大島郡 (山口県)

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ファイル:Yamaguchi Oshima-gun.png
山口県大島郡の位置(緑:周防大島町)

大島郡(おおしまぐん)は山口県周防国)の

人口16,014人、面積138.09km²、人口密度116人/km²。(2018年4月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町に柳井市の一部(平郡島)を加えた区域にあたる。

歴史

古代 - 近代

古事記』によれば「大島」は「小豆島」の次に生まれた島である。

  • 738年天平10年) - 周防国正税帳に初出。
  • 1651年慶安4年) - 毛利氏は大島郡のおもな区域(遠崎村を含む)を大島宰判とし、勘場を久賀に置いた。神代村・大畠村は岩国領、長島・八島・祝島・佐合島・馬島・牛島は上関宰判となった。

近世以降の沿革

知行 村数 村名
藩領 周防山口藩 37村 遠崎村、戸田村、小松村、屋代村[1]、東三蒲村、西三蒲村、椋野村、久賀村[2]、日前村、安下庄村[3]、西方村、沖家室島、平野村、和田村、油宇村、伊保田村[4]、内入村、小泊村、神浦村、和佐村、森村、地家室村、外入村、油良村、土居村、平郡島、志佐村、秋村、出井村、横見村、日見村、長島[5]、八島、岩見島、佐合島、馬島、牛島
岩国領 2村 神代村、大畠村
  • 慶応4年3月13日1868年4月5日) - 岩国領が立藩して岩国藩となる。
  • 明治4年
  • 明治初年(43村)
    • 小松村の一部が分立して笠佐島となる。
    • 屋代村が分割して東屋代村・西屋代村となる。
    • 久賀村が分割して東久賀村・西久賀村となる。
    • 安下庄村が分割して東安下庄村・西安下庄村となる。
    • 岩見島が改称して祝島となる。
  • 明治6年(1873年) - 大区小区制が施行。大島郡のおもな区域は第一大区となり、10小区が置かれた(山口県内は21区)。
    • 第一小区(伊保田村・油宇村・和田村・内入村・小泊村)
    • 第二小区(和佐村・神浦村・森村・浮島・平野村)
    • 第三小区(西方村・地家室村・沖家室島・外入村)
    • 第四小区(東安下庄・西安下庄・平郡島)
    • 第五小区(油良村・土居村・日前村)
    • 第六小区(東久賀村・西久賀村)
    • 第七小区(椋野村・東三蒲村・西三蒲村)
    • 第八小区(東屋代村・西屋代村)
    • 第九小区(秋村・出井村・戸田村・横見村・日見村)
    • 第十小区(志佐村・小松村・笠佐島)
    • 神代村・大畠村・遠崎村は第四大区第一小区、長島・八島・祝島は第五大区第三小区、佐合島は同第四小区、馬島・牛島は同第八小区。
  • 明治初年 - 小松村の一部が分立して小松開作村となる。(44村)
  • 明治7年(1874年) - 森村の一部が分立して浮島となる。(45村)
  • 明治9年(1876年)(36村)
    • 遠崎村・神代村・大畠村の所属郡が玖珂郡に変更。
    • 長島・八島・祝島・佐合島・馬島・牛島の所属郡が熊毛郡に変更。
  • 明治12年(1879年1月6日 - 郡区町村編制法の山口県での施行により行政区画としての大島郡が発足。郡役所が東屋代村に設置。
  • 明治14年(1881年) - 東久賀村・西久賀村が合併して久賀村となる。(35村)

町村制以降の沿革

ファイル:Yamaguchi Oshima-gun 1889.png
1.油田村 2.和田村 3.森野村 4.家室西方村 5.日良居村 6.安下庄村 7.平郡村 8.久賀村 9.蒲野村 10.屋代村 11.小松志佐村 12.沖浦村(桃:柳井市 紫:周防大島町)

変遷表

1889年4月1日 1889年 - 1926年 1926年 - 1954年 1955年 - 1989年 1989年 - 現在 現在
油田村 1955年4月1日
東和町
2004年10月1日
周防大島町
和田村
森野村
家室西方村 1941年11月3日
改称 白木村
安下庄村 1915年11月1日
町制
安下庄町 1955年4月10日
橘町
日良居村
久賀村 1904年1月1日
町制
久賀町
蒲野村 1955年1月15日
大島町
屋代村 1952年9月15日
大島町
小松志佐村 1916年6月1日
町制・改称 小松町
沖浦村
平郡村 1954年5月1日
柳井市に編入
柳井市

脚注

  1. 東屋代村・西屋代村に分かれて記載。
  2. 東久賀村・西久賀村に分かれて記載。
  3. 東安下庄村・西安下庄村に分かれて記載。
  4. 以下14村は「旧高旧領取調帳」には記載なし。
  5. 以下6村は上関島々として記載。

参考文献