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{{出典の明記|date=2013年8月}}
 
'''伝記'''(でんき)とは、'''広義'''には書き記された'''[[記録]]'''の総称だが、'''狭義'''には'''個人の事績の記録'''を指す。現代においては、狭義に使われることが多い。以下にそれぞれについて記す。英語名は ''{{lang|en|biography}}'' である。
 
  
'''[[語源]]'''である[[中国語]](中期漢語)としての伝記については'''[[伝]]'''([[儒教]]における伝記)の記事を参照。
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'''伝記'''(でんき)
  
== 伝記(記録、文書) ==
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個人の生涯を,事績を中心に記録したもの。文学的な伝記は,主題となる人物をいきいきと描き,事実の記述も正確でなければならず,作者の個性,歴史観も要求される。日本では伴蒿蹊の『近世畸人伝』 (1790) ,森鴎外の『渋江抽斎』 (1916) などがあるが,前者は逸話を主とし,後者は史料の正確さとともに文学的な味わいもある。イギリスでは J.ボズウェルの『ジョンソン伝』 (1791) が有名で,日誌風にサミュエル・ジョンソンの行動,発言を綴り,みごとな人間像を描き上げた。筆者の個性,立場をはっきり打出したものに,ストレーチーの『ビクトリア朝の名士たち』 (1918) ,『ビクトリア女王』 (21) があり,前時代につくられた偶像を新しく見直そうとして,筆者の主観が強く打出されている。
'''伝記'''(でんき、しるしぶみ)とは、'''記録'''や'''[[文書]]'''のこと。または、古来伝わる事柄の記録。'''[[伝説]]'''・'''伝承'''を書き'''記'''したもの。古伝、'''伝'''とも言い、『烏丸鮮卑東夷伝』、『[[魏志倭人伝]]』のように記される。
 
「しるしぶみ」と読む場合、「'''文史'''([[文学]]と[[史学]]のこと)」とも書く。
 
 
 
==  伝記(個人の事績の記録) ==
 
'''伝記'''(でんき)とは、前項のうち記録対象を個人に限定したもので、記録する行為自体も指す。ある特定の人物の生涯を、時間に沿って記述しながら、対象となる人間の性格や業績などをたどるもの。こちらも'''伝'''と略されることがあり、『○○(人物名)伝』のように記される。筆者が自身について書いたものは、特に'''[[自伝]]'''(自叙伝)という。
 
 
 
[[歴史]]的には、時代により、そのパターンや表現方法に大きな差が見られる。
 
 
 
[[中世]][[ヨーロッパ]]における[[聖人]]の物語や、罪人の物語なども広く伝記のルーツとして認められてはいるが、これらは[[道徳]]的要素が強く、現在的な意味で言う伝記とは趣を異なるものとしている。
 
 
 
[[中国]]の『[[史記]]』の中に「[[列伝]]」が設けられて歴代の[[紀伝体]][[正史]]に引き継がれ、中国や[[古代]][[日本]]において[[漢文]]による伝記が書かれた。日本におけるものは、後世の[[仮名交じり文]]による伝記と区別して特に'''[[漢文伝]]'''(かんぶんでん)と呼ぶ。
 
 
 
伝記の性質・意義は、当然ながら時代の流れで変化し、特に[[20世紀]]の[[心理学]]の発展は、伝記のあり方に大きな影響を与えた。
 
 
 
===教育面からの伝記を学ぶ意義===
 
日本でも、授業の一環で国語、英語、日本史などの科目で取り上げている。教科書に掲載する意義は、まず児童や生徒たちに伝記で取り上げた人物たちと「友だちになって欲しい」、やがて授業を進め「教育的な観点で接し学んで欲しい」となる。当然カトリック教会・学校では、主イエス・キリストや聖人たちの業績・足跡を学んでいる。
 
 
 
また日本における初等教育においては、[[修身]]([[第二次世界大戦]]の敗戦まで)の授業科目があり、多くの偉人伝記を学ぶ機会があり、特に重い荷物を背負った[[二宮尊徳|二宮金次郎]]の銅像は、校庭の隅などに設置されていた。金次郎の銅像を目にする児童たちに人となりを見習って、勤勉で向上心のある人物になってほしいという意図があったとされる。
 
 
 
== 関連語句 ==
 
*本伝
 
:主となる伝記(記録や伝)のこと。外伝が存在する伝記に対して用いる。
 
*[[外伝]]
 
:本伝に対して、主たる部分や要点については不足するが、その補助となるような記録や注釈のこと。転じて、本伝において主たる部分ではない、何れかの部分に焦点を当てた記録や文書を指す。
 
*[[紀伝体]](列伝・本紀ほか)
 
*偉人伝
 
:主に歴史上の[[偉人]]の伝記で、[[児童書|児童向け出版]]が多い。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[名士小伝]] - ジョン・オーブリーの著作
 
  
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[[Category:歴史書]]
 
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2018/10/25/ (木) 14:04時点における最新版

伝記(でんき)

個人の生涯を,事績を中心に記録したもの。文学的な伝記は,主題となる人物をいきいきと描き,事実の記述も正確でなければならず,作者の個性,歴史観も要求される。日本では伴蒿蹊の『近世畸人伝』 (1790) ,森鴎外の『渋江抽斎』 (1916) などがあるが,前者は逸話を主とし,後者は史料の正確さとともに文学的な味わいもある。イギリスでは J.ボズウェルの『ジョンソン伝』 (1791) が有名で,日誌風にサミュエル・ジョンソンの行動,発言を綴り,みごとな人間像を描き上げた。筆者の個性,立場をはっきり打出したものに,ストレーチーの『ビクトリア朝の名士たち』 (1918) ,『ビクトリア女王』 (21) があり,前時代につくられた偶像を新しく見直そうとして,筆者の主観が強く打出されている。



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