政所

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政所(まんどころ)

平安時代中期以後,親王家,摂関家,公卿,有力社寺の家政機関。主として所領荘園の事務を司った。特に摂関家の政所は大規模で,多数の別当を配していた。源頼朝は建久2 (1191) 年2月大江広元を別当に,以下令 (れい) ,案主 (あんじゅ) ,知家事 (ちけじ) の職制を定め,鎌倉幕府および一部の民事訴訟を管掌させた。その後執権政治が成立すると,別当は北条氏の兼職となり,令,案主,知家事は二階堂,菅野,清原氏の世襲となった。室町幕府におかれた政所もこれを踏襲し,財政事務を司った。執事は伊勢氏,政所代は蜷川氏がこれを世襲した。



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