大塚食品

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大塚食品株式会社(おおつかしょくひん)は、大阪府大阪市中央区に本社を置く食品メーカー。大塚製薬を中心とした大塚グループの一員で、大塚化学の子会社である(同社の親会社の大塚ホールディングスがごく少数出資しているため、完全子会社ではない)。

レトルトカレーのボンカレーで有名である。また大輪会の会員企業である[1]。なお大塚グループでは他に大塚化学が大輪会に参加している[1]

当初、製薬会社が食品の部門に進出することについて違和感があったとされていたが、現在ではそのようなことは全く無くなっている。

主要事業所

本社
  • 大阪府大阪市中央区大手通3-2-27
東京本部
琵琶湖研究所
釧路工場
徳島工場・徳島食品研究所

沿革

  • 1955年5月 - シービーシー食品工業株式会社設立(東京の中堅機械メーカー商社・シービーシー(当時中外貿易(機械商社)、現:CBC)により設立)
  • 1964年 - 大塚化学傘下入り(資本金7百万円)、大塚食品工業株式会社に社名変更
  • 1968年2月 - 世界初の市販用レトルト食品「ボンカレー」発売(阪神地区限定発売)
  • 1976年 - 「親子どん」を発売
  • 1978年 - 香辛料やフルーツを贅沢に使った「ボンカレーゴールド」発売
  • 1981年 - 株式会社大塚栄養研究所を吸収合併・増資実施(資本金10億円)
  • 1983年 - 「シャーベ」(冷凍庫で冷やし、牛乳と混ぜて作るドリンクシャーベットの素)を発売
  • 1988年 - 「マイクロマジック」(外箱ごと電子レンジで加熱するだけで揚げたての食感と美味しさが味わえる冷凍フライドポテト)発売。
  • 1989年 - 大塚食品株式会社に社名変更
  • 1993年 - 「あ!あれたべよ」(別々に封入した米飯と具入りカレーソースを1パッケージ化し、電子レンジ加熱可能にした製品)を発売
  • 1999年 - 「マンナン小町」(と混ぜて炊飯することで、ご飯の美味しさはそのままに、配合次第で簡単にカロリーカットすることができ、食物繊維をお米の11倍摂取することができる蒟蒻精粉等を使用した米粒状の食材)発売
  • 2001年 - 「マンナン小町」を「マンナンヒカリ」に改称し、発売。
  • 2002年 - 大塚化学ホールディングスの完全子会社となり、旧大塚化学の食品事業を全面移管
  • 2003年 - 「ボンカレー」完全リニューアル(箱ごと電子レンジに入れて加熱する調理法を初めて採用)
  • 2004年 - 「銀座ろくさん亭」(道場六三郎プロデュースの和食店「銀座ろくさん亭」の味が家庭で手軽に楽しめるレトルト食品)発売
  • 2009年 - 「ボンカレーNEO」発売
  • 2010年 - 「マイサイズ」(シニア層や女性をターゲットに、カロリー価格に加え、量も控えめなレトルト食品のシリーズ)発売
  • 2010年1月 - 大塚ベバレジを吸収合併。これにより「ジャワティ」や「マッチ」、「ネスカフェ缶コーヒーシリーズ」(後発の「香味焙煎」、「ゴールドブレンド」を含む)などの飲料製品の取扱を開始。(ただし、同じ清涼飲料でもオロナミンCドリンクポカリスエットシリーズについては従来通り大塚製薬の製造・販売となっている)
  • 2011年 - 伊藤園自動販売機での製品相互販売に関する業務提携、「シンビーノジャワティーホワイト」発売。「クリスタルガイザー650ml」コンビニエンスストアにて発売。
  • 2012年 - 「銀座ろくさん亭 道場流 辛い料理の調味料」3種類発売。「シンビーノ ジャワティストレート ホワイト500mlペットボトル」発売。
  • 2013年 - 「ボンカレーゴールド」「マイサイズ」完全リニューアル(「ボンカレーNEO」と同様に、箱ごと電子レンジに入れて加熱する調理法を採用)
  • 2014年 - 「ライス・フリー」「マッチ ピンク500mlペットボトル」発売
  • 2015年4月 - 「ネスカフェ缶コーヒーシリーズ」順次販売終了[2]
  • 2018年 - ボンカレー発売50周年。

商品

現在
  • ボンカレーシリーズ
    • ボンカレーNEO
    • ボンカレーゴールド
    • ボンカレー - 現在は沖縄県を中心に販売継続[3]
  • ハローキティ ママの思いやりプラス - パッケージに「ボンカレー」の表記はあるものの別ブランド扱い
  • どんぶりシリーズ
  • マイサイズシリーズ
  • 銀座ろくさん亭 - 道場六三郎監修
  • マンナンヒカリ
  • 阿波鳴門うどん/そうめん
  • 鳴門のうず塩
  • あわ紅豆腐
  • マイクロマジック
    電子レンジでつくる冷凍食品のフライドポテト。箱に書かれた「レンジでチンチン」というキャッチフレーズと、それをアイドル(光GENJI)に歌わせたCMが一部で話題になった。
  • RIDGE(リッジ) - カルフォルニアワイン
  • クリスタルガイザー
    • クリスタルガイザースパークリング
  • クールマイヨール
  • クリスタリン
  • ヴィシーセレスタン
  • シャテルドン
  • ジャワティ
    • ジャワティストレート レッド
    • ジャワティストレート ホワイト
  • ロイヤルミルクティ フロム ジャワ
  • ビタミンスーマッチ
  • ジューシーナ
  • ミルクココア
  • キレートレモン(製造・販売元はポッカサッポロフード&ビバレッジ
  • じっくりコトコト つぶ入りとろ〜りコーンポタージュ(缶入り。製造・販売元はポッカサッポロフード&ビバレッジ)
過去
  • あ!あれたべよ
  • ボンカレー ファイブスター
  • 街かどレストラン ボンカレービーフ
  • 黄金のレシピ
  • Curry Bar(カリーバー)
  • ReSOLA(リソラ)
  • マンナンヒカリのこにぎり - マンナンヒカリを使用した冷凍食品のおにぎり
  • マイクロマジック塩あじえだまめ - 冷凍食品
  • フルーツスターター
  • おー!やさい
  • アルキメンデス
  • ネスカフェ缶コーヒー(製造・販売元はネスレ日本。委託発売)
    • サンタマルタ
    • モンテアルバン
    • 匠シリーズ
    • 香味焙煎シリーズ
    • エクセラ 超微糖
    • エクセラ カフェラテ
    • エクセラ ブラック(280mlペットボトル)
    • ゴールドブレンド(オリジナル)
    • ゴールドブレンド 微糖
    • ゴールドブレンド ブラック
  • 天空烏龍茶
  • シャーベ

など

備考

  • 2002年の大塚化学グループ再編以前は、提供クレジットの名義が大塚食品ではなく大塚化学だった。また、消費者からの問い合わせ窓口は大塚化学の消費者室(大阪市の本社内)だった。
  • 2009年10月1日より、大塚ホールディングス傘下企業(アース製薬大鵬薬品工業を除く)で使用する共通のコーポレートシンボルや共通社名フォントを大塚食品でも使用することにより、テレビ番組の提供スポンサーやCMでのクレジット表記が「大塚食品」から「Otsuka 大塚食品」に変更されたが、2010年4月1日からは提供のクレジット表記を「大塚食品」に戻した(CMでのクレジット表記は従来どおり)。なお、当社に吸収合併される前の大塚ベバレジでも同様に、CMのクレジットで「Otsuka 大塚ベバレジ」を用いていた。
  • 「マッチ」のCMにて「走れメロス」をヒントにした手越祐也が出演した「遅刻編」で使用された家は沖縄県にある芥川賞作家でお笑い芸人又吉直樹の父方の祖母の家であり、又吉の本籍地であるが、スタッフも又吉もその事は全く知らず偶然である。又吉は「走れメロス」の作家である太宰治の大ファンであり、演出上「又吉」の表札が「太宰」と変えられており、メロスの名字は当然「太宰」でもなく、CMや商品にその表札が重要ではないにも関わらず、アップで表札が映されており、又吉自身もあまりの偶然に驚いたという。

提供番組

現在
  • 無し
過去

脚注・出典

  1. 1.0 1.1 大輪会(だいりんかい)とは - 泉佐野丘陵緑地公式サイト内のページ。
  2. 大塚製薬とアサヒ飲料との提携により、大塚の自動販売機でアサヒ飲料の缶コーヒー「WONDA」を取り扱うことになったため。またアサヒ飲料の自動販売機では大塚製薬の「ポカリスエット」を取り扱っている。
  3. 沖縄県の消費者嗜好による。同県出身者の多い大阪市大正区等の他、一部地域でも販売。この「オリジナル版ボンカレー」が、TV番組などで紹介されたこともあり、沖縄以外の主に都市部を中心に一般販売が再開されつつある。ネットショップ等の他、都市部の大手スーパーの一部でも販売されるようになった。2007年5月28日より、全国にて50万個限定で再発売された。

外部リンク