フーティウ

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ファイル:Hủ tiếu Nam Vang.jpg
フーティウ・ナムヴァン
ファイル:Hủ tiếu bò kho.jpg
フーティウ・ボーコー(2016年9月、ヴンタウ
ファイル:Hủ tiếu Nam Vang Sài Gòn.jpg
フーティウ・ナムヴァン・コー(2016年9月、サイゴン、タイビン市場)
ファイル:Hủ tiếu hải sản khô hà tiên.jpg
フーティウ・ハイサン・コー(海鮮汁なし)(2015年、キエンザン省ハティエン

フーティウベトナム語: Hủ Tiếu [1], ベトナム語: Hủ Tíu [2])は、ベトナム南部を中心に食べられている、米粉から作られた細くて白い乾麺の米麺[2][3]

概要

ベトナムでの麺料理は、外国人にはフォーが著名であるが、フォーは本来北部ハノイが本場であり、南部ではこのフーティウがポピュラーである[3]。フォー、ブンが生麺で販売されるのに対し、フーティウは通常、半乾燥麺として販売されるためコシのある食感が楽しめる[4]

歴史

フーティウには、17世紀後期に中国南部からベトナム南部(広南国)へ移住してきた中国人によって広められた粿條(クェティオウ)がルーツとされるものと、同じく中国人がカンボジアに持ち込んだクェティオウが、「クイティウ」としてカンボジアに広まり、ポル・ポト時代にベトナムに「フーティウ・ナンヴァン」(プノンペン風フーティウ)として持ち込まれたものとの二系統がある[3]。今日ではフーティウといえば後者を指すことが一般的である[3]

バリエーション

フーティウ・ナムヴァン(ベトナム語: Hủ Tiếu Nam Vang
ナムヴァンはベトナム語でカンボジアの首都プノンペンを指す[3]。具はエビ、豚のモツ、うずら卵が一般的で、それぞれ海・陸・空の象徴とされる[3]。スープは甘め[2]
フーティウ・コー(ベトナム語: Hủ Tiếu khô
汁なし麺[2]。別椀でスープが提供されるのが一般的。
フーティウ・ナムヴァン・コー(ベトナム語: Hủ Tiếu Nam Vang khô
フーティウ・ナムヴァンの汁なし麺。
フーティウ・ミー(ベトナム語: Hủ Tiếu mì
フーティウと中華麺をひとつの丼で出すもの[3]
フーティウ・ボーコー(ベトナム語: Hủ Tiếu bò kho
ベトナム風ビーフシチューに麺をいれたスパイシーなもの[3]

出典

  1. トウェン, p22
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 池田、p18
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 ベトナム二都麺類学
  4. ベトナムナビ ベトナムの麺あれこれ”. . 2016年11月25日閲覧.

参考文献

  • 池田浩明 (2003). 食べる指差し会話帳3 ベトナム 第2版. 情報センター出版局. 
  • トウェン P. T. (2001). ベトナムの料理とデザート. PARCO出版. 
  • ベトナム二都麺類学 (PDF)”. . 2016年11月24日閲覧.