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{{Otheruses|携帯電話の絵文字に関する技術的な内容|携帯電話の絵文字を利用した文化|絵文字文化}}
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'''携帯電話の絵文字'''(けいたいでんわのえもじ)では、主に[[日本]]の[[フィーチャー・フォン]]の[[携帯電話]]・[[PHS]]の[[インターネット]]接続サービス([[iモード]]、[[EZweb]]、[[Yahoo!ケータイ]]、[[ウィルコム|H"・AIR-EDGE PHONE]]、[[EMnet]]等)での[[絵文字]]、また[[Unicode]]に収録されている絵文字(Emoji)について説明する。日本発祥のものであり、現在では世界各国で「Emoji」として使用され、[[日本文化]]として認識されている<ref>
 
{{Cite web |author= |date=2014-3-31 |url=https://rocketnews24.com/2014/03/31/427676/ |title=海外で「“Emoji”(絵文字)の種類を増やしてほしい!」という声 → アップルが絵文字を増やすとコメントしたことが話題に |publisher=ロケットニュース24 |accessdate=2018-02-27}}</ref><ref>
 
{{Cite web |author= |date=2015-4-28 |url=http://www.sankei.com/world/news/150428/wor1504280050-n1.html |title=「カラオケ、エモジ…」 オバマ氏、日本語交え、安倍総理を歓待 |publisher=産経ニュース |accessdate=2018-02-27|archiveurl=https://web.archive.org/web/20160401201735/www.sankei.com/world/news/150428/wor1504280050-n1.html |archivedate=2016-04-01}}</ref>。
 
 
 
== 概要 ==
 
絵文字とは、文字の一部を1文字の絵(例えば自動車や電車などのアイコン、グリフ)で表現し、表示できるようにしたものである。日本では[[仮名]]や[[漢字]]と併用して使用され、[[絵文字文化]]とも呼ばれる。
 
 
 
当初は、絵文字を表示する携帯電話には低解像度の[[モノクローム]]の液晶ディスプレイが装備されていたため、12×12ドットのピクトグラムを表示する外字グリフとして開発されていたが、ツーカーなどの携帯キャリアがカラー表示できる液晶ディスプレイを備えた携帯電話に最適化した[[カラー絵文字]]という多色の絵文字表示を行い、日本の各携帯電話キャリアはすべて、絵文字を実装することとなった。最後発となるソフトバンクは、携帯電話の液晶ディスプレイの高精細化を利用した、細密な多色絵文字を開発した。また、文字にアニメーションをさせた、[[動く絵文字]]と呼ばれる絵文字も使用した。
 
 
 
文字コードを利用した絵文字以外では、[[デコメール]]で使用される、[[JPEG]]または[[Graphics Interchange Format|GIF]]形式によるインライン画像のうち、画像サイズが一定サイズ([[NTTドコモ]]の場合20ドット×20ドット)のものを「デコメ絵文字」と呼ぶが、これについては[[デコメール#デコメ絵文字]]を参照。
 
 
 
2010年にはUnicode 6.0で絵文字 (Emoji) が新たに追加され、[[パソコン]]や[[スマートフォン]]などで世界的に対応されたことから日本国内だけでなく世界中で利用されるようになった。
 
 
 
== フィーチャー・フォン時代 ==
 
=== 概説 ===
 
当初は、絵文字は携帯電話・PHS事業者により仕様が異なる[[機種依存文字]]であった。そのため原則として、絵文字を含むメールは同一事業者の端末間のみで利用可能で、絵文字を含むウェブページについては各事業者毎に別のページを作成する必要があった。しかし、絵文字には統一されたデザインや呼称がなかったため、絵文字を含む文章や雰囲気が各事業者毎に微妙に異なって受け取られることがあった。
 
 
 
日本語のEメールの、事実上標準の文字コードは[[ISO-2022-JP]]であるため、絵文字を含むEメールは本来他のネットワークに送出しない方がよいとされていた。たとえば、後述の他社宛て絵文字変換が実施される以前(あるいは同機能を利用しない場合)は、[[iモード]]の端末から絵文字をメールで送信しようとすると、[[メールサーバ]]で「〓」([[下駄記号]])に変換された。ただし受信は以前から変換されないため、絵文字をそのまま送出する端末・サーバからの絵文字メールの受信は可能である。また、ウェブページに関しては、絵文字に関する変換は行われないので、端末とページの対応が取れていれば、絵文字を含むページは表示可能である。
 
 
 
なお[[KDDI]]、並びに[[沖縄セルラー電話]]の各[[au (携帯電話)|au]]は[[iモード]]の絵文字に一部対応している、あるいは互換仕様になっている<ref>
 
{{Cite web|author = KDDI |url = http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/i_mode.html |title = iモードとの互換性 |work= KDDI au: 技術情報|accessdate = 2007-09-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070810230133/http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/i_mode.html|archivedate = 2007年8月10日 |deadlinkdate = 2017年10月}}</ref>。
 
 
 
以前は一般のパソコンでは絵文字の組み込まれたメールやウェブページを見ることができなかった。そのため、各事業者の絵文字に対応した[[フォント]]をパソコンにインストールして表示させるなどの方法をとる必要があった。このフォントは、各事業者公式の物として、また非公式の[[フリーウェア]]としても、配付されている。
 
 
 
[[ワンセグ]]に対応した携帯電話では、[[字幕放送]]や[[文字放送]]に対応するため、通常の携帯電話の絵文字のほか、[[ARIB外字]]を含む端末も多い。
 
 
 
=== 他社宛て絵文字変換機能 ===
 
他社宛て絵文字変換機能とは、Eメール送信時に[[メールサーバー]]において、機種依存文字である絵文字を、他社(他の携帯電話・PHS事業者)の似た絵文字に変換して、他社のメール受信者に送信できる機能である。送信先の事業者に相応するものがない場合は顔文字や一般の文字列に、それでも適切なものがない場合は「〓」([[下駄記号]])へ変換する<ref name=docomo_henkan>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.nttdocomo.co.jp/service/communication/imode_mail/function/emoji_convert/index.html |title=絵文字変換機能 |publisher=NTTドコモ |accessdate=2018-02-27}}</ref>。
 
 
 
他社宛て絵文字変換機能は、当初、事業者とは関係ないメールサーバーを経由して変換し、受信者側に配信する方式で開始された。提供者は事業者以外のウェブ・メールサービス提供会社等であり、送受信時に、サービスの定める何らかの特殊な操作等をする必要があった(例えば、他社メールアドレスの[[ドメイン名]]の一部に、特定の文字を追加変更する等)。
 
 
 
その後、携帯電話・PHS事業者自身が、標準のサービスとして、絵文字変換機能を提供した。これは、送信元のキャリア側のメールサーバーで自動変換し、利用者は特に操作・設定をせずに機能を利用することができる。
 
 
 
2005年11月1日にソフトバンクモバイル(現[[ソフトバンク]])がVodafone 3G(現[[SoftBank 3G]])の[[マルチメディアメッセージングサービス|S!メール]]で他社携帯電話宛の絵文字を含むメールの絵文字部分の自動変換機能を開始した。このサービスの特徴はメールアドレスの末尾部分を書き換えるなどの特別な操作を必要とせず、絵文字を含まないメールと同じ送信操作で他社に絵文字を含むメールを送信できることである。他社も追随し、2006年7月12日に[[NTTドコモ]]が[[iモード]]メールの、同年9月5日に[[au (携帯電話)|au]]([[KDDI]]/[[沖縄セルラー電話]])がEメールの同様のサービスを開始したことにより、これら3事業者間においては、ユーザの特別な操作無く絵文字が送受信できるようになった(ただし、[[SoftBank 6-2]]では他社への絵文字送信は不可能である)。
 
 
 
ソフトバンクモバイルは、2007年10月29日より同じソフトバンクグループの[[Yahoo! Japan#ヤフー株式会社|Yahoo! Japan]]が提供するメール「[[Yahoo!メール]]」宛の絵文字を含むメールの絵文字部分の自動変換機能も開始している(Yahoo!メールのパソコン用サイトで受信・閲覧した場合に限る)。またNTTドコモでは、2009年11月現在Yahoo!メール・[[Gmail]]・[[au one]]メールへの送信の際に絵文字がそのまま表示されるようになっている<ref name=docomo_henkan />。
 
 
 
なお、[[PHS]]は、PHSへの送信・PHSからの送信共に絵文字変換が実施されていなかったが、[[ウィルコム]]は2008年1月22日より、AIR-EDGE PHONE以降の一部機種について、NTTドコモ・au(KDDI/沖縄セルラー電話)と相互に、メール送受信時の絵文字変換を開始すると発表した。また、ソフトバンクモバイル及び同社の[[MVNO]]である[[ディズニー・モバイル]]との絵文字変換も同年3月18日より開始した。
 
 
 
=== 出版における絵文字への対応 ===
 
前述の通り、絵文字は本来、携帯電話・PHS事業者により仕様が異なる[[機種依存文字]]であるため、出版物で絵文字を使おうとしても、印刷で用いられる書体セットの中に絵文字は含まれていない。そのため、印刷物に絵文字を用いようとした場合、完全に非対応とされるか、以下のような何らかの条件や制限が加わることがある。また、対応できる場合であっても意図していたデザインの絵文字であるとは限らない。
 
 
 
* [[外字]]、あるいは画像データとして別途作成され、その分のデータ作成料を追加請求される。
 
* 絵文字で[[キャラクタ (コンピュータ)|キャラクタ]](丸や三角、ハートマークなどの文字記号)に置き換え可能なものは置き換え、他は対応しない。
 
* パソコン表示用の絵文字対応フォントを、利用制限の範囲内で使用。
 
* 納期を長めに設定されたり、金額を割高に設定される。
 
 
 
このことから、絵文字を使う可能性がある場合には、事前にデザイナーや印刷業者と打ち合わせをすることが望ましい。
 
 
 
=== 文字コード ===
 
[[文字コード]]は、多くの事業者で[[Shift_JIS]]もしくは[[Unicode]]の空き領域に2バイトのコードを割り当てて使用している(従って[[外字]]の一種)。ただし[[SoftBank (携帯電話)|SoftBank]](Yahoo!ケータイ)ではShift_JISの場合に特殊な[[エスケープシーケンス]]を用いて文字を表記する方式であり<ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://creation.mb.softbank.jp/mc/tech/doc/A-005-111-HTML_2.1.1.pdf |title=ウェブコンテンツ開発ガイド(HTML編) |publisher=ソフトバンクモバイル |accessdate=2018-02-27}}</ref>、[[au (携帯電話)|au]] (EZWeb) では[[HyperText Markup Language|HTML]]の&lt;IMG&gt;タグを独自に拡張した表記法もある<ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/3.html |title=技術情報 > 絵文字 - EZFactory |publisher=KDDI |accessdate=2018-02-27}}</ref>。このほか、HTMLの数値文字参照の形で文字コードを十進数もしくは十六進数で記述する方法もあるが、機種によって絵文字が表示できない場合もある<ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://www.nttdocomo.co.jp/service/developer/make/content/pictograph/howto/ |title=絵文字記述方法 - 作ろう!iモードコンテンツ |publisher=NTTドコモ |accessdate=2018-02-27}}</ref>。当初はISベースのコードのみでの対応であったが、その後[[Unicode]]の外字にマッピングした絵文字も利用されるようになった。
 
 
 
{| class="wikitable"
 
!キャリア!!Shift_JIS!!JIS!!EUC!!Unicode外字!!Unicode 6.0!!記事
 
|-
 
|'''au<br />(KDDI・沖縄セルラー電話連合)'''||第1バイトがF3, F6, F7で始まる2バイト文字すべて<br />F440-F47E<br />F480-F48D||-||-||E468-E5DF<br />EA80-EB88||対応||{{Main|EZweb絵文字}}
 
|-
 
|'''docomo'''||F89F-F8FC<br />F940-F949<br />F950-F957<br />F95B-F95E<br />F972-F97E<br />F980-F9FC||-||-||E63E-E6A5<br />E6AC-E6AE<br />E6B1-E6BA<br />E6CE-E757||未対応||{{Main|iモード絵文字}}
 
|-
 
|'''SoftBank'''||ESC $ [G/E/F/O/P/Q] + [0x21-0x7E] + 0x0F||ESC $ [G/E/F/O/P/Q] + [0x21-0x7E] + 0x0F||ESC $ [G/E/F/O/P/Q] + [0x21-0x7E] + 0x0F||E001-E05A<br />E101-E15A<br />E201-E253<br />E301-E34D<br />E401-E44C<br />E501-E537||対応||{{Main|SoftBank絵文字}}
 
|-
 
|'''emobile<br />(イー・アクセス)'''||F89F-F8FC<br />F940-F949<br />F950-F957<br />F95B-F95E<br />F972-F97E<br />F980-F9FC<br />F860-F879||-||-||E63E-E6A5<br />E6AC-E6AE<br />E6B1-E6BA<br />E6CE-E757<br />E600-E619||対応||
 
|}
 
 
 
== Unicodeへの収録 ==
 
{{See also|Unicode6.0の携帯電話の絵文字の一覧|UnicodeのEmojiの一覧|en:Emoji}}
 
=== 経緯 ===
 
前述のように絵文字は日本国内で幅広く使用されていたものの特定の閉じた環境内でしか使用できない技術的な問題があった。たとえば外字を利用したインターネット上のデータ交換は適切でないと考えられた<ref group="注釈">
 
外字は自由に文字を定義される文字を示すため、どこにどの文字が入っているかは環境によって異なり、異なる文字が表示されることは異常ではない。たとえば、i-modeからiPhoneに[[音符]]マークの絵文字をメールで送信すると、[[うんこマーク]]になる。{{Cite web|url=http://d.hatena.ne.jp/nakamura001/20101126/1290736227|title=ドコモからGmailにメールを送ると「音符」の絵文字が「うんこ」になる|author=nakamura001|date=2010-11-26|accessdate=2011-02-05}}これはi-modeの音符の絵文字の外字でのコードと、SoftBankのうんこマークの絵文字の外字でのコードが同じであることにより発生する。Unicode 6.0.0の絵文字でデータ交換を行えばこのような問題は発生しない。
 
</ref><ref group="注釈">
 
ただし以上のような文字化けは、外字データが指定されていないことに起因する。外字データを含む文章をPDFなどに変換して埋め込みフォントにするか、画像化を行って文書に添付すれば、このような問題は発生しない。</ref>。
 
 
 
[[2002年]]ごろある携帯用OSベンダーがUnicodeコンソーシアムに絵文字の提案を行ったが、当時それ以上の話に進まずにそのまま提案は流れた<ref>
 
{{Cite web|url=http://japan.cnet.com/sp/column_emojipandora/20409186/2/|title=グーグルが絵文字を世界標準に提案した理由--国際化エンジニアに聞くプロジェクトの舞台裏(前編) - (page 2)|author=小形克宏|date=2010-02-25|accessdate=2014-08-09}}
 
</ref>。[[2006年]]の秋に[[Google]]の[[Gmail]]のチームで各社の絵文字を相互に表示できるようなメールシステムが考えられ、それを元に[[2007年]]7月にUnicodeに符号化を行うチームが作られ<ref>
 
{{Cite web|url=http://japan.cnet.com/sp/column_emojipandora/20409186/|title=グーグルが絵文字を世界標準に提案した理由--国際化エンジニアに聞くプロジェクトの舞台裏(前編) - (page 1)|author=小形克宏|date=2010-02-25|accessdate=2014-08-09}}
 
</ref>、2007年10月に3社の絵文字を[[Unicode]]に収録しようという提案が[[Google]]と[[アップル (企業)|アップル]]の共同で行われ<ref>
 
{{Cite web|author=Markus Scherer|date=2008-11-26|url=http://google-opensource.blogspot.com/2008/11/emoji-for-unicode-open-source-data-for.html
 
|title=Emoji for Unicode: Open Source Data for the Encoding Proposal|work=Google Open Source Blog|language=英語|accessdate=2009-01-04}}
 
</ref><ref>
 
{{Cite web|author=Markus Scherer|date=2008-11-27|url=http://googlejapan.blogspot.com/2008/11/blog-post_27.html|title=絵文字のユニコード符号化: 符号化提案用のオープンソースデータ|work=Google Japan Blog|accessdate=2009-01-04}}
 
</ref>、[[2008年]]にそのためのオープンソースプロジェクト「emoji4unicode」が開始された。このプロジェクトの成果の一部は「emoji symbols」(絵文字記号)として2009年3月に[[ユニコードコンソーシアム]]に提案され<ref>
 
Markus Scherer, Mark Davis, Kat Momoi, Darick Tong, Yasuo Kida and Peter Edberg (2009-03-05). N3582 “{{PDFlink|[http://std.dkuug.dk/jtc1/sc2/wg2/docs/n3582.pdf Proposal for Encoding Emoji Symbols]}}”. 2010年10月13日閲覧。
 
</ref>、その一部がUnicode 6.0.0に収録された<ref>
 
{{cite web|url=http://www.unicode.org/press/pr-6.0.html|title=Unicode 6.0: Support for Popular Symbols in Asia|date=2010-10-11|accessdate=2010-10-13|publisher=Unicode, Inc.}}
 
</ref>。しかし、提案の審議の過程で、絵文字を表現する代表グリフに多くの変更が加えられたほか、すでに符号化されている文字との統合などの調整もされた
 
<ref>
 
 
 
{{Cite web |author=小形克宏 |date=2010-2-5 |url=http://japan.cnet.com/sp/column_emojipandora/story/0,3800105535,20407951,00.htm |title=絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」第7回--そして舞台はダブリンから東京へ |publisher=Cnet Japan |accessdate=2010-10-13}}</ref>。この制定により、携帯キャリア間および携帯以外の端末との間でも新たに制定されたUnicodeでの表現することにより誤った変換が発生せずにデータ交換が可能になった。[[パソコン]]や[[スマートフォン]]など世界中のOSに、Unicode形式の絵文字フォントが徐々に標準搭載されるようになり、Unicode上での絵文字データの交換が可能となった。
 
 
 
企業のロゴマーク等は収録されていないので、これらについては引き続き私用領域で表す必要がある。また、0〜9および#ボタンと国旗は合字で表現する<ref group="注釈">国旗についてはあいまいな仕様がある。[http://slashdot.jp/~yasuoka/journal/525713 国旗の絵文字 - yasuoka の日記]</ref>。
 
 
 
絵文字には、ハートマークや赤リンゴと青リンゴなど、形が同じで色のみが違うものがいくつかある。Unicodeでは通常文字の色は規定しないが、これらについてはYELLOW HEART、BLUE HEART、RED APPLE、GREEN APPLEなど色名を含んだ名称で登録された。ただし、コードチャートの例示字形はモノクロで網掛けや縞模様で表現されている。
 
 
 
Unicodeではバージョンを追うごとに順次絵文字の追加がされており、フィーチャー・フォン時代にはなかった絵文字も多数追加されている。また、Unicode 8.0では肌の色のバリエーションに対応した<ref>{{Cite web |date= |url=http://unicode.org/versions/Unicode8.0.0/ |title=Unicode 8.0.0 |publisher=ユニコードコンソーシアム |accessdate=2017-10-07}}
 
</ref>。2017年6月策定のUnicode 10.0では合計で1,000を超える数の絵文字が定義されている。
 
 
 
=== 制定後の動き ===
 
各社でUnicodeの絵文字に対応が進み、機種に依存せずに絵文字を使える環境が普及した。
 
 
 
* パソコン
 
** [[Microsoft Windows]]:[[Microsoft Windows 7|Windows 7]] にて Unicode 6.0 の絵文字に対応した。[[Microsoft Windows 8|Windows 8]] より絵文字のソフトウェアキーボードが搭載された<ref>{{Cite web |author= |date=2011-9-16 |url=http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110916/1036913/?P=3 |title=Windows 8のソフトウエアキーボードを検証、日本語入力は? |publisher=日経 xTECH |accessdate=2018-02-27}}</ref>。Windows 8.1からカラー絵文字が実装され、Windows 上でもカラーの絵文字が利用できるようになった。Windows 10では各種アップデートで最新の絵文字に対応している。
 
** [[アップル (企業)|Apple]] [[macOS]]:[[Mac OS X Lion]]以降で Unicode 6.0 の絵文字に対応している。<ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://www.apple.com/jp/macosx/whats-new/features.html |title=OS X Lion - 250を超える新機能をすべてご紹介します。 |publisher=アップル |accessdate=2018-02-27|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110806193430/http://www.apple.com/jp/macosx/whats-new/features.html |archivedate=2011-8-6}}
 
</ref><ref>
 
{{Cite web |author= |date=2011-7-21 |url=http://d.hatena.ne.jp/NAOI/20110721/1311242185 |title=Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ さっそくUnicode絵文字をLionで表示してみた |publisher= |accessdate=2018-02-27}}
 
</ref><ref>
 
{{Cite web |author= |date=2011-2-25 |url=http://www.razorianfly.com/2011/02/25/mac-os-x-lion-supports-the-viewing-of-japanese-emoji/ |title=Mac OS X Lion Supports The Viewing Of Japanese Emoji |publisher=RazorianFly |accessdate=2018-02-27|archiveurl= https://web.archive.org/web/20111018052732/http://www.razorianfly.com/2011/02/25/mac-os-x-lion-supports-the-viewing-of-japanese-emoji/|archivedate=2011-10-18}}</ref>。
 
 
 
* モバイル端末
 
** [[Google]] [[Android]]:2012年6月リリースの[[Android]] 4.1 で Unicode 6.0 の絵文字に対応、2013年10月リリースの Android 4.4 からはカラー絵文字になる。その後もAndroidのアップデートでUnicodeに追加収録された新たな絵文字に対応しており、2017年8月リリースの Android 8.0 では Unicode 10.0 の絵文字に対応している。
 
** Apple [[iOS (アップル)|iOS]]:iOS 4 より絵文字に対応しているが、iOS 6 より、Unicode 6.0 での絵文字に対応。その後もメジャーアップデートでUnicodeに追加収録された新たな絵文字に対応する。
 
** [[Windows Phone]]:Unicode 6.0 の絵文字に対応している<ref>{{Cite web |author= |date=2012-2-9 |url=https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh202920(v=vs.92).aspx |title=Windows Phone のフォントのサポート |publisher=Microsoft |accessdate=2018-02-27}}</ref>。
 
 
 
* その他
 
<!--** [[Google]]の携帯サイトでは、検索結果のページ変換で、Unicode の絵文字を携帯電話の絵文字のマッピングに変換する。検索結果についても、Google独自の絵文字はUnicode に変換したうえで検索結果に表示されるようになり、[[Google翻訳]]でも、Unicode に変換してから表示される<ref>{{Cite web |author= |date= |url=https://encrypted.google.com/search?q=%26%23xFE000%3B |title=Googleでの&amp;#xFE000;の検索結果 |publisher= |accessdate=2018-02-27}}</ref>。-->
 
** Unicode 6.0の絵文字に対応した、複数の[[フリーフォント]]があり<ref group="注釈">「[http://wiki.livedoor.jp/qvarie/d/%a5%e6%a5%cb%a5%b3%a1%bc%a5%c96%2e0%b0%ca%b9%df%a4%c7%bb%c8%cd%d1%a4%c7%a4%ad%a4%eb%b3%a8%ca%b8%bb%fa ユニコード6.0以降で使用できる絵文字 - 世界の特殊文字ウィキ]」のサイトでいくつかのフォントが紹介されている。
 
</ref>、これらのフォントをインストールすれば、携帯電話以外からでも Unicode の絵文字を表示することが可能である。また、Unicodeの絵文字に変換するための[[かな漢字変換]]の辞書も公開されている<ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://sourceforge.jp/projects/moji/ |title=Unicode絵文字に関するプロジェクト |publisher=OSDN |accessdate=2018-02-27}}
 
</ref>。
 
** Unicode 6.1では、絵文字としても使われるUnicodeコードポイントのうち107個に対し、[[異体字セレクタ]]の組合せが例示され、テキストスタイルと絵文字スタイルを切り替えられるようになった。例示された中には、Unicode 6.0では規定していない#、1から9の数字単独での絵文字スタイルも示された。
 
** 2014年5月以降、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、ウィルコムのキャリア6社はキャリアメールおよびSMSサービスの文字コードをUnicodeに対応し、絵文字の数と種類を共通化する。ただしアップルのiPhoneは対象外<ref>
 
{{Cite web |author= |date=2014-4-24 |url=https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2014/04/24_00.html |title=携帯電話・PHS事業者6社によるキャリアメール、SMSサービスの絵文字共通化の取組みについて |publisher=NTTドコモ |accessdate=2018-02-27}}</ref>としており、NexusなどSIMフリーAndroid端末、タブレットや、PCとの互換性については、発表時に言及されていない。
 
 
 
==その他==
 
*2016年、[[ニューヨーク近代美術館]]で1999年にNTTドコモの「iモード」で使われた176種類の絵文字の展示がされた<ref>
 
{{Cite web |author= |date=2016-12-13 |url=https://www.houdoukyoku.jp/posts/4330 |title=世界の「emoji」 MOMAで展示開始 |publisher=ホウドウキョク |accessdate=2018-02-27}}</ref><ref>
 
{{Cite web |author= |date= |url=http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161213-00000006-nnn-int |title=ニューヨーク近代美術館に「絵文字」展示 |publisher=Yahoo!ニュース |accessdate=2016-12-13}}</ref>。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[iモード絵文字]]
 
* [[SoftBank絵文字]]
 
* [[EZweb絵文字]]
 
*上記以外の独自の絵文字を提供していた会社
 
**[[アステル]]
 
**[[イー・モバイル]]
 
**[[ウィルコム]]
 
* [[顔文字]]
 
* [[絵文字文化]]
 
* [[カラー文字]]
 
* [[動く絵文字]]
 
* [[Unicode6.0の携帯電話の絵文字の一覧]]
 
* [[UnicodeのEmojiの一覧]]
 
 
 
== 出典 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 注釈 ==
 
{{Reflist|group="注釈"}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.unicode.org/reports/tr51/ Unicode Technical Standard #51 - Unicode Emoji] - ユニコードコンソーシアム(Unicodeでの絵文字の仕様)
 
* [https://emojipedia.org/ Emojipedia](Unicodeでの絵文字について各社の実装などがまとめられているサイト)
 
* [http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/content/pictograph/ iモード対応絵文字] - NTTドコモ
 
* [http://www.au.kddi.com/ezfactory/tec/spec/3.html 技術情報 > 絵文字] - au (KDDI)
 
* [http://mb.softbank.jp/mb/service/3G/mail/index.html#pictgram 絵文字 | メール | SoftBank] - ソフトバンクモバイル(メール)
 
* [http://creation.mb.softbank.jp/web/web_pic_about.html WEB & NETWORK 絵文字一覧 使用方法] - ソフトバンクモバイル (WEB)
 
* {{PDFlink|[http://developer.emnet.ne.jp/emoji_list.pdf EMOBILE絵文字一覧]}} - イーモバイル技術情報
 
* [http://www.willcom-inc.com/ja/service/contents_service/create/emoji/index.html WILLCOM | 絵文字] - ウィルコム
 
 
 
{{日本語}}
 
{{文字コード}}
 
 
 
{{DEFAULTSORT:えもし}}
 
[[Category:絵文字|けいたいてんわ]]
 
[[Category:Unicodeに存在しない文字]]
 
[[Category:携帯電話]]
 
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