マントル対流説

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マントル対流説(マントルたいりゅうせつ)とは、マントル内に熱対流が存在し、地殻運動の原因とする説。マントル熱対流説ともいう。

歴史

1912年にウェーゲナーによって提唱された大陸移動説の最大の障害となったのは、「大陸が移動するための機構・力が何であるか説明できない」ことだった。大陸を動かす力として、赤道部分のふくらみから生ずる引力や潮汐力が考えられたが、どれも大陸を動かすには小さすぎたのである。1928年アーサー・ホームズは、グラスゴーで開かれた地質学会における講演において、地球内部(マントル上部)における熱対流を想定することでこの問題が解決できることを示唆した。1930年頃から、収縮説に代わるものとして現れていたが、1958年オランダ地球物理学フェリックス・ベニング・マイネスが地球上の造構造作用をこの立場から論じたのに始まり、海洋底拡大説へ発展した。さらにプレートテクトニクスプルームテクトニクスが提唱されるようになった。

関連項目

参考文献

  • アーサー・ホームズ 『一般地質学 I 原書第3版』 上田誠也・貝塚爽平・兼平慶一郎・小池一之・河野芳輝訳、東京大学出版会、1983年。ISBN 4130620819。
  • アーサー・ホームズ 『一般地質学 II 原書第3版』 上田誠也・貝塚爽平・兼平慶一郎・小池一之・河野芳輝訳、東京大学出版会、1984年。ISBN 4130620827。
  • アーサー・ホームズ 『一般地質学 III 原書第3版』 上田誠也・貝塚爽平・兼平慶一郎・小池一之・河野芳輝訳、東京大学出版会、1984年。ISBN 4130620835。
  • 都城秋穂 『科学革命とは何か』 岩波書店、1998、ISBN 4-00-005184-9。
  • 上田誠也 『地球・海と大陸のダイナミズム』 日本放送出版協会〈NHKライブラリー〉、1998、ISBN 4-14-084092-7。

外部リンク