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ブラジルの国旗
ネパールの国旗

(はた)は、など薄い素材を用いて、主に竿の先端に付けて空中に掲げたものである。竿以外には綱などに付ける場合がある。

概要

旗は、何らかの目印やシンボルとして掲示されるもので、視認性や他と識別されるために意匠が凝らされた布である。風雨によってほつれたりちぎれたりしないよう、多くは補強が施されており、特に綱や竿に結び付ける部分は念入りに補強されている。旗はもっぱら目に付く高いところに掲揚される。

その用途によって様々な機能が付与された旗も多い。国家コミュニティなどグループの象徴(シンボル)としての旗や、装飾用の旗は美しい色合いを使い、図案や色に意味をもたせるなどの意匠が施されている。通信用や識別用の旗は、他との識別性を重視して、風で多少歪んでいても、見間違えないような共通化されたデザインが施されている。

シンボルとしての意味を持つ旗は、様々な儀式で様々な扱い方がなされる。例えば優勝旗は、一種の記念品として扱われる。また、同じ旗でも扱い方によって込められた意味が違う。例えば半旗は弔意という意思を表明する意味を持ち、国家の象徴である国旗を同列に繋げた万国旗は、世界平和や国際協力を願う意味を持つ。

歴史

旗の形式

  • 掲揚旗
    掲揚台やポールなどに取り付けて用いる大型の旗。
  • 卓上旗
    机上に置いて用いる小型の旗。
  • 手旗
    手で持って用いる旗。
  • 車旗
    自動車のボンネットなどに取り付ける旗。
  • バナー
  • ペナント
  • 連続旗
    万国旗のようにロープに多数の旗を連続して結び付けたもの。三角旗や半円旗の連続旗もある。
  • ゲートフラッグ
    布の両端にポールが設置された、両手で頭上に掲げる形の旗。

旗の機能

旗の機能として、以下のものがあげられる。

  • 遠距離からでも視認できるようにするため
  • 情報の伝達手段
  • 実績を表彰する、あるいは順位を表す(優勝旗、準優勝旗、等旗、等級旗)
  • 所有者が所属する集団の識別
  • 集団のアイデンティティの拠りどころ(部隊旗など)
  • 慶弔の意の表明
  • 目印
  • 装飾

旗の持つ意味

装飾目的の旗の一部を除けば、位置や図案によって何らかの意味を保有している。

位置による意味
  • 手旗 - 航海士やスポーツ競技の審判が使う手旗は、位置により様々な意味を持たせた代表的な例である。手旗を揚げる者は1つまたは種類の違う2つの旗を持ち、上げ下げや腕との組み合わせたポーズを予めルールや規約にとりまとめ、旗を見るものに視覚的に情報を伝える。
  • 半旗 - 弔意を表すために旗の布部分を竿の中ほどまで掲げたもの。詳しくは該当項目を参照のこと。
  • 単純な2値(真偽)の伝達 - 予め取り決めた命題がであるかであるかを伝える。コンピュータアーキテクチャにおけるフラグの語源はここからきている。
  • 応援団旗 - 往々にして大きな旗であり、棹を左右に振って翻らせ、応援する意思を知らしめる。
図案による意味
  • 国旗を含む団体を表す旗 - 旗の立つ場所や持つものがその図案が示す団体に帰属していることを表す。様々な団体旗が集合している場合、掲げられた団体が一堂に会していることを示している(但し、万国旗は装飾の意味合いが色濃いことがある)。詳しくは国旗校旗などを参照のこと。
  • 優勝旗 - 団体競技の大会で、優勝したチームに贈られることがある。
  • 白旗 - 降参を表明するときに使われる。
  • 大漁旗 - 元来は漁船に掲げて、帰港時に漁獲高が多かったことを知らせる目的で使われた。新しく漁船をあつらえた際に親しい人から贈られる。一般に吉祥文様が描かれ、結婚など船の新調以外でも祝いの品として贈られることがある。
  • 安全旗 - 緑十字が描かれている旗。工事現場等で掲げられる。
  • その他、文字を図案に施し、施した文字の意味を旗に持たせることが多い。
立てられた場所による意味
色彩による意味
  • 鉄道等交通機関の運行に際して、信号機の代用として手旗により進路の状況の伝達手段として使われる(赤旗を振る=止まれ等)。
  • 同様に、工事中の箇所で、工作機械や進来物から安全な場所に退避が完了していることを示すため「白旗」が使われることもある。

旗の付属品

旗への装着品

以下、旗と組み合わせて用いる装着品について述べる。

  • 竿頭綬 - 主に消防などの分野では消防隊や消防団の部隊が功績や実績を挙げた場合、上位組織はその部隊に対して竿頭綬を授与する。竿頭綬は部隊の旗の上部(竿頭)に付けるもので、その部隊の実績を明らかにする。
  • ペナント - 竿頭に取り付ける細長い旗。優勝旗の歴代優勝者(優勝団体)の銘を記したものが馴染み深い。
  • 喪章(弔旗) - 半旗と同様に弔意を表す。黒布で竿頭(普通は慶事の際に揚げるので金色の玉が付いていることが多い)や旗そのものを覆うか、黒布のリボン(ペナント)を旗の上部に付ける。構造上の問題で半旗に出来ない旗に用いられる。

その他

  • 旗棒(ポール) - 旗を掲揚するための棒。後述の旗索と滑車が付いているものが多い。
  • 旗竿 - 旗を掲揚するための棒のなかで細めのもの、または人が手に持って掲げるもの。旗棒の中で、恒久設置されないものがこのように呼ばれることが多い。 旗棒のように旗索と滑車を持たず、旗を結ぶための輪(環)がついている。
  • 旗頭(竿頭) - 旗棒の先端に付ける飾り部品。球状、剣状、)状のものがあり、剣状や槍状のものは軍事組織において長槍に旗を着けて掲げたことを模したものである。
  • 旗索 - 旗棒に旗を掲げる際に用いるロープ、もしくはワイヤ。旗棒についている滑車に旗索を通してこれに旗を結び、索を引き上げる事によって結んだ旗を掲揚する。
  • 石突(いしづき) - 旗竿の下端(後端)に取り付けられている金具。装飾用途の他に、竿を地面に立てた際に安定させ、竿の破損を防ぐ。
  • スタンド(三脚台、五脚台) - 旗竿を地上に設置した際に用いる。
  • 帯革バンド - 旗を持っての行進時や応援団が応援する時に使う。これを用いて旗手と旗竿を結ぶことにより、重い旗竿を安定して持つことができる。

関連項目