「出雲 (列車)」の版間の差分

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{{Infobox 列車名
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{{テンプレート:20180815sk}}
|列車名=サンライズ出雲
 
|ロゴ=
 
|ロゴサイズ=
 
|画像=Jr 285 Sunrise Izumo fixed.jpg
 
|画像サイズ=300px
 
|画像説明=JR西日本285系電車 サンライズ出雲
 
|国={{JPN}}
 
|種類=[[寝台列車|寝台]][[特別急行列車]]
 
|現況=運行中
 
|地域=[[東京都]]、[[神奈川県]]、[[静岡県]]、[[愛知県]]、[[岐阜県]]、[[滋賀県]]、[[京都府]]、[[大阪府]]、[[兵庫県]]、[[岡山県]]、[[鳥取県]]、[[島根県]]
 
|前身=
 
|運行開始=[[1998年]][[7月10日]]<ref name="交通2001">{{Cite news |title=JR7社14年のあゆみ |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=2001-04-02 |page=9 }}</ref>
 
|運行終了=
 
|後継=
 
|運営者=[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)<br />[[東海旅客鉄道]](JR東海)<br />[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)
 
|旧運営者=
 
|平均乗客数=
 
|起点=[[東京駅]]
 
|停車地点数=
 
|終点=[[出雲市駅]]
 
|営業距離={{km to mi|953.6|abbr=yes|precision=1|wiki=yes}}(東京 - 出雲市間)
 
|平均所要時間=約12時間
 
|運行間隔=1往復
 
|列車番号=5031M → 4031M/4032M → 5032M
 
|使用路線=JR東日本:<small>[[File:JR JT line symbol.svg|28px|JT]]</small> [[東海道本線]]([[東海道線 (JR東日本)]])・[[東海道貨物線]](上りのみ)<br />JR東海:<small>[[File:JR Central Tokaido Line.svg|28px|CA]]</small>東海道本線([[東海道線 (静岡地区)]]・[[東海道線 (名古屋地区)]])<br />JR西日本:{{JR西路線記号|K|A}}東海道本線([[琵琶湖線]]・[[JR京都線]]・[[JR神戸線]])・{{JR西路線記号|O|S}}{{JR西路線記号|O|W}}[[山陽本線]](一部JR神戸線)・{{JR西路線記号|O|V}}[[伯備線]]・{{JR西路線記号|S|A}}{{JR西路線記号|S|D}}[[山陰本線]]
 
|クラス=[[A寝台]]・[[B寝台]]・[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]
 
|身障者対応=B寝台「シングルツイン」(バリアフリー対応):2・8号車
 
|座席=普通車[[座席指定席|指定席]]「ノビノビ座席」(簡易寝台):5・12号車
 
|就寝=A寝台「シングルデラックス」:4・11号車<br />B寝台「ソロ」:3・10号車<br />B寝台「シングル」:1・2・5 - 9・12 - 14号車<br />B寝台「シングルツイン」:1・6・7・ 8・13・14号車<br />B寝台「シングルツイン」(バリアフリー対応):2・9号車<br />B寝台「サンライズツイン」:4・11号車
 
|車運車=
 
|食事=
 
|展望=[[ロビーカー|ミニラウンジ]](5・12号車)
 
|娯楽=
 
|荷物=
 
|その他=シャワー室(5・12号車)
 
|車両=[[JR西日本285系電車|285系]]電車(JR東海[[大垣車両区]]・JR西日本[[後藤総合車両所#出雲支所|後藤総合車両所出雲支所]])
 
|軌間=1,067 [[ミリメートル|mm]]
 
|電化=[[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]
 
|最高速度=130 [[キロメートル毎時|km/h]]
 
|線路所有者=
 
|ルート番号=
 
|備考=
 
|路線図=
 
|路線図表示=<!--collapsed-->
 
}}
 
'''サンライズ出雲'''(サンライズいずも)は、[[東京駅]] - [[出雲市駅]]間を、[[東海道本線]]・[[山陽本線]]・[[伯備線]]・[[山陰本線]]を経由して運行している[[寝台列車|寝台]][[特別急行列車]]である。
 
 
 
なお、「サンライズ出雲」の母体となった列車で、主に東京 - 出雲市・[[浜田駅|浜田]]間を東海道本線・山陰本線経由で運行していた寝台特急「'''出雲'''」(いずも)、および[[首都圏 (日本)|首都圏]]と[[山陰地方]]を結んでいた[[優等列車]]についてもここで記述する。
 
 
 
== 概要 ==
 
「サンライズ出雲」は、[[1998年]]7月に<ref name="交通2001"/>それまで[[国鉄14系客車|14系客車]](いわゆる[[ブルートレイン (日本)|ブルートレイン]])によって運転されていた寝台特急「出雲」2・3号を、新たに製造した[[JR西日本285系電車|285系電車]]に置き換える形で運転を開始した。「出雲2・3号」時代は全区間単独運転であったが、東京 - [[岡山駅|岡山]]間は同じく寝台特急「[[瀬戸 (列車)|瀬戸]]」から置き換えられた「[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]」とともに併結運転されるようになった。
 
 
 
「[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]」運行開始後も[[2006年]][[3月17日]](始発駅発車日)までは、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)の車両で運行する「出雲」(旧1<ref>運行ダイヤは実質旧3号の建て替え。</ref>・4号。[[鳥取駅]]経由)がもう1系統として継続して運転されていたが、利用客が低迷し車両の老朽化も進んだため、同日をもって廃止された。[[鳥取県]]は廃止に対し、県庁所在地である鳥取駅から東京駅へ直通する列車の消滅を理由に最後まで反対した([[n:寝台特急「出雲」廃止を検討|ウィキニュースの記事]]も参照)。鳥取県内で寝台列車が停車するのは、唯一「サンライズ出雲」の[[米子駅]]のみとなっている。
 
 
 
また、[[東海道本線]]全線にわたって運行される唯一の定期旅客列車でもある。
 
 
 
2016年3月21日(到着)をもって臨時寝台特急「[[カシオペア (列車)|カシオペア]]」が運行終了、翌22日(到着)をもって急行「はまなす」が最終運行<ref>北海道新幹線開業準備のため3月25日まで運休扱い。正式廃止は26日。</ref>となったため、3月23日以降「サンライズ瀬戸」とともにJR線を走行する唯一、定期運行を行う寝台特急列車でかつ、夜行列車となった。
 
 
 
2015年3月ダイヤ改正前より[[日本語]]と[[英語]]の二か国語で車内自動放送が行われている。JR西日本の[[在来線]]特急列車としては本列車と「[[はるか (列車)|はるか]]」、「サンライズ瀬戸」、「[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]」の一部でのみ行っており、寝台特急列車への導入はカシオペアに次いで二例目である。
 
 
 
=== 列車名の由来 ===
 
愛称は、[[島根県]]東部の旧[[令制国|国名]]である「[[出雲国]](いずも/いづも のくに)」に由来する。2往復のうち1往復を285系電車で置き換えた際、イメージの刷新に加え、客車列車のまま存置されたもう1往復との区別の意味も含め、置き換えた列車に同形式の愛称である「サンライズエクスプレス」の一部を冠することとなった。
 
 
 
== 運行概況 ==
 
[[File:JR-West 285-series.jpg|thumb|東海道本線を走行する「サンライズ瀬戸・出雲」]]
 
[[伯備線]]を介して首都圏と[[岡山県]]・[[鳥取県]]西部・島根県東部を結ぶ役割を担っており、東京 - 出雲市間で約12時間をかけ毎日1往復運転されている。東京 - 岡山間は「サンライズ瀬戸」と併結運転される。
 
 
 
[[列車番号]]は区間により異なり、東京 - 岡山間は併結相手の「サンライズ瀬戸」に合わせて下りが5031M、上りが5032Mであるが、岡山 - 出雲市間は下りが4031M、上りが4032Mとなっている。
 
 
 
=== 利用路線 ===
 
 
 
* JR東日本:東海道本線
 
* JR東海:東海道本線
 
* JR西日本:東海道本線・山陽本線・伯備線・山陰本線
 
 
 
=== 停車駅 ===
 
[[東京駅]] - [[横浜駅]] - [[熱海駅]] - [[沼津駅]] - [[富士駅]] - [[静岡駅]] - ([[浜松駅]]) - 〔[[大阪駅]]〕 - 〔[[三ノ宮駅]]〕 - [[姫路駅]] - [[岡山駅]] - [[倉敷駅]] - [[備中高梁駅]] - [[新見駅]] - [[米子駅]] - [[安来駅]] - [[松江駅]] - [[宍道駅]] - [[出雲市駅]]
 
 
 
* ( )は下り列車のみ停車、〔 〕は上り列車のみ停車。通常、上りに限り小田原 → [[茅ヶ崎駅|茅ヶ崎]]間で[[東海道貨物線]]を走行するが、大幅な遅延が発生した場合、茅ヶ崎 → [[鶴見駅|鶴見]]間も引き続き東海道貨物線を走行し、鶴見 → 品川間で[[品鶴線]]([[横須賀線]])を走行し、品川駅で運転を打ち切る。これは朝ラッシュ時に突入する[[東海道線 (JR東日本)|東海道線の普通列車]]の待避を少なくするための措置であり、その場合横浜駅を経由しないため、代わりに小田原駅に臨時停車する。
 
* 上下列車とも[[豊橋駅]]・[[米原駅]]に、下り列車のみ[[岐阜駅]]・[[大阪駅]]・[[上石見駅]]・[[江尾駅]]に、上り列車のみ[[玉造温泉駅]]・[[揖屋駅]]・[[伯耆溝口駅]]・[[新郷駅 (岡山県)|新郷駅]]・[[布原駅]]・[[名古屋駅]]・[[浜松駅]]に[[停車 (鉄道)#運転停車|運転停車]]する。
 
 
 
=== 使用車両・編成 ===
 
{{Sunrize Izumo+Seto 1998}}
 
{{-}}
 
 
 
=== 担当乗務員 ===
 
[[運転士]]、[[車掌]]ともに[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)・JR東海・JR西日本が自社区間のみを担当することから、会社境界である熱海駅・米原駅などで交代する。担当車掌の詳細は下記のとおり。
 
* 東京 - 熱海間:[[東京車掌区]]
 
* 熱海 - 浜松間:[[静岡運輸区]](上り列車)、[[浜松運輸区]](下り列車)
 
* 浜松 - 米原間:[[名古屋運輸区]]
 
* 米原 - 姫路間:[[大阪車掌区]]
 
* 姫路 - 岡山間:[[岡山車掌区]]
 
* 岡山 - 出雲市間:[[米子車掌区]]
 
 
 
2015年3月14日改正前日発の下り列車まで車掌は、東京 - 出雲市間全区間をJR西日本の[[米子車掌区]]が担当していた<ref>{{Cite web |date=2014-12-19 |url=http://www.geocities.jp/jrtoukairou/koe/nagoya/2014.12.19nagoyagyoumu253.pdf |title=平成27年春ダイヤ改正の会社提案を受ける |format=PDF |publisher=[[JR東海労働組合]]名古屋地方本部 |accessdate=2015-03-19}}</ref><ref>{{Cite web |date=2014-12-30 |url=http://www.geocities.jp/jrtoukairou/koe/sizuoka/2014.12.30sizuokagyoumu9.pdf |title=ダイ改を前にした業務委員会開催! |format=PDF |publisher=[[JR東海労働組合]]静岡地方本部 |accessdate=2015-03-19}}</ref>。同区は前身の寝台特急出雲誕生時以来40年以上にわたり全区間の乗務を担当していた<ref>「山陰の女王が走った16時間」 - 鉄道ジャーナル社、1982年8月2日発行</ref>。2015年3月12日時点の[[JR線]]で車掌が会社境界を跨いでかつ長距離の越境乗務をしている列車は本列車(米原 - 東京間445.9km)と「[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]」(サンライズ出雲に同じ)、「[[トワイライトエクスプレス]]」([[直江津駅|直江津]] - [[青森駅|青森]]間578.6km)の3列車のみであったが、本列車をもって国鉄時代から続いていた夜行列車の長距離越境乗務は消滅、900km超に及ぶ通し乗務もまた消滅した。
 
また、車掌の乗務区間の分割により乗降の少ない区間や客扱いのない一部区間では車掌数の減員が行われている。前述の改正前までは岡山 - 東京間は3名([[岡山車掌区]]1名、米子車掌区2名)で通し乗務していた<ref>{{Cite web |date=2015-2-24|url=http://www.geocities.jp/jrtoukairou/koe/nagoya/2015.2.24nagoya1024.pdf |title=寝台特急サンライズに ついて申し入れを行う!! |format=PDF |publisher=[[JR東海労働組合]]名古屋地方本部 |accessdate=2015-04-18}}</ref>。米子車掌区が越境乗務していた当時は車掌がシャワーカードとアメニティセットの販売も行っていたが、前者は自動券売機での販売へ移行、後者は販売を終了している<ref>ただし、出雲市駅の売店で当時と同じアメニティセットを購入できる</ref>。
 
 
 
=== 臨時列車 ===
 
; サンライズ出雲91・92号
 
定期サンライズ出雲の乗車率上昇を受けて、繁忙期に補完列車となるべく予備の1編成を使い2014年12月28日より繁忙期を中心に運転を開始した。
 
定期列車と違い、上下列車とも三ノ宮駅、大阪駅、に停車し、通過駅である[[新大阪駅]]に停車する。[[静岡県]]内の停車駅(熱海駅、沼津駅、富士駅、静岡駅、浜松駅)は通過するダイヤとなっている。
 
また、[[臨時列車]]のため、伯備線・山陰本線・東海道本線で後続の特急列車(「[[やくも (列車)|やくも]]」、「[[スーパーまつかぜ]]」)や快速列車(「[[サンライナー]]」、「[[新快速]]」)に道を譲るダイヤとなっており、91・92号いずれも所要時間は14時間を超える。
 
 
 
; サンライズ出雲93号
 
2018年9月21日に、「[[山陰ディスティネーションキャンペーン]]」の一環として、[[京都駅|京都]]発出雲市行きのサンライズ出雲93号が運転される予定<ref>[https://www.westjr.co.jp/press/article/items/180518_00_sanin.pdf 2018年 夏の臨時列車運転のご案内] JR西日本米子支社、2018年5月18日</ref>。京都始発のサンライズ出雲が設定されるのは初のことである。
 
* 停車駅:京都駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 姫路駅 - 米子駅 - 安来駅 - 松江駅 - 玉造温泉駅 - 宍道駅 - 出雲市駅
 
なお、[[岡山県]]内の停車駅である岡山駅、倉敷駅、備中高梁駅、新見駅には停車しない。
 
 
 
== 利用状況 ==
 
下りは岡山駅で[[山陽新幹線]]「[[みずほ (列車)|みずほ]]」([[鹿児島中央駅|鹿児島中央]]行き)に乗り継ぐことで[[福岡県]]・[[佐賀県]]・[[熊本県]]・[[鹿児島県]]には午前中到着が可能であり、さらに[[小倉駅 (福岡県)|小倉駅]]・[[九州新幹線 (鹿児島ルート)|九州新幹線]]停車駅での乗り換えにより、[[大分県]]・[[宮崎県]]・[[長崎県]]にも早くて午前中に到着可能である。上りも夕方に九州方面から逆ルートで九州・山陽新幹線「[[さくら (列車)|さくら]]」を利用し岡山駅で乗り換えると、翌早朝には[[静岡駅|静岡]] - 東京間に到着でき利便性が高い。平均乗車率は2008年時点で69%となっており<ref name="asahi20080614">[http://www.asahi.com/kansai/travel/ensen/OSK200806140015.html 「走る家」おはよう大山 サンライズ出雲] - [[朝日新聞]] 2008年6月14日</ref>、運行後期の乗車率が不振で廃止となった「[[銀河 (列車)|銀河]](2007年12月時点30 - 40%<ref name="gingafukkatu">石鍋仁美 [http://megalodon.jp/2008-0319-1850-17/www.nikkei.co.jp/neteye5/ishinabe/20080318nfb3i000_18.html NET EYE プロの視点 寝台急行「銀河」、復活の日]([[ウェブ魚拓]])- [[日本経済新聞]] 2008年3月19日</ref>)」、「[[あさかぜ (列車)|あさかぜ]](後期20<ref>[http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200711260090.html 東京駅発、消えゆくブルトレ「銀河」「富士」「はやぶさ」…利用客減、廃止の方向] - 朝日新聞 2007年11月26日</ref> - 30%程度<ref>『「あさかぜ」最終列車、1分半で完売 ツアーも人気』 - 朝日新聞 2005年1月27日</ref>)」、「[[はやぶさ (列車)|はやぶさ]]・[[富士 (列車)|富士]](2007年度平均約20%<ref>[http://response.jp/article/2009/03/13/121766.html 東京発ブルートレイン「はやぶさ・富士」最終日] - [[Response.]] 2009年3月13日</ref>)」と比べ安定した乗車率を維持している。特に金曜日の平均乗車率は高く、2003年には86%あったが、島根県の観光プロモーション等の影響により2012年には99%に達している<ref>{{cite news |title=女子会特急 出雲行き |author=中田絢子 |newspaper=朝日新聞 |publisher=朝日新聞社 |location=東京都 |date=2013-01-06 |page=28 |at=社会面 |accessdate=2013-01-06 }}</ref>。
 
 
 
2006年に廃止された「出雲」に代わる首都圏と鳥取県東部を結ぶ役割を担う列車として、「サンライズ瀬戸・出雲」の停車駅に[[上郡駅]]を追加し、同駅で特急「[[いなば (列車)|スーパーいなば]]91・92号(サンライズリレー号)」との接続が考慮された<ref name="jrw_20060130">[https://web.archive.org/web/20060203031421/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/060130b.html 平成18年3月18日ダイヤ改正](インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2006年1月30日</ref>。東京 - 鳥取間の走行距離は「出雲」は743.9kmであったのに対し、「サンライズ瀬戸・出雲」と「スーパーいなば91・92号(サンライズリレー号)」との乗継ぎの場合は767.1kmと約20km長くなったが、「スーパーいなば」は高速運転が可能な[[智頭急行智頭線|智頭急行線]]を経由するため、逆に所要時間は約1時間短縮されていた。
 
 
 
しかし、[[2010年]]3月からは岡山駅で「スーパーいなば1・12号」と接続するダイヤに変更されたため、上郡駅は通過するダイヤに戻された。
 
 
 
いずれの接続でも[[特別急行券|特急券]]の[[乗り継ぎ料金制度]]や乗車制度の特例はない。また、岡山駅乗り換えの場合は、上郡 - 岡山間が重複乗車となるため、岡山駅を境界駅として別々に乗車券を購入する必要がある。
 
 
 
== 首都圏対山陰地方優等列車概略 ==
 
=== 出雲 ===
 
{{Infobox rail service
 
|box_width=300px
 
|name=出雲
 
|logo=
 
|logo_width=
 
|image=DD51_1187_Izumo_Izumoshi_20060121.jpg
 
|image_width=300px
 
|caption=出雲市駅に停車中の寝台特急「出雲」<br />(2006年1月)
 
|type=[[特別急行列車]]
 
|status=廃止
 
|locale=東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県
 
|predecessor=急行「出雲」<ref>[[1947年]][[6月29日]]から[[1951年]][[12月1日]]までは列車名なし。[[1951年]][[12月2日]]から[[1956年]][[11月18日]]までは「いずも」。</ref>
 
|first=[[1972年]][[3月15日]]
 
|last=[[2006年]][[3月18日]]
 
|successor=寝台特急「サンライズ出雲」
 
|formeroperator=[[日本国有鉄道]](国鉄) → <br />[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)<br />[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)<br />[[東海旅客鉄道]](JR東海)
 
|ridership=
 
|start=[[東京駅]]
 
|stops=
 
|end=[[出雲市駅]]
 
|distance={{km to mi|898.2|abbr=yes|precision=1|wiki=yes}}(東京 - 出雲市間)
 
|journeytime=
 
|frequency=
 
|trainnumber=
 
|line_used=JR東日本:[[東海道本線]]<br />JR東海:東海道本線<br />JR西日本:東海道本線・[[山陰本線]]
 
|class=[[A寝台]]・[[B寝台]]
 
|access=
 
|seating=
 
|sleeping=A寝台「シングルデラックス」:1号車<br />開放式B寝台:2 - 4・6 - 11号車
 
|autorack=
 
|catering=
 
|observation=
 
|entertainment=
 
|baggage=
 
|otherfacilities=フリースペース:5号車
 
|stock=[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形電気機関車]]<br />[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形ディーゼル機関車]]<br />[[国鉄24系客車|24系客車]]
 
|gauge={{RailGauge|1067mm|lk=on}}
 
|el=[[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]
 
|speed=最高{{convert|110|kph|mph|lk=on|abbr=on}}(EF65形牽引時)<br />最高{{convert|95|kph|mph|lk=on|abbr=on}}(DD51形牽引時)
 
|owners=
 
|routenumber=
 
|map=
 
|map_state=
 
}}
 
[[File:Izumo-headmark.jpg|thumb|「出雲」ヘッドマーク]]
 
「出雲」は、[[1928年]]12月に大阪 - [[浜田駅|浜田]]・[[米子駅|米子]]間([[福知山線]]・山陰本線経由)で運転していた[[準急列車]](料金不要、戦後の[[快速列車]]に相当)がそのルーツで、1935年3月に[[急行列車]]に格上げして出雲今市駅(現・[[出雲市駅]])から[[大社線]]に直通し、大阪 - [[大社駅|大社]]間を運転していた。
 
 
 
[[1943年]]には[[太平洋戦争]]の激化に伴い廃止されたが、[[1947年]]に準急として復活、[[1951年]]には再び急行に格上げして「'''いずも'''」の列車名が与えられ、編成の一部が[[大阪駅]]から[[東京駅|東京]] - [[宇野駅|宇野]]間を運転する急行「[[瀬戸 (列車)|せと]]」に併結されて東京駅まで直通した。また、大阪駅から浜田発着編成の連結も行われるようになったが、出雲市 - 浜田間は快速列車として運転していた。
 
 
 
[[1956年]]には「いずも」から漢字の「'''出雲'''」に改称の上、急行「せと」との併結を取りやめ、東京 - 大社間を単独運転するようになった。[[1961年]]10月から[[京都駅|京都]] - [[福知山駅|福知山]]間を山陰本線経由に変更し、従来の[[京阪神]]と[[山陰地方]]を結ぶ列車の役割を捨て、東京と山陰地方を結ぶ列車としての性格を強めはじめ、[[1972年]]3月には特急列車化され東京 - 浜田間を運転していた。
 
 
 
[[1975年]]3月には、急行「銀河」を格上げして運行系統を整理し、東京 - 米子間で特急「いなば」の運転を開始したが、3年後の1978年10月には出雲市発着に変更のうえ「出雲」に統合し、この時から「出雲」は2往復体制で運転するようになった。
 
 
 
[[1998年]]7月からは、1往復に285系を投入して電車化を行い「サンライズ出雲」として伯備線経由で運行開始。残りの1往復は引き続き山陰本線経由で運転していたが、2006年3月に車両の老朽化や利用客の減少などの理由により「出雲」が廃止された。
 
 
 
2006年3月廃止時点では、停車駅・車両性能・経由線区の違いから、東京駅先発の「出雲」が後発の「サンライズ出雲」より後に終点の出雲市駅に到着する、つまり「出雲」は途中で「サンライズ出雲」に追い越されるというもので、上り列車の場合は先発の「出雲」が後発の「サンライズ出雲」より30分近く先に東京駅に到着していた。列車番号は、下りが3列車、上りが4列車であった。ただし、3月17日の最終列車のみ[[臨時列車]]扱いとしたため、下りは9003列車、上りは9004列車であった。ダイヤが乱れた場合、下り列車は京都 - 福知山間は[[福知山線]]経由での迂回運転していたこともあった。この時は綾部駅を経由せず、福知山以西で大幅に遅れて到着した。
 
 
 
「出雲」の廃止により東京駅を発着する単独運転の寝台特急列車、定期列車から[[食堂車]]オシ24形の運用、[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形電気機関車]]の寝台特急の牽引が消滅した。
 
 
 
==== 停車駅 ====
 
東京駅 - 横浜駅 - 沼津駅 - 静岡駅 - (浜松駅) - [[京都駅]] - [[綾部駅]] - [[福知山駅]] - [[豊岡駅 (兵庫県)|豊岡駅]] - [[城崎温泉駅]] - [[香住駅]] - [[浜坂駅]] - [[鳥取駅]] - [[倉吉駅]] - 米子駅 - 安来駅 - 松江駅 - 宍道駅 - 出雲市駅
 
 
 
* ( )は下り列車のみ停車
 
* 浜松駅(上り)・[[名古屋駅]]・[[米原駅]]では[[停車 (鉄道)#運転停車|運転停車]]を行っていた。
 
* 停車駅のうち、[[綾部駅]]・[[香住駅]]・[[浜坂駅]]については、電源車を含む12両編成の場合、10 - 11号車はホームに入らないため、ドアは開かなかった([[ドアカット]])。
 
* 下りの香住 - 出雲市間、上りの出雲市 - 鳥取間は[[特別急行券#立席特急券|立席特急券]]で[[B寝台]]を座席として利用できた。
 
{{-}}
 
 
 
==== 使用車両・編成 ====
 
{| style="text-align:center; margin:0em 0em 1em 1em; border:solid 1px #999; float:right;"
 
|-
 
|style="background-color:#eee; border-bottom:solid 4px #999;"|廃止直前の「出雲」
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|出雲市|東京}}
 
|-
 
|
 
{| class="wikitable" style="font-size:80%; margin:auto;"
 
|-
 
|
 
|1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11
 
|-
 
|EGC||A1||B||B||B||D||B||B||B||B||B||B
 
|}
 
|-
 
|style="text-align:left; font-size:80%;"|
 
* 9 - 11号車は多客期のみ東京 - 米子間で連結。
 
; 凡例
 
: A1=1人用個室[[A寝台]]「シングルデラックス」
 
: B=開放式B寝台
 
: D=フリースペース
 
: EG/C=[[電源車]]
 
|}
 
運転末期の客車は、JR東日本の[[尾久車両センター]]所属[[田町車両センター]]常駐の[[国鉄24系客車|24系25形客車]]が使用され、[[電源車]]を含む9両編成で運転していた。なお、多客期は東京 - 米子間にて3両を増結していた。客車は[[A寝台|個室A寝台「シングルデラックス」]](この車両のみ金帯化はされていない)・開放式[[B寝台]]・「フリースペース」で組成されており、「フリースペース」については営業休止となった[[食堂車]]が使用されていた。
 
 
 
牽引機関車は、東京 - 京都間をJR東日本の[[田端運転所]]所属田町車両センター常駐の[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形1000番台]]で、京都駅で[[機関車]]の付け替えを行い、京都 - 出雲市間はJR西日本の[[後藤総合車両所]]所属の[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形]]であった。ただし、DD51形の[[車両基地]]が米子駅(後藤総合車両所)にあるため、下り列車は機関車付け替えを行わずに京都 - 出雲市間を連続してDD51形が牽引しており、上り列車の米子駅で機関車付け替えを行った。
 
<gallery>
 
File:JR-Izumo-DD51.jpg|非電化区間で「出雲」を牽いていたDD51 1186号機
 
</gallery>
 
 
 
====使用車両の変遷====
 
1972年3月に「出雲」が特急化された時は[[国鉄20系客車|20系客車]]を使用し、東京 - 京都間が[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形]]、京都 - 浜田間は当時山陰本線の主力機関車だった[[国鉄DD54形ディーゼル機関車|DD54形]]が牽引していたが、DD54形の故障が続発し問題となったため、1974年度中に[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形]]に変更された。
 
 
 
1975年に[[国鉄24系客車|24系客車]]が投入されたものの、翌年1976年には[[国鉄24系客車|24系25形]]化された。このとき初めて1人用個室[[A寝台]]も同時に連結を行なった。当時の「出雲」は国鉄有数の寝台券の入手が困難な人気列車として知られており、B寝台車が3段式の24系から2段式の24系25形への変更による定員減で、それがさらに強調される結果となった。1978年10月に「[[#いなば|いなば]]」を米子 - 出雲市間延長により「出雲」2・3号に改称し、従来の「出雲」は「出雲」1・4号に変更された。
 
 
 
なお、1人用個室A寝台には1986年より「シングルデラックス(DX)」と命名され、JR分社化以降2・3号にも連結された。
 
 
 
{|style="border:solid 1px #999; float:right; margin:0em 0em 1em 1em; text-align:center; width:15em;"
 
|+ 編成の変遷
 
|style="background:#eee; border-bottom:solid 4px #999;"|「出雲」2・3号
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|出雲市|東京}}
 
|-
 
|
 
{|class="wikitable" style="font-size:80%; margin:auto;"
 
|+1984年時点
 
|-
 
|1||2||3||4||5||6||7||8
 
|-
 
|B||A||B||B||B||B||B||B
 
|}
 
|-
 
|style="font-size:80%; text-align:left;"|
 
* B寝台は1984年2月1日の時点では3段式寝台であったが、1984年中に2段式に改造された。
 
; 凡例
 
: A=開放式[[A寝台]]
 
: B=開放式[[B寝台]]
 
|-
 
|
 
{|class="wikitable" style="font-size:80%; margin:auto;"
 
|+1991年時点
 
|-
 
|1||2||3||4||5||6||7||8
 
|-
 
|B||A1||B1/2||3B||B||B||B||B
 
|}
 
|-
 
|style="font-size:80%; text-align:left;"|
 
; 凡例
 
: A1=1人用個室[[A寝台]]「シングルデラックス」
 
: B=2段式開放[[B寝台]]
 
: B1/2=1人用B寝台個室「シングルツイン」・2人用B寝台個室「ツイン」合造車
 
: 3B=3段式開放B寝台
 
|}
 
 
 
「出雲」2・3号には「いなば」の[[国鉄14系客車|14系客車]]を引き続き使用した。国鉄分割民営化に際し、「出雲」2・3号用14系客車は[[品川運転所]](現・[[東京総合車両センター#田町センター|東京総合車両センター田町センター]])からJR西日本[[出雲鉄道部|出雲運転区]](現・[[後藤総合車両所#出雲支所|後藤総合車両所出雲支所]])に転出している。
 
 
 
その後、1991年3月に「出雲」2・3号にB寝台個室は1人用B寝台個室「シングルツイン」、2人用B寝台個室「ツイン」を連結し、A寝台は開放式から1人用A寝台個室「シングルDX」へ変更した。なお、「シングルDX」は従来より連結していた「出雲」1・4号とは異なり、同時期に連結を開始した「あさかぜ」2・3号および「瀬戸」に準じた室内を持つ車両とした。また、「シングルツイン」、「ツイン」は「[[トワイライトエクスプレス]]」に準じた室内を持ち、従前のB寝台個室「ソロ」・「デュエット」とは異なる料金を必要とした。
 
<gallery>
 
File:BLUE TRAIN IZUMO 2.jpg|24系25形使用の出雲4号<br />1997年12月14日
 
File:BLUE TRAIN IZUMO.jpg|EF65牽引+14系客車の出雲2号<br />1997年12月14日
 
File:1996-8-13-14kei-izumo.JPG|14系使用の出雲2号<br />1996年8月13日
 
</gallery>
 
===== 食堂車について =====
 
1935年に列車名のない急行列車として運転を開始した時には[[食堂車|和食堂車]]を連結していたが、1978年1月に「[[あさかぜ (列車)|あさかぜ]]」1・4号(いわゆる「博多あさかぜ」)の24系25形化に伴い、食堂車の運用を捻出するため、食堂車は浜田駅までの基本編成から出雲市駅までの付属編成へと変更された。この措置は共通運用の「富士」「はやぶさ」についても同様に行われた。
 
 
 
この当時、食堂車については増備を行わない方針であったため、運行時間が丸一日となる「富士」「はやぶさ」の食堂車を途中折り返しとすることで東京駅に戻る日を一日早めることができた。「出雲」は運行時間から言えば変更によるメリットはなかったが、「富士」「はやぶさ」との共通運用である側杖を被った格好であった。
 
 
 
また、「いなば」 → 「出雲」2・3号については、1975年の「いなば」運行当初より連結されていたものの、運行時間から営業を行っておらず、1984年の「[[紀伊 (列車)|紀伊]]」廃止に伴う「出雲」2・3号単独運転以降連結を廃止した。
 
 
 
==== 運用上の例外 ====
 
なお、山陰本線の電化工事により「出雲」1号が伯備線経由で迂回運転時はDD51形が岡山 → 米子間を重連で牽引しており、米子 → 岡山間DD51形を重連で回送されていた。この迂回運転は下り1号のみであり、「出雲」4号は通常通り山陰本線経由で京都駅まで牽引し、その牽引してきたDD51形を所属基地の米子駅まで回送するため、「出雲」3号も京都 → 米子間を重連で牽引していた。
 
<gallery>
 
File:一畑005 72.jpg|伯備線迂回後米子駅で補機を解放。出雲市駅まで「出雲1号」を牽引するDD51 1104号機(1995年5月4日米子駅)
 
</gallery>
 
また、1987年から翌1988年にかけての一時期、出雲市行きの「出雲」3号は、毎日運転の臨時[[普通列車]]として出雲市 → 知井宮(現・[[西出雲駅|西出雲]])間で延長運転を行っていた。「出雲」3号の車両を回送する際の間合い運用であったが、寝台特急列車の末端区間を普通列車として運転するのは極めて珍しい事例であった。
 
 
 
=== いなば ===
 
「出雲」の混雑緩和のために1975年3月から1978年10月まで東京 - 米子間で運転されていた寝台特急列車である。「[[あさかぜ (列車)|あさかぜ]]」の1往復削減で捻出された[[国鉄14系客車|14系客車]]が使用された8両編成であった。同じ14系客車を使う「[[さくら (列車)|さくら]]」「[[はやぶさ (列車)|みずほ]]」と共通運用を組む関係上、[[食堂車]]が編成に組み込まれていたが、食堂車は営業を休止していた。
 
 
 
東京 - [[名古屋駅|名古屋]]間では、特急「[[紀伊 (列車)|紀伊]]」と併結運転された。また、名古屋駅で「紀伊」と増解結を行うが下りが2時台([[運転停車]])、上りが0 - 1時台に作業を行うために作業中の連結器の衝撃音で目を覚ます乗客からの苦情が絶えなかった。
 
 
 
牽引機は東京 - 京都間が[[国鉄EF58形電気機関車|EF58形]]、京都 - 米子間が[[国鉄DD51形ディーゼル機関車|DD51形]]であった。
 
 
 
1978年10月に運行区間が東京 - 出雲市間に延長されたことにより、「出雲」2・3号に改称した。
 
 
 
== 首都圏対山陰地方優等列車沿革 ==
 
=== 戦前・戦後の山陰夜行列車「いずも」から「出雲」へ ===
 
* [[1928年]]([[昭和]]3年)[[12月25日]]:大阪 - 米子 → [[浜田駅|浜田]]間(福知山線・山陰本線経由)で[[準急列車|準急]]'''407・408列車'''(料金不要、戦後では[[快速列車]]に相当する)が運行開始。
 
** 山陰本線・福知山線にはそれまで[[優等列車]]が存在せず、これが両線で初めての速達列車となった。[[列車愛称]]はなかった。
 
* [[1934年]](昭和9年)[[12月1日]]:準急407・408列車の運行区間が大阪 - 出雲今市(現・出雲市)間に短縮される。
 
* [[1935年]](昭和10年)[[3月15日]]:準急407・408列車が[[急行列車]]になり、'''401・402列車'''に変更され、運行区間は大阪 - [[大社駅|大社]]間に延長される。
 
** 上り列車は同区間では最速となり8時間20分を要した。また、二等車との合造車ではあるが[[食堂車|和食堂車]]が連結された。
 
* [[1943年]](昭和18年)[[2月]]:[[太平洋戦争]]の激化に伴い、急行401・402列車が廃止され、大阪 - 出雲今市間の普通列車になる。
 
* [[1947年]](昭和22年)[[6月29日]]:大阪 - 大社間で準急列車が運行開始。この時点でもまだ列車名はなかった。
 
* [[1951年]](昭和26年)
 
** [[11月25日]]:大阪 - 大社間の準急が、運行区間・[[列車種別]]を東京 - 大社間の急行に変更される(東京 - 大社間は3両で「[[瀬戸 (列車)#瀬戸|せと]]」と併結運転、大阪 - 大社間は6両で、[[大阪駅]]で増解結)。
 
** [[12月2日]]:東京 - 大社間の急行列車に「いずも」の列車名が付与される。
 
* [[1954年]](昭和31年)10月1日:「いずも」の運行区間が、東京 - 大社・浜田間に延長(東京 - 大社間は3両で「[[瀬戸 (列車)#瀬戸|せと]]」と併結運転、大阪 - 大社間は6両で、大阪駅で増解結。出雲今市 - 浜田間は[[快速列車]]。)。
 
* [[1956年]](昭和31年)[[11月19日]]:列車名が「いずも」から「'''出雲'''」に改称。急行「せと」との併結を取りやめ、単独運転になる。
 
* [[1961年]](昭和36年)3月1日:全区間が急行列車になる。
 
 
 
=== 東京対山陰直通夜行列車「出雲」の変遷 ===
 
* 1961年(昭和36年)[[10月1日]]:[[サンロクトオ]]のダイヤ改正により、「出雲」の運行区間が東京 - 大社間に変更され、京都 - 福知山間は福知山線経由から山陰本線経由に変更。
 
** 東海道本線では東京 → 名古屋間で[[団体専用列車#観光団体専用列車|南紀観光団体専用列車]]を、京都 → 東京間で寝台急行「[[東海道本線優等列車沿革|金星]]」と併結運転。
 
* [[1964年]](昭和39年)10月1日:[[東海道新幹線]]開業に伴うダイヤ改正([[1964年10月1日国鉄ダイヤ改正]])に伴い、「出雲」は全区間を単独運転にする。この際、編成のほとんどが寝台車と[[座席指定席]]の[[座席車]]で組成されることとなり、東京 - 米子間では[[食堂車]]も連結された。食堂営業は特急「出雲」への格上げを経て[[国鉄分割民営化]]後の[[1987年]](昭和62年)5月まで一貫して日本食堂米子営業所が担当した。
 
* [[1972年]](昭和47年)3月15日:[[山陽新幹線]]新大阪 - [[岡山駅|岡山]]間の開業によるダイヤ改正([[1972年3月15日国鉄ダイヤ改正]])により、「出雲」が特急列車になる。車両は[[国鉄20系客車|20系客車]]が使用され、食堂車は全区間で連結に変更された。
 
* [[1975年]](昭和50年)[[3月10日]]:山陽新幹線[[博多駅]]延伸に伴うダイヤ改正([[1975年3月10日国鉄ダイヤ改正]])により、次のように変更。
 
*# 「出雲」に[[国鉄24系客車|24系客車]]が投入される([[:Template:JNRPC24 Shinagawa Depot 1975-1978#1975-24|当時の編成図]])。
 
*# 東京 - 米子間で寝台特急「いなば」が運行開始([[:Template:JNR PC14 1974 Shinagawa Depot|当時の編成図]])。急行「[[銀河 (列車)|銀河]]」1往復が廃止され、そのダイヤが使用された。
 
* [[1976年]](昭和51年)[[10月1日]]:ダイヤ改正([[1976年-1987年の国鉄ダイヤ改正#1976年(昭和51年)|1976年のダイヤ改正]])により「出雲」が24系24形客車から[[国鉄24系客車|24系25形]]に置き換え。「はやぶさ」「富士」とともに東京発着の定期寝台特急初の2段B寝台投入。1人用個室[[A寝台]]も同時に連結開始。このA寝台1人用個室には当初愛称がなかったが、[[1986年]](昭和61年)[[3月3日]]に「シングルデラックス」と命名される([[:Template:JNRPC24 Shinagawa Depot 1975-1978|当時の編成図]])<ref>実際にはダイヤ改正には遅れ10月2日より24系25形に置き換えられた。:ブルトレ興亡録、[[イカロス出版]]より</ref>。
 
* [[1978年]](昭和53年)
 
** [[1月]]:食堂車を浜田駅までの本編成から出雲市駅までの付属編成へと変更([[:Template:JNRPC25 Shinagawa Depot 1978-1986|当時の編成図]])。
 
** 10月2日:ダイヤ改正([[ゴーサントオ|1978年10月白紙ダイヤ改正]])により「いなば」が東京 - 出雲市間に延長され「出雲」2・3号に、「出雲」は1・4号にそれぞれ改称。
 
*** この時期から「出雲」ほか日食米子営業所担当の食堂車に「大山おこわ定食」などの郷土メニューが登場する。
 
* [[1980年]](昭和55年)10月:「出雲」2・3号の東京 - 京都間の牽引機が、[[国鉄EF65形電気機関車|EF65形]]に置き換えられる。
 
* [[1984年]](昭和59年)[[2月1日]]:ダイヤ改正([[1984年2月1日国鉄ダイヤ改正]])により「紀伊」が廃止され、「出雲」2・3号は単独運転になり、食堂車とB寝台1両が外されて8両編成になる。なお、外された食堂車は「はやぶさ」の「ロビーカー」の種車として使用された。
 
** また時期を並行し、使用する14系B寝台車を2段化改造、約半年後に完了。
 
* [[1986年]](昭和61年)[[11月1日]]:[[国鉄分割民営化]]に先立って行われたダイヤ改正([[1986年11月1日国鉄ダイヤ改正]])により、「出雲」2・3号の車両受持ちが[[品川運転所]]から[[後藤総合車両所#出雲支所|出雲運転区]]に変更。
 
 
 
=== 国鉄分割民営化後の展開 ===
 
{|style="width:25em; text-align:center; float:right; margin:1em 0em 2em 3em; border:1px solid #999;"
 
|+ 1998年3月(「出雲」2往復体制末期)時点の編成図
 
|style="background:#eee; border-bottom:solid 4px #999;"|出雲
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|浜田・出雲市|東京}}
 
|-
 
|
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:auto;"
 
|+1・4号(JR東日本管轄)
 
|-
 
!編成
 
|colspan="4"|浜田発着編成
 
|colspan="7"|出雲市発着編成
 
|-
 
!号車
 
|1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11
 
|-
 
!座席
 
|A1||B||B||B||売||B||B||B||B||B||B
 
|}
 
|-
 
|
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:auto;"
 
|+2・3号(JR西日本管轄)
 
|-
 
!号車
 
|1||2||3||4||5||6||7||8||9||10
 
|-
 
!座席
 
|B||A1||B1/B2||3B||BC||B||B||B||B||B
 
|}
 
|-
 
|style="font-size:80%; text-align:left;"|
 
* 1・4号の9 - 11号車は連結しない場合がある。
 
* 1・4号の米子 - 浜田間、2号の出雲市 → 鳥取間、3号の香住 → 出雲市間では、開放式B寝台の一部車両で座席開放(いわゆる「[[寝台券|ヒルネ]]」)を行う。
 
; 凡例
 
: A1=1人用個室[[A寝台]]「シングルデラックス」
 
: B1/B2=1人用個室B寝台「シングルツイン」・2人用個室B寝台「ツイン」合造車
 
: BC=簡易4人用B寝台「Bコンパートメント」
 
: B=開放式B寝台
 
: 3B=3段式寝台(開放式B寝台)
 
: 売=売店(旧食堂車)
 
|}
 
* [[1987年]](昭和62年)[[4月1日]]:国鉄分割民営化に伴い、「出雲」1・4号はJR東日本が、「出雲」2・3号はJR西日本が管轄する共同運行列車になる。
 
** 6月1日:「出雲」1・4号の食堂車の担当を日本食堂本社(上野営業所)に移行。なお、人気が高い限定メニューの「大山おこわ定食」は[[1988年]](昭和63年)6月30日まで続けられる。
 
* [[1989年]](平成元年):「出雲」2・3号に3段式B寝台車が1両のみ復活。前年に現れた高速バスに価格対抗した「出雲B3きっぷ」が山陰側で発売されるのに合わせたもの。
 
* [[1991年]]([[平成]]3年)
 
** 3月:「出雲」2・3号にB寝台個室は1人用B寝台個室「シングルツイン」、2人用B寝台個室「ツイン」を連結。なお、A寝台は開放式から1人用A寝台個室「シングルデラックス」へ変更。
 
** 6月1日:「出雲」1・4号の食堂車が営業を休止して売店営業に差し替える。その理由は、朝食時間帯の食堂営業が下りは1時間30分と短いばかりか上りでは東京到着が7時台と営業としては成立できないことに加え、郷土メニュー廃止などで夕食時間帯の食堂利用者が減少した面もあった。
 
* [[1993年]](平成5年)[[9月1日]]:山陰本線園部 - [[福知山駅|福知山]]間電化・高速化工事に伴い、下り「出雲」1号のみ伯備線経由に変更<ref>『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年。ISBN 4-88283-115-5。</ref>。
 
* [[1994年]](平成6年)[[12月3日]]:品川運転所の車両無配置化に伴い「出雲」1・4号の受持ちが尾久客車区(現・尾久車両センター)に変更。
 
* [[1995年]](平成7年)
 
**[[1月17日]] - [[3月31日]]:[[阪神・淡路大震災]]により「出雲」1・4号の運転を取りやめ。これによって使用されない機関車は「なは」「あかつき」の迂回運転用に捻出<ref name="hanshinawaji">『阪神・淡路大震災 鉄道復旧記録誌』西日本旅客鉄道、1996年。</ref>。
 
** 4月1日 - [[4月16日]]:「出雲」2号は「出雲」4号の時刻で運転。臨時列車「出雲」84号は「出雲」2号の時刻で運転される<ref name="hanshinawaji" />。
 
** 12月1日:「出雲」1号が元の山陰本線経由に変更<ref name="jrr96">『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年。ISBN 4-88283-117-1。</ref>。
 
 
 
=== 「サンライズ出雲」の登場と「出雲」の終焉 ===
 
* [[1998年]](平成10年)7月10日:285系電車の投入により、以下のように変更。
 
*# 「出雲」2・3号は[[JR西日本285系電車|285系電車]]投入の上で、山陽本線・伯備線経由の「'''サンライズ出雲'''」に変更。東京 - 岡山間は「[[瀬戸 (列車)|サンライズ瀬戸]]」と併結。
 
*# 「出雲」1・4号は出雲市 - 浜田間の運行を終了の上で号数表記を廃止。[[列車番号]]を初めて[[ブルートレイン (日本)|東京対九州寝台特急群]]と同じ下り出発順に番号を改めた。
 
*#* なお、この改正で、客車「出雲」のダイヤは旧3・4号の時間帯となり、特に下りは名古屋駅から山陰方面への直通利用ができなくなったため、名古屋の民放局で「サンライズの[[名古屋飛ばし]]」とニュース報道した局があった。また、[[日本レストランエンタプライズ]]による売店営業は同年{{要出典範囲|8月22日|date=2014年8月}}から下りの営業時間が短い事などで中止され、連結されていた食堂車は「フリースペース」として使用された。ただし、その後も浜坂 → 鳥取間では[[車内販売]]員が乗り込む形で弁当類を販売したほか、[[2006年]](平成18年)3月1日 - 3月17日の最終運転までの間は弁当とグッズ中心の売店営業を出雲市 - 鳥取間で行った。
 
 
 
{|style="text-align:center; float:left; margin:0 0 0 1em; border:1px solid #999;"
 
|-
 
|style="background:#eee; border-bottom:solid 4px #0072bc;"|「出雲2・3号」最終日編成
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|出雲市|東京}}
 
|-
 
|
 
{| class="wikitable" style="margin:auto; font-size:80%;"
 
|+3号編成(7月9日東京発)
 
!所属
 
|colspan="8"|出雲運転区
 
|-
 
!号車
 
|1||2||3||4||5||6||7||8
 
|-
 
!客車形式
 
|スハネフ14<br />23
 
|オロネ14<br />301
 
|オハネ14<br />301
 
|オハネ14<br />5
 
|オハネ14<br />28
 
|オハネ14<br />38
 
|オハネ14<br />26
 
|スハネフ14<br />15
 
|-
 
!機関車
 
|colspan="4"|東京 → 京都間:EF65 1101(田端)
 
|colspan="4"|京都 → 出雲市間:DD51(後藤)
 
|}
 
 
 
{|class="wikitable" style="border:1px; font-size:80%; float:left;"
 
|+2号編成(7月9日出雲市発)
 
!所属
 
|colspan="8"|出雲運転区
 
|-
 
!号車
 
|1||2||3||4||5||6||7||8
 
|-
 
!客車形式
 
|スハネフ14<br />44
 
|オロネ14<br />302
 
|オハネ14<br />303
 
|オハネ14<br />56
 
|オハネ14<br />37
 
|オハネ14<br />27
 
|オハネ14<br />31
 
|スハネフ14<br />14
 
|-
 
!機関車
 
|colspan="4"|出雲市 → 京都間:DD51(後藤)
 
|colspan="4"|京都 → 東京間:EF65 1113(田端)
 
|}
 
|}
 
{{-}}
 
 
 
* [[1999年]](平成11年)12月4日:下りの停車駅に新見駅を追加<ref>『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社)1999年10月号、p.143(「出雲」・「サンライズ出雲」の時刻)では新見駅通過。同、1999年12月号、p.143で下りのみ停車。</ref>。
 
* [[2002年]](平成14年)3月23日:上りも新見駅に停車<ref>『JR時刻表』(編集・発行 弘済出版社 → 交通新聞社)2001年12月号、p.143(「出雲」・「サンライズ出雲」の時刻)では上りのみ新見駅通過。同、2002年6月号、p.143で上りも停車。</ref>。
 
* [[2005年]](平成17年)3月1日:[[荷物列車|ブルトレ便]]が廃止。
 
* [[2006年]](平成18年)3月18日:ダイヤ改正により次のように変更<ref name="jrw_20060130" />。
 
*# 客車寝台特急「出雲」が廃止。
 
*# 停車駅に上郡駅を追加し、「[[いなば (列車)|スーパーいなば]]」91・92号(サンライズリレー号)と上郡駅で接続(特急券の乗り継ぎ料金制度はない)。
 
*# 鳥取 - 米子間については「出雲」の時間帯に「[[スーパーまつかぜ]]」が1往復増発<ref>{{PDFlink|[http://web.archive.org/web/20060205032517/http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/060130f.pdf 平成18年3月18日ダイヤ改正(米子エリア)(別紙詳細)]}}(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2006年1月30日</ref>。
 
 
 
{|style="text-align:center; float:left; margin:0 0 0 1em; border:1px solid #999;"
 
|-
 
|style="background:#eee; border-bottom:solid 4px #0072bc;"|「出雲」最終日編成
 
|-
 
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|出雲市|東京}}
 
|-
 
|
 
{| class="wikitable" style="margin:auto; font-size:80%;"
 
|+下り編成(3月17日東京発)
 
!編成
 
|colspan="9"|基本編成:東京 → 出雲市間
 
|colspan="3"|付属編成:東京 → 米子間
 
|-
 
!所属
 
|colspan="12"|尾久車両センター
 
|-
 
!号車
 
|電源車||1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11
 
|-
 
!客車形式
 
|カニ24<br />110
 
|オロネ25<br />10
 
|オハネ25<br />221
 
|オハネ25<br />35
 
|オハネフ25<br />122
 
|オシ24<br />701
 
|オハネ25<br />209
 
|オハネ25<br />150
 
|オハネフ25<br />203
 
|オハネ25<br />146
 
|オハネ25<br />36
 
|オハネフ25<br />123
 
|-
 
!機関車
 
|colspan="6"|東京 → 京都間:EF65 1109(田端)
 
|colspan="6"|京都 → 出雲市間:DD51 1179
 
|}
 
 
 
付属は到着後DD51-1121の牽引により回送
 
 
 
{|class="wikitable" style="border:1px; font-size:80%; float:left;"
 
|+上り編成(3月17日出雲市発)
 
!編成
 
|colspan="9"|基本編成:出雲市 → 東京間
 
|colspan="3"|付属編成:米子 → 東京間
 
|-
 
!所属
 
|colspan="12"|尾久車両センター
 
|-
 
!号車
 
|電源車||1||2||3||4||5||6||7||8||9||10||11
 
|-
 
!客車形式
 
|カニ24<br />112
 
|オロネ25<br />9
 
|オハネ25<br />224
 
|オハネ25<br />145
 
|オハネフ25<br />126
 
|オシ24<br />702
 
|オハネ25<br />226
 
|オハネ25<br />141
 
|オハネフ25<br />128
 
|オハネ25<br />144
 
|オハネ25<br />214
 
|オハネフ25<br />204
 
|-
 
!機関車
 
|colspan="4"|出雲市 → 米子間:DD51 1186
 
|colspan="4"|米子 → 京都間:DD51 1179
 
|colspan="4"|京都 → 東京間:EF65 1100(田端)
 
|}
 
|}
 
{{-}}
 
 
 
* [[2009年]](平成21年)[[9月30日]]:岡山 - 新見間で行われていた車内販売の営業を終了。
 
* [[2010年]](平成22年)3月13日:上郡駅の停車を取り止め<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/20091218_kaisei.pdf 平成22年春ダイヤ改正について]}} - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年12月18日</ref>。
 
* [[2014年]](平成26年)12月28日 - :年末年始や夏休みの臨時列車が運転される。
 
* 2015年(平成27年)
 
** [[3月13日]]:東京発の下り列車をもってJR西日本米子車掌区の車掌による東京駅までの越境乗務が終了。
 
** 3月14日:[[備中高梁駅]]に新規停車を開始。「北斗星」が[[臨時列車]]になったため、併結相手の「サンライズ瀬戸」とともに[[JR]]で唯一<!--夜行区間となる東京 - 岡山間「サンライズ瀬戸・出雲」として1列車とみなせるだろうが、-->の[[定期列車|定期]][[寝台列車|寝台]][[特別急行列車|特急]]であり、JR在来線の定期旅客列車としては最長走行距離列車となった。<ref>2015年3月14日のダイヤ改正での定期夜行列車としては[[急行列車|急行]]「[[はまなす (列車)|はまなす]]」が残存していた。</ref>
 
* [[2016年]](平成28年)
 
** [[3月21日]]:臨時寝台特急「[[カシオペア (列車)|カシオペア]]」が運行を終了し、「サンライズ瀬戸」とともにJR線で最後の定期運行(臨時を含めて定期的な運転で移動を目的とする列車を含む)を行う寝台特急列車となった。
 
** [[3月22日]]:急行「はまなす」の最終運行が終わり<ref>北海道新幹線開業準備のため3月25日まで運休扱い。正式廃止は26日。</ref>、「サンライズ瀬戸」とともにJR線で最後の定期運行を行う夜行列車となった。
 
* [[2018年]](平成30年)[[7月6日]] - 31日:[[平成30年7月豪雨]]により、全区間で運休となる<ref>{{Wayback|url=http://trafficinfo.westjr.co.jp/ex_history_detail.html?id=00044464 |title=【サンライズ瀬戸、出雲】 運転取り止め(2018年07月20日 06時25分更新)|date=20180721054446}}(西日本旅客鉄道)</ref><ref>{{Cite web|url=http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/chyokyori.aspx|title=在来線特急等の運行情報:JR東日本|publisher=東日本旅客鉄道|accessdate=2018-07-19|date=2018-07-19|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180719013845/http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/chyokyori.aspx|archivedate=2018-07-19|deadlinkdate=}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://trafficnews.jp/post/80974|title=倉吉~米子間で臨時特急運転、「サンライズ瀬戸」も再開 鉄道各線区の再開見込み(18日15時現在)|publisher=メディア・ヴァーグ|website=乗りものニュース|accessdate=2018-07-21|date=2018-07-18|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180721071650/https://trafficnews.jp/post/80974|archivedate=2018-07-21}}</ref><ref>{{Cite web|website=[[鉄道ファン (雑誌)|railf.jp(鉄道ニュース)]] |date=2018年07月24日 |url=https://railf.jp/news/2018/07/24/090000.html |title=&ldquo;サンライズ瀬戸&rdquo;の運転再開 |publisher=[[交友社]] |accessdate=2018年7月25日}}</ref>。
 
**[[8月1日]]:全区間で運転再開。これに伴い、岡山駅での「サンライズ瀬戸」との分割・併合も復活<ref>{{Cite news|title=鳥取)伯備線、8月1日の全線運転再開を目標に JR西|newspaper=[[朝日新聞]]デジタル|date=2018年7月28日|url=https://www.asahi.com/articles/ASL7W5RX5L7WPUUB00K.html|accessdate=2018年7月29日|publisher=[[朝日新聞社]]|publication-date=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180729002448/https://www.asahi.com/articles/ASL7W5RX5L7WPUUB00K.html|archivedate=2018年7月29日}}</ref><ref>{{Cite news|title=JR西 寝台サンライズ出雲運転再開へ 来月1日、「やくも」も|newspaper=[[産経新聞]]|date=2018年7月27日|url=https://www.sankei.com/west/news/180727/wst1807270056-n1.html|accessdate=2018年7月29日|agency=産経WEST|publisher=[[産業経済新聞社|産経新聞社]]|publication-date=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180729004810/https://www.sankei.com/west/news/180727/wst1807270056-n1.html|archivedate=2018年7月29日}}</ref><ref>{{Cite press release |title=鉄道の運転再開及び代行バスの運行開始の見通しについて(7月30日11時時点) |publisher=国土交通省 |date=2018年7月30日 |url=http://www.mlit.go.jp/common/001247582.pdf |format=PDF |language=日本語 |accessdate=2018年7月31日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20180730193731/http://www.mlit.go.jp/common/001247582.pdf |archivedate=2018年7月30日}}</ref>。
 
 
 
== 登場する主な作品 ==
 
=== 小説 ===
 
* [[西村京太郎トラベルミステリー]] - 『[[寝台特急八分停車]]』では「出雲」が、2008年9月27日に放送された『[[山陽・東海道殺人ルート|山陽 - 東海道連続殺人ルート]]』では「サンライズ出雲」がそれぞれ舞台となった。
 
* [[松本清張]]『[[砂の器]]』 - 映画版では「まつかぜ」であった。
 
* [[鮎川哲也]]『[[急行出雲]]』 - 1960年発表の作品のため、運行区間が東京 - 大社・浜田間の時代。
 
* [[西村京太郎]]『[[夜行列車殺人事件]]』
 
* 西村京太郎『[[寝台特急八分停車]]』
 
 
 
=== マンガ ===
 
* 高橋遠州・[[永松潔]]著『[[テツぼん]]』83話「そうだ、出雲へ行こう」
 
* 原作:[[小林立]]・作画:[[五十嵐あぐり]]『[[シノハユ the dawn of age]]』11話「はやり④」
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 寺本光照『国鉄・JR列車名大事典』中央書院、2001年。ISBN 4-88732-093-0。
 
* 今尾恵介・原武史『日本鉄道旅行歴史地図帳-全線・全駅・全優等列車- 4号・東京』[[新潮社]]、2010年。ISBN 978-4-10-790038-8。
 
 
 
==関連項目==
 
{{Wikinews|寝台特急「出雲」廃止を検討}}
 
{{Commons
 
|ページ名=Category:Izumo (train)
 
|タイトル=出雲
 
|追加1=Category:Sunrise Izumo
 
|タイトル1=サンライズ出雲
 
}}
 
* [[多層建て列車]]
 
* [[寝台列車]]
 
* [[石破茂]] - 地元である鳥取県と東京の往復に、「サンライズ出雲」と「[[いなば (列車)|スーパーいなば]]」を利用している。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* {{外部リンク/JR西日本車両案内|sunriseseto_izumo|サンライズ瀬戸・出雲|285系}}
 
 
 
{{陰陽連絡優等列車}}
 
{{JR東海の在来線列車}}
 
{{現存する夜行列車}}
 
 
 
{{DEFAULTSORT:いすも}}
 
[[Category:日本の特急列車]]
 
[[Category:東日本旅客鉄道の列車]]
 
[[Category:東海旅客鉄道の列車]]
 
[[Category:西日本旅客鉄道の列車]]
 
[[Category:日本国有鉄道の列車]]
 
[[Category:列車愛称 い|すも]]
 
[[Category:山陽本線]]
 
[[Category:山陰本線|列いすも]]
 
[[Category:東海道本線の列車]]
 
[[Category:日本の夜行列車]]
 
[[Category:ブルートレイン]]
 

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