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| − | {{Otheruses|伝説の生物|古代ギリシア語で同じ読みの不死鳥|フェニックス}} | + | {{テンプレート:20180815sk}} |
| − | [[ファイル:Briseis Phoinix Louvre G152.jpg|thumb|right|250px|アミュントールの子ポイニクスと[[ブリーセーイス]]。[[ルーブル美術館]]。]]
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| − | '''ポイニクス'''（{{lang-grc-short|'''Φοῖνιξ'''}}, {{ラテン翻字|el|Phoinix}}, {{lang-la|Phoenix}}）は、[[ギリシア神話]]の人物である。主に
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| − | *[[フェニキア]]王[[アゲーノール]]の子
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| − | *[[アミュントール]]の子
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| − | の2名が知られている。
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| − | == アゲーノールの子 ==
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| − | この'''ポイニクス'''は、フェニキア王アゲーノールと[[テーレパッサ]]の子で、[[カドモス]]、[[キリクス]]、[[エウローペー]]と兄弟<ref>アポロドーロス、3巻1・1。</ref>。
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| − | エウローペーが[[ゼウス]]にさらわれたとき、アゲーノールの命令で捜索に出たが、発見できなかったのでフェニキア、あるいは[[アフリカ]]に移住した<ref>[[ヒュギーヌス]]、178。</ref>。
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| − | ポイニクスの系譜については異説があり、[[カッシオペイア]]の夫で、キリクスの父、[[タソス]]とテーベーの祖父とされる。あるいはエウローペーの父<ref>『イーリアス』14巻321。</ref>、[[アドーニス]]の父<ref>[[ヘシオドス]]（アポロドーロス引用、3巻1・1）。</ref>、またあるいはカッシオペイアとの間にカルメーをもうけ、カルメーは[[ブリトマルティス]]の母になったといわれる<ref>アントーニーヌス・リーベラーリス、40。</ref>。
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| − | == アミュントールの子 ==
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| − | この'''ポイニクス'''は、[[ボイオーティア]]のエレオーンの王アミュントールの子で、[[アステュダメイア]]と兄弟。[[カリュドーンの猪狩り]]に参加したといわれる<ref>[[オウィディウス]]『[[変身物語]]』8巻。[[ヒュギーヌス]]、173。</ref>。また[[トロイア戦争]]に[[アキレウス]]、[[パトロクロス]]とともに参加した。
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| − | === 父との対立 ===
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| − | 父アミュントールは妾プティーアーを寵愛し、母をないがしろにした。そのため母はポイニクスに妾を誘惑し、父が妾を嫌うように仕向けてほしいと懇願した。ポイニクスは仕方なく妾を誘惑したが、アミュントールは気づき、ポイニクスを呪って、自分の膝の上にポイニクスの子を乗せないと誓い、それを[[ハーデース]]と[[ペルセポネー]]が聞き届けた<ref>性的不能になった、の意。</ref>。ポイニクスは怒ってアミュントールを殺そうとしたが、神がポイニクスを諌めて思い止まらせた。そこでポイニクスは出奔しようとしたが周囲の者が止め、交代でポイニクスを見張った。しかしポイニクスは部屋の扉を破って逃げ、[[ギリシア]]各地を放浪した後、[[テッサリアー]]の[[プティーア]]の王[[ペーレウス]]のもとに身を寄せた。ペーレウスは彼を歓迎し、ドロプス人の王とした<ref>『イーリアス』9巻430～484。</ref>。
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| − | しかしアポロドーロスによると話は逆で、妾のプティーアーがポイニクスを誘惑したが拒まれたため、妾はポイニクスに犯されたとアミュントールに嘘を言い、怒ったアミュントールはポイニクスを盲目にしたという。ポイニクスはペーレウスのところに逃げ、ペーレウスは彼を[[ケイローン]]のところに案内し、眼を癒してもらったのち、ドロプス人の王とした<ref>アポロドーロス、3巻13・8。</ref>。ペーレウスはポイニクスにアキレウスの世話を頼み<ref>スミュルナのコイントス、3巻。</ref>、幼いアキレウスはよくポイニクスを慕い、ポイニクスもアキレウスを大切に育てた<ref>『イーリアス』9巻485～495。</ref>。
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| − | === トロイア戦争 ===
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| − | トロイア戦争では[[アガメムノーン]]が和解の使者[[オデュッセウス]]、[[大アイアース]]をアキレウスのところに遣わしたときポイニクスも同行し、アキレウスを説得しようとしたが、アキレウスは聞き入れなかった。またパトロクロスがアキレウスの武具をまとって戦ったとき、パトロクロスの第3部隊を指揮した<ref>『イーリアス』9巻、16巻。</ref>。
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| − | アキレウスの死後、オデュッセウスとともに[[スキューロス島]]の[[リュコメーデース]]王のところに行き、[[ネオプトレモス]]の参戦を求めた<ref>アポロドーロス、摘要（E）5・11。スミュルナのコイントスではオデュッセウスと[[ディオメーデース]]。</ref>。戦後、ポイニクスはネオプトレモス、[[ヘレノス]]とともに陸路でモロッソス人の国に向かったが、その途中で死んだ<ref>アポロドーロス、摘要（E）6・12。</ref>。
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| − | == 脚注 ==
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| − | {{Reflist}}
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| − | == 参考文献 ==
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| − | {{Commonscat|Phoenix (Iliad)}}
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| − | * [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]]（1953年）
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| − | * [[スミュルナのコイントス|クイントゥス]]『トロイア戦記』[[松田治]]訳、[[講談社学術文庫]]（2000年）
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| − | * [[ホメロス]]『[[イリアス]]（上・下）』[[松平千秋]]訳、岩波文庫（1992年）
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| − | * 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]]（1960年）
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| − | {{イーリアスの登場人物}}
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| − | {{DEFAULTSORT:ほいにくす}}
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| − | [[Category:ギリシア神話の人物]]
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| − | [[Category:イーリアスの登場人物]]
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