「フランス語」の版間の差分
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フランスとその海外領土および旧植民地,カナダ,ベルギー,スイスなどで公用語になっている言語。[[ロマンス語派]]に属し,ラテン語がゴール語を[[基層言語]]とし,ゲルマン語を[[上層言語]]として変化したもの。ロマンス語派のなかでも特に音韻変化が著しい。フランス北部で特にゴール語やゲルマン語の影響が強く,それの弱かった南部の言語と分れて発達した。南部の言語はプロバンス語 (オック語) となり,北部の言語 (オイル語) が狭い意味でのフランス語となった。また,古期フランス語 (1300頃まで) の方言のうち,[[フランシアン方言]]が勢力を得て標準語となった。最古の文献は9世紀。母語あるいは第2言語として使用する人口はおよそ 7000万人に達し,また,すぐれた文化を背景として世界中で広く学ばれ,特に外交によく用いられる。日本語に外来語として入ったフランス語はそう多くはないが,マント,ゲートル,シャッポなど江戸時代末期に入った単語もあり,近年は服飾,美術,料理などの分野に多い。 | フランスとその海外領土および旧植民地,カナダ,ベルギー,スイスなどで公用語になっている言語。[[ロマンス語派]]に属し,ラテン語がゴール語を[[基層言語]]とし,ゲルマン語を[[上層言語]]として変化したもの。ロマンス語派のなかでも特に音韻変化が著しい。フランス北部で特にゴール語やゲルマン語の影響が強く,それの弱かった南部の言語と分れて発達した。南部の言語はプロバンス語 (オック語) となり,北部の言語 (オイル語) が狭い意味でのフランス語となった。また,古期フランス語 (1300頃まで) の方言のうち,[[フランシアン方言]]が勢力を得て標準語となった。最古の文献は9世紀。母語あるいは第2言語として使用する人口はおよそ 7000万人に達し,また,すぐれた文化を背景として世界中で広く学ばれ,特に外交によく用いられる。日本語に外来語として入ったフランス語はそう多くはないが,マント,ゲートル,シャッポなど江戸時代末期に入った単語もあり,近年は服飾,美術,料理などの分野に多い。 | ||
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2018/9/7/ (金) 22:43時点における最新版
フランス語(フランスご)
フランスとその海外領土および旧植民地,カナダ,ベルギー,スイスなどで公用語になっている言語。ロマンス語派に属し,ラテン語がゴール語を基層言語とし,ゲルマン語を上層言語として変化したもの。ロマンス語派のなかでも特に音韻変化が著しい。フランス北部で特にゴール語やゲルマン語の影響が強く,それの弱かった南部の言語と分れて発達した。南部の言語はプロバンス語 (オック語) となり,北部の言語 (オイル語) が狭い意味でのフランス語となった。また,古期フランス語 (1300頃まで) の方言のうち,フランシアン方言が勢力を得て標準語となった。最古の文献は9世紀。母語あるいは第2言語として使用する人口はおよそ 7000万人に達し,また,すぐれた文化を背景として世界中で広く学ばれ,特に外交によく用いられる。日本語に外来語として入ったフランス語はそう多くはないが,マント,ゲートル,シャッポなど江戸時代末期に入った単語もあり,近年は服飾,美術,料理などの分野に多い。
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