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[[File:Mount Tsurugi Relief Map, SRTM-1.jpg|thumb|剣山周辺の地形図。剣山は画像の中心]]
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'''剣山'''(つるぎさん)
[[ファイル:TSURUGISAN-NANMEN.JPG|thumb|剣山を北側の登山口、見の越側から撮影。頂上ヒュッテ別館・雲海荘が見える。]]
 
 
 
'''剣山'''(つるぎさん)は徳島県[[三好市]]東祖谷、[[美馬市]][[木屋平]]、[[那賀郡]][[那賀町]]木沢の間に位置する[[標高]]1,955mの[[山]]で、[[徳島県]]の最高峰である。[[日本百名山]]の一つに選定され、徳島県では県のシンボルとされている<ref>[http://our.pref.tokushima.jp/tokumeru/090925/html144.php とくめる Vol.144](徳島県)</ref>。別名'''太郎笈'''(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の[[次郎笈]]と対峙する。
 
 
 
== 概要 ==
 
剣山は千数百メートルの山々が連なる[[四国山地]]の東部にあり、同じく四国山地西部の[[石鎚山]]に次いで、[[近畿]]以西の[[西日本]]では2番目の高峰である。一帯は[[剣山国定公園]]に指定され、山頂には一等三角点「剣山」が設置されている。
 
 
 
[[修験道]]の山として古くから知られ、山頂近くには「行場」と呼ばれる修行用の難所がある。山岳信仰の対象とされ、剣神社、大剣神社、龍光寺、円福寺などがある。
 
 
 
{{要出典範囲|date=2015年6月|山名の由来は[[安徳天皇]]ゆかりの剣にちなむとされるが、頂上直下にある大剣神社の剣岩が由来とする説もある}}。正しくは「つるぎさん」と読むが、徳島県を中心に「けんざん」と呼ぶ人が多く、呼び名についての論争があった<ref>『日本登山体系 関西・中国・四国・九州の山』 白水社、1982年</ref>。[[1963年]]、徳島県は「つるぎさん」として統一することを決め、剣山の近隣自治体の名前は「[[つるぎ町]]」であるなど、公式には「つるぎ」で統一された。
 
 
 
評価としては、先述の[[日本百名山]]や、剣山系が[[徳島県観光協会]]と[[徳島新聞|徳島新聞社]]により[[とくしま88景]]にも選定されている。また、山頂付近の'''剣山御神水'''は[[環境省]]により[[名水百選]]に選定されている<ref>[http://www2.env.go.jp/water/mizu-site/meisui/data/index.asp?info=75 剣山御神水]</ref>ほか、山麓の森林は[[林野庁]]により'''剣山水源の森'''として[[水源の森百選]]に選定されている<ref>[http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/hyakusen/mizu78.htm 剣山水源の森] - [http://www.rinya.maff.go.jp/j/suigen/hyakusen/index.html 水源の森百選] - [[林野庁]]</ref>。
 
 
 
== 自然 ==
 
標高が高いため、山頂近辺には温帯上部の[[針葉樹林]]の要素が見られる。山頂付近には[[コメツガ]]、[[ウラジロモミ]]のほか、[[固有種]]の[[シコクシラベ]]が生育しており、一部は林野庁により鎗戸林木遺伝資源保存林に指定されている<ref>[http://www.rinya.maff.go.jp/shikoku/sidou/yaridoyama.html 鎗戸林木遺伝資源保存林] - 林野庁</ref>。また[[哺乳類レッドリスト (環境省)|環境省レッドリスト]]により「絶滅のおそれのある地域個体群」に評価されている[[ツキノワグマ]]の四国山地個体群が分布している。これらのことより、国指定剣山山系[[鳥獣保護区]](大規模生息地)に指定されている(面積10,139[[ヘクタール|ha]]、うち特別保護地区1,189ha)。
 
 
 
=== 剣山御神水 ===
 
山頂部は[[石灰岩]]が[[風化]]した浸水性のある岩石で、[[積雪]]や[[雨|雨水]]が帯水され、少しずつ湧水している。<ref>[http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/9987/turugi1.html 剣山の謎に迫る(前編)][http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/9987/turugi2.html 剣山の謎に迫る(後編)]</ref> [[祖谷川]]の源流であり、水量は少ないが常に湧き出ている。剣神社の御神水とされている。
 
 
 
== 登山 ==
 
冬期を除き登山口の見ノ越駅(標高1420m)から登山道中央付近の西島駅(標高1750m)までの全長830mを15分で結ぶ登山[[索道|リフト]]が運行されていて<ref>{{Cite news|url=http://www.topics.or.jp/localNews/news/2013/12/2013_13860464522542.html|title=剣山リフトが今季運行終了 座席撤去始まる|newspaper =徳島新聞|date=2013-12-03|accessdate=2013-12-03}}</ref>、日本百名山の中では[[筑波山]]や[[伊吹山]]、[[大台ヶ原山]]と並び、最も登りやすい山のひとつである。{{要出典範囲|date=2015年6月|「[[伊勢平氏|平家]]の馬場」と呼ばれる山頂は、[[クマザサ|ミヤマクマザサ]]を中心とする平坦な草原となっており、平坦であるために登山者に踏み荒らされ裸地化が著しかった。そのため[[1974年]]にはロープで登山道以外を立ち入り禁止にする措置を執った。[[1993年]]から「平家の馬場」の登山道に[[木道]]を設置する工事が進められ、[[2004年]]に山頂[[三角点]]周辺が木道化したことにより、ほぼ全てが木道になった}}。
 
 
 
=== 山小屋 ===
 
* [[剣山頂上ヒュッテ]]
 
* 雲海荘(剣山頂上ヒュッテの別館。剣山頂上ヒュッテが満室の時を中心に使用される。)
 
* 一の森ヒュッテ(すぐ隣の[[一ノ森]]山頂直下にある。旧木屋平村営小屋。現在は美馬市営。)
 
 
 
== 測候所 ==
 
[[ファイル:Tsurugiyama-meteorological -station.jpg|thumb|right|200px|剣山測候所跡]]
 
かつて剣山山頂には[[富士山]]頂に次ぐ、日本で2番目に高い標高にある[[測候所]]があった。[[1943年]]に設置され、[[1991年]]に自動化され無人となり、[[1994年]]に名称が剣山観測所に変更された。高層気象観測の技術革新により、[[2001年]]に廃止されたが、建物や屋外の観測機器の多くは今でも撤去されていない。
 
 
 
観測データの1961年から1990年の累年平均値による[[平年値]]は以下の通りであり<ref name=kikohyo>『日本気候表 全国の平年値一覧(統計期間1961~1990年)』気象庁、1991年</ref>、[[ケッペンの気候区分]]では[[亜寒帯湿潤気候|亜寒帯湿潤気候 (Dfb) ]]に属する。同気候区に属する日本で最西端および最南端の地点である。[[1981年]]2月26日には最低気温−23.5℃を記録した。
 
 
 
測候所の位置は[[北緯]]33°51′、[[東経]]134°06′、[[露場]]の高度は1944.8m、[[気圧計]]の高度は1945.6mである。
 
{| class="wikitable" style="float:left; text-align: right"
 
!  !! 1月 !! 2月 !! 3月 !! 4月 !! 5月 !! 6月 !! 7月 !! 8月 !! 9月 !! 10月 !! 11月 !! 12月 !! 年平均
 
|-
 
! 月別平均[[気圧]] / [[ヘクトパスカル|hPa]]
 
| 798.3 || 798.5 || 799.5 || 802.8 || 803.0 || 803.0 || 805.4 || 805.9 || 806.4 || 806.3 || 805.0 || 801.5 || 803.0
 
|-
 
! 月別平均[[気温]] / [[摂氏温度|℃]]
 
| −7.3 || −6.6 || −3.3 || 3.3 || 7.7 || 11.3 || 15.1 || 15.3 || 12.1 || 6.3 || 1.3 || −4.3 || 4.2
 
|-
 
! 月別平均[[降水量]] / [[ミリメートル|mm]]
 
|  ||  ||  ||  || 277.7 || 463.3 || 435.0 || 517.0 || 533.1 || 223.7 ||  ||  || 
 
|}
 
{{-}}
 
 
 
== 剣山の画像 ==
 
<Gallery>
 
ファイル:Turuɡisan0ɨ.jpg|山頂東の一ノ森方面から望む剣山
 
File:Tsurugisan and Ichinomori.JPG|北東、焼山寺山から望む剣山
 
File:TSURUGISAN-SUMMIT.JPG|剣山山頂の「平家の馬場」。左奥は[[次郎笈]]、中央右が山頂
 
File:Turuɡisan05.jpg|山頂へ続く木道
 
File:Turuɡisan0ɐ.jpg|山頂標
 
File:山頂一等三角点.JPG|一等三角点
 
</Gallery>
 
 
 
== 周辺 ==
 
登山口からつるぎ町一宇に約5キロメートル下った位置に[[剣山スキー場]]があり、自然雪のある休日に限ってゲレンデが開放されている。日本最長の未舗装道である[[剣山スーパー林道]]が南側山麓にある。
 
 
 
== 剣山を題材にした作品 ==
 
=== 小説 ===
 
[[宮尾登美子]]「[[天涯の花]]」- 剣山の山中にある神社を舞台とし、山腹に自生するキレンゲショウマが題材として扱われた。
 
 
 
=== 漫画 ===
 
* [[竹宮惠子]]「[[まぼろしの旗]]」
 
* [[石垣ゆうき]]「[[MMR マガジンミステリー調査班]]」- 剣山は人工のピラミッド、あるいは失われた[[契約の箱]]が隠されていると主張する人がおり、過去に発掘調査もされたことがあった<ref>[http://www.mars.dti.ne.jp/~techno/column/black.htm 日本史のブラックホール・四国]</ref>。
 
 
 
=== 歌 ===
 
* [[北山たけし]]「剣山」
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{commons|Category:Mount Tsurugi (Tokushima)}}
 
{{ウィキポータルリンク|日本の地理|[[画像:Gnome-globe.svg|34px|Portal:日本の地理]]}}
 
{{ウィキプロジェクトリンク|山|[[ファイル:ロゴ_山.JPG|34px]]}}
 
* [[剣山 (列車)]] - [[四国旅客鉄道]][[徳島線]]で運行されている[[特別急行列車]]の名称。
 
* [[各都道府県の最高峰]](徳島県)
 
* [[剣山 (曖昧さ回避)|剣山]](曖昧さ回避ページ)
 
* [[見ノ越]](登山リフトのりば)
 
* [[徳島県の観光地]]
 
  
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徳島県南西部,[[剣山地]]の主峰。標高 1955m。愛媛県の[[石鎚山]] (1982m) に次ぐ四国第2の高山。[[秩父古生層]]が隆起してできた山で,おもに石灰岩の地層から成る。頂上付近は[[隆起準平原]]で,平坦であり,「平家の馬場」と呼ばれる。山岳信仰の霊山で,[[安徳天皇]]が剣を奉納したのが山名の由来ともいわれる。登山口は穴吹,貞光,[[祖谷]] (いや) の3方面。 1964年[[剣山国定公園]]に指定。
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== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
* [http://www.pref.tokushima.jp/docs/2015033100014/ 剣山]{{リンク切れ|date=2018年6月18日 (月) 07:28 (UTC)}} - 美馬市
 
 
* [http://www.turugisan.com/ 剣山観光推進協会]
 
* [http://www.turugisan.com/ 剣山観光推進協会]
  
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[[Category:徳島県の山]]
 
[[Category:徳島県の山]]

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剣山(つるぎさん)

徳島県南西部,剣山地の主峰。標高 1955m。愛媛県の石鎚山 (1982m) に次ぐ四国第2の高山。秩父古生層が隆起してできた山で,おもに石灰岩の地層から成る。頂上付近は隆起準平原で,平坦であり,「平家の馬場」と呼ばれる。山岳信仰の霊山で,安徳天皇が剣を奉納したのが山名の由来ともいわれる。登山口は穴吹,貞光,祖谷 (いや) の3方面。 1964年剣山国定公園に指定。

外部リンク






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