八百津町

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八百津町(やおつちょう)は、岐阜県加茂郡にあるである。

概要

八百津町は、北の飛騨川と南の木曽川に挟まれた集落で、海抜120m前後の河岸段丘に沿って住宅、農地が広がっているが、過疎化が進んで人口が減少傾向にある。地場産業の八百津煎餅は、最大時260店舗があったが、現在は32店舗に減少している。

地理

岐阜県の中南部に位置し、面積の約8割が山林である。

名前の由来

八百津の地名の由来は、古代の地名からであるとするもの[1]、町を流れる木曽川に丸山ダムができる以前は木材を流しており、それを集積する港(津)が多い(八百)、などがある。たしかに八百津橋がかかる地域の地名は「港町(八百津町八百津港町)」ではあるが、八百津町のホームページにおいては町名の由来は述べられていない。

歴史

人口

八百津町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴代町長

産業

古くから林業が行われているほか、第2次産業が盛んである。

  • 内堀醸造(酢の製造会社)
  • 味噌平醸造(醤油や味噌の製造会社)
  • コデマリカフェ

教育

ファイル:Yaotsu High School01.jpg
岐阜県立八百津高等学校

小学校

  • 八百津町立
    • 八百津小学校
    • 錦津小学校
    • 和知小学校
    • 久田見小学校
    • 福地小学校(2010年に閉校。久田見小学校に統合)
    • 潮見小学校

中学校

  • 八百津町立
    • 八百津中学校
    • 八百津東部中学校

高等学校

交通

鉄道

町内に鉄道は通っていない(最寄り駅は名鉄広見線明智駅(可児市)またはJR高山本線古井駅(美濃加茂市)、同中川辺駅(川辺町)。かつては名鉄八百津線が町内を通っており、八百津駅中野駅の2駅があったが、2001年に廃止となった。

バス

道路

高速道路

東海環状自動車道が町の西端を走っているが、町内にはインターチェンジはない。最寄は可児御嵩インターチェンジまたは美濃加茂インターチェンジ

一般国道

県道

町内の道路通称名

  • 犬山街道(多治見白川線および多治見八百津線の一部)

名所・旧跡・観光

。(神明神社・白鬚神社。4月第3土・日曜日)

郷土料理

  • 五平餅 - つぶしたご飯を団子の形にし、串焼きにした郷土料理[4]

フォトギャラリー

その他

  • 八百津町は、同町が杉原千畝の出身地である主張して[5] [6]、杉原千畝による自筆手記2点を含む日本通過ビザ発給の記録、いわゆる「杉原リスト」[7][8]ユネスコ世界記憶遺産登録申請書を提出した[9]。一方、八百津町が管理する杉原千畝の戸籍には、武儀郡上有知町(現在の美濃市)で出生と書かれている[10]ことが判明したため、これを受けて美濃市が調査したところ、出生地とされる住所には「教泉寺」という寺があり[10]、千畝の父である杉原好水が当時勤務していた税務署が、寺に隣接していた事がわかった[10]。なお、杉原千畝の四男は、週刊新潮の取材に対し、ユネスコに世界記憶遺産として登録申請された手記あるいはその下書きとされている原稿には改竄の疑いがあると述べている[11]。また、2016年12月末、日本ユネスコ国内委員会の要請に従い、「杉原リスト」登録申請書における「birth place:生誕地」の文言を「hometown:出身地」と書き改めた[12][13]。さらに2017年2月中には、出生について書かれた手記と称する2通文書の取り下げるとともに、同申請書から同町が杉原氏の「hometown:出身地」であると書かれた文章を削除していたことが明らかになった[14]
  • 口裂け女は、1978年12月初めに岐阜県加茂郡八百津町で、農家の老婆が母屋から離れたトイレに立った際、口裂け女を見て腰を抜かしたという噂が『週刊朝日』1979年6月29日号に記事として紹介され当時、社会問題化した[15]

出身有名人

脚注

  1. 岐阜県の地名
  2. 出身地違った?「日本のシンドラー」週刊朝日 1999.9.17
  3. 平井一敏 (2017年4月18日). “春深し 祭り活況 心楽し 糸切りからくり 細やかさで魅了 久田見祭り”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 中濃版 12 
  4. 篠塚辰徳 (2015年11月30日). “追跡 東濃の郷土料理「五平餅」 街道で広まり形や味は多様”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 岐阜版 14 
  5. 八百津町ホームページ 杉原千畝はどういう人”. . 2017閲覧.
  6. 八百津町へ行こう|杉原千畝記念館”. . 2017閲覧.
  7. 平成27年9月24日 岐阜県報道発表資料”. . 2017閲覧.
  8. ユネスコ記憶遺産(国際登録)国内公募の選定結果について”. 文部科学省 (2015年9月24日). . 2017閲覧.
  9. “世界記憶遺産へ登録申請 杉原千畝の資料と上野三碑”. 日本経済新聞. (2016年5月20日). http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02549310Z10C16A5000000/ . 2017閲覧. 
  10. 10.0 10.1 10.2 “千畝氏の出生たどる 戸籍記載の美濃市の寺 四男が訪問”. 岐阜新聞. (2016年7月12日). http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20160712/201607120921_27638.shtml . 2016閲覧. 
  11. 「世界記憶遺産」に申請された命のビザ「杉原千畝」手記の改竄疑惑 週刊新潮 2016年11月02日
  12. 平井一敏 (2017年2月6日). “命のビザ 八百津から世界へ 記憶遺産登録へ高まる期待”. 中日新聞 (中日新聞社): p. 朝刊 岐阜版 12 
  13. “命のビザ、八百津から世界へ 記憶遺産登録へ高まる期待”. 中日新聞. (2017年2月6日). オリジナル2017年2月6日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170206185030/http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20170206/CK2017020602000026.html . 2017閲覧. 
  14. “出生巡る手記見送り 千畝氏「世界の記憶」申請”. 岐阜新聞. (2017年2月22日). http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170222/201702220830_29059.shtml . 2017閲覧. 
  15. 平泉悦郎「全国の小中学生を恐れさせる「口裂け女」風説の奇々怪々」、『週刊朝日』83巻27号(通巻3191号)、朝日新聞出版1979年6月29日NCID AN10051537

外部リンク