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'''日東電工株式会社'''(にっとうでんこう、{{Lang-en-short|''Nitto Denko Corporation''}})は、[[大阪市]]に本社を置く、粘着テープなどの包装材料・[[半導体素子|半導体]]関連材料・[[フィルム#光学フィルム|光学フィルム]]などを製造する[[株式会社]]である。[[三水会]]及び[[みどり会]]の会員企業であり[[三和グループ]]に属している<ref>[https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/15981/17064050004.pdf 六大企業集団の無機能化] - [[同志社大学]]学術情報検索システム内にある[[Portable Document Format|PDFファイル]]。筆者は経済学者の田中彰。</ref><ref>[http://www.midorikai.co.jp/member.html メンバー会社一覧 - みどり会]</ref>。海外売上比率は7割を超え、全世界で事業展開している。
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'''日東電工株式会社'''(にっとうでんこう、{{Lang-en-short|''Nitto Denko Corporation''}}
  
== 概要 ==
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総合材料メーカー。 1918年日東電気工業として設立。 88年現社名に改称した。高分子材料の合成技術を中心に,電子材料,保護材料,包装材料,医療材料といった各種産業用材料の生産,販売を行う。売上構成比は,電気電子材 34%,工業材 23%,商品 15%,光学 15%,エン部5%,メディカルほか8%
前身は'''日東電気工業'''で、戦後に[[日立製作所]]が系列下におさめた。その後、同じく日立系列の中央商事(当時。現、[[日立アーバンインベストメント]])が筆頭株主となるが、[[2003年]]に日立系資本から独立。
 
 
 
現在のロゴは、[[2013年]]10月から使用している(2004年7月から使用していたものを再変更した)。
 
 
 
なお、関連会社に[[ニトムズ]]などがある。[[マクセルホールディングス]]は日東電気工業のカセット・乾電池事業を[[1961年]]に分離独立させたマクセル電気工業を前身としているが、[[1964年]]に日立製作所の子会社となったため現在は関係ない。
 
 
 
== 事業内容 ==
 
ある特定の素材を扱うのではなく、社会で利用される製品の中間材料を、電子素材、自動車製品、工業製品など幅広く手がける。「グローバルニッチ」を標榜し、トップシェアを目標におく方針をおく。[[液晶テレビ]]等に使用される[[液晶]]用[[偏光]]板、液晶用[[位相]]差板、また、熱はく離シートや、[[ぜんそく]]治療薬などでは、世界最大のシェアである。また、水の浄化・[[海水淡水化]]に使用される[[逆浸透膜]]なども、世界的に大きな市場シェアを占める。
 
 
 
== 事業所 ==
 
* 本社:大阪
 
* 支店:東北(仙台)、北関東(高崎)、東京、名古屋、豊田、大阪、広島、九州(福岡)
 
* 営業所:宇都宮、神奈川(厚木)、静岡、北陸(金沢)
 
* 生産・研究拠点:東北(大崎)、関東(深谷)、豊橋、亀山、滋賀(草津)、茨木、尾道
 
 
 
== 沿革 ==
 
* [[1918年]] 電気絶縁材料の国産化を目標として日東電気工業株式会社を創業(東京大崎)
 
* [[1924年]] 電気絶縁用ワニスの販売開始
 
* [[1941年]] 茨木工場(現・茨木事業所)操業
 
* [[1945年]] 大崎本社空襲で全焼
 
* [[1946年]] 本社を大阪府茨木市(現・茨木事業所)に移転。ブラックテープの量産開始
 
* [[1949年]] 大阪、東京支店開設。防食テープ製品化
 
* [[1951年]] ビニルテープの製造開始
 
* [[1957年]] 電気絶縁用注・成型製品の製造開始
 
* [[1959年]] 吹田工場操業
 
* [[1961年]]
 
** 海外進出、ニューヨーク駐在所開設
 
** [[フッ素]]樹脂製品の製造開始(ニトフロン)
 
** 表面保護用ビニルシートの製造開始(SPV)
 
**乾電池、磁気テープ事業を分離し、「[[マクセルホールディングス|マクセル電気工業]]」(現在のマクセルホールディングス)を設立。
 
* [[1962年]]
 
** 株式を東証、大証二部に上場。豊橋事業所操業
 
** 紙粘着テープの製造開始
 
** テープ応用機器の開発(ニトマチック)
 
* [[1964年]] 電気絶縁用[[繊維強化プラスチック|FRP]]製品、両面接着テープの製造開始
 
* [[1966年]] 半導体封止材料の製造開始
 
* [[1967年]] 株式を東証、大証一部に上場。関東事業所操業
 
* [[1968年]] 医療用粘着シートの製造開始
 
* [[1969年]]
 
** 日東電工アメリカ設立。亀山事業所操業
 
** 台湾に工場設立、初の海外生産
 
* [[1973年]] フレキシブル回路基板の製造開始(ニトフレックス)
 
* [[1974年]]
 
** 日東ベルギー(現・日東ヨーロッパ)を設立
 
** シーリング材分野に進出(エプトシーラー)
 
* [[1975年]]
 
** 株式会社[[ニトムズ]]を設立。家庭用製品の製造販売を目的とする
 
** [[液晶]]表示用粘着[[偏光フィルム]]の製品化
 
* [[1976年]] [[高分子分離膜]]の分野に進出([[逆浸透]]膜、[[限外ろ過]]膜)
 
* [[1977年]] 東北事業所操業
 
* [[1981年]] スポーツ[[テーピング]]用テープの製造開始(ニトリート)
 
* [[1982年]]
 
** 九州日東電工(現 日東エレクトロニクス九州)操業
 
** [[紙おむつ]]ファスニングテープの製造開始(ニトナップ)
 
* [[1983年]] 経皮 吸収型テープ製剤の製造開始
 
* [[1985年]] 補強制振材の製造開始(ニトハード)
 
* [[1986年]]
 
** 滋賀事業所操業
 
** ドーム用屋根恒久膜材料の製造開始(シィヤフィル)
 
* [[1987年]] 米国・ハイドロノーティクス社買収
 
* [[1988年]]
 
** 創立70周年、社名を日東電工株式会社に変更
 
** 米国・パーマセル社買収
 
** 液晶表示用位相差フィルムの開発
 
** [[フェロモン]]テープ製剤の製品化
 
* [[1989年]]
 
** マレーシアに工場設立
 
** 植物[[組織培養]]技術の確立(培養おたね人参)
 
** 米国・グラフィックテクノロジー社買収
 
* [[1990年]] 株式会社ジンセック設立
 
* [[1992年]]
 
** 自動車保護用フィルムの開発
 
** 日東ユーテック株式会社設立
 
* [[1993年]]
 
** 創立75周年、東京・大阪で新技術・新製品発表会「テクノ・メッセージ」を開催
 
** 耐熱[[バーコード]]ラベリングシステムの開発(デュラシステム)
 
* [[1994年]] 中国・深川に加工拠点設立。中国・上海(浦東)に販売・加工拠点設立
 
* [[1995年]] 中国・上海(松江)に工場設立
 
* [[1996年]]
 
** 尾道事業所操業開始
 
** 日東メディカル株式会社設立
 
** [[日東ライフテック]]株式会社・日東マシナリー株式会社設立
 
** マイルズ賞受賞
 
* [[1997年]]
 
** 国内全生産拠点(7事業所)で[[ISO 9000]]シリーズ取得
 
** 電気材料事業部と新興化学工業株式会社を一体化し、日東シンコー設立
 
** 日東電工マテリアルタイランド設立
 
** 日東電工マテリアルズインドネシア設立
 
* [[1998年]] 豊橋事業所内に、全社的なR&D機能を集中配置した粘着テープ研究所を新設
 
* [[1999年]]
 
** 日東電工包装システム株式会社設立
 
** 国内全生産拠点(7事業所)で[[ISO 14000]]シリーズ取得
 
** 日東電工ベトナム設立
 
** 韓国日東オプティカル設立
 
** [[液晶ディスプレイ|LCD]]用輝度向上フィルムの開発(NIPOCS)
 
* [[2000年]]
 
** 地域統括会社 日東アメリカス設立
 
** 韓国日東電工設立
 
** 三重日東電工設立
 
** 日東電工ひまわり設立(障害者特例子会社)設立
 
** 日東電工マテックス設立
 
** 日東電工テクニカル設立
 
* [[2001年]]
 
** 日東電工テープマテリアルズベトナム設立
 
** 日東電工フィリピン設立
 
** 日東電工蘇州設立
 
** 日東テクノス設立
 
* [[2002年]]
 
** 日東エレクトロニクス九州設立
 
** 愛知日東電工設立
 
** ジンセックを日東メディカルに統合
 
** アコスタシール社買収、パーマセルオートモーティブに改名
 
* [[2003年]]
 
** 米国・エラントランスダーマルテクノロジー社買収、アヴィーバドラッグデリバリーシステムズに改名
 
** 台湾日東光学設立
 
* [[2004年]]
 
** キノベートライフサイエンス設立
 
** 日東電工包装システムを日東電工CSシステム株式会社に改名
 
** 日東精密回路技術(深川)設立
 
* [[2005年]] 日東電工天津、上海日東光学設立
 
* [[2006年]] 本社を大阪市に移転。旧大阪本店を茨木事業所と改名。
 
* [[2008年]]
 
** 海水淡水化用逆浸透膜「SWC5」が2007年日経優秀製品・サービス賞 受賞
 
** シンガポールに日東電工アジアテクニカルセンター設立
 
* [[2009年]] 日東電工インド設立
 
* [[2011年]] アビシアバイオテクノロジー社買収
 
* [[2013年]] 創業95周年を機にロゴマークを再変更(「Nitto」のマークとなる)
 
* [[2014年]] 日東(青島)研究院設立
 
* [[2016年]] 子会社の株式会社ニトムズが、日東メディカル株式会社及び日東ライフテック株式会社を吸収合併
 
 
 
== 国内グループ会社 ==
 
* 日東シンコー株式会社
 
* 日東電工CSシステム株式会社
 
* 株式会社ニトムズ
 
* 日昌株式会社
 
* 日東エルマテリアル株式会社
 
* マテックス加工株式会社
 
* 愛知日東電工株式会社
 
* 埼玉日東電工株式会社
 
* 日東精機株式会社
 
* 三重日東電工株式会社
 
* 日東ビジネスエキスパート株式会社
 
* 日東ロジコム株式会社
 
* 株式会社日東分析センター
 
* 日東電工ひまわり株式会社
 
* 日東ひまわり亀山株式会社
 
* 日東ひまわり尾道株式会社
 
 
 
== 提供番組 ==
 
=== 2018年4月現在 ===
 
* [[ATPファイナルズ|Nitto ATPファイナル]](2017年から20年までタイトルスポンサー)
 
* [[ワールドビジネスサテライト]]([[テレビ東京]])2017年4月3日放送から提供クレジット表記。同年1月下旬 - 同年3月31日放送までは[[ヒッチハイク (放送)|ヒッチハイク]]だった。
 
**同系列の番組に不定期で提供する事がある。
 
 
 
=== 過去 ===
 
* [[THE・サンデー]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系列)
 
* [[サンデープロジェクト]]([[テレビ朝日]]・[[ABCテレビ|朝日放送]]共同制作)
 
* [[ABCチャンピオンシップゴルフトーナメント|フィリップモリスチャンピオンシップゴルフトーナメント]](朝日放送制作・テレビ朝日系列、1997年)
 
* [[ダンロップフェニックストーナメント]]([[MBSテレビ|毎日放送]]制作・[[TBSテレビ|TBS]]系列、1997年)
 
* [[大阪国際女子マラソン]]([[関西テレビ放送|関西テレビ]]制作・[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系列、2005年 - 2017年・協賛及び大筆頭スポンサー)2018年からは[[奥村組]]が協賛および大筆頭スポンサーとなったため、提供していない。
 
** 2010年から2015年は、当番組限定のCMを中心に放送する。2010年 - 2012年は同社の従業員、役員などが登場する「日東電工社員マラソン」を放送。実際のスタート・ゴール地点である[[長居陸上競技場]](現:ヤンマースタジアム長居)で実施した。2013年はCMキャラクターの[[仲里依紗]]に対し、同社の社員が事業内容をプレゼンするCMを放送。2014年以降は同社の社員がロゴマーク変更を機に作られたテーマソングに合わせてダンスを披露する「ダンスチャレンジ」を放送(前述の通り2015年まで)。2015年10月より独自の企業CMとなる。
 
*** また、「大阪国際女子マラソン」放送を前後して30秒の[[スポットCM]]を集中して流していた。
 
 
 
ほか
 
 
 
== CM出演者 ==
 
* [[仲里依紗]]([[2006年]] - [[2015年]])
 
 
 
== 労働問題 ==
 
[[1999年]]に同社に入社し、その後尾道事業所で主任研究員を務めた43歳の男性が、[[2014年]]に[[オートバイ]]を運転中に交通事故に遭い首を骨折し、下半身麻痺で車椅子生活を送るようになった。その後2016年8月にこの男性は復職を求め、自宅での勤務、もしくは元の尾道事業所への[[山陽新幹線|新幹線]]と福祉タクシーでの通勤を希望したが、同社側は応じず、[[2017年]][[1月]]に「復職不可」と通知し、この男性は[[9月]]に退職扱いとされた。男性は同社に対し、2017年[[8月17日]]に[[大阪地方裁判所]]に、社員としての地位確認と慰謝料の支払いなどを求め提訴した<ref>[https://mainichi.jp/articles/20170817/ddm/041/040/090000c 日東電工 交通事故で障害、退職扱い 復職求め男性提訴へ] 毎日新聞 2017年8月17日</ref>
 
 
 
== 脚注・出典 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[オーディー05オムニバスチャイナトリーティ]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.nitto.com/jp/ja/ 日東電工株式会社]
 
* [http://www.nitto.com/jp/ja/ 日東電工株式会社]
 
* [http://www.nitoms.com/index.html 株式会社ニトムズ]
 
* [http://www.nitoms.com/index.html 株式会社ニトムズ]
*{{kotobank|2=日本の企業がわかる事典2014-2015}}
 
  
{{Normdaten}}
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{{みどり会}}
 
 
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[[Category:日本の化学工業メーカー]]
 
[[Category:日本の化学工業メーカー]]

2018/10/16/ (火) 22:29時点における最新版


日東電工株式会社(にっとうでんこう、: Nitto Denko Corporation

総合材料メーカー。 1918年日東電気工業として設立。 88年現社名に改称した。高分子材料の合成技術を中心に,電子材料,保護材料,包装材料,医療材料といった各種産業用材料の生産,販売を行う。売上構成比は,電気電子材 34%,工業材 23%,商品 15%,光学 15%,エン部5%,メディカルほか8%。

外部リンク



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