ピラムモーン

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ピラムモーン古希: Φιλάμμων, Philammōn)は、ギリシア神話の人物で、予言者音楽家詩人である。ピランモーン、あるいはピラモーン長母音を省略してピラムモンピランモンピラモンとも表記される。アルゴナウタイの1人[1]コロス(合唱)の創始者とされる[2]

ダイダリオーンの娘キオネーアポローンの子で、ヘルメースの子アウトリュコスとは双子の兄弟[3][4]。が、アポローンとピロニースの子であるとも、クレタの神官カルマーノールの娘クリューソテミスの子であるともいわれる[5]ニュムペーのアルギオペーとの間にタミュリスが生まれたが[6][7]エウモルポスも彼の子供といわれることがある[8]

ピラムモーンはデルポイではピュティア競技会のアポローン讃歌を創作・吟唱する競技で、クリューソテミス、タミュリスとともに最古の優勝者の1人として知られていた[9]。さらにレルネーではレルナイア祭におけるデーメーテール・プロシュムネーの秘儀を創設したことになっている[10]

後にピラムモーンはデルポイがプレギュアイ人に攻められたとき、アルゴスから援軍を率いてやって来て、デルポイに味方して戦い、戦死したという[11]

系図

テンプレート:ヘオースポロスの系図

脚注

  1. ワルター・フリードリヒ・オットー『ミューズ ―舞踏と神話』邦訳、p.110
  2. プルタルコス『音楽論』3(ワルター・フリードリヒ・オットー『ミューズ ―舞踏と神話』邦訳、p.110)。
  3. オウディウス『変身物語』11巻。
  4. ヒュギーヌス、200話。
  5. 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.212。
  6. アポロドーロス、1巻3・3。
  7. パウサニアス、4巻33・3。
  8. テオクリトス『牧歌』24歌110行。
  9. パウサニアス、10巻7・2。
  10. パウサニアス、2巻37・2。
  11. パウサニアス、9巻36・2。

参考文献