「一様分布」の版間の差分

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'''一様分布'''(いちようぶんぷ)は、[[離散一様分布|離散型]]あるいは[[連続一様分布|連続型]]の[[確率分布]]である。
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'''一様分布'''(いちようぶんぷ)
サイコロを振ったときの、それぞれの目の出る確率など、すべての事象の起こる確率が等しい現象のモデルである。
 
  
[[生態学]]の場合、一様分布とは個体間がほぼ等距離の分布を指す。[[分布様式]]を参照。
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確率分布の一つで,ある区間にわたって確率密度が一様となるものをいう。確率変数 <i>X</i> の確率密度関数を <i>f</i>(<i>x</i>) ,<i>X</i> の分布関数を <i>F</i>(<i>x</i>) とするとき,<i>a</i>,<i>b</i>  ( <i>a</i><<i>b</i> ) に対して,<i>x</i>≦<i>a</i> <i>x</i><i>b</i> のとき <i>f</i>(<i>x</i>)=0 ,<i>a</i><<i>x</i><<i>b</i> のとき <i>f</i>(<i>x</i>)=1/(<i>b</i>-<i>a</i>) とおいた <i>f</i>(<i>x</i>) を確率密度関数とする分布を一様分布といい,<i>X</i> は区間 [<i>a</i>,<i>b</i>] で一様分布に従って分布するという。一様分布の確率密度関数 <i>f</i>(<i>x</i>) およびその積分である <i>X</i> の分布関数 <i>F</i>(<i>x</i>) のグラフは,それぞれの図のようになる。 <i>F</i>(<i>x</i>) がわかっていれば,その微分として <i>f</i>(<i>x</i>) が求められ,確率変数 <i>X</i> の分布状態の特性が明らかにされる。
 
 
== 定義と性質 ==
 
確率変数を
 
<math>x (\alpha\le x\le\beta)</math>
 
とする。
 
<math>x\!</math>が整数であるときの離散型の一様分布の確率分布<math>\Pr(x=X)</math>
 
および<math>x\!</math>が実数値であるときの連続型の一様分布の[[確率分布#.E7.A2.BA.E7.8E.87.E5.AF.86.E5.BA.A6.E9.96.A2.E6.95.B0|確率密度関数]]は以下の式で定義される。
 
 
 
{{Indent|<math>\frac{1}{\beta-\alpha}</math>}}
 
 
 
またいずれの場合も確率の期待値は以下で表される。
 
 
 
{{Indent|<math>\frac{\alpha+\beta}{2}</math>}}
 
 
 
連続型の一様分布は、[[尖度]]は-1.2、[[歪度]]は0。
 
 
 
日本工業規格では、「(1)連続分布の場合,その確率密度関数が有限区間 [a, b] で一定の値,区間外で 0 となる分布。(2)離散分布の場合,n 点で等しい確率 Pr (X=xi)=n1, i=1, 2, …, n となる分布。」と定義している{{sfn|JIS Z 8101-1 : 1999|loc=1.24 一様分布}}。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{reflist}}
 
 
 
==参考文献==
 
* 蓑谷千凰彦, 統計分布ハンドブック, 朝倉書店 (2003).
 
* B. S. Everitt (清水良一訳), 統計科学辞典, 朝倉書店 (2002).
 
* M. Galassi et al. (富永大介訳), GNU Scientific Library リファレンスマニュアル ver. 1.8,  p. 178 (2006).
 
* {{Cite book|和書|author=西岡康夫|year=2013|title=数学チュートリアル やさしく語る 確率統計|publisher=[[オーム社]]|isbn=9784274214073}}
 
* {{Cite book|和書|author=[[日本数学会]]|year=2007|title=数学辞典|publisher=[[岩波書店]]|isbn=9784000803090}}
 
* {{citation | title=JIS Z 8101-1:1999 統計 − 用語と記号 − 第1部:確率及び一般統計用語 | publisher=日本規格協会 | publisherlink=kikakurui.com | url=http://kikakurui.com/z8/Z8101-1-1999-01.html | ref={{sfnref|JIS Z 8101-1 : 1999}}}}
 
* {{Cite book|和書|author=[[伏見康治]]|year=1942|title=確率論及統計論|publisher=[[河出書房]]|isbn=9784874720127|url=http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204| ref={{sfnref|伏見}}}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[確率]]
 
** [[確率分布]]
 
*** [[離散一様分布]]
 
*** [[連続一様分布]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.cbrc.jp/%7Etominaga/translations/gsl/ GSL reference manual Japanese version]
 
  
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{{テンプレート:20180815sk}}
 
{{DEFAULTSORT:いちようふんふ}}
 
{{DEFAULTSORT:いちようふんふ}}
 
[[Category:確率分布|いちよう]]
 
[[Category:確率分布|いちよう]]
 
[[Category:数学に関する記事]]
 
[[Category:数学に関する記事]]

2018/10/6/ (土) 08:50時点における最新版

一様分布(いちようぶんぷ)

確率分布の一つで,ある区間にわたって確率密度が一様となるものをいう。確率変数 X の確率密度関数を f(x) ,X の分布関数を F(x) とするとき,ab ( ab ) に対して,xaxb のとき f(x)=0 ,axb のとき f(x)=1/(ba) とおいた f(x) を確率密度関数とする分布を一様分布といい,X は区間 [ab] で一様分布に従って分布するという。一様分布の確率密度関数 f(x) およびその積分である X の分布関数 F(x) のグラフは,それぞれの図のようになる。 F(x) がわかっていれば,その微分として f(x) が求められ,確率変数 X の分布状態の特性が明らかにされる。



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