南ブーフ川

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南ブーフ川ウクライナ語Південний Буг)は、黒海に注ぐウクライナの河川の一つ。長さは約806 kmで、流域面積は約63,700 km²である。南ブグ川とも。

概要

南ブーフ川は、ポジーリャ地方の湿地地帯に始まり、フメリヌィーツィクィイ州ヴィーンヌィツャ州キロヴォフラード州ムィコラーイウ州草原地帯を通り抜き、黒海のドニプロ・ブーフ潟へ流れている。この地帯ではウクライナ楯状地が露出しているため、南ブーフ川の河原において早瀬が多く見られる。

歴史上の南ブーフ川は様々な名称で知られる。古代ギリシア人はこの河の河原が屈曲が多いことから、「ギパニス川」(意訳:「角川」)と読んでいた。しかし、中世から近世にかけてはスラヴ系の「ボーフ川」(意訳:「曲川」)が名前が定着した[1]。同時代、ウクライナの南部を支配していたオスマン帝国では当川が「アクス川」(意訳:「白水川」)と呼ばれた。「南ブーフ川」という名称は18世紀以後、ロシア帝国時代に一般的となった。

南ブーフ川沿いの都市は以下の通りである。フメリヌィーツィクィイフメーリヌィクヴィーンヌィツャフヌィヴァーニラディージンサウラーニハーイヴォロンペルヴォマーイシクユジュノウクライーンシクヴォズネセーンシクノヴァー・オデッサムィコラーイウ

南ブーフ川の支流は以下の通りである。

脚注

  1. 17世紀にフランス人のギヨム・デ・ボプランが著したウクライナの地図では、南ブーフ川は「ルーシのボーフ川」として登場している。(Description d'Ukranie, qui sont plusieurs provinces du Royaume de Pologne. Contenues depuis les confins de la Moscovie, insques aux limites de la Transilvanie. Ensemble leurs moeurs, façons de viures, et de faire la Guerre. Par le Sieur de Beauplan. — A Rouen, Chez Jacques Cailloue, 1660.)

参考文献

  • (ウクライナ語) Географічна енциклопедія України. — Т. 1. — К., 1989.

外部リンク