り続けるパターンが多い。また、善人がいる場合(稀に善人側に寝返った小悪党も)は、吉宗の元にかけ寄って「上様とは露知らず、無礼の数々をお許し下さい!」などと言いながら土下座するパターンが多い。
 
 
 
御庭番が成敗する以外のケースとして、以下のような場合がある。
 
;山田朝右衛門が成敗するケース
 
:山田朝右衛門が登場する話に多い。御庭番が斬りつける代わりに朝右衛門が斬りつける、もしくは黒幕が二人以上の場合に御庭番と共に成敗するパターンの2種類があり、また吉宗の殺陣の前に朝右衛門が単独で黒幕の一人を倒す場面の話もある。
 
;峰打ちで気絶させ、後に裁きを下すケース(Iの大半、II第124話など、III第2話)
 
:最初期は殺陣を成敗で締める様式が確立していなかったため、大半をこの方式が占める。殺陣終了後のナレーションで経緯が説明されることが多い。大半は切腹だが、死罪、遠島というパターンもある。謁見中に反撃に出て再び打ち伏せられる(後述「[[暴れん坊将軍#吉宗の裁き|吉宗の裁き]]」参照)、裁きを待たずその夜のうちに切腹する、といったパターンもある。
 
;吉宗自身が成敗するケース
 
:初期作ではこのケースが目立つ。IIでの尾張藩目付明石刑部とその手下の頭など、決め台詞も何も言わず斬り捨てるケースもある。それ以外では、御庭番殺害(第1、第3シリーズ)など「特に許しがたい」「怒りがおさまらない」「救えなかった者との約束」というケースに限定される。その際には「貴様だけは(断じて)許さん!」「〇〇(犠牲者)の恨み思い知れ!」などと叫ぶ、なお第2シリーズでは江戸城内において吉宗が親しい友を切り捨てる珍しいケースもあった。IIでは顔面を斬り斬り捨てたと見せて実は気絶させただけで、後日切腹の沙汰を下したケースもある。
 
;戦闘に参加した侍や、黒幕に殺害された者の遺族が仇討ちの形で成敗するケース
 
:黒幕を仇と狙う者が同席した場合、御庭番にとどめを刺させず、本人の手で仇討ちを遂げさせる。武芸の心得が無い女性などの場合は、義によって吉宗が助太刀し、黒幕を鍔迫り合いなどで消耗させたのち峰討ちを見舞ったり太刀を叩き落し、中庭に突き落としてから実行させることが多い。仇討後、「見事だ。仇討本懐、祝着に(=私も嬉しく。“執着”ではない)思うぞ」などと労いの言葉をかけることがある。変形として、吉宗の助太刀なく、仇討ちの形も取らず、落した太刀を拾っての衝動的行動として復讐を遂げることもある。
 
;黒幕自ら[[切腹]]、[[自殺|自刎]]して果てるケース(II第111話、第179話、III54話、VI第44話など)
 
:比較的身分の高い者に多い。手下全滅後という往生際の悪さから、武士としての[[切腹]]というより自殺に近い。お庭番に囲まれ成敗直前に自決するケースもある。武士以外に老女なども自害することがある。尾張藩関係者の場合、自害する前に宗春は無関係であると言ってから自害する例もある。あまりに極悪非道な行いをしでかしたため切腹が許されず斬り捨てられるケース、IIの橋爪大和守、酒井備前守のように名門譜代の家格を思われて手下全滅後、成敗直前に今一度の機会を与えられ自害する例もある。
 
;その場で切腹を申しつけられるケース
 
:I第67話など。場合によっては、山田朝右衛門が介錯役としてやってくることもある。
 
;生かしたまま町奉行に捕縛させるケース
 
:捕らえられるのは悪徳商人・軍学者などが多い。これら幕臣以外の一般人は多くは獄門になる。旗本の家臣など陪臣は捕縛された場合打ち首、死罪になることもある。まれに悪徳商人にかつがれた旗本なども捕えられることがある。場合によってはかつがれた武士は遠島で済み、悪徳商人は獄門という共犯の方が厳罰になるケースもある。
 
;叩き伏せられて屈服するケース
 
:叩き伏せられて屈服、土下座する。裁きの結果は説明されないこともある。
 
 
 
成敗された黒幕達は、表向き、病気による急死や事件の責めを負っての切腹という形で処理される。高級陪臣の場合、国元に送り返されて切腹というパターンもある。黒幕達の家は旗本の場合取り潰しになる場合が多いが、一部の大名等は息子、兄弟、親戚に継がせる場合がある。
 
 
 
====吉宗の裁き====
 
初期のシリーズにおいて、大名、直参の黒幕は戦闘シーンには登場せず、共犯者(悪徳商人、下級旗本、陪臣など)とその手下が全滅した後後日口実を設けて江戸城中に呼び出され、その場で処断の沙汰が下るケースも存在した。大抵は恐れ入って処分を受け入れるが、吉宗に斬りかかったりI第65話の佐久間主馬など、より身分の高い共犯者や忠相に助けを求めたケース、II第145話のように斬りかかった末正気に戻り自決するといったパターンもある。
 
 
 
パターンとしては、
 
;下賜品として事件関係の品を賜り叱責
 
:初め功績を褒め、下賜品を賜り、悪人がそれを開けると事件に関係する物品であり、悪人が一瞬身を固くするのを契機として、吉宗が態度を一変、悪事を責め立て切腹の沙汰が下る、など。
 
;政策を取り上げ賞賛した後悪事を暴く
 
:はじめ黒幕の提案した政策を採用し、賞賛した後「一つだけ残念なことがある」などと言っておもむろに悪事を暴く。その後叱責となったり黒幕が逆上して吉宗に斬りかかり取り押さえられるなどのパターンがある。
 
;遠回しに尋問の末悪事を暴く
 
:奥歯に物の挟まったような言い方で遠回しに、黒幕に犯行を自白・切腹するよう迫る。たいてい黒幕は自白せず白を切り、証人を突きつけられて吉宗に斬りかかり取り押さえられるなどの結末になる。その後、切腹するシーンまで描かれることもある。
 
;吉宗が詰所に現れ黒幕を叱責
 
:江戸城内(甲府城内のケースもある)における黒幕の詰所に吉宗が現れ、黒幕を叱責、改易や切腹を暗示して去る。黒幕が吉宗に斬りかかり、成敗されるパターンや往生際悪く忠相らに執成しを求めて叱責されるパターンもある。
 
;いきなり処分
 
:叱責もなくいきなり処分を申し渡される。このときお庭番が侍姿で現れたり、吉宗が徳田新之助の正体を語ることもある。
 
などがある。
 
 
 
=== 事件解決後 ===
 
悪が成敗された後のシーンは、江戸城内の庭園(または江戸の町中)で爺や忠相らと散策しながら、以下のような要素を含んだハッピー・エンドで締められることが多いが、悲しみが残るバッド・エンド、怪談物や[[彗星]]落下の話、吉原で遊び狂ったり二日酔いで苦しむオチまで、バラエティに富んだものになっている。
 
*救えなかった者を回想したり、改心して立ち直った者の近況を知り微笑む
 
*事件から浮かび上がった現行制度の問題点などを指摘し、再発防止の観点から改革の必要性を語り、陪席する忠相らとともに問題意識を共有し合う
 
*縁談話をする爺からお茶目な表情をして逃げる
 
回によっては悪党に捕えられた善人の救出過程を端折ったり善人のその後を吉宗と爺・忠相のやり取りだけで語るという展開も多かった。また、このドラマでは、ストーリーの中心人物の女性が“徳田”に恋心を抱くという設定が多いが、最後には徳田が事もあろうに将軍・吉宗と明らかになってしまうため、その恋が成就することはない。このため、決して叶わぬ恋と知りながらも吉宗を想い続ける切ない姿やその複雑な胸の内について、以下のようなほろ苦い内容のナレーションで締められることも少なくない。
 
 
 
*去ってゆく吉宗に向って、千恵はいつまでも手を振り続けた。淡い恋を振り切り、武士の娘として生きるために。その、いじらしくも切ない娘心を誰よりも分かっている吉宗であった(VI第1話)。
 
 
 
== 主要登場人物 ==
 
ここでの記述は、本作における設定に基づく。細かい設定は詳細は「[[暴れん坊将軍のエピソード一覧]]」を参照。実在の人物については[[#史実との相違点]]の項も参照のこと。
 
{{main2|登場人物および出演者の一覧|暴れん坊将軍シリーズの登場人物}}
 
 
 
=== 吉宗と周辺人物 ===
 
<!--吉宗本人と、吉宗が「徳田新之助」として活動していることを知っている人物の項。め組は別記-->
 
;[[徳川吉宗]]
 
:演:[[松平健]]
 
:本作の主人公。[[江戸幕府]]の[[徳川将軍家]]8代目。独身。
 
:江戸市中に出た際には身分を隠し「(貧乏)[[旗本]]の三男坊、'''徳田新之助'''」あるいは「天下の風来坊」を名乗り、[[火消|町火消し]]“め組”の[[居候]]として振舞う。め組の人々からは「新さん」「新の字」等と呼ばれる(Ⅰ初期は「徳田の旦那」)。新之助は独身で市中の女性に大変人気がある。当初は、政治改革を決意し、理想に燃えながらも世間知らずな面が目立ち、自分の未熟さを恥じることが多かったが、同時に様々な改革を打ち出して成長していく。
 
:“とくだしんのすけ”の名は実際に用いられたものであり、「新之助」の名は[[元服]]の際につけたものだが、姓は「徳田」ではなく「'''得田'''」だった。これは吉宗が[[庶子]]で母の家柄も低かったため、幼時に家臣の得田家へ養子に出されたことによる。ごく稀にゲストが「旗本に徳田という家はない」ことに気づき、正体を訝しがられるパターンもある。
 
:使う剣術は将軍家御止め流「[[柳生新陰流]]」。その太刀筋や刀に刻印された[[三つ葉葵]]から、目利きの剣士や悪党が将軍家関係者と見破る時もある。柳生新陰流の特徴は[[無形の位]]にあり、無造作に刀をだらりと下げた一見隙だらけの構えからの自由な剣さばきを特色とする。<!-- 松平健は劇中でこの剣法を実際に演ずる数少ない役者である。 -->
 
:剣術以外にも琉球空手や伊賀忍術、他派剣術や南蛮の[[ガトリング砲]]、[[アームストロング砲]]等の西洋兵器などにも詳しい。しかし現実の日本はこの当時[[鎖国]]しており、交易のあった[[オランダ]]・[[清国]]以外の外国の人物や兵器が登場するのは幕末が舞台でない時代劇では珍しい設定である<ref>ただし、幕閣はオランダ商館のカピタンから提出されるオランダ風説書によって正確な国際情勢を掴んでおり、将軍である吉宗が西洋兵器を知っていても不自然ではない。</ref>。
 
;[[側用人|御側御用取次役]]
 
:「おそば・ごよう・とりつぎやく」と読む。吉宗に従う老齢の幕臣。吉宗の幼少時代の教育係で、現在でも吉宗からは「爺」と呼ばれる。独身で世継ぎのいない吉宗を案じ、吉宗に妻を持つようたびたび進言する。
 
:吉宗が市中へ出ることに反対するが、吉宗を探すなどの理由で自らも市中に出ることがある。市中に出る際は新之助のおじ、あるいは知り合いの隠居(町人)を称し、め組の人達から「ご隠居様」と呼ばれている。
 
;;加納五郎左衛門忠久
 
::モデルは[[加納久通]]。趣味は江戸市中散策。
 
;;有馬彦右衛門
 
::モデルは[[有馬氏倫]]。
 
;;田之倉孫兵衛・宍戸官兵衛・横川勘十郎
 
:その他は「[[暴れん坊将軍のエピソード一覧]]」を参照。
 
;[[御庭番|御庭番衆]]
 
:元[[紀州藩]]主の吉宗が、[[紀州徳川家]]に代々仕え信用ある家柄から江戸に連れてきた[[忍者]]集団。このうち男女二人が吉宗の近辺へ常に待機し、市井を徘徊する吉宗の警護は勿論、吉宗の直命により悪事の証拠を掴むための諜報活動や事件の鍵を握る人物の身辺警護、さらに悪人の成敗も行う。
 
;[[大岡忠相]]:江戸[[南町奉行]]<ref>第1話のラストで就任。前任者は最初の悪役として登場した。</ref>。吉宗の市中徘徊には「爺」ほど反対しなくなっているが、トラブルがあると苦言を呈することがある。城内だけでなく南町奉行所で捜査の報告をすることも多い。武士にありがちな高慢な態度等をとることはなく、[[町人]]・[[農民]]などに対しても平等に接するので人望は厚く、南町奉行所には管轄外の村から陳情に来る者も多い。吉宗からの信任が厚いため、御庭番や独自に抱える隠密を指揮し、江戸町奉行の権限外である幕臣や諸藩の不正にも目を光らせている。厳しい取り締まりに反撃を企む盗賊や、吉宗による重用を妬んだ幕臣から、暗殺・失脚工作の対象としてしばしば狙われる。剣術にも秀で、時折、江戸城内で吉宗と剣術の稽古を行ったり、吉宗と共に敵と戦ったりすることもある。
 
;お由利の方([[浄円院]])
 
:吉宗の生母、紀州藩主との間に吉宗を授かったが身分が低かったため、吉宗と離れ離れにされた過去を持つ(初登場の『評判記』第4話では、吉宗すら「出産直後に死去した」と聞かされており、流浪の身であった)。性格は温厚で時折吉宗の助けた者を匿ったりする等、陰から吉宗に助力している。[[城]]での抑圧された生活を拒み、劇中では途中から出家し江戸郊外の[[深川]]清涼庵で隠居している。
 
;[[山田浅右衛門|山田朝右衛門]]
 
:浪人。公儀御試御用だったが、自身の葛藤から職務を辞し家族とも別れる。その謎めいた風貌や前歴からめ組や江戸の者たちから"首斬り朝右衛門"と怖れられていたが、吉宗と交流する中で心を開いていき、め組の者達とも親しくなる。め組の頭と同様に徳田新之助が吉宗であると知る数少ない人物である。登場初期は身分を隠し、「一色十郎太」と名乗っていたが、あるきっかけで新之助の正体が吉宗とわかり、正体を現す。
 
 
 
=== め組 ===
 
[[File:MegumiLantern.jpg|thumb|150px|め組の提燈]]
 
江戸[[町火消し]]48組の1つで、“徳田新之助”の居候先。江戸っ子気質の組頭(頭)とその妻(おかみさん)、組頭の下で働く“小頭”と“若い衆”という構成で、全員が新之助を家族のように信頼し慕っている。ただし新之助や隠居の正体を知る者は歴代の頭に限られ、おかみさんや若い衆などは、新之助を「仕官の道も探さずブラブラ遊び呆けている気楽な旗本の三男坊」<ref>ゲストとして登場した旗本が「せめて二百石の家柄から婿を迎えたい」というのに対し奥方が「徳田様くらいでちょうどいい」と切り返すラストシーンが描かれた回があり、二百石以下の旗本と思われている模様である。ちなみに百石級の幕臣は大抵が御家人であり、旗本の格式を持つのは[[小十人]]程度である。</ref>と信じている(龍虎は新之助との再会の後、最終的に「新さんはただのお旗本じゃねえな」と察したが将軍とまでは気付かないまま江戸を去った)。事件が起きた際には一致団結し、その組織力で新之助の調査に協力する。
 
;辰五郎
 
:演:[[北島三郎]]
 
:め組の初代頭、後に町火消肝煎、江戸町火消総元締となる。
 
:火消しになる前は[[鳶職|鳶]]で、「鳶辰」と書かれた羽織を着ていた。まため組は江戸一番の町火消と言われている。
 
:吉宗とはかつて「酔って殴り合いの喧嘩をした」仲であり、以降親しくなったとされている。
 
:腕と度胸は天下一品で、吉宗が庶民の目から助言が欲しい時には、幕閣の重臣を差し置いて、辰五郎に相談する事も多い。
 
:また、素手でも刀を持った侍を一対一なら倒す程の腕前を持っている。火消しの道具の[[鳶口]]を持っていれば、数人相手でも
 
:有利に立ち回る程である。実際、ラストに悪人の屋敷に乗り込む際、同行した事もある。
 
:演じる北島のスケジュールの都合で登場しない話もある。この場合は、上方([[大阪]])出張や[[大山 (神奈川県)|大山]]参りなどの設定となっている。
 
;おさい
 
:演:[[春川ますみ]](初代)→[[浅茅陽子]](2代目)→[[坂口良子]](三代目)
 
:辰五郎の妻。
 
;長次郎
 
:演:[[山本譲二]]
 
:め組の二代目頭。
 
:辰五郎を演じた北島の推挙で二代目になった。
 
:腕と度胸は辰五郎にも負けないが、若気の至りで辰五郎と比べると無茶をする事が多いが、徐々に頭らしい
 
:深い思慮と貫禄を身に着けていく。
 
;おぶん
 
:演:[[生稲晃子]]
 
:長次郎の妻。元々は目明しだった。
 
;栄五郎
 
:演:[[松村雄基]]
 
:め組の三代目頭。お杏の兄。 
 
;お杏
 
:演:[[いしのようこ]]
 
:栄五郎の妹。
 
 
 
=== 幕府・武家関係者 ===
 
;[[徳川宗春]]:[[尾張藩]]第7代藩主。吉宗と将軍の座を争って敗れた過去を持ち、表向きは吉宗に臣従しているものの、機会あらば天下を狙っている、一見穏やかそうに見えるが作戦に失敗した部下をあっさりと見捨てるなど冷酷な性格である。吉宗と真剣勝負をし斬られたこともある(命は助かった)。単に「尾張殿」と呼ばれることも多い。
 
;[[徳川宗直]]:[[紀州藩]]第6代藩主で吉宗の従兄弟にあたる。主にスペシャルのとき登場したが、人物が登場せずに名前のみが話の流れの中で登場することもあった。悪人に踊らされて吉宗と敵対することもあった。演じる役者についてはシリーズを通して固定されなかった。第Iシリーズ第38話では[[森次晃嗣]]、第IIIシリーズでは[[小林芳宏]]、[[佐久田修]]が演じた。第IXシリーズにおいては第26話では[[伊庭剛]]が演じ(伊庭が演じるのは第IVシリーズに続き2度目である)、第34話では名前のみの登場となった。後者では本人が登場して間がない時期に同人自身が非を働いたという設定がなされたためか、紀州藩主就任前の名である[[徳川宗直|頼致]]が用いられた(ただし第26話においても頼致が藩主就任時に宗直に改名したことは史実のとおり語られている)。
 
 
 
なお、後述のとおり歴史上の実在人物が登場することは多い。その中には宗直同様複数回登場した人物も少なくない。前[[水戸藩]]主[[徳川綱條|水戸綱條]]、水戸藩主[[徳川宗堯]]、[[薩摩藩]]主[[島津継豊]]・五代将軍[[徳川綱吉]]の養女[[浄岸院|竹姫]]夫妻、[[老中]][[水野忠之]]などである。が、いずれも演じる役者についてはその都度キャスティングが異なり、固定されていなかった。
 
 
 
==作品中の時系列==
 
第一作『吉宗評判記』は吉宗の将軍就任、大岡忠相の江戸南町奉行への起用で始まるが、以降のシリーズ・回の進行は必ずしも年代順ではない。例えば、『II』第40話で故人扱いだった[[間部詮房]](吉宗の将軍就任により引退させられた幕臣で、享保5年死去)が、『VIII』第10話では悪の首魁である。[[享保の改革]]で実際に行われた政策に絡めたエピソードなどでは、「享保●年のことであった」と時期が明言されることもある。側用人の名前、生母・お由利の方の境遇、『VIII』ラストで吉宗と相思相愛になった鶴姫の存在など、シリーズが変わると引き継がれない設定もある。
 
 
 
==史実との相違点==
 
本作には主人公の吉宗をはじめとして実在の人物が多く登場するが、史実と異なる脚色がされている部分がある。以下に主なものを挙げる。
 
* 本作のように将軍が供を連れずに出歩くことはまず不可能<ref>供以外に[[影供]]も随伴する。</ref>だが、[[徳川家光]]は夜間に城を抜け出すことがあったという<ref>得能審二『江戸時代を観る』 リバティ書房、1994年、100頁</ref>。
 
* 吉宗は本作では未婚、世継ぎ無しだが、史実では将軍就任時にはすでに側室がおり(正室は紀州藩主時代に死去)、嫡男の[[徳川家重|家重]](後の9代将軍)、次男の[[徳川宗武|宗武]]が誕生していた。ただ、この設定を利用して劇中に登場する女性と偽りの祝言を挙げたこともある。
 
* 重税に苦しむ農民を救う話も多いが、吉宗が[[享保の改革]]で実施した財政再建の一つは[[天領]]の[[年貢]]比率を五公五民に引き上げる増税であった。
 
* 御側御用取次役(加納五郎左衛門:[[加納久通]])は幼少時代の教育係であり、のち吉宗に付き従い幕臣となる。吉宗に妻を持つよう度々進言しており、史実でも子を残すために周囲が奮闘したことが記録に残っている。
 
* 吉宗の生母:お由利の方は、本作では江戸郊外に住み[[出家]]も[[在家]][[得度]]もしていない。史実では吉宗が将軍職に就く前に出家し、浄円院を名乗っている。また江戸城内にて庵を与えられていた。
 
* 尾張藩主:徳川宗春について、いくつか史実と異なる設定がなされている。
 
** 本作では松平健より年上の俳優が演じ、年長者である雰囲気を出しているが、史実では年下(吉宗は[[1684年]]生、宗春は[[1696年]]生)であり、吉宗と対立したのもその将軍治世の後半である。
 
** 本作では官職が[[大納言]]だが、史実では[[中納言|権中納言]]であった。権大納言の位は没後75年経って贈られたもの([[贈位]])。
 
** 本作では吉宗と将軍の座を争って敗れたが、史実で将軍の座を争ったのは前尾張藩主で宗春の兄:[[徳川継友|継友]](最終登場となる第IXシリーズ最終回のナレーションおよび劇中では継友が将軍職を争った旨に訂正されている)。なお宗春の「宗」は尾張藩主就任時に吉宗の名からもらったもの([[諱|偏諱]])。
 
* 紀伊藩主:徳川宗直は、本作では吉宗よりも年下のイメージで演じられているが、史実では吉宗よりも年上である(吉宗は1684年生、宗直は[[1682年]]生)。
 
 
 
== 本作独自の設定 ==
 
<!--ドラマの起承転結には関係ない解説文なので、とりあえず分離しました。できれば内容を整理して、豆知識の項と統合したいところです。-->
 
=== 脇役の活躍 ===
 
====め組====
 
め組は、徳田新之助に姿を変えた吉宗が、身分を隠して城下の人々と触れ合うための拠点として出入りしている江戸の町火消である。権力の頂点に君臨する吉宗がその重責から解き放たれ、心安らぐひと時を過ごせる憩いの場所でもある。新之助の正体は頭しか知らない(頭が新之助の正体を話したときも信用しない<ref>吉宗評判記の第3話で辰五郎がおさいに新之助の正体を明かしているのだが、おさいは全く信用しなかった。</ref>)ため、彼ら(主におかみさん)が“吉宗に対する批判”や“新之助への苦言”、“新さんの七不思議”<ref>II第146話「ちゃんを返して、将軍様!」において、め組の若い衆が“新さんの七不思議”と題して次の疑問を頭にぶつけている。その1:住んでる屋敷がどこだか分からない、その2:親兄弟など家族構成が分からない、その3:女を知っているのか、その4:加納との間柄がよく分からない、その5:大岡忠相と親しい、その6:旗本の冷や飯喰いの割には血色がいい、その7:金が無いと言いながら肝心な時にはちゃんと持っている</ref>などを率直に口にし、気まずい思いをするものの真実を明かせず困惑する新之助と言葉を濁しながら皆をたしなめる頭の姿は、このドラマの名物シーンとして定着している(このパターンは、シリーズX(通称)の大岡忠相とその姪子にも受け継がれている)。劇の序盤では、なごやかな一日の始まりを演出するためのめ組であるが、口封じに狙われている人物を保護したり、凶悪事件を警戒しての夜回り、若い衆たちを動員しての情報収集活動、さらには、事件の手掛かりとなる重要情報が得られたりと、悪事に挑む吉宗にとって無くてはならない存在となっている。
 
 
 
なお、史実によれば、め組は[[1720年]](享保5年)に徳川吉宗が設置した町火消47組(後に48組)のひとつであり、[[新橋 (東京都港区)|新橋]]・[[芝大門]]付近を管轄していた<ref>http://www.tfd.metro.tokyo.jp/libr/qa/qa_03.htm</ref>、現在でいうところの[[消防団]]にあたる。このほか、火消には、飯田橋、市ヶ谷、お茶の水、麹町の4か所に設置された公儀直轄の「定火消(じょうびけし)」、江戸城や各藩の江戸屋敷を火事から守るために組織された「大名火消」などがあり、これらは現在の[[消防署]]の礎となる組織である。このドラマでは、火事場において、め組と定火消(定火消の大役を利用して陰で火付け盗賊を働く悪役として登場)が管轄などをめぐってたびたび対立し、消火作業そっちのけで喧嘩を始めるなどの場面があるが、これらは「火事と喧嘩は江戸の華」<ref>[[め組の喧嘩]]の項も参照。</ref>といわれる史実を巧みに表現したものである。<!--実際には現代のような消防機器が発達していない江戸時代にあっては喧嘩などする余裕がなかったことはいうまでもなく、現在と同様、官民の火消が一致団結して消火活動(破壊による延火防止活動)を行っていたようである。 - コメントアウト。火事場では功名争いである「消口争い」がしばしば発生していました。火消の項目を参照。-->
 
 
 
====御庭番====
 
公儀[[御庭番]]は、吉宗が紀州から連れてきた隠密御用の紀州忍者のほか、江戸城の裏門や大奥の警護にあたる[[伊賀忍者]]、大手三門の守備を行う[[甲賀]]忍者などで構成されている。忍びの者たちは、[[天正]]10年、[[本能寺の変]]で危機に陥った[[徳川家康]]を救った初代[[服部半蔵]]以来、公儀御庭番として忠節に励んできたという設定になっている。その存在を知る者は爺や忠相、辰五郎などごく少数で、辰五郎以外のめ組関係者と接触することはほとんどない(II第58話ではおさい、II第177話では龍虎、III第26話では半次郎が知り合っている)が、まれにめ組に顔を出す場面がある(III第94話など)。
 
 
 
御庭番は町中では町人や行商人に、屋敷に潜入する際は忍びの格好という具合にその場の状況に応じた装いで活動する。そのほか、二人の御庭番が夫婦という設定で貧乏長屋に住み込んで内情を探ったりするほか、賭場の博打打ちや問屋で働く用人、大商の番頭や手代、飴売り商人、女中奉公の娘、さらには大奥に潜入したりと様々な身分になりすまして潜入捜査を行うこともある。一方、諜報活動で失敗した時に切腹しようとしたが吉宗から「人は失敗を重ねてこそ成長できる」「この吉宗が仕事に完全無欠な人間だけを望んでいると思っているのか」「これからも頼むぞ」などと言葉をかけられて思い留まった。
 
 
 
また御庭番にスポットをあてた作品も少なからずある。タイトル中に御庭番が入った作品として「お庭番非情!」「あわれ、女お庭番」「吉宗狙撃! 消えたお庭番」「庭番慕情、禁じられた恋の笛!」「お庭番を愛した女」「女お庭番の涙 怪盗夜がらすの正体は?」「吉宗を愛した女お庭番! 断崖に消えた恋」「危機一髪! お庭番の禁じられた恋」など恋沙汰ものが多い。さらには、「左源太愛に死す!」のように御庭番の殉職も取り上げた作品もある。
 
<!--シリーズIX(通称)第34話「女お庭番の涙 怪盗夜がらすの正体は?」は、御庭番の人間らしさを大胆に描写した作品として知られているため、一例としてその内容を紹介する。
 
 
 
:「夜がらす」と名乗る盗賊一味が江戸の町を荒らして回っているなか、夜回りを行っていた「め組」の長次郎は、一味が薬種問屋に押し入っているところに遭遇し、捕縛しようと駆け付けた南町与力・大村市之進が斬られる現場を目撃する。事件の概要について忠相から報告を受け、殺害に使用された刃物を手に取り吟味した吉宗は、その特殊な形状から忍具ではないかと考え、御庭番を近くに呼んで意見させたところ、驚くことに御庭番と同じ流派の忍者が扱う武器であることが判明する。
 
:そんな中、御庭番は、紀州で共に武芸を学んだ二人と偶然にも再会する。夫婦となって江戸に暮らす二人は、吉宗が将軍に就任する際に随行する予定であった御庭番の中から、紀州藩のために残した「吉宗お墨付きの御庭番」という設定。吉宗の将軍就任に伴い、二人とは違う人生を歩むこととなった御庭番は、普段は決してみせることのない豊かな表情やタメ語を使ってお互いの近況や昔話(実はあんたに惚れていたとか、お前は泣き虫だったなど)で盛り上がり、さらには子どもの誕生を待ちわびる二人に温かい祝福の言葉をかけるなど、彼らの人間らしい一面がいきいきと描かれている。
 
:報告を受けた吉宗は、紀州で共に過ごしたよき時代に思いをはせる一方、紀州藩の騒動に巻き込まれ、命からがら江戸に逃げのびた苦い経験から自分に恨みを抱いていることなど、二人を苦しめた原因が自らの不徳の致すところと知り心を痛める。いたたまれなくなった吉宗は、無理やり用事を作って男の働く店に貧乏旗本として尋ね、男と交流するが、盗賊一味のひとりが負っていると推察される傷の特徴と酷似した怪我を負っていることに気付く。男を中心に捜査を進めた結果、案の定、二人が盗賊団の一味に加担している疑いが浮上することとなる。
 
:大岡邸にて吉宗と忠相が悪事の全貌について総括するなか、その事実を受け入れられない女御庭番は、取り乱しながら二人の無実を主張し、耐え切れず中庭に飛び出して泣き崩れてしまう。吉宗の御前にも拘わらず、私情を挟み、公儀隠密としてあるまじき奇行・言動の数々を行った女御庭番に対し、男御庭番は、公儀御庭番としての心得を説き厳しく戒めるも、吉宗は「よい。思い切り泣かせてやれ。」と、咎めることなく慈悲深さを示す。
 
:自らの不徳により、やむなく悪事に手を染めることとなった二人の事情を憂い、自責の念に駆られた吉宗は、御庭番に「何なら『吉宗自ら直接詫びたい』と申していたと伝えても構わん」と、自らの強い想いを託し二人の更生を図る。御庭番が吉宗から託された想い伝え、以前訪ねてきた侍の正体を知った男は足を洗うことを決意するが、口封じのため無残にも斬られてしまう。
 
:駆けつけた吉宗に抱きかかえられた男は、虫の息で自ら犯した罪の許しを乞い、これに応じた吉宗も自身の不徳を詫びたそのとき、静かに命のともし火を消す。御庭番は、大声で男の名前を口にして泣き叫び、悔しさを爆発させる。黒幕の屋敷では、盗賊団の解散により完全犯罪の成立を確信した黒幕が祝いの宴を設けていた。男を始末したことを「夜がらすは落ちた」などと例え、酒を飲みながらふてぶてしく笑うその背後から「烏は落ちたが、鷹が舞い戻ったぞ」という洒落を効かせた台詞で注意を引く。御庭番は吉宗とともに次々と手下を斬りつけ、最後は仇討ちを兼ねた形で成敗する。男の亡骸は故郷の紀州でよく遊んだ川に似た川(と吉宗が言っていた)沿いに手厚く葬られ、御庭番らとともに手を合わせるなか、吉宗は「今頃は故郷の紀州にも咲き乱れているであろう」と男が好きだった花を手向ける。ここで『この後、吉宗は、紀州藩主に対し、毎年、命日の日に墓前に手を合わせるよう命じた。』とのナレーションで締められる。-記事全体とのバランスがとれていない。もっと簡潔に。-->
 
 
 
== シリーズ・エピソード ==
 
{{Main|暴れん坊将軍のエピソード一覧}}
 
 
 
== 撮影場所 ==
 
[[ファイル:090411 Himeji Castle Hyogo pref Japan01s10.jpg|thumb|[[姫路城]]]]
 
* OPでは[[富士山]]を望む[[三保の松原]]を白い馬に乗った吉宗が駆けていく映像が使われていることがある(富士山を背景にしていることもある)。なお撮影は海ではなく[[京都]]の[[大沢池]]で行われた。
 
* 劇中「江戸城」として登場する天守閣は[[姫路城]]である。(Iでは[[大阪城]]が江戸城設定で登場したこともある)また、吉宗が弓の稽古を行う場面や鯉に餌を与える場面は、国宝[[彦根城]]の[[玄宮園]]池畔で行われることもあり、このときは彦根城の天守閣が江戸城の一部として使用されている。なお、史実では[[1657年]]の[[明暦の大火]]で江戸城の天守閣は焼失し、その後再建されることはなかったために吉宗の時代の江戸城に天守閣はない。
 
* [[二条城]]
 
* [[大覚寺]](京都)
 
* 御室[[仁和寺]](京都)
 
* [[東映太秦映画村]]
 
* [[和歌山城]]
 
* [[根来寺]](和歌山)
 
 
 
== 音楽 ==
 
 
 
=== オープニング曲 ===
 
* I~Ⅸ:暴れん坊将軍のテーマ 作曲:[[菊池俊輔]]
 
* X:「未来」作詞:[[大地土子]] 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:[[宮崎慎二]] 歌:[[北島三郎]]
 
* XI、XII:「輝」作詞:大地土子 作曲:大地土子 歌:北島三郎
 
 
 
=== エンディング曲 ===
 
* I、II:「炎の男」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:[[池多孝春]] 歌:北島三郎
 
* III、IV:「がまん坂」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:[[鈴木操]] 歌:北島三郎
 
* V~VII:「男道」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎 <ref>Vの第17~24話、第27~44話ではレコード用の音源を編集したものが使われている。</ref>
 
* VIII:「陽だまり人情」作詞・作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:鈴木操 歌:北島三郎
 
* IX:エンディングなし
 
* X、800回SP:「未来」作詞:[[大地土子]] 作曲:原譲二(北島三郎) 編曲:[[宮崎慎二]] 歌:北島三郎
 
* XI、XII:エンディングなし
 
* 最終回SP、春のSP:「輝」作詞・作曲:大地土子 編曲:宮崎慎二 歌:北島三郎
 
 
 
=== 挿入歌 ===
 
* II~IV:「夜明け」作詞・作曲:[[中山大三郎]] 編曲:[[矢野立美]] 歌:松平健
 
* V~VII:「夢灯り」作詞:[[上川輝子]]  作曲:[[久保進一]] 編曲:矢野立美 歌:松平健
 
* IV(17話、20話、55話):「[[花〜すべての人の心に花を〜|花]]」作詞・作曲:[[喜納昌吉]] 編曲:[[チト河内]]、ライクーダ、[[久保田麻琴]] 歌:松平健<!-- 2011年12月1日のメ~テレにおける再放送で確認 -->
 
* VI(18話、20話、32~33話):「やじろべえ」作詞・作曲:[[横山聖二郎]] 編曲:池多孝春 歌:松平健
 
* VII(14話):「千代紙」作詞・作曲:横山聖二郎 編曲:池多孝春 歌:松平健
 
* VII(15話):「想い出かくれんぼ」作詞・作曲:横山聖二郎 編曲:[[鈴木英明]] 歌:松平健
 
* VIII:「ぬくもり」作詞:[[たきのえいじ]]  作曲:久保進一 編曲:[[前田俊明]] 歌:松平健
 
* X、最終回SP:「斬って候」作詞:[[荒木とよひさ]] 作曲:[[柴田遊]] 編曲:[[桜庭伸幸]] 歌:松平健
 
 
 
== 豆知識 ==
 
[[Image:Imperial Palace Tokyo Well near Donjon base.jpg|200px|thumb|江戸城内の井戸(実物)。吉宗は城内の井戸から隠し通路をたどって堀外に出る設定。]]
 
[[老中]]・[[若年寄]]・[[寺社奉行]]・[[勘定奉行]]・[[勘定吟味役]]・[[北町奉行]]・[[佐渡奉行]]・[[長崎奉行]]・[[関東郡代]]・[[火付盗賊改方]]・[[大番頭]]・[[大目付]]・地方の[[代官]](主に[[関東地方]])などの幕閣や幕府の役人たち、吉宗や忠相によって罷免された元役人(含む[[間部詮房]]など)・[[旗本]]・旗本の[[用人]]・[[与力]]・[[商人]]・[[医師]]・[[浪人]]・[[僧侶]]・[[大奥]]・[[公家]]・[[大名]]の江戸及び国[[家老]]・大名の兄弟や親戚・江戸[[留守居]]役・そして大名本人(主に[[譜代大名]]・ただし、登場する藩は大抵実在しない架空の藩が多く、実在する藩は尾張・薩摩などごくわずかである)などが悪人として登場する。ただ、悪人が盗賊団のみというケースもあり、そうしたケースでは、吉宗が正体を明かさないまま成敗に到ることもある。また、話によっては[[尾張藩]]主[[徳川宗春]]がライバルとして登場する。南町奉行は[[大岡忠相]]の赴任以降は悪役にはなり得ない。第1シリーズ第1話のみが大岡の着任前であったため、前任者が悪党であった。
 
 
 
悪の親玉は御庭番もしくは山田朝右衛門が止めを刺す。本人は「身分の高い者は殺生をするべきではない」との考えから[[峰打ち]]にすることが多い。とはいうものの、打たれた敵が頭等から血を流していることがある。統計によれば、1話あたり平均35人が上様に殴り倒されるという。831話までに上様に殴り倒された人数は約29,000人である。末期には一部本身の刀を用いて火花を散らすシーンや殺陣や成敗シーンに[[スローモーション]]を使うシーンも見られた。絶対に殺生しないというわけでもなく、吉宗が心底激怒した場合、敵(の刃)が眼前に迫っている場合、御庭番が側にいない場合、そして腕が立ち御庭番でも危うい剣の達人が相手の場合には自ら討つこともある。IVシリーズ第61話の殺陣において、はね退けた悪党の太刀が手から飛んで壁に突き刺さり、当の悪党は得物を奪われた形で峰打ちされるという、吉宗の鋭い剣さばきを演出した珍しいシーンが見られた。
 
 
 
特に女の悪役(凶悪な女盗賊・[[忍者]]を除く)は峰打ちであっても吉宗が刃を向けることはほとんどなく、御庭番のうち女が斬るか、気絶させて後日裁くか、山田朝右衛門が斬るか、奥要職者などは[[自害]]や出家が促される。また殺しを含めた悪事を働いた者のうち、人生を狂わされて良心の呵責を抱えつつ悪の道に迷い込んだ末に改心した場合は、成敗や死罪でなく、他の悪党による口封じや裏切りへの制裁などにより横死することが多い。
 
 
 
[[富士山]]をバックに海岸線を走るシーンは、[[静岡県]][[静岡市]][[清水区]]。画像処理ができなかったのか、松平健の背後右下に遠くの海岸の側にある[[工場]]の[[煙突]]が映りこんでいた。
 
 
 
* 殺陣において家臣達は白足袋姿を装った祭足袋を着用しているが、倒れても褐色のゴム底部が放映されないように倒れ方やカメラアングルでカバーしている。
 
* 高島礼子が御庭番役で芸能界デビューを果たし、女優の[[登龍門]]として注目され続けた。この高島をはじめ、御庭番を演じるレギュラーが、レギュラー出演以前あるいは以後にゲスト出演することも多い(御庭番役にも求められる厳しい雰囲気から悪役として登場することもある)。
 
 
 
== 周辺エピソード ==
 
* 松平が長年にわたり吉宗役を務めたため、「吉宗=松平健」というイメージが定着している。“歴史テストの『江戸幕府8代将軍、徳川吉宗の別名は(  )将軍と呼ばれたか?』(正解は"米")という問題に思わず"暴れん坊"と書き入れてしまった生徒が居た”という笑い話もある。松平健自身も、暴れん坊将軍以外の露出が少なかったこの時期、チョンマゲはカツラではなく、本物説だったというエピソードもあった。また、以下のようにパロディ化されている。
 
*# [[藤沢とおる]]の漫画・[[GTO (漫画)|GTO]]:主人公の[[鬼塚英吉]]が全国中学模試を受ける策略にはまり、その勉強のために、同僚の教師・冬月あずさに「徳川8代将軍は?」と問われて「ま、松平健...」と自信なげに答える(単行本6巻)。ドラマ版では「徳川8代将軍は松平健で、15代将軍は[[本木雅弘|モックン]]([[大河ドラマ]]『[[徳川慶喜 (NHK大河ドラマ)|徳川慶喜]]』の主役)だ!」と自信満々に答えている。
 
*# [[秋本治]]の漫画・[[こちら葛飾区亀有公園前派出所]]:亀有に8代将軍吉宗が鷹狩りに来たという伝承に主人公の[[両津勘吉]]が「亀有に[[松平健]]が来ていたとは」と驚く(単行本117巻)。
 
* [[ハワイ州|ハワイ]]でも、[[地上波]]テレビ局KIKU-TVが英語字幕付(タイトルはそのまま"Abarenbo Shogun")で放送したため、[[松平健]]は[[日系人]]を中心とした地元住民にも"[[徳川吉宗|Shogun Yoshimune]]"として知られている。
 
*松平は本シリーズを「自分の成長、人生をともにした分身」と公言し<ref>[http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200807290043.html 松平健の暴れん坊将軍来冬スペシャル復活]朝日新聞 2008年7月29日</ref>、[[水戸黄門]]の終了などで子供が時代劇を見る機会が減りつつあることについて、再放送や下記[[劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル|仮面ライダー]]映画が時代劇に触れるきっかけになればうれしいと話している<ref>[http://www.zakzak.co.jp/people/news/20110803/peo1108030937000-n1.htm 【松平健】“暴れん坊将軍”家では子供とチャンバラごっこ]zakzak 2011年8月3日</ref>。
 
*当ドラマのオープニング曲「暴れん坊将軍のテーマ」は、[[日本の高校野球]]では[[応援歌]]として現在も定番曲でよく演奏されている。更に、かつての[[日本プロ野球]]・[[大阪近鉄バファローズ]]の[[チャンステーマ]]や、[[中村紀洋]]の応援歌としても使われていた<ref>[http://braban-koshien.net/post-179/ 暴れん坊将軍(高校野球応援歌まとめ)]</ref>。
 
 
 
== パチンコ・パチスロ ==
 
※すべて[[藤商事]]からの発売。
 
*パチンコ
 
**CR暴れん坊将軍 (2004年)
 
**CR暴れん坊将軍2 (2006年)
 
**CR暴れん坊将軍3 (2009年)
 
**CR新暴れん坊将軍 吉宗危機一髪! (2010年)
 
**CR新暴れん坊将軍 不死身の闇烏 (2011年)
 
**CR暴れん坊将軍 怪談(2015年)
 
*パチスロ
 
**パチスロ暴れん坊将軍 (2007年)
 
 
 
== コラボレーション・タイアップ ==
 
; [[サントリー]]
 
: 2009年9月にタイアップ企画で「飲んで当てよ!!」キャンペーンが実施されていた。第1弾は、肉・米・魚の食材御三家1年分、第2弾は、ラーメン・蕎麦・饂飩・焼き蕎麦・パスタの天下5麺1年分、第3弾は、上様ダウンCollection21種類、第4弾は米・蔵・金が当たるプレゼントをそれぞれ展開していた。
 
; [[劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル]]
 
: 松平が本作と同設定の吉宗役で出演しており、本作のメインテーマもアレンジが加えられたうえで使用された。同映画をモチーフにしたステージが収録されているゲーム『[[仮面ライダー バトライド・ウォー|仮面ライダー バトライド・ウォーII]]』にも吉宗がプレイアブルキャラクターとして登場しており、松平が声を担当している。
 
; [[STARHORSE3]]
 
: 本作とコラボした「吉宗激走記 暴れん坊将軍賞」が期間限定で開催された<ref>[https://sega.jp/topics/151217_arcade_2/ スターホース3 × 暴れん坊将軍 まさかのコラボレース実現!] - セガ 製品情報サイト 2015年12月25日(2015年12月27日閲覧)</ref>。吉宗の声には、松平による新規収録の音声が用いられている。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[テレビ朝日番組一覧]]
 
* [[ナイジェル・マンセル]] - 元[[フォーミュラ1|F1]]ドライバー。[[古舘伊知郎]]から呼ばれていた。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.toei-video.co.jp/DVD/sp21/yoshimune.html DVD 暴れん坊将軍 特集](東映ビデオ内にあるサイト)
 
 
 
{{テレビ朝日土曜夜8時枠時代劇}}
 
{{テレビ朝日木曜時代劇}}
 
{{テレビ朝日月曜時代劇}}
 
{{仮面ライダーシリーズ}}
 
なお、当番組でシリーズが終了した土曜時代劇の次番組は『[[プリズンホテル]]』([[サタデードラマ]])、同じく木曜時代劇の次番組は『[[いきなり!黄金伝説。]]』である。
 
  
 +
{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:あはれんほうしようくん}}
 
{{DEFAULTSORT:あはれんほうしようくん}}
 
[[Category:暴れん坊将軍|*]]
 
[[Category:暴れん坊将軍|*]]
485行目: 20行目:
 
[[Category:応援歌]]
 
[[Category:応援歌]]
 
[[Category:テレビ番組のシリーズ]]
 
[[Category:テレビ番組のシリーズ]]
 
{{リダイレクトの所属カテゴリ
 
|collapse=on
 
|header=この記事は以下のカテゴリでも参照できます
 
|redirect1=吉宗評判記 暴れん坊将軍
 
|1-1=1978年のテレビドラマ
 
|redirect2=暴れん坊将軍II
 
|2-1=1983年のテレビドラマ
 
|redirect3=暴れん坊将軍III
 
|3-1=1988年のテレビドラマ
 
|redirect4=暴れん坊将軍IV
 
|4-1=1991年のテレビドラマ
 
|redirect5=暴れん坊将軍V
 
|5-1=1993年のテレビドラマ
 
|redirect6=暴れん坊将軍VI
 
|6-1=1994年のテレビドラマ
 
|redirect7=暴れん坊将軍VII
 
|7-1=1996年のテレビドラマ
 
|redirect8=暴れん坊将軍VIII
 
|8-1=1997年のテレビドラマ
 
}}
 

2019/4/27/ (土) 18:58時点における最新版

暴れん坊将軍』(あばれんぼうしょうぐん)

日本のテレビドラマシリーズのひとつ。時代劇。放映はテレビ朝日系列。1978年に『吉宗評判記 暴れん坊将軍』のタイトルで最初のシリーズが放映されてから、2002年までの間に12のシリーズが断続的に制作・放映されたほか、単発のスペシャルドラマや舞台化作品もある。江戸幕府八代将軍吉宗が、火消しの息子に姿をやつして町内の悪と戦うというストーリー。基本的に一話完結で、シリーズ終了までにスペシャルを含め全832話が放映された。主演は全シリーズを通じ松平健。その他の出演:北島三郎、坂口良子ほか。



楽天市場検索: