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'''パンダロス'''({{lang-grc-short|'''Πάνδαρος''', ''Pandaros''}}, {{lang-la|Pandarus}})は、[[ギリシア神話]]の人物である。ゼレイア王[[リュカーオーン]]の子で<ref>『イーリアス』2巻。[[アポロドーロス]]、摘要(E)3・35。</ref>、[[エウリュティオーン]]と兄弟<ref>[[ウェルギリウス]]『[[アエネーイス]]』5巻495~496。</ref>。弓矢の名手。[[トロイア戦争]]の10年目に[[イリオス|トロイア]]側の味方として援軍を率いて戦った。
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'''パンダロス'''({{lang-grc-short|'''Πάνδαρος''', ''Pandaros''}}, {{lang-la|Pandarus}}
 
 
トロイア戦争のさい、父リュカーオーンはパンダロスに[[チャリオット|戦車]]に乗って戦うことを勧めたが、パンダロスは大軍が[[籠城]]すればまぐさが不足すると考え、徒歩で参加した。
 
 
 
はじめ[[ギリシア]]軍とトロイア軍は[[パリス]]と[[メネラーオス]]が[[ヘレネー]]をかけて戦った。そのあいだ両軍は休戦し、2人の戦いを見守ったが、パリスが不利になると[[アプロディーテー]]はパリスをさらって逃げた。そのため[[アテーナー]]は[[アンテーノール]]の子[[ラーオドコス]]に化けてパンダロスに近づき、メネラーオスに矢を射て休戦を破るようそそのかした。そこでパンダロスはメネラーオスを狙って矢を放ったが、アテーナーは矢を急所から逸らした<ref>『イーリアス』4巻。アポロドーロス、摘要(E)4・1。</ref>。戦闘が再開すると[[ディオメーデース]]がトロイア軍を蹴散らしていったので、パンダロスはディオメーデースに矢を放ち、深い傷を負わせた。しかしディオメーデースはアテーナーの加護を得てそれまで以上に活躍した。パンダロスは神の加護に自分の弓が通用しないことに腹を立て、戦車で戦えないことを悔やんだ。パンダロスは[[アイネイアース]]に求められて彼の戦車に乗って戦い、ディオメーデースに槍を投げた。槍はディオメーデースの楯を貫いたが身体には当たらず、逆にディオメーデースの投げた槍はアテーナーに導かれてパンダロスを殺した。アイネイアースはパンダロスの遺体を守ろうとしたが、ディオメーデースに大石を投げつけられて深く傷つき、さらに[[トロース]]王の馬の血を引く名馬を奪われた<ref>『イーリアス』5巻。他[[ヒュギーヌス]]、112など。</ref>。
 
 
 
== 脚注 ==
 
<div class="references-small"><references /></div>
 
 
 
== 参考文献 ==
 
*[[ホメロス]]『[[イリアス]](上)』[[松平千秋]]訳、[[岩波文庫]](1992年)
 
*[[高津春繁]]『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)
 
  
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ギリシア神話の英雄。[[アポロン]]から弓術を教えられたとされる弓矢の名手で,トロイ戦争のおり,リュキア人の大将としてトロイ方に味方し,活躍した。ギリシア方とトロイ方の間に休戦が成立し,[[メネラオス]]とパリスの一騎打ちによって戦いに決着がつけられることになったとき,アテナにそそのかされて協定を破り,メネラオスに矢傷を負わせて戦闘再開のきっかけをつくり,そのあとでディオメデスに打取られた。
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2018/10/26/ (金) 00:02時点における最新版

パンダロス古希: Πάνδαρος, Pandaros, ラテン語: Pandarus

ギリシア神話の英雄。アポロンから弓術を教えられたとされる弓矢の名手で,トロイ戦争のおり,リュキア人の大将としてトロイ方に味方し,活躍した。ギリシア方とトロイ方の間に休戦が成立し,メネラオスとパリスの一騎打ちによって戦いに決着がつけられることになったとき,アテナにそそのかされて協定を破り,メネラオスに矢傷を負わせて戦闘再開のきっかけをつくり,そのあとでディオメデスに打取られた。



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