ja>月下薄氷 |
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| − | '''ペルセース'''（{{lang-grc-short|'''Πέρσης'''}}, {{ラテン翻字|el|Persēs}}）は、[[ギリシア神話]]の[[神]]、あるいは人物である。[[長母音]]を省略して'''ペルセス'''とも表記される。
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| − | * [[クレイオス]]の子
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| − | * [[ペルセウス]]の子
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| − | * [[ヘーリオス]]の子
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| − | * [[エチオピア]]の武将
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| − | などが知られている。以下に説明する。
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| − | == クレイオスの子 ==
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| − | この'''ペルセース'''は、[[ティーターン]]の1人クレイオスと[[ポントス (ギリシア神話)|ポントス]]の娘[[エウリュビアー]]の子で、[[アストライオス]]、[[パラース]]と兄弟<ref>ヘーシオドス、375行-377行。</ref><ref>アポロドーロス1巻2・2-2・3。</ref>。ペルセースは[[コイオス]]と[[ポイベー]]の娘[[アステリアー]]を妻とし、[[ヘカテー]]をもうけたという<ref>ヘーシオドス、409行-411行。</ref><ref>アポロドーロス、1巻2・4。</ref>。
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| − | == ペルセウスの子 ==
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| − | この'''ペルセース'''は、ペルセウスと[[アンドロメダー]]の子である。ペルセウスとも。
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| − | ペルセウスはアンドロメダーと結婚し、ともに[[アルゴス (ギリシャ)|アルゴス]]に帰るとき、アンドロメダーの父[[ケーペウス]]に男子がいなかったため、跡継ぎのためにペルセースをエチオピアに残した<ref name=Hr_7_61>ヘロドトス、7巻61。</ref><ref name=Ap_2_4_5>アポロドーロス、2巻4・5。</ref>。[[ペルシア]]の名はペルセースに由来し<ref name=Hr_7_61 />、ペルセースはペルシア王家の祖であるという<ref name=Hr_7_150>ヘロドトス、7巻150。</ref><ref name=Ap_2_4_5 />。[[ヘロドトス]]の伝えるところでは[[アケメネス朝]]の王[[クセルクセス1世]]は[[古代ギリシア|ギリシア]]との戦争の前にペルセウスの祖国アルゴスに使者を派遣し、自分はペルセウスの子ペルセースの子孫であり、我々は同族同士であるためお互いが戦うことがないよう自国から動かないことを求めたという<ref name=Hr_7_150 />。
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| − | == ヘーリオスの子 ==
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| − | この'''ペルセース'''は、[[太陽神]]ヘーリオスと[[ペルセーイス]]の子で、[[アイエーテース]]、[[キルケー]]、[[パーシパエー]]と兄弟。[[コルキス]]王アイエーテースの娘[[メーデイア]]が[[アルゴナウタイ]]とともにコルキスから逃亡した後、ペルセースはアイエーテースを追放して王となった。しかし後にコルキスに戻ってきたメーデイアに殺されたとも<ref>アポロドーロス、1巻9・28。</ref>、[[アテナイ|アテーナイ]]王[[アイゲウス]]とメーデイアの子[[メードス]]に殺されたともいう<ref>ヒュギーヌス、27話。</ref><ref>ヒュギーヌス、244話。</ref>。
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| − | == エチオピアの武将 ==
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| − | この'''ペルセース'''は、エチオピア人で、[[トロイア戦争]]のさい[[メムノーン]]とともに[[イリオス|トロイア]]を救援したという<ref>[[プリュギアのダーレス]]、18。</ref>。
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| − | == 脚注 ==
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| − | == 参考文献 ==
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| − | * [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]]（1953年）
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| − | * [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]]（2005年）
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| − | * [[ヘーシオドス|ヘシオドス]]『神統記』[[廣川洋一]]訳、岩波文庫（1984年）
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| − | * ヘロドトス『歴史（下）』[[松平千秋]]訳、岩波文庫（1972年）
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| − | * 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]]（1960年）
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| − | {{DEFAULTSORT:へるせえす}}
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| − | [[Category:ギリシア神話の神]]
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| − | [[Category:ギリシア神話の人物]]
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