「新幹線952形・953形電車」の版間の差分

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{{鉄道車両
 
| 車両名  = 新幹線952形・953形電車<br>STAR21
 
| 背景色  = green
 
| 文字色  = white
 
| 画像    = STAR21 952-1.jpg
 
| 画像説明 = 新幹線952形電車
 
| 運用者  = [[東日本旅客鉄道]]
 
| 製造所  = [[日本車輌製造]]・[[日立製作所]]・[[川崎重工業]]
 
| 製造年  = [[1992年]]
 
| 製造数  = 1編成9両
 
| 運用開始 = 1992年3月27日
 
| 運用終了 =
 
| 廃車    = 1998年2月17日
 
| 編成    = 9両編成
 
| 軌間    = 1,435 [[ミリメートル|mm]]
 
| 電気方式 = [[交流電化|交流]]25,000 V 50 [[ヘルツ|Hz]]
 
| 最高運転速度 =
 
| 設計最高速度 =
 
| 最高速度 =
 
| 起動加速度 =
 
| 常用減速度 =
 
| 非常減速度 =
 
| 減速度  =
 
| 編成定員 =
 
| 車両定員 =
 
| 自重    =
 
| 編成重量 =
 
| 編成長  =
 
| 全長    =
 
| 全幅    =
 
| 全高    =
 
| 車体材質 = [[アルミニウム合金]]
 
| 台車    =
 
| 主電動機 =
 
| 主電動機出力 =
 
| 駆動方式 =
 
| 歯車比  =
 
| 編成出力 =
 
| 制御方式 = [[VVVFインバータ]]([[ゲートターンオフサイリスタ|GTO]])
 
| 制御装置 =
 
| 制動装置 =
 
| 保安装置 =
 
| 備考    =
 
| 備考全幅 =
 
}}
 
[[File:STAR21 952-1 Maibara 20060727.JPG|thumb|220px|新幹線952形電車]]
 
[[File:JRE 953-5 953-1.jpg|thumb|220px|新幹線953形電車]]
 
'''952形'''および'''953形'''は、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)が[[騒音]]、[[微気圧波]]、地盤振動等の低減などの環境対策をさらに進めるため、[[1992年]]([[平成]]4年)に製作した高速試験用[[新幹線車両|新幹線電車]]である。通常構造の非連接車952形4両と[[連接台車|連接構造]]の953形5両で1編成を構成していた。[[車両愛称|愛称]]は'''STAR21'''(スター21)で、'''''S'''uperior '''T'''rain for '''A'''dvanced '''R'''ailway toward the '''21'''st century''(日本語訳:「21世紀の素晴らしい電車」)の[[頭文字]]をとって名付けられたものである。
 
  
== 構造 ==
 
次世代車両製造時のデータ収集のため、車体には3種類の車体構造が試されており、車体は952形が[[アルミニウム合金|アルミ]][[ダブルスキン構造]]またはアルミハニカムパネル構造(952-4のみ)、953形がアルミハニカムパネル構造(953-1のみ)または[[ジュラルミン]][[リベット]]構造<ref>アルミニウム合金の一種であるジュラルミンの外板と車体の骨組みに穴を開け、そこにリベッドを打ち込んで外板を車体の骨組に固定して組立てる構造であり、航空機の機体で使用されているセミ・モノコック構造である。</ref>を採用している。また、先頭車形状が952形側と953形側で異なっていた。制御装置はJR東日本の新幹線電車としては初の[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]を採用しており、[[インバータ|インバータ装置]]で使用される[[電力用半導体素子|半導体素子]]には[[ゲートターンオフサイリスタ]] (GTO) が使用された。
 
 
== 仕様 ==
 
=== 952形 ===
 
* 952-1 - 1号車。[[東京駅|東京]]方の[[制御車|制御]][[動力車|電動車]]。新製時は[[付随車]]で、[[1993年]](平成5年)に速度向上試験に備え電動車に改造された。横2+2配列の[[鉄道車両の台車|座席]]を設置。車体は大型押出形材を使用したアルミダブルスキン構造を採用している。2軸ボギー車。製造は[[日本車輌製造]](952-2・3も)。
 
* 952-2 - 2号車(改造後は3号車)。中間電動車。横2+2配列の座席を設置し、1993年(平成5年)の改造時に[[集電装置|パンタグラフ]]が搭載された。多目的室や[[車椅子]]対応[[列車便所|トイレ]]を配備。車体は大型押出形材を使用したアルミダブルスキン構造を採用している。2軸ボギー車。
 
* 952-3 - 3号車(改造後は4号車)。中間電動車。横2+2配列の座席を設置。新製時はパンタグラフが搭載されており、1993年(平成5年)の改造の際に撤去された。車体は大型押出形材を使用したアルミダブルスキン構造を採用している。2軸ボギー車。
 
* 952-4 - 4号車(改造後は2号車)。中間電動車。新製時は付随車で、1993年(平成5年)に電動車改造された。横1+2配列の座席が設置され[[グリーン車]]に相当する。車体はアルミハニカムパネルを使用したアルミハニカムパネル構造を採用している。2軸ボギー車。製造は[[日立製作所]](953-1も)。
 
 
=== 953形 ===
 
* 953-1 - 5号車。中間付随車。横2+2配列の座席を設置。車体はアルミハニカムパネルを使用したアルミハニカムパネル構造を採用している。953-2側の台車は連接構造だが、952-4との連結側の台車は通常のボギー台車。
 
* 953-2 - 6号車。中間電動車。横2+2配列の座席を設置。車体はジュラルミンリベット構造を採用している。連接車。製造は[[川崎重工業車両カンパニー|川崎重工業]](953-3・4・5も)。
 
* 953-3 - 7号車。中間電動車。パンタグラフを搭載。2+2の座席を設置。車体はジュラルミンリベット構造を採用している。連接車。
 
* 953-4 - 8号車。中間電動車。横2+2配列の座席を設置。[[車椅子]]対応多機能トイレや[[洗面器#洗面台・洗面所|洗面所]]があった。車体はジュラルミンリベット構造を採用している。連接車。
 
* 953-5 - 9号車。盛岡方の制御電動車。2+2の座席が設置。車体はジュラルミンリベット構造を採用している。連接車。
 
 
== 運用実績 ==
 
[[File:JRE 952 953 Star21 SpeedRecord425km.jpg|thumb|220px|最高速度425km/hを達成を記念した表示]]
 
[[File:Star21 bogie.JPG|thumb|220px|[[奈良工業高等専門学校]]に保存されている台車]]
 
[[1992年]]([[平成]]4年)[[3月27日]]から、[[東北新幹線]][[仙台駅|仙台]] - [[北上駅|北上]]間で走行試験を開始し、[[1993年]](平成5年)[[12月21日]]、[[上越新幹線]][[越後湯沢駅|越後湯沢]] - [[新潟駅|新潟]]間で試験中に[[燕三条駅]]付近で最高速度425km/hを達成している。試験終了に伴い、[[1998年]](平成10年)[[2月17日]]付で[[廃車 (鉄道)|廃車]]となった。
 
 
== 保存状況 ==
 
先頭車2両のうち952-1が[[財団法人]][[鉄道総合技術研究所]]風洞技術センター([[滋賀県]][[米原市]])に、953-5が中間車953-1を連結された状態でJR東日本[[新幹線総合車両センター]]([[宮城県]][[宮城郡]][[利府町]]・[[仙台市]][[宮城野区]]・[[多賀城市]])に[[静態保存]]されている。また、[[奈良工業高等専門学校]]の敷地内に[[鉄道車両の台車|台車]]が保存され、実習に使用されている。
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
{{日本の新幹線}}
 
{{Rail-stub}}
 
{{デフォルトソート:しんかんせん952}}
 
[[Category:東日本旅客鉄道の新幹線電車|952]]
 
[[Category:1992年製の鉄道車両]]
 
[[Category:日本車輌製造製の新幹線車両|952]]
 
[[Category:日立製作所製の新幹線車両|952]]
 
[[Category:川崎重工業製の新幹線車両|953]]
 
[[Category:試作車 (鉄道)]]
 
[[Category:連接式の鉄道車両]]
 

2018/10/9/ (火) 11:17時点における版