乾癬

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乾癬(かんせん、: psoriasis

皮膚疾患の一つ。皮膚表面からわずかに盛上がった,境界明瞭な,大小さまざまな丘疹あるいは暗紅色の色斑が多数でき,その表面に雲母状の銀白色の鱗屑 (りんせつ) が固着する。なおりにくい炎症性の角化症の一つ。乾癬のうち,膿疱をつくらず乾燥した状態で,発熱などの全身症状を伴わずに慢性に経過する,最もありふれたタイプを尋常性乾癬というが,これは頭髪の生えている部分,肘,膝,腰,尻などに左右対称に多発する。絶えず機械的な刺激の加わる膝,肘などによくできるケブネル現象,あるいは,鱗屑を爪などで無理にはがすと点状の出血を生じてくるアウスピッツ現象が,この乾癬に特徴的な症状で,診断の際に役立つ。原因はまだ明らかではないが,遺伝的要因が大きく,それに内外の環境因子が加わって発症するとみられている。ことに栄養の過多が問題で,近年日本でも著しく増加している。伝染する病気ではない。きわめて長い経過をたどり,治療は根治させるということより,その症状の発現を抑えることに重点がおかれる。なお,乾癬に類似した症状を呈するが,まったく異なるものに類乾癬がある。



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