二瓶正也

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二瓶 正也にへい まさなり1940年12月4日 - )は、日本の俳優。本名・旧芸名は二瓶 正典[1]。『ウルトラマン』のイデ隊員役や岡本喜八監督作品の常連俳優として知られる。

東京都東京市麹町区永田町(現在の東京都千代田区永田町)出身[2]。身長176cm[3]。永田町小学校(廃校)、麹町中学校専修大学附属高等学校卒業[2]。実父はドイツ人。妻はカメラマン福島晶子

来歴・人物

映画が好きであったことから、高等学校3年生時に俳優を志し東宝芸能学校の夜間部に入る[4]

1961年東宝第15期生ニューフェースを経て、岡本喜八監督作『暗黒街の弾痕』の「殺し屋B」でデビュー。コミカルな役柄を得意とし、東宝の専属俳優として活躍した。特に岡本喜八作品の常連となる。1962年に『妖星ゴラス』で特撮作品に初出演[5]。宇宙パイロット役を演じるが、本格的な東宝特撮映画出演はこの1本に留まった。1963年には若大将シリーズハワイの若大将』で運動部のマネージャー江口役に抜擢された。この役はシリーズを通して江原達怡が演じていたが、泳げないため海に落ちるシーンを嫌って降板した。そのため、この作品のみ二瓶が演じた。

1966年、『ウルトラマン』(TBSテレビ/円谷プロダクション)で科学特捜隊のイデ隊員役に起用された。当初この役は石川進が務めていて撮影も始めていたが、スケジュールもしくは出演料が折り合わずにクランクイン2日のみで降板したため[6][7]、前作『ウルトラQ』に3度出演していた二瓶が急遽配役された。コミカルで人間味豊かなキャラクターは高い人気を得て二瓶自身の代表作となった。以降も『マイティジャック』(1968年)、アニメ『ザ☆ウルトラマン』(1979年)で前述のイデ隊員を意識したトベ隊員の声を担当し、以後も円谷プロダクション作品に出演する事となる。

『ウルトラマン』以降も、東宝では引き続きクレージー映画等に出演していたが、1969年に東宝を退社[2]して以降はテレビ中心の活動となった。ドラマのみならずバラエティ番組CMでも活躍した。1980年代後半以降は副業が多忙となり芸能活動は控えめとなったが、1990年代半ばにはウルトラシリーズブームの再燃もあり、再び円谷プロダクション作品に顔を出すようになる。1997年に『総理と呼ばないで』(フジテレビ)で久々のドラマレギュラー出演を果たした。2005年には『ウルトラマンマックス』にダテ博士役でセミレギュラー出演した。

1972年にカメラマンの福島晶子と結婚し、二子あり[2]。現在はビルオーナーをしており、仕事はウルトラマン関係のイベントが多い。趣味・特技は、ちぎり絵射撃

エピソード

  • 『ウルトラマン』の前作『ウルトラQ』にも3度出演している。第9話「クモ男爵」で使われた車は二瓶自身の愛車で、本人も出番があるものと思っていたところ、車のシーンの撮影が終わり、「ありがとう」の一言で片づけられたという[8]
  • 『ウルトラマン』撮影時、台本のセリフの「兎に角(とにかく)」が読めず、アラシ隊員役の毒蝮三太夫に冗談で「ウサギにツノ」だと教えられたのを真に受けてNGを連発し、ふざけているのだと思われて飯島敏宏監督を怒らせたことがあった[9][10]
  • ザ・ランチャーズでドラムスを担当しており、腕前は映画『エレキの若大将』やテレビドラマ『青春とはなんだ』などで披露している。
  • マイティジャック』で共演した二谷英明は元々ファンであり、共演が決まったときは緊張しながら撮影に臨んでいた。その一方で作品のイメージが固くなってしまったことは残念だという[5]
  • 巨人ファンである毒蝮三太夫とは、自身がアンチ巨人であるためにアニメ『巨人の星』の裏番組だったため視聴率が苦戦した『戦え! マイティジャック』について討論になることもあるという[5]
  • 元フジテレビアナウンサーの露木茂は中学校時代の同級生。『ウルトラマン』でウルトラマンのスーツアクターを担当した古谷敏とは東宝芸能学校および東宝ニューフェースの同期である[4]

出演

映画

ほか

テレビドラマ

ほか

テレビアニメ

DVD

情報番組

歌謡番組

ラジオ

CM

その他

  • 『ウルトラマン』ソノシート(1966年 - 1967年) - イデ隊員

ディスコグラフィー

  • ウルトラマンメビウス(2006年)※Project DMM with ウルトラ防衛隊の一員として

二瓶正也(に該当する役)を演じた俳優

脚注・出典

  1. 外部リンクより、『allcinma』『KINENOTE』の「二瓶正也」プロフィールを参照。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 『日本映画俳優全集 男優編』 キネマ旬報社、1980年、440。
  3. 『日本タレント名鑑'90』 VIPタイムズ社、1990年、196。
  4. 4.0 4.1 4.2 「Pickup Interview 二瓶正也」『別冊映画秘宝 円谷プロSFドラマ大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013。ISBN 978-4-8003-0209-0。
  5. 5.0 5.1 5.2 テレビマガジン特別編集・特撮ヒーロー大全集』 講談社、1988-12-30。C8774。ISBN 4-06-178411-0。
  6. 白石雅彦飯島敏宏 「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」』双葉社、2011年、P.147-148
  7. 黒部進『ハヤタとして、父として』扶桑社、1998年、P.92
  8. 『ウルトラマン99の謎』二見書房
  9. 桜井浩子『ウルトラマン青春記 ~フジ隊員の929日~』小学館、1994年、P.108-116。桜
  10. 「インタビュー二瓶正也」『別冊映画秘宝 ウルトラマン研究読本』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2013。ISBN 978-4-8003-0262-5。

関連項目

外部リンク