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[[File:World population.PNG|thumb|right|400px|各国の人口(100万人)]]
 
[[File:Worldpop.svg|thumb|360px|right|全世界の[[人口ピラミッド]]]]
 
'''人口'''(じんこう、[[フランス語|仏]]: [[英語|英]]: Population、[[ドイツ語|独]]: Bevölkerung)は、ある[[人間]]集団の総体を指す概念であり、またその[[集団]]を構成する人間の総数を指す統計上の概念である。
 
  
* 人口の計測方法や変動を研究する学問は[[人口統計学]]と呼ばれる。イギリスの経済学者[[トマス・ロバート・マルサス]]は、[[1798年]]に『[[人口論]]』を著し、人口問題を論じた。
+
'''人口'''(じんこう、[[フランス語|]]: [[英語|]]: Population、[[ドイツ語|]]: Bevölkerung)
* [[歴史人口学]](人口の歴史的な変遷を研究する)
 
* [[人口地理学]](人口現象の地理的分布などを研究)
 
 
 
{{Main2|日本における統計|日本の人口統計}}
 
 
 
== 一般的用法 ==
 
一般的には、国家や特定の地域にいる集団について用いられる([[世界人口|世界の人口]]、日本の人口、県の人口など)。
 
日本の人口として最も一般的に用いられているのは、国勢調査によるものである。国勢調査では外国人も含めた人口が把握されており、国籍別の集計結果もある。[http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/index.htm 平成22年国勢調査(総務省統計局)]を参照。
 
住民基本台帳による人口は、日本人のみに関する統計であったが、「住民基本台帳法の一部を改正する法律」の施行及び「外国人登録法」の廃止(平成24年7月)により、住民基本台帳法の適用対象となった外国人が含まれることとなった。[http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei02_02000055.html 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成25年3月31日現在)(総務省自治行政局住民制度課)]を参照。
 
[[20世紀]]に人類は[[人口爆発]]と呼ばれる人類史上最大の人口増加を経験した。過去6000年間に存在した全ての人口のおおよそ5分の1が現在の人口である。
 
 
 
== その他の用法 ==
 
[[File:Population density.png|thumb|400px|1994年の世界の[[人口分布]](濃いほど密集)]]
 
 
 
* [[人口分布]]
 
* [[国勢調査]]で把握している人口
 
** [[昼間人口]]、[[夜間人口]]
 
** 年齢別人口
 
*** 年少人口(0 - 14歳)
 
*** 生産年齢人口(15歳 - 64歳)
 
*** 老年人口(65歳以上)
 
**** 前期老年人口(65歳 - 74歳)
 
**** 後期老年人口(75歳以上)
 
*** 従属人口(年少人口+老年人口)
 
** 労働力人口(就業者と完全失業者(就労を希望している人)の合計)
 
* 地域社会概念
 
** [[世界人口]]
 
** 農山村人口
 
** [[定住人口]]、[[交流人口]]
 
* マスとしての量
 
** [[競技人口]]([[スポーツ]]などの競技者の総数を指す)
 
** [[コンピューターゲーム]]のプレイヤー人口
 
** 世界の日本語学習者人口
 
 
 
など
 
 
 
== 国別の人口 ==
 
* [[世界人口]]
 
* [[国の人口順リスト]]
 
** [[日本の人口統計]] / [[国勢調査]](日本の人口)
 
* [[国の人口増加率順リスト]]
 
 
 
=== 各国の高齢化事情 ===
 
[[File:Percentage of the World Population Over 65 - 1950-2050.png|thumb|right|300px|世界人口における65歳以上人口割合<ref name=WPA-UN />]]
 
[[File:oecd-oldage_supportratio.svg|thumb|right|300px|OECD各国の老人(65-歳)一人あたり、生産年齢(20-64歳)人口<ref name="OECDageing">{{Cite report|title=OECD Society at a glance 2014 |publisher=OECD |date=2014 |doi=10.1787/soc_glance-2014-en |at=Chapt.3.11}}</ref>]]
 
{{seealso|高齢化社会}}
 
21世紀の現在、先進国をはじめ世界の多くの国々で老年人口の相対的増加、すなわち社会の高齢化が進んでいる。
 
 
 
[[国際連合]]は2050年には世界人口の18%が65歳以上となると予測している<ref name=WPA-UN>[http://www.un.org/esa/population/publications/worldageing19502050/ World Population Ageing:  1950-2050], United Nations Population Division.</ref>。[[OECD]]諸国においては現加盟国の全てにおいて、2050年には1人の老人(65歳以上)を3人以下の生産人口(20-65歳)にて支える社会となると予測されている<ref name="OECDageing" />。
 
 
 
[[フランス]]では、少子化対策制度をいくつも打ち出し、出生率も先進国中最高レベルである。
 
 
 
アメリカは先進国の中では[[出生率]]も比較的高く、[[移民]]も毎年入ってくるため、高齢化は緩やかなものになると見られている。
 
 
 
日本の[[総務省]]の2007年2月の月次推計では、総人口1億2774万人に対し、老年人口2694万人で、老年人口比が21.1%となり、超高齢社会である21%を超えた<ref>[http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001010793 e-Stat 人口推計 各月1日現在人口 月次2007年2月] 年齢(5歳階級)、男女別推計人口(平成18年9月確定値、平成19年2月概算値)</ref>。なお、日本の[[総務省]]の2007年の年次推計では、総人口127,771千人に対し、老年人口27,464千人で21.5%であった <ref>[http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001026128 e-Stat 人口推計 各年10月1日現在人口 年次 2007年] 3.年齢(5歳階級)、男女別人口及び割合-総人口(各年10月1日現在)</ref>。
 
 
 
<gallery widths="250px" heights="200px">
 
File:Japanpop-2010.svg|2010年の日本の[[人口ピラミッド]]
 
File:Japanpop-2050.svg|2050年の日本(国連推計値)
 
File:Japanpop-2100.svg|2100年の日本(国連推計値)
 
</gallery>
 
 
 
{{アジアの題材|人口統計|mode=3}}
 
{{オセアニアの題材|人口統計|mode=3}}
 
 
 
== 都市別の人口 ==
 
{| class="wikitable floatright" style="font-size:80%; margin-left:1em"
 
|+人口1,000万人以上の[[メガシティ]]<ref>[http://www.citypopulation.de/world/Agglomerations.html Brinkhoff (City Population: The Principal Agglomerations of the World) 2013年4月1日現在]</ref>
 
!順位 !!メガシティ !!国 !!人口
 
|-
 
|{{rh}}|1 || [[東京]] || {{JPN}} || 34,700,000
 
|-
 
|{{rh}}|2 || [[広州]] || {{CHN}} || 26,400,000
 
|-
 
|{{rh}}|3 || [[ジャカルタ]] || {{IDN}} || 26,000,000
 
|-
 
|{{rh}}|3 || [[上海]] || {{CHN}} || 26,000,000
 
|-
 
|{{rh}}|5 || [[ソウル特別市|ソウル]] || {{KOR}} || 25,600,000
 
|-
 
|{{rh}}|6 || [[デリー]] || {{IND}} || 23,700,000
 
|-
 
|{{rh}}|7 || [[メキシコシティ]] || {{MEX}} || 23,600,000
 
|-
 
|{{rh}}|8 || [[カラチ]] || {{PAK}} || 22,300,000
 
|-
 
|{{rh}}|9 || [[マニラ]] || {{PHL}} || 21,900,000
 
|-
 
|{{rh}}|10 || [[ニューヨーク]] || {{USA}} || 21,600,000
 
|}
 
 
 
* [[世界の都市的地域の人口順位]]
 
* [[世界の都市圏人口の順位]]
 
* [[100万都市の一覧|世界の100万都市一覧]]
 
* [[世界の市域人口の順位]]
 
* [[歴史上の推定都市人口]]
 
* [[メガシティ]]
 
* [[メガロポリス]]
 
* [[メトロポリス]]
 
* 米国
 
** [[アメリカ合衆国の主な広域都市圏人口の順位]]
 
** [[アメリカ合衆国の主な都市圏人口の順位]]
 
** [[アメリカ合衆国の主な都市人口の順位]]
 
* 日本
 
** [[都道府県の人口一覧]]
 
** [[日本の都市圏人口の順位]]
 
** [[日本の市の人口順位]]
 
** [[日本の町の人口順位]]
 
** [[日本の村の人口順位]]
 
 
 
{{世界20大都市圏}}
 
 
 
== 干支と人口 ==
 
; 日本
 
主に日本では[[丙午|丙午(ひのえうま)]]の年に生まれた子ども(とくに女の子)はよくないという迷信から、丙午の年の出生数は少なくなる傾向がある。丙午であった[[1966年]]は、出生数136万974人(合計特殊出生率1.58)であり、[[1965年]]の出生数182万3697人(合計特殊出生率2.14)、[[1967年]]の出生数193万5647人(合計特殊出生率2.23)と前後の年よりも出生数が少ない<ref>{{Cite web
 
| date=2010-09-02
 
| url=http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei09/index.html
 
| title=平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況
 
| publisher=厚生労働省
 
| accessdate=2010-09-17
 
}}</ref>。次の丙午は1966年から60年後の[[2026年]]である。
 
* なお、[[十二支]]別人口では、戌年生まれが最も少ない(2018年1月1日現在)<ref>{{Cite web
 
| date=2017-12-31
 
| url=http://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/topi1071.htm
 
| title= 1 戌(いぬ)年生まれの人口は976万人
 
| publisher=総務省統計局
 
| accessdate=2017-12-31
 
}}</ref>。
 
 
 
; 中華文化圏
 
中華文化圏である中国、台湾、世界各地の華僑においては特に龍年(辰)は縁起が良いとされ12年周期でベビーブームになる傾向にある。蛇年(巳)は縁起が良くないとされ少子となる傾向がある。
 
* 壬辰(みずのえ たつ)は女偏を付けることで“妊娠”となるため、さらに縁起が良いとされている。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[合計特殊出生率]]
 
* [[ベビーブーム]]
 
* [[人口爆発]]
 
* [[少子化]] - [[人口減少社会]]
 
* [[世界人口デー]]
 
 
 
'''概念'''
 
* [[人口密度]]
 
* [[昼間人口]]
 
* [[人口重心]]
 
* [[人口ピラミッド]]
 
 
 
''' 学術研究 '''
 
* [[人口統計学]]
 
* [[人口地理学]]
 
* [[歴史人口学]]
 
* [[人口可容論]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Wikidata property}}
 
* {{Commons-inline|Category:Demography|人口統計}}
 
 
 
{{Population}}
 
{{人口順位表}}
 
  
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一国または一定の地域に居住する人々の総数。静態的統計 ([[国勢調査]] ) と動態的統計 (人口動態統計) の2通りの方法によって把握される。英語の populationあるいはドイツ語の Bevölkerungはともに[[重商主義]]時代にできた言葉であるが,現在の用法とは異なり,「人をふやす」「人を住わせる」という意味に用いられていた。人口の理論研究が盛んになったのは 18世紀からで,フランスの R.カンティヨン,F.ケネー,ドイツの J.P.ジュースミルヒ,J.メーザー,イギリスの J.D.スチュアートなどによって人口現象に関する数多くの統計的法則が見出された。また,18世紀末には T.R.マルサスの『人口論』 An Essay on the Principle of Population (1798) が出版され,食糧の生産との関係で人口をとらえる,いわゆる「マルサスの人口理論」が説かれた。マルサス以後は経済学の分野ではマルクスが「相対的過剰人口」の概念を打出して独自の人口理論を展開し,さらに社会学,生物学の各分野でも数多くの研究がなされた。近年,特に年齢別人口構成上の将来予測が注目され,先進国での人口構成の高齢化が問題とされている。人口は,特にその基礎となる社会的要因との関連を抜きにしては考えられず,その意味では幅広い研究が問われるところから,人口に関する総合的研究を目指す人口学が,独自の学問的分野を形成するにいたっている。
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2018/10/18/ (木) 22:34時点における最新版

人口(じんこう、: : Population、: Bevölkerung)

一国または一定の地域に居住する人々の総数。静態的統計 (国勢調査 ) と動態的統計 (人口動態統計) の2通りの方法によって把握される。英語の populationあるいはドイツ語の Bevölkerungはともに重商主義時代にできた言葉であるが,現在の用法とは異なり,「人をふやす」「人を住わせる」という意味に用いられていた。人口の理論研究が盛んになったのは 18世紀からで,フランスの R.カンティヨン,F.ケネー,ドイツの J.P.ジュースミルヒ,J.メーザー,イギリスの J.D.スチュアートなどによって人口現象に関する数多くの統計的法則が見出された。また,18世紀末には T.R.マルサスの『人口論』 An Essay on the Principle of Population (1798) が出版され,食糧の生産との関係で人口をとらえる,いわゆる「マルサスの人口理論」が説かれた。マルサス以後は経済学の分野ではマルクスが「相対的過剰人口」の概念を打出して独自の人口理論を展開し,さらに社会学,生物学の各分野でも数多くの研究がなされた。近年,特に年齢別人口構成上の将来予測が注目され,先進国での人口構成の高齢化が問題とされている。人口は,特にその基礎となる社会的要因との関連を抜きにしては考えられず,その意味では幅広い研究が問われるところから,人口に関する総合的研究を目指す人口学が,独自の学問的分野を形成するにいたっている。



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* カテゴリ:人文地理学 カテゴリ:社会科学