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{{Infobox animanga/Header
 
|タイトル=三つ目がとおる
 
|画像=
 
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|説明=
 
|ジャンル=
 
}}
 
{{Infobox animanga/Manga
 
|タイトル=
 
|作者= [[手塚治虫]]
 
|作画=
 
|出版社= [[講談社]]
 
|他出版社=
 
|掲載誌= [[週刊少年マガジン]]
 
|レーベル=
 
|発売日=
 
|開始= [[1974年]]
 
|終了= [[1978年]]3月
 
|巻数=
 
|話数=
 
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|インターネット=
 
}}
 
{{Infobox animanga/TVAnime
 
|タイトル= 悪魔島のプリンス 三つ目がとおる
 
|原作= 手塚治虫
 
|総監督=
 
|監督= [[芹川有吾]]
 
|シリーズディレクター=
 
|助監督=
 
|副監督=
 
|監督補佐=
 
|チーフ演出=
 
|シリーズ構成=
 
|脚本= [[山崎晴哉]]
 
|キャラクターデザイン= [[清山滋崇]]
 
|メカニックデザイン=
 
|総作画監督=勝井千賀雄
 
|音楽= [[大谷和夫]]
 
|アニメーション制作=
 
|製作= [[今田智憲]]([[東映動画]])
 
|放送局= [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]
 
|放送開始= [[1985年]][[8月25日]]
 
|放送終了= (単発)
 
|話数=
 
|その他=
 
|インターネット=
 
}}
 
{{Infobox animanga/TVAnime
 
|タイトル= 三つ目がとおる
 
|企画= 後藤田進([[日本経済社]])<br/>古岡秀樹([[学研ホールディングス|学習研究社]])<br/>[[松谷孝征]](手塚プロダクション)
 
|原作= 手塚治虫
 
|総監督=
 
|監督= [[うえだひでひと]]
 
|シリーズディレクター=
 
|助監督=
 
|副監督=
 
|監督補佐=
 
|チーフ演出=
 
|シリーズ構成= [[関島眞頼]]
 
|脚本=
 
|キャラクターデザイン= 宇田川一彦
 
|メカニックデザイン= [[山根公利]]
 
|総作画監督=
 
|音楽= [[渡辺俊幸]]
 
|アニメーション制作=
 
|製作= [[テレビ東京]]<br/>[[日本経済社]]<br/>[[学研ホールディングス|学習研究社]]<br/>手塚プロダクション
 
|放送局= テレビ東京系列
 
|放送開始= [[1990年]][[10月18日]]
 
|放送終了= [[1991年]][[9月26日]]
 
|話数= 全48話
 
|その他=
 
|インターネット=
 
}}
 
{{Infobox animanga/Manga
 
|タイトル=三つ目黙示録 〜悪魔王子シャラク〜
 
|作者= [[手塚治虫]](原作)<br />[[藤澤勇希]](脚本)
 
|作画= [[柚木N']]
 
|出版社= [[秋田書店]]
 
|掲載誌= [[チャンピオンRED]]
 
|レーベル= チャンピオンREDコミックス
 
|開始号= [[2016年]]11月号
 
|終了号= [[2018年]]5月号
 
|巻数= 全4巻
 
|話数=
 
|その他=
 
|インターネット=
 
}}
 
{{Infobox animanga/Footer
 
|ウィキプロジェクト=[[プロジェクト:漫画|漫画]]、[[プロジェクト:アニメ|アニメ]]
 
|ウィキポータル= [[Portal:漫画|漫画]]、[[Portal:アニメ|アニメ]]、[[Portal:手塚治虫|手塚治虫]]
 
}}
 
『'''三つ目がとおる'''』(みつめがとおる)は、[[手塚治虫]]作の[[日本]]の[[少年漫画]]。また、それを原作とした[[テレビアニメ]]。
 
  
== 概要 ==
+
'''三つ目がとおる'''』(みつめがとおる)
[[週刊少年マガジン]]』([[講談社]]刊)に[[1974年]]から[[1978年]]3月まで連載された。[[1973年]]ごろの『週刊少年マガジン』は、それまでの[[劇画]]偏重路線がたたって『[[週刊少年ジャンプ]]』や『[[週刊少年チャンピオン]]』に読者を奪われ、発行部数を落としていた<ref name="Nikaido">二階堂黎人『僕らが愛した手塚治虫』《激動編》、原書房、2012年、266頁。ISBN 978-4-562-04755-0</ref>。そこで少年誌への回帰を図る一環として、[[1965年]]の“[[W3事件]]”以来『週刊少年マガジン』および講談社との関係が途絶えていた手塚治虫に白羽の矢が立てられた<ref name=Nikaido/>。[[1974年]]に月1回の読切として連載が開始されたが、好評を受け翌年から毎週連載となり、『週刊少年チャンピオン』連載の『[[ブラック・ジャック]]』とともに手塚の復活を印象づけた。[[1977年]]に『ブラック・ジャック』と本作により、手塚は第1回[[講談社漫画賞]]を受賞した。同年には、講談社から『[[手塚治虫漫画全集]]』が刊行開始されるなど、手塚と講談社の関係は修復された。
 
  
当初、手塚は「SF的な推理もの」を意図しており、写楽保介と和登さんの名がそれぞれ[[シャーロック・ホームズ]]と[[ジョン・H・ワトスン|ワトソン]]に由来しているのもそのためである<ref name="Ikeda">池田啓晶『手塚治虫キャラクター図鑑 第5巻』 朝日新聞社、1998年、10頁。ISBN 4-02-330224-4</ref>。しかし、[[1970年代]]の[[超能力]]、[[超古代文明]]などの[[オカルト]]ブームという「時代の要請」を受けて次第にオカルトを前面に押し出すようになり<ref name=Ikeda/>、結果としてそれが人気を得ることになった。
+
手塚治虫による漫画作品。おでこに三つ目の目をもつ少年が難問を解決していくオカルト・ロマン。『週刊少年マガジン』1974年7月7日号~1978年3月19日号に連載。講談社少年マガジンKC全7巻。第1回(1977年)講談社漫画賞 少年部門受賞。1990年~1991年テレビ東京系列でアニメが放映された。
  
アニメ化作品には、手塚が[[シノプシス]]を手がけた『[[24時間テレビ 「愛は地球を救う」|24時間テレビ]]』内のアニメスペシャル『悪魔島のプリンス 三つ目がとおる』、手塚の死後に[[テレビ東京]]系列で放送されたテレビアニメシリーズの2種類が存在している。
+
{{テンプレート:20180815sk}}
 
 
また、手塚の[[スター・システム (小説・アニメ・漫画)|スター・システム]]により、『[[ブラック・ジャック (テレビアニメ)|ブラック・ジャック]]』や『[[海底超特急マリンエクスプレス]]』にも写楽や和登さんが登場している。
 
 
 
復刊ドットコムより[[2017年]]にオリジナル版全8巻が発売される。
 
 
 
== ストーリー ==
 
いじめられっ子の主人公・写楽保介は、おとなしく無邪気で純粋な性格の、ごく普通の平凡な中学生。しかしその正体は、古代[[ムー大陸]]で高度な超古代文明を繁栄させた「三つ目族」の末裔で、額に貼られた[[絆創膏]]をはがすことにより、その下に封じられた第三の眼が、三つ目族の超能力と天才的頭脳を写楽にもたらす。三つ目の写楽は現代文明を滅ぼして「三つ目王国」を再興するという野望を持つが、そのたびに親友で想いを寄せる少女・和登さんこと和登千代子に阻止されていく。そんな日々の中、学園生活や日常の中で様々な事件に巻き込まれた写楽と和登さんが、謎を解き明かし解決していく伝奇SF漫画である。
 
 
 
[[超古代文明]]など、[[1970年代]]の[[オカルト]]ブームが反映されている。またストーリーの魅力として、古代遺跡に手塚独自の解釈があてられていることが挙げられ、例えば[[酒船石]]は古代人が奴隷を服従させるための秘薬の精製装置であるとしている(「酒船石奇談」)。
 
 
 
一話完結の短編のほか、複数話にまたがる「長編」があり、短編よりもさらにスケールの大きな冒険が展開される。
 
 
 
=== 長編概要 ===
 
; 三つ目族の謎編
 
: ある日突然、犬持邸に謎の黒い球が送りつけられる。それは写楽の叔父で、同じく三つ目族の末裔である'''ゴブリン伯爵'''から甥の写楽に贈られたもので、表面に[[琵琶湖]]の湖底に眠る三つ目族の遺産の隠し場所が示され、鉄球の中にはその案内役となる天人鳥が収められていた。写楽と和登さんは[[飛石連休]]を利用して[[琵琶湖]]へ調査に出かける。
 
; グリーブの秘密編
 
: 写楽の通う学校に特別講師として赴任して来た'''上底先生'''は、なぜか写楽一人に執拗な体罰を繰り返す。実は、彼女の真の目的は写楽に[[ネイティブ・アメリカン]]の遺跡・'''グリーブ'''について調査させることだった。長編では唯一アニメ化されていない。
 
; 怪植物ボルボック編
 
: 写楽たちは三つ目族が開発した霊長植物・'''ボルボック'''を発見する。ボルボックは人間の命令に従い、地上の植物を思いのままに茂らせたり枯らしたりする能力を持っていた。写楽ははじめこれを手なずけようとするが、ボルボックが三つ目族を滅ぼした張本人であることが分かり、一転してボルボックの殲滅を目指す。
 
; イースター島航海編
 
: 写楽の前に現れた[[長耳族]]の末裔・'''パンドラ'''は半人半猿の配下である'''ポキ族'''を差し向け犬持博士らの謀殺を図るが、写楽たちは辛くも逃れる。その後、写楽と雲名警部は幽霊船に乗せられ、パンドラ(アニメではミスターマネー)によって[[イースター島]]への航海に導かれる。
 
; 古代王子ゴダル編
 
: 自分が滅ぼした[[ウル|ウル王朝]]のシグアナ姫の復讐で4500年もの間「ホア・カバリ・キルマの壷」に封じられてきた三つ目族の王子・'''ゴダル'''は、和登さんの体を乗っ取ることで世に再びその姿を現す。ゴダルと写楽、二人の三つ目人は国際会議を控えた[[京都市|京都]]の街で騒動を巻き起こしていく。
 
; 地下の都編
 
: バンソウコを貼った写楽は[[縄文時代]]の遺跡を発見し、一人で掘り進めていく。その後、富士山の火山灰土に覆われた地下の都を発見し、そこで古代の巫女・'''アヌイ'''と出会う。アニメでは11話〜13話に相当。
 
; 怪鳥モア編
 
: 写楽は[[トルテカ帝国|トルテカ人]]の忘れ形見・'''モア'''の雛を親鳥から託される。舞台は変わって[[メキシコ]]となり、写楽はモアを狙うヒットマン・'''ケツアル'''からモアを守り抜こうと奮闘する。
 
 
 
=== サブタイトル一覧 ===
 
{| class="wikitable collapsible autocollapse"
 
!サブタイトル!!掲載日!!備考
 
|-
 
| 三つ目登場  || 1974年7月7日号 ||
 
|-
 
| 赤い案内書 || 1974年8月11日号 ||
 
|-
 
| 魔法産院 || 1974年9月15日号 ||
 
|-
 
| 酒船石奇談 || 1974年10月13日号 ||
 
|-
 
| 寿命院邸の地下牢 || 1974年11月10日号 ||
 
|-
 
| 三角錐コネクション || 1974年12月8日号 ||
 
|-
 
| 文福登場 || 1975年1月19+26日号 - 2月16日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 三つ目族の謎編 || 1975年2月23日号 - 5月25日号 || 長編
 
|-
 
| グリーブの秘密編 || 1975年6月1日号 - 8月24日号 || 長編
 
|-
 
| めおと岩がくっついた || 1975年8月31日号 ||
 
|-
 
| キャンプに蛇がやってきた || 1975年9月7日号・9月14日号||
 
|-
 
| 王者の剣 || 1975年9月28日号 ||
 
|-
 
| 円盤騒ぎ || 1975年10月5日号 ||
 
|-
 
| オハグロ沼の怪物 || 1975年10月12日号 ||
 
|-
 
| 怪植物ボルボック編 || 1975年10月19日号 - 1976年3月7日号 || 長編
 
|-
 
| 貝塚の怪 || 1976年3月14日号 ||
 
|-
 
| 文福脱走 || 1976年3月21日号 ||
 
|-
 
| 墓あらし || 1976年3月28日号 ||
 
|-
 
| カンニング || 1976年4月4日号 ||
 
|-
 
| 七蛇寺の七ふしぎ || 1976年4月11日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 暗黒街 || 1976年4月18日号 ||
 
|-
 
| 神々の食糧 || 1976年4月25日号 ||
 
|-
 
| ガイコツ・ショー || 1976年5月2日号 ||
 
|-
 
| タワーリング・ミラクル || 1976年5月9日号 ||
 
|-
 
| わんわん物語 || 1976年5月16日号 ||
 
|-
 
| カオスの壷 || 1976年5月23日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 魔術師 || 1976年5月30日号・6月6日号 ||
 
|-
 
| 給食 || 1976年6月13日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 復活の谷 || 1976年6月20日号 ||
 
|-
 
| 猪鹿中学 || 1976年6月27日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 長耳族 || 1976年7月4日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| イースター島航海編 || 1976年7月25日号 - 12月26日号 || 長編
 
|-
 
| 舌を出すな! || 1977年1月2日号 ||単行本未収録
 
|-
 
| ナゾの浮遊物 || 1977年1月9日号 ||
 
|-
 
| ビバゴン現わる!|| 1977年1月16+23日号 ||
 
|-
 
| 古代王子ゴダル編 || 1977年1月30日号 - 4月24日号 || 長編
 
|-
 
| 地下の都編 || 1977年5月1日号 - 1977年7月10日号 || 長編
 
|-
 
| 親子車 || 1977年7月17日号 ||
 
|-
 
| 怪鳥モア編 || 1977年8月7日号 - 1978年1月15日号 || 長編
 
|-
 
| 石の玉 || 1978年1月29日号 ||
 
|-
 
| メダルの謎 || 1978年2月12日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| スキャンダル || 1978年2月19日号 || 単行本未収録
 
|-
 
| 浦島太郎の遺産 || 1978年2月26日号 ||
 
|-
 
| イカヅチ山が泣いている || 1978年3月12日号 ||
 
|-
 
| スマッシュでさよなら ||1978年3月19日号 ||
 
|}
 
 
 
== 登場人物 ==
 
=== 主要人物 ===
 
; {{anchor|写楽 保介(しゃらく ほうすけ)}}
 
: 声 - [[藤田淑子]](24時間テレビ版)、[[伊倉一恵]](テレビ東京版)、[[田中真弓]](まんがビデオ版)<ref name="animesoft">『アニメソフト総合カタログ2001』日之出出版、2001年、p.367</ref>、[[肝付兼太]]([[海底超特急マリンエクスプレス]](ムー帝国王子・シャラクとして))
 
: 本作の主人公で中学生。「第三の目」と呼ばれる独自の感覚器官を額に戴く三つ目族の最後の生き残りで、自称「悪魔のプリンス」。知能は、「第三の目」に[[絆創膏|バンソウコ]]を貼られている状態では幼稚園児並みだが、ひとたび第三の目があらわになると、常人を超越した頭脳と、強力な[[サイコキネシス]]を操れるようになる。また、バンソウコを貼った状態では無邪気な性格だが、三つ目になった途端に不良のような性格になり、大人びた行動をする。それでも自分に世話を焼いてくれる和登さんにだけは心を許しており、恋人扱いすることもあるが、実際には亡き母親と重ねている部分が多い。バンソウコを上手く剥がせるのも和登だけである。<!--現代社会を滅ぼし、古代[[ムー大陸]]に存在した三つ目族だけの'''三つ目王国'''を再興することを夢としている。←漫画版ではそのような描写はなかったかと思います。-->
 
:また、「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク われとともり来たり われとともに滅ぶべし<ref>アニメでは「〜ホリマク」のあとに「来たれ、赤いコンドルよ」と続く。</ref>」と呪文を唱えると、メカを起動させたり、三つ目文明の遺産である槍のような武器・赤いコンドルを呼び寄せたりできる。アニメでは更に「まだんきゅう」という球状の乗り物も操る。他に、難解な古代文字を容易く解読したり、ゴミやガラクタから超科学的なメカを作り出す能力も持つ。なお、バンソウコが貼られている状態の写楽は三つ目になった時の記憶を持たないが(逆に三つ目人状態の写楽にはバンソウコが貼られている時の記憶も残っている)、バンソウコが剥がされるのを非常に嫌がることから、自分の本性の危険性を本能的に理解している節がある。
 
: 前述の通り名前は[[シャーロック・ホームズ]]にちなむものであり、[[東洲斎写楽]]とは基本的に関係がない<ref>アニメではアイキャッチに東洲斎写楽の[[大首絵]]などがモチーフとして使われ、「わんわん物語」(アニメ第8話「三つ目イヌ誕生」)では額にバンソウコが貼られており写楽の手で三つ目に改造された子犬・[[葛飾北斎|ホクサイ]](声:[[大谷育江]])が登場する。</ref>。キャラクター造形のモデルは[[ルーニー・テューンズ]]のエルマー・ファッド<ref>全集の後書きで手塚本人が書いている。</ref>。原作では途中で「猪鹿(いのしか)中学」に転校しているが、転校の際のエピソードは単行本から省かれているため有耶無耶になっている<ref>転校のエピソードはのちに『三つ目がとおる 秘蔵短編集』(講談社漫画文庫)ISBN 978-4-06-370521-8 に収録されている。</ref>。
 
; 和登 千代子(わと ちよこ)
 
: 声 - [[高島雅羅]](24時間テレビ版)、[[松井菜桜子]](テレビ東京版)、[[横山智佐]](まんがビデオ版)<ref name="animesoft" />
 
: 本作のヒロイン。写楽保介と同じ学校に通う同級生で、寺の一人娘であるショートカットの美少女。一人称は「[[ボク少女|ボク]]」。体育会系の生徒を十把一絡げになぎ倒したりと男勝りな性格で、正義感が強く面倒見がいい。三つ目になった写楽に魅力を感じ、バンソウコを貼った彼に何かと世話を焼く。冷静で洞察力があり、三つ目になった写楽の相棒兼ストッパーとして活躍。
 
: 作中で「和登(わと)さん」と呼ばれるように、名前の由来はシャーロック・ホームズの相棒[[ジョン・H・ワトスン]]から。原作では写楽に対してヒロインのような立ち位置で描かれることもあったが、アニメでは写楽の保護者としての側面が強い。
 
; 犬持(けんもち)医師
 
: 声 - [[岸野一彦]](24時間テレビ版)、[[嶋俊介]](テレビ東京版)
 
: 写楽の養父である医師。写楽の亡き母親から、赤子の写楽を預かり育ててきた。写楽が普通の男の子として成長することを願い、彼の「第三の目」があらわにならないよう常に気を配っている。
 
: 三つ目の写楽は犬持の物言いに反発するが、犬持を父親として認めているところもある。テレビ東京版では大学の考古学教授であり、古代文明の中でも特に三つ目族の研究を専門に行っている。
 
; 須武田(すぶた)博士
 
: 声 - [[田中康郎]]
 
: 大学の考古学教授。犬持の親友で、古代文明の研究をしている。考古学に関しては利己的な所があり、犬持の反対を押し切って写楽のバンソウコを剥がし研究に協力させようとする。テレビ東京版には登場せず、犬持がその役割を果たしている<ref>パイロットフィルム紹介では一度だけ姿を現している。</ref>。
 
; 雲名(うんめい)警部
 
: 声 - [[熊倉一雄]](24時間テレビ版)、[[玄田哲章]](テレビ東京版パイロットフィルム)、[[石塚運昇]](テレビ東京版)
 
: [[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーベン]]似の刑事。なぜか写楽がらみの事件をよく担当する。イースター島航海編では写楽との航海に付き合わされる羽目になる。自称「捜査界の学聖」(楽聖のもじり)。ベートーヴェンよろしく「私は不幸だ!」が口癖。アニメ版ではヒゲオヤジとは犬猿の仲で、「へっぽこ警部」と呼ばれる。意外と腕は立ち、また推理も意外と正鵠を射ているところもある。ただし毎回のように不幸な目に遭わされる。
 
; [[ヒゲオヤジ]]
 
: 声 - [[八奈見乗児]](24時間テレビ版)、[[緒方賢一]](テレビ東京版)
 
: 写楽が住み込みで働いている中華料理屋(もしくはラーメン屋)「来々軒(らいらいけん)」の店長。犬持同様写楽の言動に手を焼いている。江戸っ子風の熱血漢で自称「[[天才バカボン#バカ田大学|バカ田大学]]出」だが、意外に機転が利く一面を持つ。アニメでは犬持の旧友であり、犬持が研究出張時に写楽を預かるほどの仲である。
 
: 写楽のバンソウコウは、彼特製の「ラーメン油」を使わないと剥がせない。
 
 
 
=== その他のキャラクター ===
 
; 写楽の母
 
: 声 - [[高島雅羅]]
 
: 名も知れぬ三つ目族の女性。犬持に写楽を託して去った直後、雷に頭部を砕かれ凄惨な死をとげる。なお、彼女が死の間際に着ていた服は犬持が保管しており、写楽にとって母親との絆を感じさせる大事な宝物となっている。
 
; 鬼胴 三郎<ref>アニメでは単に「鬼胴」。</ref>(きどう さぶろう)
 
: 声 - [[塩沢兼人]](24時間テレビ版)、[[速水奨]](テレビ東京版)
 
: 写楽と同じ学校に通う不良グループのリーダー。美形で成績優秀な富豪の御曹司。和登が好きで邪魔な写楽に陰湿な虐めを繰り返していたため、三つ目になった写楽の作った機械で脳ミソをトコロテン(テレ東版アニメではラーメン)にされてしまった。テレビ東京版では機械が「試作品」だったため回復し、その後もたびたび登場しては写楽達に因縁をつけている。
 
; オサム
 
: 声 - [[田野めぐみ|田野恵]]
 
: アニメオリジナルキャラクターで写楽のクラスメート。温和だが気弱な性格。顔つきは手塚治虫の自画像のそれである。
 
; タカシ
 
: 声 - [[石田彰]]
 
: アニメオリジナルキャラクター。写楽のクラスメートで、オサムとコンビを組む。3話では未熟児のため入院していた妹のルミ子が騒ぎに巻き込まれる。
 
; バンカラ
 
: 声 - [[桜井敏治]]
 
: アニメオリジナルキャラクター。本名は坂東唐三郎。柔道部の主将で、9話では人数合わせのために写楽たちを強制的に柔道部に入部させる。その後もたびたび登場し、13話では和登さんと共に写楽を窮地から救った。『[[ゴッドファーザーの息子]]』に登場の「明石」に酷似。
 
; 草井(くさい)
 
: 声 - [[立木文彦]]
 
: ニューカーク大学教授を名乗るが、実際は遺跡泥棒。盗堀した出土品をコレクションしている。ボルボック事件にて、ボルボックに溶かされて死亡。『[[鉄腕アトム]]』などで悪党として名高い「[[手塚漫画のキャラクター一覧#スカンク草井|スカンク草井]]」だが、『三つ目がとおる』ではテレビ東京版のみの登場である。
 
; 緒方(おがた)刑事
 
: 声 - [[幹本雄之]]
 
: アニメオリジナルキャラクター。雲名警部の部下で、怪盗オズマとの戦いで初登場。ワインレッドのスーツを着たダンディーな刑事。口数は少ないが、たびたび姿を見せており、スーパーボルボックとの戦いの際も避難勧告で現場に立っている。最終回のエンディングでも雲名に振り回されているような一面が見られた。
 
: 原作のイースター島航海編序盤にてモデルと思わしき雲名の部下が登場しているが、こちらは名前も呼ばれずポキ族の襲撃で殺害された。
 
: 名前は雲名が呼び掛けるのみで、EDのクレジットでは「刑事」と記されている。
 
; 文福 福太郎(ぶんぶく ふくたろう)
 
: 声 - [[屋良有作]]
 
: 写楽につきまとう謎の男。悪のりした写楽と結託することもある。ボサボサ髪が特徴。スカートめくりのクセのあるカラスのクロや、タヌキのような猫のニコポン(原作のみ)を連れて手先に使っている。なお、彼の原作における初登場回「文福登場」は通常の単行本には収録されていない。アニメでは悪の組織デビルコンツェルンの一員。反旗を翻したモエギとスーパーボルボックにより組織は壊滅するが生死は不明。
 
; ゴブリン伯爵(ゴブリンはくしゃく)
 
: 声 - [[青野武]]
 
: 写楽のおじで、写楽の母親と面識があった。前頭部の大きなコブと、第三の目の痕跡も隠す特殊な形のサングラスが特徴。三つ目族の出身であるが、額の目は機能しておらず、その痕跡を残すのみである。そのためか、写楽のような超人的な能力がなく、代わりに写楽を利用して三つ目族の遺産を掘り出そうと企む。
 
; マクベス
 
: 声 - [[大友龍三郎]]
 
: ゴブリンの執事兼運転手を務める大男。力が強い反面ドジなところもある。
 
; 公卿(くぎょう)
 
: 声 - [[佐々木望]]
 
: 琵琶湖湖底の墓所を守る墓守一族の末裔。アニメではゴブリンとの戦いで超能力を使うが、原作ではそのような描写はない。
 
; ガロン
 
: 声 - 石塚運昇
 
: アニメオリジナルで、元は『[[魔神ガロン]]』などに登場する巨人。土木工事のために三つ目族が作ったが、その凶悪さゆえに解体され封印されていた。犬持教授らの復元作業により再びその姿を現し、街を破壊しはじめる。
 
; 吾平 / モエギ
 
: 声 - [[天野由梨]](モエギ)
 
: ボルボックの手掛かりを知る人物。強烈な体臭や奇行ゆえに村人から相手にされず、兄の'''青玉'''にかくまわれている。アニメでは「'''モエギ'''」という少女に描き換えられており、最終回にも登場する。
 
; パンドラ / ミスターマネー
 
: 声 - [[よこざわけい子|横沢啓子]](パンドラ)、[[井上和彦 (声優)|井上和彦]](ミスターマネー)
 
: 「[[フライング・ダッチマン|さまよえるオランダ人]]」を名乗る男装の麗人。写楽を[[イースター島]]への航海に誘う。絶滅しかかっていたポキ族を発見し、調教して手先とした。[[鳥人|長耳族]]の子孫を自称し、宿敵である三つ目族の子孫であるとして日本人を憎む。『悪魔島のプリンス』では[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]の孫にして[[ネオナチ]]のリーダーであり、テレ東のアニメでは文福の上司にあたるミスターマネーという男性に描き換えられている。
 
; ポゴ
 
: 声 - [[深雪さなえ]]
 
: ポキ族の長であるメスで、簡単な人語を解する。写楽を慕っており、写楽の手助けをする。ポキ族とは猿人と人類の中間に位置する種族([[ミッシングリンク#古生物学におけるミッシングリンク|ミッシングリンク]])。パンドラ(アニメではミスターマネー)が彼らを調教し、手先に使う。
 
; ゴダル王子
 
: 声 - 伊倉一恵
 
: 古代[[レムリア|レムリア王国]]の三つ目族の王子で、その姿は写楽に瓜二つ。超能力や呪術に長け、しかも残虐非道な性格。シグアナ姫に心底惚れており、三つ目族最大の超能力のひとつで命の危険を伴う「ホア・カバリ・キルマ」の術を見せるようシグアナ姫に言いくるめられ、魂が体から離れた隙にシグアナ姫によって体を溶かされてしまう。以来4千5百年の間「ホア・カバリ・キルマの壷」の中に魂を封じられてしまうが、壷に近付いた和登さんに乗り移って再び体を得る。しかし二つ目の体では最大限の力が発揮できないため、三つ目族の体を求め、表向きは写楽に協力しつつ写楽の体に乗り移る機会をさぐる。
 
; シグアナ姫
 
: 声 - 松井菜桜子
 
: 和登と瓜二つの古代人。ゴダル王子に滅ぼされた[[ウル|ウル王国]]の王女。王国を滅ぼして自分を無理やり奴隷にしたゴダル王子への恨みから、ついにはゴダル王子の魂を「ホア・カバリ・キルマの壷」の中に封じてしまう。
 
; マヌイ
 
: 声 - [[鷹森淑乃]]
 
: 地下の都で写楽が出会った縄文時代の巫女。古代に噴火した富士山を鎮めようと人柱になったが、写楽にはその姿を感じとることができた。
 
; エビラ
 
: 声 - [[片岡富枝]]
 
: マヌイに仕える従者で弓の使い手。[[土偶]]のような体形をしている。
 
; モア
 
: 声 - [[大谷育江]]、[[安達忍]]
 
: 史実では[[ニュージーランド]]に生息した飛べない巨鳥だが([[モア]]を参照)、本作では尻からガスを噴射し、ロケットのように飛ぶことが出来る。危機を悟った親鳥(声:[[滝沢ロコ]])から写楽が卵を託され、孵化させる。アニメでは中盤に登場し、マスコットとして長く活躍した。
 
; ガンケット、アロンゾ、ブッチャー
 
: 声 - [[金尾哲夫]](ガンケット)、[[森利也]](アロンゾ)、[[安西正弘]]・桜井敏治(ブッチャー)
 
: アニメオリジナルキャラクターで、ブラッドリーの手下のトリオ。悪の組織デビルコンツェルンのボス・ブラッドリーの命令で、復活させたモアを追って日本にやってくる。ガンケットは[[マシンガン]]が武器で、アロンゾは[[吹き矢]]で毒針を飛ばし、巨漢のブッチャーはブーメランや縄を投げ飛ばすのが得意。ガンケットは『ブラック・ジャック』の「[[ブラック・ジャックの登場人物#セミレギュラー|ドクター・キリコ]]」から、アロンゾは手塚作品によく登場する「[[手塚漫画のキャラクター一覧#ハム・エッグ|ハム・エッグ]]」からそれぞれ容姿を流用している。
 
; ケツアル
 
: 声 - [[谷口節]]
 
: メキシコ人の殺し屋。モアの始末を請け負う。名は「[[ケツァルコアトル]]」にちなむ。
 
; ペペ
 
: 声 - [[辻村真人]]
 
: メキシコ人。酒に溺れている。写楽とモアをケツアルに売り飛ばそうとするが、写楽の純真さにふれて考えを改める。
 
; セリーナ
 
: 声 - 松井菜桜子
 
: ペペの娘で和登と瓜二つの容姿をもつ。原作では彼女の正体は写楽と同じ三つ目族であったことが明かされるが、アニメ版では三つ目族との関係はない。
 
; ヘパトーム / ブラッドリー
 
: 声 - [[島香裕]](ブラッドリー)
 
: ケツアルの依頼人。[[第二次世界大戦|第二次大戦]]時に[[親衛隊 (ナチス)|SS]]に所属しており、トルテカ人の財宝を利用してナチスの復活を目論んでいる。アニメでは容姿はそのままにブラッドリーという人物に置き換えられており、悪の組織'''デビルコンツェルン'''のボスとされている。
 
 
 
== 作品の改編等について ==
 
他の手塚作品にも見られるように、本作も単行本化に際して加筆・改編が行われている。特に連載前半における修正が多く、掲載時には切れ目のない一連のストーリーとして描かれていたものが、単行本では1冊ないし2冊に収まるようにまとめられた。そのために、雑誌連載版で描かれながらも省かれたエピソードも存在する。グリーブ編の改編は特に顕著であり、雑誌連載版からの改編だけでなく、講談社コミック(KC)版と講談社コミックスペシャル(KCSP)版以降の単行本でもそれぞれ結末が異なっている。また当初は、単行本に収められなかった短編も複数あった。
 
 
 
『手塚治虫漫画全集』の刊行に当たっては、当時6巻まで発売されていた講談社コミックス(KC)版を打ち切り<ref>厳密には続刊停止の扱いで、講談社コミックス版の既刊は少なくとも1982年ごろまでは再版は続いている。</ref>にし、その続きから優先して全集に収録されることになった。このため全集への収録順序は連載時の順序と大きく異なるものとなるが、「講談社コミックスペシャル(KCSP)」 以降の版では本来の順に戻されている。
 
 
 
単行本未収録話については、ファンからの要望を受け、2003年に講談社プラチナコミック版([[コンビニコミック]])に収録、2008年1月には講談社漫画文庫より「三つ目がとおる秘蔵短編集」として単行本未収録話を全て収録し発売している。
 
 
 
* 講談社コミックス(KC) 全6巻
 
* 講談社コミックスペシャル(KCSP) 全8巻
 
* 手塚治虫漫画全集 全13巻
 
* 講談社漫画文庫 全8巻
 
* 講談社コミックスグランドコレクション 全8巻
 
* 講談社プラチナコミック 全14巻
 
* 手塚治虫文庫全集 全7巻
 
 
 
2007年4月からスタートした「手塚治虫オンデマンドマガジン」サービスでは、単行本未収録話を含む全エピソードの中から自分で選んで単行本化することができるようになった。
 
 
 
== アニメ ==
 
=== 24時間テレビ版 ===
 
『'''悪魔島のプリンス 三つ目がとおる'''』と題された本作は、[[1985年]][[8月25日]]に[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[24時間テレビ 「愛は地球を救う」|24時間テレビ]]』内で放送された。手塚治虫のシノプシスに基づいて東映動画(現:[[東映アニメーション]])が製作した。ストーリーは原作のイースター島航海編をベースにしているが、ネオナチが登場するなどオリジナル色も強い。
 
 
 
長らくソフト化の機会に恵まれなかったが、アニメ映画『[[ブッダ (漫画)#アニメ映画|手塚治虫のブッダ]]』の公開を記念し、2011年5月21日にDVDが発売された。ただし諸般の事情により、本編を一部編集<ref>犬持医院に人面鳥が襲撃に来るシーンで、写楽が見ていたTVに映るキン肉マンの映像。</ref>したバージョンとなる。
 
 
 
==== スタッフ ====
 
* 原作・構成 - 手塚治虫
 
* 製作 - [[今田智憲]](東映動画)
 
* 企画 - 都築忠彦(日本テレビ)、[[松谷孝征]]([[手塚プロダクション]])
 
* 脚本 - [[山崎晴哉]]
 
* キャラクター設計・作画監督 - [[清山滋崇]]
 
* 美術設定 - 池田祐二
 
* 撮影 - 森田俊昭([[トランス・アーツ]])
 
* 音楽 - [[大谷和夫]]
 
* 監督 - [[芹川有吾]]
 
* プロデューサー - 武井英彦(日本テレビ)、田宮武(東映動画)
 
* 企画協力 - 手塚プロダクション
 
* 制作 - 日本テレビ、東映動画
 
 
 
=== テレビ東京版 ===
 
テレビ東京系列で[[1990年]][[10月18日]]から[[1991年]][[9月26日]]まで放送、原作をベースとした手塚プロダクション制作の連続アニメーションシリーズ。全48話。手塚の没後、初めて製作された手塚アニメである。原作にあった残酷な描写やエロティックなサービスカットは極力控えられ、より低年齢向けになっている。ラストは原作とは異なり、ボルボックがパワーアップした怪植物・スーパーボルボックと写楽たちとの対決で終わる。また[[湾岸戦争]]時に他局が報道特番を行う中、同局のみ通常番組として同作品を放送し、結果19.0%([[ビデオリサーチ]]調べ、関東地区)<ref>[https://web.archive.org/web/20030407053336/http://www.yomiuri.co.jp/yomidas/konojune/toku/90tv/91tv15.htm [視聴率の現場]湾岸戦争でTV特番戦争 NHKは強かった]、『[[読売新聞]]』1991年1月23日付東京夕刊。([[インターネットアーカイブ]]のキャッシュ)</ref>という高視聴率を得た。
 
 
 
==== スタッフ ====
 
* 原作 - 手塚治虫
 
* 企画 - 後藤田進([[日本経済社]])、古岡秀樹([[学研ホールディングス|学習研究社]])、松谷孝征(手塚プロダクション)
 
* シリーズ構成 - [[関島眞頼]]
 
* 総作画監督・キャラクターデザイン - 宇田川一彦
 
* メカニックデザイン - 山根公利
 
* 色彩設定 - 佐久間クミ子
 
* 美術監督 - 岡田和夫
 
* 撮影監督 - [[白井久男]]
 
* 音響監督 - [[加藤敏]]([[東北新社]])
 
* 音楽 - [[渡辺俊幸]](選曲 - 合田豊)
 
* 監督 - [[うえだひでひと]]
 
* プロデューサー - 小長光信(テレビ東京)、荒井俊茂(日本経済社)、大西邦明(学習研究社)
 
* 製作 - テレビ東京、日本経済社、学習研究社、手塚プロダクション
 
 
 
==== 主題歌 ====
 
; オープニングテーマ
 
:; 『?(はてな)のブーメラン』
 
:: 作詞 - 青木久美子 / 作曲 - [[小杉保夫]] / 編曲 - 信田かずお / 歌 - [[徳垣とも子]]
 
; エンディングテーマ
 
:; 『ちょっと魔法でばんそうこ』(第1話 - 第47話)
 
:: 作詞 - [[冬杜花代子]] / 作曲 - [[つのごうじ]] / 編曲 - 信田かずお / 歌 - 中島安名(コーラス - つのごうじ、[[ヤング・フレッシュ]])
 
:; 『FRIEND』(第48話)
 
:: 作詞 - 青木久美子 / 作曲 - 小杉保夫 / 編曲 - 牧野三朗 / 歌 - CHIEMY
 
 
 
上記各曲を収録したCDは、いずれも[[日本コロムビア]]より発売された。
 
 
 
==== 各話リスト ====
 
{| class="wikitable" style="font-size:small;"
 
!話!!放送日!!サブタイトル!!脚本!!コンテ!!演出!!原作話タイトル
 
|-
 
|1||'''1990年'''<br />10月18日||三つ目登場 ボクが写楽だ||山下久仁明<br/>[[関島眞頼]]||[[うえだひでひと]]||広嶋秀樹||赤い案内書
 
|-
 
|2||10月25日||ラーメン戦争!怒りの一撃||山下久仁明||colspan="2" align="center"|芦沢剛史||三つ目登場
 
|-
 
|3||11月1日||かわいい赤ちゃんは侵略者||[[中弘子]]||colspan="2" align="center"|吉田健次郎||魔法産院
 
|-
 
|4||11月8日||迷子のUFOをさがせ||[[荒川稔久]]||colspan="2" align="center"|望月敬一郎||円盤騒ぎ
 
|-
 
|5||11月15日||ハイテク暴走車を追え||[[早川正]]||横山広行||松見真一||親子車
 
|-
 
|6||11月22日||美少女はヘビの使い?||[[岸間信明]]||うえだひでひと||広嶋秀樹||キャンプに蛇がやってきた
 
|-
 
|7||11月29日||のっとられた写楽||[[影山由美]]||colspan="2" align="center"|芦沢剛史||メダルの謎
 
|-
 
|8||12月6日||三つ目イヌ誕生||中弘子||colspan="2" align="center"|五月女有作||わんわん物語
 
|-
 
|9||12月13日||三つ岩山の秘密||山下久仁明||[[篠幸裕|しのだよしの]]||望月敬一郎||(オリジナル)
 
|-
 
|10||12月20日||うそ!?写楽が悪魔||岸間信明||colspan="2" align="center"|生頼昭憲||暗黒街
 
|-
 
|11||12月27日||守れ!ボクの宝物||山下久仁明||colspan="2" align="center"|松見真一|| rowspan="3" | 地下の都編
 
|-
 
|12||'''1991年'''<br />1月10日||守れ!地下の都||早川正||colspan="2" align="center"|芦沢剛史
 
|-
 
|13||1月17日||守れ!第三の目||関島眞頼||うえだひでひと||広嶋秀樹
 
|-
 
|14||1月24日||爆発!宇宙パワー||中弘子||横山広行||吉村文宏||三角錐コネクション
 
|-
 
|15||1月31日||超能力VS超魔術||荒川稔久||colspan="2" align="center"|望月敬一郎||魔術師
 
|-
 
|16||2月7日||発見!伝説の怪物||影山由美||colspan="2" align="center"|生頼昭憲||オハグロ沼の怪物
 
|-
 
|17||2月14日||受験戦争と平和!?||山下久仁明||横山広行||松見真一||カンニング
 
|-
 
|18||2月21日||不思議鳥モア!!||岸間信明||[[石山タカ明]]||芹沢剛史||怪鳥モア編
 
|-
 
|19||2月28日||古代魔神めざめる||早川正||うえだひでひと||広嶋秀樹||rowspan="2"|(オリジナル)
 
|-
 
|20||3月7日||心を開け古代魔神||中弘子||colspan="2" align="center"|望月敬一郎
 
|-
 
|21||3月14日||321 ドカーン||岸間信明||colspan="2" align="center"|松見真一||貝塚の怪
 
|-
 
|22||3月21日||怪盗オズマの挑戦||早川正||藤みねお||芦沢剛史||(オリジナル)
 
|-
 
|23||3月28日||三つ目族の謎 古代からの使者||中弘子||石山タカ明||広嶋秀樹||rowspan="4"|三つ目族の謎編
 
|-
 
|24||4月4日||三つ目族の謎 湖底に眠るひみつ||荒川稔久||colspan="2" align="center"|望月敬一郎
 
|-
 
|25||4月11日||三つ目族の謎 財宝をさがし出せ||岸間信明||五月女有作||吉村文宏
 
|-
 
|26||4月18日||三つ目族の謎 秘められた使命||影山由美||しのだよしの||芦沢剛史
 
|-
 
|27||4月25日||不思議の国の写楽||岸間信明||石山タカ明||松見真一||カオスの壷
 
|-
 
|28||5月2日||悪党文福あらわる||早川正||colspan="2" align="center"|望月敬一郎||文福登場
 
|-
 
|29||rowspan="2"|5月16日||古代王子ゴダル もう一人の写楽||山下久仁明||うえだひでひと||広嶋秀樹||rowspan="5"|古代王子ゴダル編
 
|-
 
|30||古代王子ゴダル 最終兵器を探せ!||中弘子||しのだよしの||芦沢剛史
 
|-
 
|31||5月23日||古代王子ゴダル 始動せよ!ゴモラ||影山由美||colspan="2" align="center"|松見真一
 
|-
 
|32||5月30日||古代王子ゴダル 地球乗っ取り計画||岸間信明||colspan="2" align="center"|望月敬一郎
 
|-
 
|33||6月6日||古代王子ゴダル 魂を取り戻せ!||山下久仁明||石山タカ明||広嶋秀樹
 
|-
 
|34||6月13日||文福再びあらわる||早川正||横山広行||松見真一||文福脱走
 
|-
 
|35||6月20日||怪植物ボルボック 出現!七本の柱||中弘子||うえだひでひと||高田淳||rowspan="5"|怪植物ボルボック編
 
|-
 
|36||7月4日||怪植物ボルボック 不思議少女モエギ||影山由美||しのだよしの||芦沢剛史
 
|-
 
|37||7月11日||怪植物ボルボック 地底にひそむ影||岸間信明||五月女有作||松見真一
 
|-
 
|38||7月18日||怪植物ボルボック 動き出した大地||荒川稔久||colspan="2" align="center"|望月敬一郎
 
|-
 
|39||7月25日||怪植物ボルボック 決戦!写楽VSボルボック||中弘子||横山広行||広嶋秀樹
 
|-
 
|40||8月1日||イースター島航海 サルが喋った!||rowspan="4"|山下久仁明||望月敬一郎||芦沢剛史||rowspan="4"|イースター島航海編
 
|-
 
|41||8月8日||イースター島航海 上陸!悪魔の住む島||colspan="2" align="center"|松見真一
 
|-
 
|42||8月15日||イースター島航海 結婚?ポゴと写楽||石山タカ明||望月敬一郎
 
|-
 
|43||8月22日||イースター島航海 さようなら、ポゴ||うえだひでひと||広嶋秀樹
 
|-
 
|44||8月29日||狙われたモア!||荒川稔久||しのだよしの||芹沢剛史||rowspan="3"|怪鳥モア編
 
|-
 
|45||9月5日||メキシコ上空大バトル||中弘子||横山広行||松見真一
 
|-
 
|46||9月12日||モア暗殺計画||岸間信明||石山タカ明||望月敬一郎
 
|-
 
|47||9月19日||復活!スーパーボルボック||早川正||colspan="2" align="center"|五月女有作||rowspan="2"|(オリジナル)
 
|-
 
|48||9月26日||明日への誓い||関島眞頼||うえだひでひと||高田淳
 
|}
 
 
 
==== ネット局 ====
 
* 同時ネット局:テレビ東京、[[テレビ大阪]]、[[テレビ愛知]]、[[テレビせとうち]]、[[テレビ北海道]]、TXN九州(現・[[TVQ九州放送]])(開局した1991年4月から)
 
* 時差ネット局:[[テレビ岩手]]、[[東北放送]]、[[山形放送]]、[[新潟総合テレビ]]、[[テレビ信州]]、[[静岡第一テレビ]]、[[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]、[[テレビ和歌山]]、[[中国放送]]、[[長崎放送]]、[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX.テレビ]](現・TOKYO MX)
 
 
 
== まんがビデオ ==
 
1991年11月に[[日立マクセル]]、アートポートから『まんがビデオ 三つ目がとおる』という[[VHS]]のビデオソフトが8800円で発売。三つ目族の謎編の漫画原稿を撮影した映像に声と効果音をつけたもの。声の出演は、田中真弓、横山智佐、[[北村弘一]]、[[有本欽隆]]、[[緒方賢一]]、[[立木文彦]]。監督は香川真吾。87分<ref name="animesoft" />。
 
 
 
== 小説 ==
 
*{{Cite journal|和書|author=田中啓文|authorlink=田中啓文|year=2002|title=三つ目がとおる 天狗山の秘密|journal=SF Japan|volume=Vol.03 手塚治虫スペシャル|publisher=徳間書店}} - オリジナル短編小説。現在は[[徳間デュアル文庫]]の『手塚治虫COVER タナトス篇』に収録。
 
*{{Cite book|和書|editor=デュアル文庫編集部編|year=2003|month=5|title=手塚治虫cover タナトス篇|series=徳間デュアル文庫|publisher=徳間書店|isbn=4-19-905140-6}}
 
*{{Cite book|和書|author=山崎晴哉|authorlink=山崎晴哉|year=1985|month=8|title=三つ目がとおる 悪魔島のプリンス|series=角川文庫|publisher=角川書店|isbn=4-04-164101-2}} - 24時間テレビで放映されたスペシャルアニメの[[小説化|ノベライズ]]。
 
 
 
== ゲーム ==
 
* 『三つ目がとおる』 - [[MSX]]、[[ナツメ_(ゲーム会社) |ナツメ]]([[1989年]])
 
* 『三つ目がとおる』 - [[ファミリーコンピュータ]]、[[トミー (企業)|トミー]]([[1992年]])
 
* 『[[ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-]]』 - [[ゲームボーイアドバンス|GBA]]、[[セガゲームス|セガ]]([[2003年]])アトムの宿敵として登場。
 
 
 
== コラボ作品 ==
 
; [[Peeping Life]] -手塚プロ・タツノコプロワンダーランド-
 
: 2013年に『Peeping Life』と[[手塚プロ]]&[[タツノコプロ]]とのコラボレーションアニメを放送。
 
 
 
== リメイク漫画 ==
 
; 三つ目黙示録 〜悪魔王子シャラク〜
 
: 脚本:[[藤澤勇希]]、漫画:[[柚木N']]によるリメイク作。『[[チャンピオンRED]]』(秋田書店)にて2016年11月号から2018年5月号まで連載された。
 
:* [[手塚治虫]](原作)、[[藤澤勇希]](脚本)、[[柚木N']](漫画)『三つ目黙示録 〜悪魔王子シャラク〜』、[[秋田書店]]〈[[チャンピオンREDコミックス]]〉、全4巻
 
:*# 2017年4月20日発売 ISBN 978-4-253-23658-4
 
:*# 2017年7月20日発売 ISBN 978-4-253-23659-1
 
:*# 2017年12月20日発売 ISBN 978-4-253-23660-7
 
:*# 2018年5月18日発売 ISBN 978-4-253-23661-4
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[ブラック・ジャック]]
 
** [[ブラック・ジャック (テレビアニメ)]]
 
** [[ブラック・ジャック21]]
 
* [[おけさのひょう六]]
 
* [[海底超特急マリンエクスプレス]]
 
* [[遊☆戯☆王]]([[高橋和希]]による漫画。主人公・[[武藤遊戯]]とヒロイン・真崎杏子のキャラクターや、作品初期のコンセプトは当作品に影響を受けているとされる)
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/manga/481.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ(マンガ)]
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/anime/48.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ(アニメ)]
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/anime/61.html 手塚治虫公式サイト内作品ページ(アニメ『悪魔島のプリンス 三つ目がとおる』)]
 
* [http://tezukaosamumagazineclub.com/modules/comicsearch/search.php?title=%BB%B0%A4%C4%CC%DC%A4%AC%A4%C8%A4%AA%A4%EB 手塚治虫マガジン倶楽部 - 三つ目がとおる]
 
* [http://tezukaosamu.net/jp/mushi/201009/column.html 手塚マンガ あの日あの時 第12回:『三つ目がとおる』誕生(虫ん坊 2010年9月号)]
 
* [http://tezuka.comicpark.net 手塚治虫オンデマンドマガジン]
 
 
 
{{前後番組|
 
放送局=[[テレビ東京]]系|
 
放送枠=木曜19:30枠|
 
番組名=三つ目がとおる|
 
前番組=[[ジャングル大帝]](第3作)|
 
次番組=[[燃えろ!トップストライカー]]|
 
2放送局=[[東京メトロポリタンテレビジョン|TOKYO MX.テレビ]]|
 
2放送枠=月-金曜8:30帯枠|
 
2番組名=三つ目がとおる|
 
2前番組=[[ふしぎなメルモ]](リニューアル版)|
 
2次番組=[[パワーパフガールズ]]
 
}}
 
{{手塚治虫}}
 
{{24時間テレビ 「愛は地球を救う」アニメ}}
 
{{芹川有吾監督作品}}
 
{{講談社漫画賞少年部門}}
 
  
 
{{DEFAULTSORT:みつめかとおる}}
 
{{DEFAULTSORT:みつめかとおる}}
576行目: 21行目:
 
[[Category:超古代文明を題材とした漫画作品]]
 
[[Category:超古代文明を題材とした漫画作品]]
 
[[Category:超古代文明を題材としたアニメ作品]]
 
[[Category:超古代文明を題材としたアニメ作品]]
{{リダイレクトの所属カテゴリ
 
|redirect1=悪魔島のプリンス 三つ目がとおる
 
|1-1=アニメ作品 あ|くまとうのふりんすみつめかとおる
 
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}}
 

2019/4/27/ (土) 11:39時点における最新版

三つ目がとおる』(みつめがとおる)

手塚治虫による漫画作品。おでこに三つ目の目をもつ少年が難問を解決していくオカルト・ロマン。『週刊少年マガジン』1974年7月7日号~1978年3月19日号に連載。講談社少年マガジンKC全7巻。第1回(1977年)講談社漫画賞 少年部門受賞。1990年~1991年テレビ東京系列でアニメが放映された。



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