ヘスペロルニス

提供: miniwiki
2018/5/5/ (土) 18:18時点における153.210.132.77 (トーク)による版 (形態と生態)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索

ヘスペロルニス (学名:Hesperornis)は、絶滅した鳥類

白亜紀後期に北アメリカに生息していた海鳥類。アメリカのカンザス州で発見された。

学名Hesperornisは、アメリカの古生物学者 オスニエル・チャールズ・マーシュによる命名(1872年)。「西の鳥」を意味する。

形態と生態

長い首・長いクチバシを持つその体型は現在のアビ類やウ類に似るが、体長は180cmとかなり大型である。翼は小さく痕跡程度に退化しており、現在のペンギン類と同様に、飛ぶことはできない。 しかし、ペンギンが翼が変化したフリッパーで海中を泳ぐのに対して、ヘスペロニスは水掻きを持つ後足で泳ぐ。そして現在の鳥類と決定的に異なる点は、クチバシに歯を持つことである。このクチバシを使い、海中で魚類を捕食していたと推定される(外部リンクの生態想像図参照)。

ヘスペロルニスは、白亜紀に登場した真鳥類(Euornithes)のグループに含まれるが、白亜紀末期およびK-Pg境界層を境に同じ年代・場所に生息した翼竜類モササウルス類とほぼ同時に絶滅した。現存する鳥類にヘスペロルニス類の子孫はない。

分類体系

近縁群との関係

テンプレート:古鳥類

脚注


外部リンク