ヘクタール
| ヘクタール 仏 hectare 英 hectare | |
|---|---|
| 記号 | ha |
| 系 | メートル法（SI単位と併用される非SI単位） |
| 量 | 面積 |
| SI | 10 000 m2 |
| 定義 | 10 000 m2 |
| 語源 | ヘクト + アール |
ヘクタール（hectare[1][2][3]、記号：ha）は、メートル法における面積の単位のひとつであり、10 000 平方メートルである。
SI単位ではなく、「SI単位と併用される非SI単位」である[4][5]。
概要
名称はSI接頭辞のヘクト（h, 102）とアール（a, 100 m2）の組み合わせである。なお、アールの方は、「SI単位と併用される非SI単位」でさえもなく、国際単位系では使用が認められていないことに注意。そのために、ヘクタールの定義は、100 アールではなく、1 hm2 = 104 m2となっている。
日本の計量法でも「土地の面積の計量」に限定して使用して良い単位という扱いになっている[6]。計量単位令では、かつてのメートル法の流れを汲んで、ヘクタールをアールの100倍と定義している。また、国際単位系とは異なって、アールを土地の面積の計量に用いることができる[7]。
平方メートルと平方キロメートルの間には100万倍の開きがあるため、その間の面積を表すのに便利であり、また日本では尺貫法による町とほぼ等しい（1 町 = 120/121 ha ≒ 0.991 736 ha）こともあって、土地面積を表す単位として平方キロメートルと共に広く使われている。
漢字表記は、「獘屈跢列」、「陌」などがある。またアールを表す「安」や「亞」に「百」を付けた「𡩛」「𫡷」などの表記もある。
歴史
フランスでメートル法が導入された1795年に、アール (are) は 100 m2 と定義され、同時にヘクタール ("hecto-" + "are") が 100 a と定義されたのが最初である。
国際的には、アール (a) がメートル法の一部として1879年の国際度量衡委員会で採択された時に、同時にヘクタールはアールの補助単位とされた。そのときに、1 ha は 100 a と定義された。なお、国際単位系では、「補助単位」という分類そのものが廃止されている。
符号位置
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称 |
|---|---|---|---|---|
| ㏊ | U+33CA |
- |
㏊㏊ |
ヘクタール |
| ㌶ | U+3336 |
1-13-39 |
㌶㌶ |
全角ヘクタール |
Unicodeには、ヘクタールを表す上記の文字が収録されている。これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[8][9]。
脚注
- ↑ フランス語発音: [ɛktaʁ]
- ↑ イギリス英語発音：[ˈhekteə(r)]、[ˈhektɑː(r)]
- ↑ アメリカ英語発音：[ˈhekter]
- ↑ 国際文書第8版 (2006) 国際単位系 (SI) 日本語版 (PDF) （産業技術総合研究所 計量標準総合センター訳・監修） p. 36 「表6 SI単位と併用される非SI単位」
- ↑ 「SI単位と併用される非SI単位」には、他に、時間の分・時・日、リットル、トンなどがある。
- ↑ 計量単位令（総務省e-Gov） 別表第6 項番7後段
- ↑ 計量単位令（総務省e-Gov） 別表第6 項番7前段
- ↑ “CJK Compatibility” (2015年). . 2016閲覧.
- ↑ “The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). . 2016閲覧.