宮崎駅

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ファイル:宮崎駅東口 2011.jpg
東口(2011年12月) 後方右はKITEN
ファイル:宮崎駅ホーム.JPG
ホーム(2009年7月)
ファイル:Miyazaki sta 201511.jpg
ホーム別の改札(2015年11月)

宮崎駅(みやざきえき)は、宮崎県宮崎市錦町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。事務管コードは▲940504[1]

概要

宮崎県の県庁所在地である宮崎市の代表駅で、全列車が停車する。特急「きりしま」「海幸山幸」の全列車と、「にちりん」「ひゅうが」の一部が当駅発着で運行される。

当駅は路線名称上としては日豊本線の単独駅であるが、日豊本線南宮崎駅を起点とする日南線の列車の約半数、日南線田吉駅を起点とする宮崎空港線の列車の大半が乗り入れており、日豊本線と日南線・宮崎空港線との実質的な接続駅の機能も持っている。宮崎駅 - 宮崎空港駅間には「空港線」の愛称が付けられている。

2015年5月1日より接近メロディ発車メロディ向谷実編曲の「フェニックス・ハネムーン」が採用されている。

歴史

ファイル:Miyazaki station 1913.jpg
宮崎県営鉄道の駅として開業した頃

宮崎駅へは、当時鹿児島本線の途中駅であった鹿児島県吉松駅から吉都線・日豊本線の経路で国鉄が線路を順次建設した。これに合わせる形で宮崎駅の工事も進められていたが、青井岳付近の工事が遅延し、1913年(大正2年)2月の時点で宮崎駅だけ先に完成して宙に浮いた状態となっていた。この国鉄の駅を宮崎県が借り受けて宮崎県営鉄道の駅として1913年12月15日にまず開業した[2]。さらに1915年(大正4年)3月20日、国鉄が建設を進めて完成させていた清武 - 宮崎間の線路を宮崎県が借り受けて、宮崎県営鉄道として運行を開始した[2]。この時点では中間の未完成区間を馬車で連絡していた。

1916年(大正5年)10月25日、最後に残されていた青井岳駅 - 清武駅間が完成して国鉄宮崎線が全通し、清武 - 宮崎間の宮崎県営鉄道による借受営業が終了して、国鉄が宮崎駅に乗り入れてきた[2]。これにより、宮崎駅は国鉄と宮崎県営鉄道の駅となった。1917年(大正6年)に宮崎県営鉄道が国有化されて、国鉄のみの駅となった[2]

1945年(昭和20年)8月12日に空襲を受けて被災したが、1950年(昭和25年)に建て替えられて本復旧した。この建物は昭和末期まで用いられた。駅と線路が東西方向の交通を遮断している状態を解消するために高架化工事が1988年(昭和63年)10月に着工され、1993年(平成5年)10月1日に新駅舎が完成している[2]

年表

駅構造

島式ホーム2面4線を持つ高架駅で、基本的に上りと下りで島式ホームを1面ずつ使用する[5]。各ホームから階段を下った所にそれぞれの改札があり、日本では他に帯広駅和泉鳥取駅で見られる[6]

県庁所在地の中心駅としてはJR九州で唯一自動改札機が導入されていなかったが、宮崎エリアでのSUGOCA導入に合わせて、2015年11月7日に自動改札機が導入された[4]。またSUGOCAの利用エリアについても、2012年12月1日に九州全域の都市圏近郊に拡大された時点では宮崎都市圏のみ導入されなかったが、2015年11月14日よりサービスが開始された[7]直営駅みどりの窓口楽チャリ、SUGOCA券売機(特別デザインカードのみ)が設置されており、自動放送も導入されている。駅長・副駅長配置。

コンビニファミリーマート[注釈 1]が入っているが24時間営業ではない。KIOSKは、ホーム上ではなく改札外にある[8]。かつてはホーム上にもあったが後に撤去された。

高架化に伴い1993年に完成した新しい駅舎は、太陽と空を表現しており、J・フェルナンド・テルヤによる設計である[9]。デザインの都合上、開業後暫くは「宮崎駅」という漢字表記を掲げられなかった[6]。また完成当時、市民からは駅舎のデザインに対して賛否両論の声があった[9]。高架化以前は、宮崎機関区貨物の取り扱いもあり、かなり規模の大きな駅だった。その一方で、駅および線路が市街地を東西に分断していたため、東西間の往来には人も車も大きく迂回する必要があった。

商業施設「えきマチ1丁目宮崎(旧:フレスタ宮崎)」が併設されており[8]ダイソー[注釈 2]、軽食屋、ファーストフード店等がある。

また、KITEN建築当初には駅施設と直結する連絡通路を建設する計画があったものの、建設計画自体が大幅に見直された際に連絡通路計画も廃止となり、アクセスには一度駅の外へ出る必要がある。(KITEN完成当初は屋根なども無く、雨天時に不便が発生していたがその後の改修により屋根が取り付けられ、現状では一応濡れること無くKITENへのアクセスは可能となっている。)

のりば 路線 方向 行先
1 日豊本線 上り 日向市延岡大分小倉博多方面
日南線 日南志布志方面
2 日豊本線 下り 都城鹿児島中央方面
上り 日向市・延岡方面
日南線 日南・志布志方面
3 日豊本線 下り 都城・鹿児島中央方面
日南線 日南・志布志方面
4 日豊本線 下り 都城・鹿児島中央方面
宮崎空港線 宮崎空港方面
日南線 日南・志布志方面
  • 南宮崎行「にちりん」のうち1本は1番のりばから、「きりしま」のうち1本は4番のりばから、宮崎空港線のうち3本は1本ずつ1・2・3番のりばから発車する。
  • 日南線の列車は全てのホームを使用するが、比較的3・4番のりばを使うことが多い[5]。ただし快速「日南マリーン号」は2番のりばから発車する。
  • 宮崎駅 - 南宮崎駅・宮崎空港駅間の利用に限って、特急列車の普通車自由席に乗車券のみで乗車できる。

駅弁

宮崎駅弁当が調製・販売する。主な駅弁は下記の通り[10]。炊き込みご飯の上に椎茸そぼろ錦糸卵を乗せた「椎茸めし」が有名[11]

  • ミニ椎茸めし
  • 元祖椎茸めし
  • 上等椎茸めし

利用状況

2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員4,782人である[12]。これは九州7県の県庁所在地がある代表駅の中で最も少ない[注釈 3]

近年の1日平均乗車人員推移は以下の通り[13][14]

年度 1日平均
乗車人員
1995年(平成07年) 5,463
1996年(平成08年) 5,756
1997年(平成09年) 5,525
1998年(平成10年) 5,388
1999年(平成11年) 5,316
2000年(平成12年) 5,263
2001年(平成13年) 4,952
2002年(平成14年) 4,624
2003年(平成15年) 4,671
2004年(平成16年) 4,745
2005年(平成17年) 4,822
2006年(平成18年) 4,686
2007年(平成19年) 4,564
2008年(平成20年) 4,565
2009年(平成21年) 4,401
2010年(平成22年) 4,370
2011年(平成23年) 4,485
2012年(平成24年) 4,715
2013年(平成25年) 4,866
2014年(平成26年) 4,781
2015年(平成27年) 4,878
2016年(平成28年) 4,773
2017年(平成29年) 4,782

駅周辺

中心街は当駅南西方向に広がる。駅の東西に出入り口があるが西口方面が商業的に発展した宮崎市中心街へとなり、東口方面は住宅街となっている。

  • 高架化する前、今の東口周辺に宮崎ガスの本社があった。

バス路線

駅西口・東口にそれぞれバス乗り場が設けられている[8]

なお、2011年10月1日に駅西口にバスターミナル(正式名称:宮崎駅西口バスターミナル[15])を兼ね備えた複合施設「KITEN」(正式名称:宮崎グリーンスフィア壱番館)が全面開業したことにより県外高速バスは一部を除き全てここから発着する。かつては一般路線バスと空港リムジンバス、高速バスの鹿児島線と長崎線においては当駅舎から向かい側にあった旧宮崎交通宮崎駅前バスセンター発着とし、それ以外の県外高速バスは駅構内西口に乗り場が設けられていたが、「KITEN」開業とともに発券窓口を移転・集約したことにより県外高速バスは全て「KITEN」1階高速バスターミナルに統一、他のバスは駅西口1 - 4番乗り場へ系統別に分散された。

一般路線バス・空港リムジンバスなど

全て宮崎交通の運行。

  • 宮崎駅 バスのりば[16]

県外高速バス(「KITEN」1階 - 高速バスターミナル発着)

ファイル:Kiten Bus Center Taiyo.JPG
高速バスターミナル。停車しているのはJR九州バスが独自で福岡方面に運行していた「たいよう」(2012年2月)

宮崎交通が運行に関与している高速バスは、KITEN1階からの発着である。なお、夜行便は当初から一度も当駅へは乗り入れていなかったが、2011年3月12日から2013年3月31日まで試験的に夜行便の運行を再開していた福岡線「フェニックス号」が初めて乗り入れていた。現在は「宮崎・延岡 - 福岡線」として金・土のみの運行により当駅へ乗り入れている。

延岡行き「ひむか号」は西3のりばから発車する。

【Aのりば(福岡方面)】
【Bのりば(熊本方面)】
【Cのりば(鹿児島・長崎・大分方面)】

県外高速バス(東口発着)

宮崎交通が運行に関与していないその他の高速バスは東口からの発着である。

  • 高鍋役場前・高岡-宮崎駅 - 南宮崎駅 - 博多駅筑紫口 「みとシティライナー」(山口運送(美登観光バス))
  • 佐土原-宮崎駅 - 南宮崎駅 - 博多駅筑紫口 「サンマリンライナー」(南九州観光バス

隣の駅

九州旅客鉄道
日豊本線
  • 特急「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」停車駅(「にちりん」「ひゅうが」の一部は当駅発着)、「きりしま」発着駅
普通
宮崎神宮駅 - 宮崎駅 - 南宮崎駅
日南線(当駅 - 南宮崎駅間は日豊本線)
快速「日南マリーン号」・普通
宮崎駅 - 南宮崎駅
宮崎空港線(当駅 - 南宮崎駅間は日豊本線)
  • 特急「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」停車駅
普通
宮崎駅 - 南宮崎駅

脚注

注釈

  1. 旧:生活列車
  2. 一度、撤退していた
  3. 当駅よりも利用客数が少ない九州内の県庁所在地代表駅として、鹿児島県鹿児島駅がある。しかし、同県に関しては鹿児島中央駅の方が代表駅として中心的な存在であり、宮崎駅よりも利用客数が多い。

出典

  1. 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. 2.00 2.01 2.02 2.03 2.04 2.05 2.06 2.07 2.08 2.09 2.10 JR全駅・全車両基地 No.44、p.10。
  3. 「鉄道高架が開通」『市広報みやざき』平成5年4月号(第594号)、宮崎市秘書広報課、1993年 p.6
  4. 4.0 4.1 岩切康一郎「JR宮崎駅に自動改札機 九州唯一"空白県"を解消」『宮崎日日新聞』2015年11月8日1面。
  5. 5.0 5.1 JR全駅・全車両基地 No.44、p.6。
  6. 6.0 6.1 (2015) JR九州のひみつ. PHP研究所, 42 - 43. ISBN 978-4-569-81493-3. 
  7. 宮崎エリアでSUGOCAが始まります! (PDF)”. 九州旅客鉄道 (2015年9月27日). . 2015閲覧.
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 JR全駅・全車両基地 No.44、p.9。
  9. 9.0 9.1 JR全駅・全車両基地 No.44、pp.4-5。
  10. 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 458頁。
  11. 九州駅弁JR九州・九州駅弁グランプリ
  12. 駅別乗車人員上位300駅(2017年度) (PDF)”. 九州旅客鉄道. . 2017閲覧.
  13. 宮崎県統計年鑑
  14. 宮崎市統計書
  15. 宮崎駅西口バスターミナル条例
  16. 宮崎駅 バスのりば”. 宮崎交通. . 2015閲覧.

参考文献

  • 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 九州の鉄道100年記念誌『鉄輪の轟き』九州旅客鉄道 1988年
  • 『週刊 JR全駅・全車両基地』44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013-6-23。

関連項目

外部リンク

  • 宮崎駅(駅情報) - 九州旅客鉄道

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