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'''レウキッポス'''({{lang-el-short|Λεύκιππος}}, Leukippos、{{lang-la-short|Leucippus}}、生没年不詳)は、紀元前440-430年頃に活動した[[古代ギリシア]]の自然哲学者。
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'''レウキッポス'''({{lang-el-short|Λεύκιππος}}, Leukippos、{{lang-la-short|Leucippus}}、生没年不詳)
  
==生涯==
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古代ギリシアの哲学者。小アジアのイオニア地方の町ミレトスに生まれる(ほかにアブデラ説、エレア説もある)。原子論の創始者。万物のもとのもの(アルケー)を極微なアトムであるとし、エレア学派がト・エオン(真実在)に付与した不生・不滅・不変といった特徴をこのアトムに譲渡したが、反面、エレア学派に逆らって、アトムを数において無限であると考え、これらは空虚のなかを運動しており、その離合集散によって万物が生成したり消滅したりすると説いている。デモクリトスは彼の弟子とされるが、両者の所説は区別しがたく、レウキッポスの生存そのものを否定した人もいる。
[[ミレトス]]に生まれ、[[デモクリトス]]の師として原子論を創始した。[[紀元前450年]]頃に[[エレア]]に赴いて[[パルメニデス]]に学び、[[ゼノン (エレア派)|ゼノン]]の講義を聴いたらしい。彼の生涯は明らかではなく、その著作もデモクリトスのものと混合しているため、[[エピクロス]]は彼の実在を否定したが、[[アリストテレス]]は原文を引いて学説を紹介している。[[原子論]]の基礎は彼によって作られ、デモクリトスのものとされている『大宇宙系Megas diakosmos』と『精神について Peri nou』はレウキッポスの著作らしい。
 
 
 
== 学説の概要 ==
 
 
 
#事物の総体は限りがなく、互いに他へ変化する。
 
#すべては空なるもの(ケノン Kenon)と充実したもの(プレーレス=アトム  atomoi)から成り立つ。
 
#世界はアトムが空におちこんで他のアトムと絡まり合うことによって生じる。そしてまた世界は、空とアトムへと分解する。
 
#アトムは一箇所に集まると渦を生じ、その渦の中で形の似たもの同士が結びつき、物体を生ずる。
 
 
 
このように、アトムを万物の起源として想定したのはレウキッポスが初めてであるという。ドイツの哲学者[[ヘーゲル]]は、レウキッポスの大きな功績は「物体の一般的性質と感覚的性質を区別したこと」と考えている。<ref>{{Cite book|和書|author=G・W・F・ヘーゲル|year=2016|title=哲学史講義 Ⅰ|publisher=河出文庫|pages=416p}}</ref>
 
 
 
== 脚注 ==
 
<references/>
 
 
 
== 参考文献 ==
 
 
 
*Cyril Bailey『ギリシア原子論者とエピクロス The Greek Atomists and Epicurus』
 
*Diels『ソクラテス以前 Vorsokratiker』1937年
 
* ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝(下)』岩波文庫(岩波書店, 1994年) ISBN 4003366336
 
  
 
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2018/10/26/ (金) 11:42時点における最新版

レウキッポス
生誕 紀元前5世紀前半
アブデラ または ミレトス
死没 紀元前5世紀
時代 ソクラテス以前の哲学者
学派 ソクラテス以前の哲学: 原子論, 唯物論
研究分野 形而上学
主な概念 原子論
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レウキッポス: Λεύκιππος, Leukippos、: Leucippus、生没年不詳)

古代ギリシアの哲学者。小アジアのイオニア地方の町ミレトスに生まれる(ほかにアブデラ説、エレア説もある)。原子論の創始者。万物のもとのもの(アルケー)を極微なアトムであるとし、エレア学派がト・エオン(真実在)に付与した不生・不滅・不変といった特徴をこのアトムに譲渡したが、反面、エレア学派に逆らって、アトムを数において無限であると考え、これらは空虚のなかを運動しており、その離合集散によって万物が生成したり消滅したりすると説いている。デモクリトスは彼の弟子とされるが、両者の所説は区別しがたく、レウキッポスの生存そのものを否定した人もいる。




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